混乱している。
なんだこの映画。100本に1本級の変な映画。でもものすごく切ないなー。わー。
なんというか、衝撃。自分の痛いところをグイグイ突いてこられた感じ。
下ネタギャグは好きじゃないし死体のビジュアルが怖いし気味悪いし
あんまり見たくないけど、
なんか心の柔らかいところをぎゅーって掴まれたような。
好きか嫌いの判断にも困るけど、とにかく混乱させる映画だな。
無人島で孤独に耐えかね首を吊ろうとしたところで浜辺に死体を発見したハンク。
そのあと、その死体に乗って死体から出るガス(おなら?)でびゅーんと海を行くシーンで
(予告にありますね)、呆然。小学生の子供の想像か!というレベルの
おふざけのすぎた感じの、思いつきっぽいドタバタなブラックコメディが続きます。
で、口から水を出したり、硬直した体がナイフになったり銃になったりで、
一緒にサバイバルしながら、好きな子の話をしたり思い出を再現してみたり。
この辺は、へんてこだけど、優しく暖かい感じはあるんですよ、でも
そのあとラストに向かってすごい増殖していく甘くない切なさに、かなり衝撃受けました。
「死体から学ぶ人生の意味」みたいな、ハートウォーミングのいい話にしてしまうか、
あるいは「全部ハンクの妄想」という、とりあえず辻褄合わないところは妄想にする作戦か
どっちかのレビューが多そうだけど、そんな簡単な映画じゃないですよねぇ。
(振り返ってよく考えると確かに全部妄想だったというのが一番確からしくはあるけど)
屍体は怖いのでもう一回見たくはないけど、しばらく考えたい。ああ驚いた。
でも、どっちにしろ、孤独に関する映画であることは間違いない。
それもきれいなかっこいいような孤独じゃなくて、
人付き合いの苦手な、不器用でいじめられっ子だったような人には
痛くてイタくて、つらくてしみる映画です。(わたしにとってもそうだなー)
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