昨日入院した血圧低下の患者さんはご本人が言う通り、今日はすっかり良くなって退院した。午後は救急当番だったが、搬入はなかった。お昼に消化器科外来で診ている膵癌(体尾部癌)・多発肝転移の患者さんが救急搬入されていた。CA19-9が190000と著明な高値で腹水もあり、そのまま入院した。
午後から大学医学部の6年生が病院見学に来た。大学病院の初期研修のコースに地域医療コースというのがあって、大学病院で半年くらい研修した後に、地域の基幹病院で1年ちょっと、さらに地域の中規模病院で3~6か月研修するコースだった、当院は後者に入っていた。昨年院長から大学病院から登録する様に通達が来たので、責任者として名前を載せるという話があったが、それっきり忘れていた。次年度から始まるコースだが、地域医療コースの希望者はあまりいないそうだ。
2年間定評のある研修病院できっちりやった方がいいような気もするが、まあ3か月くらい違う病院で研修するのもありか。4か所の登録された病院から選ぶが、それぞれの病院を見学してから決めるので、当院に来るかどうかはわからない。大学病院から研修のカリキュラムを作成するようにという指示は特になかった。救急室と病棟をちょっと見てもらって、様々な分野にまたがった病気を担当していることと、外来研修もできることをお話した。
研修医時代は遠い昔なので、ほとんど忘れてしまっている。当時としてはめずらしいスーパーローテイトで、内科・外科・整形外科・小児科を回らせてもらった。2年終わったところで、同級生と比べてあまりにできなかったので、自主的に2年延長して4年の初期研修だった。後期研修ではなく本当に初期研修で、内科の各科(循環器科・呼吸器科・消化器科)を2回研修した。積極性がない研修医にも、とにかくやらせる病院なので、自分には向いていて良かったのだと思う。
今日は外来も病棟もあまり問題なくて、楽な月曜日だった。ベーリンガーのMRさんが市内で糖尿病の講演会をやりたいので座長を頼めないかと言ってきた。市内の講演会だと、それほど大物は呼べないので県内の病院の先生が隣県の先生になるが、あんまり呼びたい先生が思い浮かばない。
少なくとも私が居た大学病院には先生ほどオールマイティな方は居なかった・・・大学だから当然?でも研修医には必要ですよね。