比較的大きい規模の我が職場。趣味を同じくする者も少なくはなく、鉄道旅行派の後輩が入ってきました。
話を聞いてみればなかなかの行動派なのですが、海外は未経験とのこと。それならでは「入門編」ということで、夜行列車に観光列車、「超」ローカル線まで盛り込んだ、2泊3日の韓国鉄旅満喫コースを企画してみました。
鉄旅とはいえ、忙しい社会人。最小限の休みで済むように、お馴染みt-way航空の佐賀~仁川便を利用しました。10月24日(金)夕方に立ち、26日(日)夕方に戻る48時間のコースです。1ヶ月半前の予約で、諸税込往復16,800円でした。
秋の今、17:10発の往路便に乗れば夕暮れの時間です。快晴だったこの日、ノリの養殖場が広がる有明海はオレンジ色に染まっていました。
飛行機はちょうど久留米の上空を通過。我が街を見下ろしながら、行ってきます!
定刻の18時35分には、仁川空港に到着しました。シャトル列車に乗り、入国手続きを済ませ、両替して…といつもの手順を踏み、無罪放免。空港鉄道の空港駅に向かいました。
19時10分の直通列車にも余裕を持って間に合い、43分間揺られれば、ソウル駅へ。8,000ウォン(約850円)という運賃の安さに、後輩君は目を丸くしていました。
早いのはいいのですが、空港鉄道のソウル駅は地下深く、地上に出るまで10分近く要するのは泣き所です。ソウル駅の窓口に着いたのは8時前。行列に並び、ネットで予約しておいた乗車券を引き取りました。
夜汽車の始発駅は清涼里駅ですが、せっかくなのでホームに降りて、列車ウオッチング。電車方式の特急「itxセマウル」を、初めて間近で見ました。なかなかスマートですが、ゆとりがあった従来の特急に比べ、座席を並べただけの列車になったのは残念です。
現在のソウル駅はガラス張りの近代的な駅舎ですが、レンガ造の旧駅舎はライトアップされ、むしろ存在感を放っています。
駅前広場には、ビニル製のザルを積み重ねたオブジェが並んでいました。韓国人芸術家の作品で、夏には西鉄福岡駅にも出張しているのを見ており、身近な素材を使ったユニークな作品です。
今夜は夜行列車に乗る予定なので、腹ごしらえに鐘路の繁華街へ。一軒目の飲み屋はハズレだったので、ほどほどで切り上げて焼肉屋へとハシゴしました。厚手のサムギョプサルとマッコリで、韓国の味を満喫です。
煌々とネオンが光る鐘路の街を歩いていると、このまま朝まで遊んでしまいたい誘惑にかられますが、そこはぐっと我慢して地下鉄に乗りました。
韓国東部への玄関口、清涼里(チョンニャンニ)駅へ。13年ぶりに訪れた駅は、ターミナルデパートを併設した、立派な駅舎に生まれ変わっていました。ただ駅前には屋台が並び、庶民的な空気を残しています。
23時25分発の特急「ムグンファ」は、機関車牽引の客車列車。日本と違って客車列車が多い韓国でしたが、近年では電車やディーゼルカーがじわじわ増えてきており、いずれ貴重な存在になるかもしれません。
夜汽車には旅行者、登山客に混じり、近距離の帰宅客の姿も目立ちます。かつての上野口と新宿口の座席夜行を、足して二で割ったような客層といったところでしょうか。
夜行列車の行き先は、正東津(チョンドンジン)。本来の終点はその先の江陵(カンヌン)なのですが、路線改良工事のため長期運休・バス代行になっています。
ちなみに韓国鉄道旅行歴15年の僕ですが、夜行列車は初体験。どんな雰囲気なのか興味半分、不安半分です。席は1ヶ月前の発売日に売り切れており、どうにかキャンセルの席を抑えたものの、席はバラバラ。後輩君の不安の方が大きそうです。
