なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肺結核(再掲)

2019年08月29日 | Weblog

 先週の内科新患に76歳男性が食欲不振・倦怠感で受診して、内科の若い先生(地域医療研修の内科専攻医)が診察した。この患者さんは既往歴に肺結核があった。

 一昨年の2月に、同居する家族2名がインフルエンザに罹患して、自分も高熱があるという訴えで、夜間の救急外来を受診した(当時は73歳)。当直の外科医が診察して、インフルエンザ迅速試験陽性と出た。胸部X線で両側肺に浸潤影も認めた。インフルエンザ+肺炎として内科入院になった。

 担当した内科の先生が入院後に胸部CTで確認すると、両側肺の上葉~下葉に陰影があり、空洞を伴っていた。結核疑いとして、抗酸菌塗抹検査を行うとガスキー3号陽性と出て、結核菌PCRも陽性だった。

 結核病棟をもつ病院に紹介転院となって、抗結核薬4剤投与が開始された。症状軽快して退院した後は、当院の呼吸器科外来(外部の病院から)に戻ってきた。1年前に治療は終了している。

 今回胸部X線・喀痰検査が行われたが、肺結核の再燃は否定的だった。外来で経過をみて、検査をしていくことになった。

 

 2年前の肺結核時の胸部X線・CTを記載していたが、約2年分の画像フォルダに入れた画像を消去したら、ブログ内の画像も消えてしまったので(知らなかった)、再度記載しておく。

 左下葉背側に肺炎に匹敵する浸潤影があり、空洞を伴う。不整小結節・粒状の散布影・小空洞を認めて、いかにも抗酸菌感染症を示唆する陰影だった。放射線科の読影レポートは「非結核性抗酸菌症(NTM)に相当」だった。

  

 新幹線を乗り継いで尾道まで来た。天気は曇り時々雨。千光寺山ロープウェイで登って対岸の島々を見て、尾道渡船で向島を往復した。おのみち映画資料館にも寄った。しまなみ海道のスタート地点に来て今日は終了。

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