昨日は病院に泊まっていた。夜間に高熱の94歳女性が救急搬入されて、肺炎と尿路感染症で入院した。今日の日直の先生が体調不良なので、代わりに午前中も日直をしている(午後は別の先生に頼んだ)。
33歳女性が高熱と咳で救急外来を受診した。3歳の子供が3日前にインフルエンザA型にかかったそうだ。検査してもしなくてもインフルエンザとして治療しますとお話しだが、施設勤務なのではっきりさせたいと希望されて検査した。インフルエンザA型陽性。もうインフルエンザが流行りだしたとすれば、11月から始まる職員の予防接種は間に合わないか。今年は予防接種の本数が少ないという話だ。
この前の火曜日に、82歳女性が呼吸困難で救急搬送されてくるという話を聞いた。救急当番は外科医だった。この患者さんは今年の1月に深部静脈血栓症からの肺血栓塞栓症を発症して、心臓血管センターのある病院に搬送されていた。抗凝固薬は継続しているので、そうそう再発はなさそうだが絶対ではない。他の胸部疾患かもしれない。
しばらくしてから担当した外科医に聞くと、呼吸困難という話だったが、実際は手が震える?という症状だった。一通り検査をしたが異常はなく帰宅にしていた。数か月前にも同様の症状での受診があり、当直だった先生がデパスを処方してしばらくよかったらしい。
ただ1月に肺血栓塞栓症を発症した時の胸部造影CTを見ると、両側の肺動脈に血栓を認めて重症だった。搬送先の病院からの返事を見ると、治療はエリキュース(アピキサバン)の内服だった。1回10mgを1日2回、これを1週間続けて、その後は1回5mg1日2回に減量というシンプルなものだった。これでフォローの胸部造影CTでみごとに肺動脈の血栓が消失している。便利な世の中になったものだと感心する。
いらん世話ですよね?