車両は昼行のムグンファと同じ。標準軌の幅を生かしたゆったりシートで、夜の旅も快適です。ただ車内灯の減光や車内放送の中断はなく、神経質な人には安眠グッズが必携かも。僕の席は3人グループに向い合せにされていて、寝にくさは倍増でした。
驚いたのは、サービススペースの「列車カフェ」が終夜営業していたこと。真夜中でも飲食物が手に入るし、マッサージチェアやカラオケを楽しむこともできます。写真は終点直前の様子ですが、夜中は立席利用の乗客でぎっしり満員でした。
登山客は途中で降りて行く人が多かったですが、それでも半分の乗客が残ったまま、終点・正東津に4時半到着。江陵方面への代行バスへ乗り継ぐ人よりも、その場に留まる人の方が目立ちました。
駅のホームには、今朝の日の出の時刻が。海岸に面したこの駅は、韓国随一の日の出の名所です。夜行列車を降りた乗客のほとんどが、この駅での日の出が目当ての観光客です。
駅前広場は、午前5時前とは思えぬ人だかり。
午前3時台着の「半夜行列車」や、秋山登山と組み合わせたツアー列車も到着していて、都合列車3本分の乗客が朝陽を待っていました。
駅前の飲食店や商店も観光客を当て込んで、ほとんどの店が開いてます。僕らはこのログハウス調のカフェで、朝までの約2時間を過ごすことにしました。コーヒー1杯7,000ウォンには驚きましたが、ここは場所代と考えるべきでしょう。
店内に入れば、席に座る人のほとんどが仮眠中。中には堂々とソファに横になる人もいて、カフェらしからぬ光景が展開していました。
駅と海に向いたオープンデッキもあり、よい季節には気持ちよく過ごせそうですが、さすがに日の出前とあっては寒く、人っ子一人出てきませんでした。
くつろいでいる間に、釜山からの週末臨時夜行列車も到着。こちらも観光客でほぼ満員でした。空も次第に白んできます。
駅ホームを埋める人々。13年前は駅のホームから直接砂浜に降りられたのですが、今は一旦駅の外に出て迂回する格好になります。
ほとんどの人は海岸線へ向かっていましたが、鉄道旅行派の僕らはせっかくなので、駅のホームから眺めることにしました。雲ひとつない空に、期待が高まります。
ホームに留置中の団体列車も、ほのかに赤く染まってきました。
出てきた!霞のない水平線上に浮かんできた太陽は、まんまる。こんなにクリアな朝日を見たのは、初めてです。
思わず手を合わせて、旅の安全を祈願しました。
朝を迎えて間もない7時10分、正東津を立つ列車があります。その名も「海列車」。東海岸の海を眺めながら走る、観光列車です。今回、6年ぶりの乗車になります。
通常は1日2往復の運行ですが、週末のみ日の出直後の時間に1本、「週末朝の海列車」が増発されます。早朝の列車とはいえ、正東津駅にとってはゴールデンタイム。チケットは、はやばやと売り切れになっていました。
正東津~江陵間は工事で運休中ですが、海列車に限り途中の安仁(アニン)駅まで走り、折り返して正東津へ一旦戻り、三抄(サムチョク)駅を目指します。この間も海岸線の近くを走り、北朝鮮の工作船も見られることから、特別運行されているようです。
2号車にはカフェコーナーがあり、足元まで広がった窓から海を眺めつつのコーヒータイムを楽しめます。
1、3、4号車の席は、全席が窓向き。窓も大きく、ゆったりと海岸線を眺められます。
