Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




 今年のGWは、僕も嫁さんもカレンダー通りの5連休。嫁さんの休みが決まったのが割と直前だったため、日数が必要、かつ直前でも切符や宿を手配できる旅を考え、東九州縦断バスの旅に出かけてみました。
 昨年、悲願の全通開通を果たした東九州道。新たなバス路線の活躍と、福岡からではなかなか遠い宮崎を、じっくり巡るいい機会になりました。


 今回使用する切符は、SUN Q パス全九州版4日間用。九州内と下関の高速バス、路線バスのほとんどに乗り放題で14,000円と、安くて、使い勝手のよい切符です。
 まずは久留米から天神まで西鉄の急行電車で。久留米~基山~天神と高速バスを乗り継げば、パスを使って出れなくもないものの、時間節約のための投資です。


【西鉄高速バス・ふくふく号】天神9:50⇒下関12:20


 40分で、西鉄福岡(天神)着。天神のターミナルは、2階が西鉄電車、3階が高速バスになっていて、一度1階に下ってエレベータに乗れば、雨に濡れずに乗り換えられます。
 発車案内には、九州内だけではなく、遠く東京や河口湖の字も並び、旅の気分が盛り上がってきました。


 さすがはGW後半の初日。福岡近郊への高速バス乗り場には、早くも長蛇の列ができあがっていました。
 天神は始発地なのに、一部の便には遅れも発生しています。下り便が早くも渋滞にかかっており、折り返し便となる天神発も遅れてしまうのだとか。


 臨時のおみやげ屋さんが出ているのは、シーズンならでは。


 まずは、海峡を渡り下関を目指します。幸い、下関行き「ふくふく号」は、ほぼ定刻にやって来ました。下り便は30分遅れだったそうですが、折り返しに余裕があるようです。
 数席の空席を残して、天神バスターミナルを出発しました。


 街では、博多どんたく港まつりの準備の真っ最中。今年は晴で、パレードにも絶好の天気!との予報が流れており、実際この時もいい天気でした。
 ところが午後、パレードの最中にヒョウ交じりの雨になってしまったとか。そんなことになるとは、夢にも思いませんでした。


 中洲と蔵本で乗客を拾い、補助席まで使った満席状態に。通常は蔵本から都市高速に乗り、福岡ICから九州自動車道へと抜けるルートを取りますが、渋滞が激しいため、古賀まで国道3号を走ることになりました。
 車で通り慣れた以前の職場近くも、高速バスの高い視点から見ると別の街のようです。


 まずまず流れはよく、なるほど渋滞の高速道路よりはスムーズ。しかし下り線の混雑は次第に激しくなり、古賀ICから国道3号への道は大渋滞になっていました。同じく一般道振替えになった下り高速バスも、渋滞にはまっています。
 無線では刻一刻と各地の渋滞状況が入っており、その後「古賀IC出口が混んでいるので、下りは福岡ICまでそのまま高速を下るように」との指令が下っていました。この無線を傍受できたら、マイカーにとっても最強の渋滞回避ツールになるかも。


 九州自動車道に入っても、ところどころで渋滞が。GWの渋滞予測ではこの時間、上りに目立った混雑はないとのことでしたが、小規模の渋滞はあちこちで発生するもののようです。


 門司港付近でも事故渋滞に巻き込まれ、約30分遅れのペースで関門橋を渡ります。橋上だけはクルマも少なく、快晴の関門海峡の眺めを楽しむ間もなく、あっという間に本州へ。もう、混んでほしい時だけ混まないんだから…


 下関側でも、宝蔵寺、東駅、唐戸と、こまめにバス停が設けられています。宝蔵寺では10人近くが降り、迎えのクルマでバス停を去っていきました。
 東駅とは、駅もないのに不思議なバス停名というか、地名。かつての山陽電気軌道のターミナル・下関東駅があった名残りなんだそうです。今も道路交通の要衝であり、中心部らしい雰囲気が残っています。


