Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




 船小屋温泉の「すずめの湯」に行ってきました。入浴料350円なり。
 プレハブ建ての、簡単な浴場。浴室内の面積の50%は、浴槽が占めています。洗い場では石鹸・シャンプーの使用を禁止。とにかく、湯の効能を確かめて行けという、大変いさぎよい温泉です。

 そして、それだけのことはある湯。
 茶褐色に染まった湯は、泥水以上の不透明度。炭酸ガスが立ち込め、換気扇を回していないと中毒の危険があるほどだとか。しっかりシャワーで流したつもりでも、タオルで拭くと鉄分の茶色が染み付きます。
 よって、白いシャツを着ていくべからず。

 湯温は37度とぬるめなのに、炭酸ガス効果でよく温まり、じんわり汗が引かない感覚が続きました。
 未曾有ならぬ「未曾湯」な体験ができること、請け合いです。


 この温泉、実は現在、実験営業中のものです。

 もともと高濃度な炭酸泉が特徴の船小屋温泉。しかし炭酸泉は、加温すると炭酸が抜けてしまうのが宿命。せっかくの特徴的な泉質を、活かしきれていませんでした。

 温泉街の元気も次第に失せてきていたことから、活性化策の一案として、特徴的な泉質に再着目。九州大学+久留米高専とのコラボで、炭酸を逃がさずに加温する装置が開発され、現在、実験実証営業中というわけです。
 ちなみにHPで効能を解説しているのは久留米大学、HPのデザインを担当したのは九産大芸術学部。素朴な温泉は、知の集結地でもあります。

 特徴的な湯の噂を聞き付け、入浴客が殺到。行列ができることもあるとかで、現状では成功を収めているとのこと。

 大規模、至れり尽くせりの温泉から、「源泉掛け流し」がもてはやされるようになった昨今。湯の潜在力を活かすという船小屋の戦略は間違っていないと思うし、いずれ本格的な温泉施設として花開いた時には、成功を収めてくれるものと期待しています。


 大成功すれば、この駅にももっと新幹線が止まるかもしれませんね。

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