トンネルに入れば、車内の照明の色が変わっていくという演出も。
6年前に乗った時には3両編成でしたが、その後増結されたのが2号車。家族席はボックスシート、その他の普通席はロングシートです。
運賃は片道12,000~15,000ウォンとかなりの高値なのに、ロングシートを充てられたらかなわないなと思いました。
海の見えない区間では、ケータイのメッセージで回答するクイズ大会や、「朝の健康体操」なんてイベントも。各車両の様子はモニタで映し出され、乗務員が「3号車、眠い方なかりのようですね~」と盛り上げてくれます。
日本の観光列車の影響を受けたのかなと思える部分の多い「海列車」ですが、乗客との一体感の演出は秀でているように感じました。
満員だった車内も、途中駅で観光のために下車する人が多く、終点・三陟まで乗りとおした乗客は1桁でした。
一般の旅客列車は走らず、事実上「海列車」専用の観光駅になっている三陟駅。駅前にこれといったものはなく、乗り潰し目的でなければ途中駅で下車しての散策がおすすめです。
ただ切妻屋根の小さな駅舎は風情があって、レールファンとしては楽しめます。
海列車は、すぐに折り返しです。早朝便とはいえ人気が高い海列車、帰路の列車も満席状態で、普通の席は空いていませんでした。
唯一空いていたのが、「プロポーズ室」。2人きりの時間を過ごせる、個室席です。なんでこの席に後輩と乗らなければならないのか、とブツブツ言いながら部屋に入りました。
片道1室5万ウォンという高値の部屋だけに、よく冷えたワインのサービスが。「Sea Train」のロゴも入った、オリジナルブランドです。
輸入モノのようで味にも期待しましたが、韓国ワインの一般的な傾向通り、あまったるかったです(笑)。
海を見下ろす、楸岩(チュアム)駅。観光下車から戻ってきた人で、再び車内は満員になったようですが、個室にいる限り無関係。2人だけの時間を過ごしたいカップルであれば、最高の部屋でしょう。
僕は別の意味でホームの乗客から見られたくなかったので、ブラインドを下ろしました(汗)。
往復している間にすっかり陽は昇り、海は青色に輝き始めました。
朝から昼へ移り変わる海の表情を見られるのも、「週末朝の海列車」ならではの特権です。
帰路の列車も正東津~安仁間を往復しますが、すでに往路で乗った区間なので、正東津で降りてしまう人も多くみられました。僕は降りませんでしたが、夜行列車での寝不足がたたり、うつらうつら…気づけば、4度目の正東津駅でした。
相変わらずの盛況ぶりが目立った、海列車。車内イベントにも磨きがかかっており、二度目でも楽しめました。各地に観光列車が生まれましたが、これからもリードする存在であってほしいと思います。
話を聞いてみればなかなかの行動派なのですが、海外は未経験とのこと。それならでは「入門編」ということで、夜行列車に観光列車、「超」ローカル線まで盛り込んだ、2泊3日の韓国鉄旅満喫コースを企画してみました。
鉄旅とはいえ、忙しい社会人。最小限の休みで済むように、お馴染みt-way航空の佐賀~仁川便を利用しました。10月24日(金)夕方に立ち、26日(日)夕方に戻る48時間のコースです。1ヶ月半前の予約で、諸税込往復16,800円でした。
秋の今、17:10発の往路便に乗れば夕暮れの時間です。快晴だったこの日、ノリの養殖場が広がる有明海はオレンジ色に染まっていました。
飛行機はちょうど久留米の上空を通過。我が街を見下ろしながら、行ってきます!
