1年目の一番列車で到着した博多駅。1周年の日なのに、このまま帰るのも惜しい気がして、引き続き九州新幹線各駅の「普段の1年目」を見に行くことにしました。
新鳥栖や久留米は近所なのでよく見に行くのですが、新大牟田や新玉名といった駅は、開業日に行って以来ご無沙汰。ただ、こまごまと新幹線を乗り継いでいく財力はなく、1回分が残っていた「旅名人の九州満喫きっぷ」(九州全鉄道路線の普通列車乗り放題きっぷ)を使ってののんびり移動です。
【新大牟田駅】
早朝、鹿児島本線に下り快速列車は運行されないので、地下鉄で天神に出て、西鉄特急で南下。
JR在来線の特急が廃止になり、福岡~大牟田間ではJRより西鉄が便利になったシーンも多いと思うのですが、新幹線開業が西鉄大牟田線の利用動向に影響した…というような報道は、今のところありません。
残念ながら4扉ロングシートの6000形電車で、眠気と寒気と戦いながら1時間、大牟田着。
大牟田駅と新大牟田駅を結ぶのが、55番バス。新幹線アクセスバスになるのは既定事実だったのに、廃止申請が出されて物議を醸した路線です。
大牟田駅前バス乗り場は、なぜかグリーンランド行きのバスを待つ学生で大混雑。必死でバス時刻表を探しても、経由地に「新大牟田駅」の字は見当たらず、往生しました。
バスは駅から吉野周辺の住宅地、南関を結ぶのが目的であり、新駅アクセスは副次的な役割です。このバスの乗客は乗り降りを繰り返しつつ、5~6人程度。すれちがった市内方面バスは満席に近く、廃止対象だったとはいえ閑散路線というわけではありません。
新大牟田駅で降りたのは、僕と赤ちゃん連れの母親の3人でした。
1年ぶりの新大牟田駅前は、大きな変化はありませんでした。もともと駅周辺は住宅地でしたが、定住促進を狙って新たに造成された宅地は、空き地のまま。
東口の民間駐車場、西口の市営駐車場ともに、1日料金が値下げされていました。駐車可能な台数は双方ともさほど多くなく、休日には満車になっていないか心配でもあります。
周辺も住宅展示場やコンビニがある程度で、変化はなし。
コンコースは、人影が見当たらずガランとしていました。
新大牟田から新玉名までは、新幹線で移動。10時54分発の「つばめ341号」に乗り込んだのは、グループ客がいたにも関わらず、10人にも満たない数でした。
駅の立地の悪さや、競合交通機関の多さから苦戦が伝えられる新大牟田駅ですが、数十分いただけでも厳しさがひしひしと伝わってくるようでした。
【新玉名駅】
新玉名は、筑後船小屋、新大牟田と並んで、基本的には「つばめ」しか停車しない駅の一つです。博多から距離があり速達効果が高いからか、3駅の中では唯一、当初から想定水準以上の利用を確保してきました。
341号からも、20人近い乗客が降り立ちました。
ガラス張りと木材を生かした装飾が、不思議とマッチする駅舎。春の青空を映します。
新玉名駅の特徴の一つが、大きな無料駐車場。無料としているのは新規開業区間でも新玉名駅だけで、満車になることも多いのか、一部で拡張が始まっていました。
反面、駅の周囲の開発は進んでいない…というか、開発のための土地造成そのものが、ほとんど行われていないようです。もともと周囲は田園地帯で、空港のように「乗り継ぎ拠点」と割り切ってしまったことが、逆に功を奏しているようです。
駅内は、常に訪れる人がいる状況。お土産屋さんや観光案内所も、充実しています。
薬草ダイニングなる、こじゃれた飲食店もあり、薬草パスタをランチにしました。少し苦味があるものの、味のいいアクセントになっていて、なかなかの美味。タンポポの根を煮詰めた「たんぽぽコーヒー」も、ノンカフェインながらコーヒーらしさを感じる逸品でした。
マイカーは便利ながら、バスのアクセスは少し不便な新玉名。本数は1時間に1本以上あるのですが、既存路線が複数乗り入れているため、確実にバス接続があるわけではないのが惜しいところです。この点では1時間に1本ながら、新幹線のダイヤに合わせている新大牟田駅の方に軍配が上がります。
在来線の玉名駅へ。在来線特急は朝晩だけになり、旅行センターは引き揚げられ、少し寂しげです。
駅前はもともと空き店舗が多かったのですが、1年を経てかなり増えたように感じます。新玉名駅そのものは、まずまずの成功を収めているのですが、「2つの拠点」の運用には難しさも垣間見えます。
【熊本駅】
昨年の開業日に乗るつもりだった「くまもとライナー」。その後も機会に恵まれず、1年目にして初の乗車です。「くまもとライナー」の愛称は駅では見当たりませんでしたが、車内放送では頻繁に流れていました。
熊本駅の新幹線口は、少しずつながら建物が建ち上がり始めており、数年後には玄関口らしい様相へと一変しそうです。さすがは政令市昇格間近な街だけあり、勢いが違います。
