min-minの読書メモ

冒険小説を主体に読書してますがその他ジャンルでも読んだ本を紹介します。最近、気に入った映画やDVDの感想も載せてます。

小川一水著『天冥の標Ⅷジャイアント・アークpart2』

2017-05-08 11:02:28 | 「ア行」の作家
小川一水著『天冥の標8 ジャイアントアークpart2』ハヤカワ文庫 2014.12.25第1刷 

おススメ度 ★★★★☆

メニー・メニーシーブ星の首都オリゲネスはある日突然現れた夥しい数の咀嚼者フェロシアンの襲撃に会い、たちまち占拠された。
本編はこのフェロシアンに立ち向かうエランカ大統領率いる新民主政府の戦いと、メニー・メニーシーブ星の真実を探るべく調査行を敢行するカドムらの冒険の二部構成となっている。
本編を読んでいると、一体ここが何処でいつの時代なのか混乱してくる。そもそも星の名前が時代によって変わるし星の地下層にある世界の名称が交錯し訳が分からなくなる。
そして登場人物も数百年に渡って生き続ける者や各年代で微妙に名前を変えながら登場する子孫だの混迷に拍車をかける。
ま、それはともかくカドムらの冒険行が興味深い。地下から2千メートルはあろうかという天井に向かうのであるが、そこに驚愕の真実が一行を待ち受ける。このメンバーが面白い。
唯一の普通の人間?はセアキ・カドムただひとりで、あとは咀嚼者イサリ、海の一統のオシアンとユレイン三世元総督、ラバースのラゴスなどなど。
本編で特記すべきは咀嚼者フェロシアン・イサリのエロさであろうか。もともと硬殻化する以前は救世群のリーダーの長女イサリであって冥王班患者ではあるが魅力的な少女であった。
硬殻化した後もその美貌と艶めかしさが残り、当初よりファンの一人に僕はなったのであるが、今回カドムとの絡みの中で彼女の乙女の部分にグッと来るものがあった。
さて物語はいよいよ最終場面にむかうのであろうか!?











最新の画像もっと見る

コメントを投稿