定刻の18時35分には、仁川空港に到着しました。シャトル列車に乗り、入国手続きを済ませ、両替して…といつもの手順を踏み、無罪放免。空港鉄道の空港駅に向かいました。
19時10分の直通列車にも余裕を持って間に合い、43分間揺られれば、ソウル駅へ。8,000ウォン(約850円)という運賃の安さに、後輩君は目を丸くしていました。
早いのはいいのですが、空港鉄道のソウル駅は地下深く、地上に出るまで10分近く要するのは泣き所です。ソウル駅の窓口に着いたのは8時前。行列に並び、ネットで予約しておいた乗車券を引き取りました。
夜汽車の始発駅は清涼里駅ですが、せっかくなのでホームに降りて、列車ウオッチング。電車方式の特急「itxセマウル」を、初めて間近で見ました。なかなかスマートですが、ゆとりがあった従来の特急に比べ、座席を並べただけの列車になったのは残念です。
現在のソウル駅はガラス張りの近代的な駅舎ですが、レンガ造の旧駅舎はライトアップされ、むしろ存在感を放っています。
駅前広場には、ビニル製のザルを積み重ねたオブジェが並んでいました。韓国人芸術家の作品で、夏には西鉄福岡駅にも出張しているのを見ており、身近な素材を使ったユニークな作品です。
今夜は夜行列車に乗る予定なので、腹ごしらえに鐘路の繁華街へ。一軒目の飲み屋はハズレだったので、ほどほどで切り上げて焼肉屋へとハシゴしました。厚手のサムギョプサルとマッコリで、韓国の味を満喫です。
煌々とネオンが光る鐘路の街を歩いていると、このまま朝まで遊んでしまいたい誘惑にかられますが、そこはぐっと我慢して地下鉄に乗りました。
韓国東部への玄関口、清涼里(チョンニャンニ)駅へ。13年ぶりに訪れた駅は、ターミナルデパートを併設した、立派な駅舎に生まれ変わっていました。ただ駅前には屋台が並び、庶民的な空気を残しています。
23時25分発の特急「ムグンファ」は、機関車牽引の客車列車。日本と違って客車列車が多い韓国でしたが、近年では電車やディーゼルカーがじわじわ増えてきており、いずれ貴重な存在になるかもしれません。
夜汽車には旅行者、登山客に混じり、近距離の帰宅客の姿も目立ちます。かつての上野口と新宿口の座席夜行を、足して二で割ったような客層といったところでしょうか。
夜行列車の行き先は、正東津(チョンドンジン)。本来の終点はその先の江陵(カンヌン)なのですが、路線改良工事のため長期運休・バス代行になっています。
ちなみに韓国鉄道旅行歴15年の僕ですが、夜行列車は初体験。どんな雰囲気なのか興味半分、不安半分です。席は1ヶ月前の発売日に売り切れており、どうにかキャンセルの席を抑えたものの、席はバラバラ。後輩君の不安の方が大きそうです。
車両は昼行のムグンファと同じ。標準軌の幅を生かしたゆったりシートで、夜の旅も快適です。ただ車内灯の減光や車内放送の中断はなく、神経質な人には安眠グッズが必携かも。僕の席は3人グループに向い合せにされていて、寝にくさは倍増でした。
驚いたのは、サービススペースの「列車カフェ」が終夜営業していたこと。真夜中でも飲食物が手に入るし、マッサージチェアやカラオケを楽しむこともできます。写真は終点直前の様子ですが、夜中は立席利用の乗客でぎっしり満員でした。
登山客は途中で降りて行く人が多かったですが、それでも半分の乗客が残ったまま、終点・正東津に4時半到着。江陵方面への代行バスへ乗り継ぐ人よりも、その場に留まる人の方が目立ちました。
駅のホームには、今朝の日の出の時刻が。海岸に面したこの駅は、韓国随一の日の出の名所です。夜行列車を降りた乗客のほとんどが、この駅での日の出が目当ての観光客です。
駅前広場は、午前5時前とは思えぬ人だかり。
午前3時台着の「半夜行列車」や、秋山登山と組み合わせたツアー列車も到着していて、都合列車3本分の乗客が朝陽を待っていました。
駅前の飲食店や商店も観光客を当て込んで、ほとんどの店が開いてます。僕らはこのログハウス調のカフェで、朝までの約2時間を過ごすことにしました。コーヒー1杯7,000ウォンには驚きましたが、ここは場所代と考えるべきでしょう。
店内に入れば、席に座る人のほとんどが仮眠中。中には堂々とソファに横になる人もいて、カフェらしからぬ光景が展開していました。
駅と海に向いたオープンデッキもあり、よい季節には気持ちよく過ごせそうですが、さすがに日の出前とあっては寒く、人っ子一人出てきませんでした。
