なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

心房細動・心不全

2020年10月20日 | Weblog

 昨日は新型コロナウイルス感染症の全体会議と本部会議があった。

 全体会議は毎週1回病院全体の所属長が集まり、どちらかというと病院の対応・方針の伝達を行っている。本部会議は2週間主要なメンバーが集まって対応・方針の決定を行っている。

 やはり県内の病院で発生したクラスターが話題に上がって、気を付けましょうという話になった。といっても、来院者に検温、発熱での受診者を他の受診者と分けて、発熱外来で診ること、職員の検温を続けるしかない。職員が発熱した時は、職場に遠慮せずに休みやすい体制をつくるようにする。

 コロナは無症状者が3~4割で、有症状者も発症前2~3日前から周囲への感染力があるので、発熱だけチェックしても、実際はどうにもならない。お互いが自分がコロナに罹患しているとしても、周囲にうつさないように行動する(お互いにマスクする、マスクを外す時は距離をとるなど)を以外にはないのだった。

 

 心房細動・心不全があり、最近浮腫が増加してきた施設入所中の94歳女性が、循環器科の外来受診予約になっていた。昨日は意識レベルが低下(当然、食事摂取できず、歩行もできなくなった)したため、予約日前に救急搬入となった。

 搬入時は意識が回復して会話もできた。頭部CTでは陳旧性の小脳梗塞しかわからなかったが、頭部MRIの拡散強調画像で小梗塞巣が多発していた(散布していたというべきか)。循環器科医から、脳血流低下による分水嶺梗塞かと訊かれたが、これは血栓塞栓が多発しているようだ。

 全身浮腫と胸水貯留もあり(心機能は意外にそう悪くなく、低蛋白血症の影響があるか)、心不全の治療が必要なので、神経内科にの扱いにはならない。(意識回復して会話もできる)循環器科で入院になった。

 

 

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