今日から2日間医学部の2年生が病院実習に来ている。昨年好評だった外科の手術見学をメインにしている。手洗いと術衣着用がいかにも医師という感じがするはずだ。今日の手術は院長先生の執刀で、見学時間は予定よりも長くになっている(3時間近い)。熱心に指導をされたようだ。
内科は病棟で患者さんの問診や簡単な診察をしてもらうだけなので、インパクトは弱い。心電図をとったり、簡単な講義をしたり、30分×3パターンで何とか終了した。これから宿泊しているホテルにある店で、病院の若手の先生に参加してもらって、ささやかな歓迎会になる。
一昨日、外科に気胸の患者さん(32歳女性)が入院していた。自然気胸にしてはと思ったが、大学病院呼吸器内科にリンパ脈管筋腫症(LAM)で通院している方だった。胸部CTで、両側肺に多発性に嚢胞がある。気胸をきたした右肺には大き目のブラが認められる。
担当の外科医が大学病院に問い合わせたところ、前にも気胸で入院していて、治癒するのに数か月を要したという。呼吸器外科では、将来的に肺移植を想定してるので、手術はできるだけしたくないらしい(すでに右肺に癒着がある)。
入院後は胸腔ドレーンを挿入して肺は広がってきている。このままうまく治ればいいが、思わしくなければ大学病院に転院の方針となっていた。
教科書的には、LAMの画像はもっと進行した状態で記載されていたはずだ。患者さんの年齢は好発年齢そのものだが、大変な病気になったものだと思う。
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