 ここで運転士へ、指令から連絡が入りました。唐戸方面への道路は、お祭りの影響で大混雑のため、通常の回送バスのルートを使ってまずは駅に向かうようにとのこと。
 街路樹の茂る「回送ルート」を、下関駅に向かって直行します。時期的には避けられない大渋滞に対し、頑張って定時に近づけようという努力が垣間見えた、GW渋滞ピークの高速バスでした。運転士さんも指令も、お疲れ様です。


 約50分遅れで、下関到着。いつの間にか、バスの発着場も新しくなっていました。上層階には、シネコンも入っています。
 駅まで、少々距離があるのは残念だけど、雨の日でも濡れずに行けるのは便利ですね。


 駅ビルと路線バスのロータリーも完成して、だいぶ分かりやすくなりました。


 駅前の通りには、立派な自転車レーンも登場。車道と歩道とは、分離ブロックで明確に区分されていて安全です。


 ペデストリアンデッキ上にある「釜山門」をくぐりエスカレーターを下ると、グリーンモールなる商店街に出てきます。




 なるほど、ちょっと韓国チックな雰囲気です。下関は古くから、大陸に開かれた街。今も毎日、釜山へのフェリーが出航していきます。
 この街でお昼ごはんを食べてみたいというのが目的だったのですが、飲食店で開いているのは、なぜか中華系の料理店ばかり。


 山陽本線の高架をくぐると、アパート団地兼市場に出てきました。竹崎長門市場というらしく、こちらもどことなく異国感漂う雰囲気。店の中からは、おじちゃん、おばちゃんのしゃべる韓国語が聞こえてきます。


 ようやく開いている、韓国っぽい店を発見!


 豚バラと骨付きカルビを頼んでみたら、予想に反して日本風の焼き肉でした(笑)。おいしかったので、問題なしです。


 サンデン交通のバスで、唐戸へと出てきました。SUN Q パスでは、下関エリアのサンデン交通バスも乗り放題です。下関都心部だけではなく、秋芳洞や川棚温泉もエリア内なので、工夫すれば旅行の幅が広がります。


 唐戸周辺には、古いオフィスビルや郵便局が並び、門司港とセットでレトロ建築めぐりも楽しめます。今回はその中でも未訪だった、旧英国領事館に入ってみました。入場無料、太っ腹。


 領事の部屋。韓国だけでなく、世界に開かれた街だったことを示す遺産です。
 2階には英国風レストランもあり、午後にはアフタヌーンティー、夜はパブとしても楽しめるんだとか。アフタヌーンティーで優雅なひと時を過ごしてみたかったけど、時間が合わずに残念!


 中庭の雰囲気も、異国情緒たっぷり。






 観光地として活気のある唐戸周辺は、下関市の中心部でもあります。再開発ビルが並び、アーケード商店街の交差点はドーム型で広々。市役所は一部が、新庁舎に建て替わっています。
 全国各地の地方都市の中心部同様、苦戦している様子も垣間見えました。


 海岸に出れば、GWの賑わい真っ盛り。海産物目当ての観光客が行き交う中、歓迎イベントの大名行列が闊歩し、平和な休日の風景があります。
 門司港行きの関門汽船も、いったい何時間待ち!?と思うほどの大行列。SUN Q パスで乗れる4航路の一つということで計画に組み込んでいたけど、諦めざるをえませんでした。


【山陽本線普通】下関14:53⇒小倉15:08


 反対方向のサンデン交通バスに乗って、下関駅に戻りました。
 6月運行開始のトワイライトエクスプレス瑞風は、下関が始終点。カウントダウンボードで、雰囲気を盛り上げています。


 昔ながらの415系のセミクロス車は、九州へ行く人で大混雑。国鉄形電車も嫌いじゃないけど、ぼちぼち新車が入らないかなぁ…。

コメント ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする


« 津福今町のニ... 記事一覧画像一覧読者一覧フォトチャンネル一覧 SUN Q パスで... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。