なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

インフルエンザでした

2023年03月25日 | Weblog

 病院の検査技師さん(技師長)が水曜日に発熱外来を受診した。前日の夕方から腰痛と発熱(38℃台)があり、頭痛・鼻汁もあった。

 自分でコロナの抗原検査を行ったが、陰性だったそうだ。コロナのワクチンは昨年12月にも受けていた。病院職員ということで、コロナのPCR検査を行った。1時間ちょっとかかって結果は陰性だった。

 現在は県外への移動なども訊かなくなっていたが、訊いてみると週末に親戚の法事で関東に出かけていた。インフルエンザは?という話になり、インフルエンザ迅速試験を行うと、普通にA型陽性と出た。

 

 今年はインフルエンザも流行するといわれていて、確かに昨年一昨年度はほとんど見られなかったが、今年度は時々見かける。それでも小児科での検出が多く、内科(大人)ではたまにいるくらいだった。

 技師さんは「関東に出かけてインフルエンザをもらってきた人」、ということになった。インフルエンザの予防接種は当然病院で受けている。インフルエンザ予防接種は感染予防効果が低いのだった。

 

 宮沢 孝幸先生(獣医学者、京都大学医生物学研究所准教授)の本によると、mRNAワクチンは免疫細胞以外の細胞でも抗体を産生してしまう。そうなると抗体を表出した時に免疫細胞から攻撃を受ける。(自己免疫性疾患のようになる)

 またmRNAワクチンで産生されるのは一番変異するスパイク蛋白に対する抗体なので、変異すると効かなくなってしまう

 mRNAワクチンは製造が容易なので、他のウイルスに対するワクチンもmRNAワクチンで製造するようになるかも、という話も出ていたが、どうもそうはいかないらしい。(コロナとインフルエンザに対するmRNA2価ワクチンをつくればいいという話になっていた)

 むしろコロナに対する不活化ワクチンの方が結果的には優秀(安全)、ということになるのかもしれない。(ジオノギで製造している)

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