くつろいでいる間に、釜山からの週末臨時夜行列車も到着。こちらも観光客でほぼ満員でした。空も次第に白んできます。
駅ホームを埋める人々。13年前は駅のホームから直接砂浜に降りられたのですが、今は一旦駅の外に出て迂回する格好になります。
ほとんどの人は海岸線へ向かっていましたが、鉄道旅行派の僕らはせっかくなので、駅のホームから眺めることにしました。雲ひとつない空に、期待が高まります。
ホームに留置中の団体列車も、ほのかに赤く染まってきました。
出てきた!霞のない水平線上に浮かんできた太陽は、まんまる。こんなにクリアな朝日を見たのは、初めてです。
思わず手を合わせて、旅の安全を祈願しました。
朝を迎えて間もない7時10分、正東津を立つ列車があります。その名も「海列車」。東海岸の海を眺めながら走る、観光列車です。今回、6年ぶりの乗車になります。
通常は1日2往復の運行ですが、週末のみ日の出直後の時間に1本、「週末朝の海列車」が増発されます。早朝の列車とはいえ、正東津駅にとってはゴールデンタイム。チケットは、はやばやと売り切れになっていました。
正東津~江陵間は工事で運休中ですが、海列車に限り途中の安仁(アニン)駅まで走り、折り返して正東津へ一旦戻り、三抄(サムチョク)駅を目指します。この間も海岸線の近くを走り、北朝鮮の工作船も見られることから、特別運行されているようです。
2号車にはカフェコーナーがあり、足元まで広がった窓から海を眺めつつのコーヒータイムを楽しめます。
1、3、4号車の席は、全席が窓向き。窓も大きく、ゆったりと海岸線を眺められます。
トンネルに入れば、車内の照明の色が変わっていくという演出も。
6年前に乗った時には3両編成でしたが、その後増結されたのが2号車。家族席はボックスシート、その他の普通席はロングシートです。
運賃は片道12,000~15,000ウォンとかなりの高値なのに、ロングシートを充てられたらかなわないなと思いました。
海の見えない区間では、ケータイのメッセージで回答するクイズ大会や、「朝の健康体操」なんてイベントも。各車両の様子はモニタで映し出され、乗務員が「3号車、眠い方なかりのようですね~」と盛り上げてくれます。
日本の観光列車の影響を受けたのかなと思える部分の多い「海列車」ですが、乗客との一体感の演出は秀でているように感じました。
満員だった車内も、途中駅で観光のために下車する人が多く、終点・三陟まで乗りとおした乗客は1桁でした。
一般の旅客列車は走らず、事実上「海列車」専用の観光駅になっている三陟駅。駅前にこれといったものはなく、乗り潰し目的でなければ途中駅で下車しての散策がおすすめです。
ただ切妻屋根の小さな駅舎は風情があって、レールファンとしては楽しめます。
海列車は、すぐに折り返しです。早朝便とはいえ人気が高い海列車、帰路の列車も満席状態で、普通の席は空いていませんでした。
唯一空いていたのが、「プロポーズ室」。2人きりの時間を過ごせる、個室席です。なんでこの席に後輩と乗らなければならないのか、とブツブツ言いながら部屋に入りました。
片道1室5万ウォンという高値の部屋だけに、よく冷えたワインのサービスが。「Sea Train」のロゴも入った、オリジナルブランドです。
輸入モノのようで味にも期待しましたが、韓国ワインの一般的な傾向通り、あまったるかったです(笑)。
海を見下ろす、楸岩(チュアム)駅。観光下車から戻ってきた人で、再び車内は満員になったようですが、個室にいる限り無関係。2人だけの時間を過ごしたいカップルであれば、最高の部屋でしょう。
僕は別の意味でホームの乗客から見られたくなかったので、ブラインドを下ろしました(汗)。
往復している間にすっかり陽は昇り、海は青色に輝き始めました。
朝から昼へ移り変わる海の表情を見られるのも、「週末朝の海列車」ならではの特権です。
帰路の列車も正東津~安仁間を往復しますが、すでに往路で乗った区間なので、正東津で降りてしまう人も多くみられました。僕は降りませんでしたが、夜行列車での寝不足がたたり、うつらうつら…気づけば、4度目の正東津駅でした。
相変わらずの盛況ぶりが目立った、海列車。車内イベントにも磨きがかかっており、二度目でも楽しめました。各地に観光列車が生まれましたが、これからもリードする存在であってほしいと思います。