ガラス越に新幹線の足元が見えるのも、熊本駅の特徴。近代的な風景を作ります。
新鳥栖や久留米は近所なのでよく見に行くのですが、新大牟田や新玉名といった駅は、開業日に行って以来ご無沙汰。ただ、こまごまと新幹線を乗り継いでいく財力はなく、1回分が残っていた「旅名人の九州満喫きっぷ」(九州全鉄道路線の普通列車乗り放題きっぷ)を使ってののんびり移動です。
【新大牟田駅】
早朝、鹿児島本線に下り快速列車は運行されないので、地下鉄で天神に出て、西鉄特急で南下。
JR在来線の特急が廃止になり、福岡~大牟田間ではJRより西鉄が便利になったシーンも多いと思うのですが、新幹線開業が西鉄大牟田線の利用動向に影響した…というような報道は、今のところありません。
残念ながら4扉ロングシートの6000形電車で、眠気と寒気と戦いながら1時間、大牟田着。
大牟田駅と新大牟田駅を結ぶのが、55番バス。新幹線アクセスバスになるのは既定事実だったのに、廃止申請が出されて物議を醸した路線です。
大牟田駅前バス乗り場は、なぜかグリーンランド行きのバスを待つ学生で大混雑。必死でバス時刻表を探しても、経由地に「新大牟田駅」の字は見当たらず、往生しました。
バスは駅から吉野周辺の住宅地、南関を結ぶのが目的であり、新駅アクセスは副次的な役割です。このバスの乗客は乗り降りを繰り返しつつ、5~6人程度。すれちがった市内方面バスは満席に近く、廃止対象だったとはいえ閑散路線というわけではありません。
新大牟田駅で降りたのは、僕と赤ちゃん連れの母親の3人でした。
1年ぶりの新大牟田駅前は、大きな変化はありませんでした。もともと駅周辺は住宅地でしたが、定住促進を狙って新たに造成された宅地は、空き地のまま。
東口の民間駐車場、西口の市営駐車場ともに、1日料金が値下げされていました。駐車可能な台数は双方ともさほど多くなく、休日には満車になっていないか心配でもあります。
周辺も住宅展示場やコンビニがある程度で、変化はなし。
コンコースは、人影が見当たらずガランとしていました。
新大牟田から新玉名までは、新幹線で移動。10時54分発の「つばめ341号」に乗り込んだのは、グループ客がいたにも関わらず、10人にも満たない数でした。
駅の立地の悪さや、競合交通機関の多さから苦戦が伝えられる新大牟田駅ですが、数十分いただけでも厳しさがひしひしと伝わってくるようでした。
【新玉名駅】
新玉名は、筑後船小屋、新大牟田と並んで、基本的には「つばめ」しか停車しない駅の一つです。博多から距離があり速達効果が高いからか、3駅の中では唯一、当初から想定水準以上の利用を確保してきました。
341号からも、20人近い乗客が降り立ちました。
ガラス張りと木材を生かした装飾が、不思議とマッチする駅舎。春の青空を映します。
新玉名駅の特徴の一つが、大きな無料駐車場。無料としているのは新規開業区間でも新玉名駅だけで、満車になることも多いのか、一部で拡張が始まっていました。
反面、駅の周囲の開発は進んでいない…というか、開発のための土地造成そのものが、ほとんど行われていないようです。もともと周囲は田園地帯で、空港のように「乗り継ぎ拠点」と割り切ってしまったことが、逆に功を奏しているようです。
駅内は、常に訪れる人がいる状況。お土産屋さんや観光案内所も、充実しています。
薬草ダイニングなる、こじゃれた飲食店もあり、薬草パスタをランチにしました。少し苦味があるものの、味のいいアクセントになっていて、なかなかの美味。タンポポの根を煮詰めた「たんぽぽコーヒー」も、ノンカフェインながらコーヒーらしさを感じる逸品でした。
マイカーは便利ながら、バスのアクセスは少し不便な新玉名。本数は1時間に1本以上あるのですが、既存路線が複数乗り入れているため、確実にバス接続があるわけではないのが惜しいところです。この点では1時間に1本ながら、新幹線のダイヤに合わせている新大牟田駅の方に軍配が上がります。
在来線の玉名駅へ。在来線特急は朝晩だけになり、旅行センターは引き揚げられ、少し寂しげです。
駅前はもともと空き店舗が多かったのですが、1年を経てかなり増えたように感じます。新玉名駅そのものは、まずまずの成功を収めているのですが、「2つの拠点」の運用には難しさも垣間見えます。
【熊本駅】
昨年の開業日に乗るつもりだった「くまもとライナー」。その後も機会に恵まれず、1年目にして初の乗車です。「くまもとライナー」の愛称は駅では見当たりませんでしたが、車内放送では頻繁に流れていました。
熊本駅の新幹線口は、少しずつながら建物が建ち上がり始めており、数年後には玄関口らしい様相へと一変しそうです。さすがは政令市昇格間近な街だけあり、勢いが違います。
ガラス越に新幹線の足元が見えるのも、熊本駅の特徴。近代的な風景を作ります。