水曜日の救急当番の先生(大学病院外科から応援)は次々に救急搬入を受けていた。
施設入所中の101歳女性が午前10半ごろからの発熱と悪寒戦慄で搬入された。4年前に肺炎・尿路感染症で入院した既往があった。
今回は間質性肺炎像があるが、以前と変わらず、細菌性肺炎は否定的だった。尿路感染症らしくもない。腹部は左下腹部に軽度の圧痛程度だったが。腹部CTで所見があった。
外科医は腸管外(腸間膜内)に空気と液体が貯留していると読んで、何らかの原因によるS状結腸穿孔で腹膜炎を来してると判判断した。
家族に手術を要することとリスクが高いことを説明したところ、手術を希望された。地域の基幹病院外科に連絡したところ受け入れ可能となり、搬送していた。
家族が手術を希望したことと、先方の病院が受け入れたことも驚いたが、翌日放射線科の読影レポートを見てまた驚いた。「肺の間質性肺炎の所見は不変。胆嚢内に結石を認めるが胆嚢炎の所見はない。」とのみあって、腸管については言及がなかった。穿孔と判断したのは間違い?、それとも読影がおかしい?。
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