![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/9f/66c0f393ba396b278d1c11e495ca4b8a.jpg)
島田潤一郎さんは夏葉社という出版社を一人でされている人で
彼の本は「古くて新しい仕事」という、一人出版社のことを書いた本を読んだことがある。
平易な文章なので、気楽に読み飛ばす程度の薄っぺらなものかと読み進めたけど
仲の良かったいとこのことを書かれた文章には惹き込まれ少し涙ぐんだ。
その島田さんの本で、大阪の素敵な書店でサイン入りのこの本を手に取ってパラパラめくった時に
彼が読んできた本の数が書いてあるのを見て、それが思いのほか少なくてびっくりしたのだった。
「大学を卒業した翌年から46歳の現在まで1372冊の本を読んでいます」
年平均で60冊くらい、さらに、大学生の頃は年に4、5冊しか読んでない時もあったと。
2000年は80冊、2001年は24冊、2002年は55冊、2003年は31冊。
なんと親近感の湧く数字!
ひとりで出版社を始めるような人は、ものすごい数の本を読むのだろうと思ってたのに
思ったより少なくて、驚いた後になんだかホッとしたのです。
本も映画も数が多ければいいというものではないのは重々承知だけど、
数多く見ることでわかることもあるし、自分は人並み程度には読んでるかもしれないけど
読書家という人々とは別の人種で、知識も教養も貧しくて困ってるので、
その読書家たち以上のはずの人が思ったほどたくさん読んでいないことに、
なんだか自分も許されたような気がしたのでした。
前にブログに「本を読む人と言われる最低圏内」で書いたけど
月に2冊くらいという息子に、たったそれだけ?と思ったのは自分自身に対しても同様で
読みたい本は溜まっていくのに月に数冊しか読めなくて、死ぬまでに読み終えられそうにないと思って
つらいきもちになるし、そもそも自分の読書量の少なさが恥ずかしくなったりするんだけど
別にいいんだ、自分のペースでゆっくり無理なく読んでても全然いいんだと、ホッとしたのですね。
本の帯には「楽しむため、成長するため・・・・、でも、それだけじゃないんだよなぁ」と書かれています。
島田さんは、音楽やスポーツや恋愛について
「文学、あるいは読書がそれらよりも価値がある行為だとは思えませんでしたし、いまも、そう思っていません」と書きます。
本を読まない人を見下すところが全然ない。でも本への愛情は溢れてる。
この本は書評というか書評エッセイで、彼の従兄弟の話もまた繰り返し出てきます。
高知新聞社発行のフリーペーパーでの連載を元に作られたそうです。
相変わらず平易な文章でサラサラと読めますが、
本を読み慣れない人も、まあまあ読む人も味わえる本だと思います。
さあ、今日も本を読もう。
彼の本は「古くて新しい仕事」という、一人出版社のことを書いた本を読んだことがある。
平易な文章なので、気楽に読み飛ばす程度の薄っぺらなものかと読み進めたけど
仲の良かったいとこのことを書かれた文章には惹き込まれ少し涙ぐんだ。
その島田さんの本で、大阪の素敵な書店でサイン入りのこの本を手に取ってパラパラめくった時に
彼が読んできた本の数が書いてあるのを見て、それが思いのほか少なくてびっくりしたのだった。
「大学を卒業した翌年から46歳の現在まで1372冊の本を読んでいます」
年平均で60冊くらい、さらに、大学生の頃は年に4、5冊しか読んでない時もあったと。
2000年は80冊、2001年は24冊、2002年は55冊、2003年は31冊。
なんと親近感の湧く数字!
ひとりで出版社を始めるような人は、ものすごい数の本を読むのだろうと思ってたのに
思ったより少なくて、驚いた後になんだかホッとしたのです。
本も映画も数が多ければいいというものではないのは重々承知だけど、
数多く見ることでわかることもあるし、自分は人並み程度には読んでるかもしれないけど
読書家という人々とは別の人種で、知識も教養も貧しくて困ってるので、
その読書家たち以上のはずの人が思ったほどたくさん読んでいないことに、
なんだか自分も許されたような気がしたのでした。
前にブログに「本を読む人と言われる最低圏内」で書いたけど
月に2冊くらいという息子に、たったそれだけ?と思ったのは自分自身に対しても同様で
読みたい本は溜まっていくのに月に数冊しか読めなくて、死ぬまでに読み終えられそうにないと思って
つらいきもちになるし、そもそも自分の読書量の少なさが恥ずかしくなったりするんだけど
別にいいんだ、自分のペースでゆっくり無理なく読んでても全然いいんだと、ホッとしたのですね。
本の帯には「楽しむため、成長するため・・・・、でも、それだけじゃないんだよなぁ」と書かれています。
島田さんは、音楽やスポーツや恋愛について
「文学、あるいは読書がそれらよりも価値がある行為だとは思えませんでしたし、いまも、そう思っていません」と書きます。
本を読まない人を見下すところが全然ない。でも本への愛情は溢れてる。
この本は書評というか書評エッセイで、彼の従兄弟の話もまた繰り返し出てきます。
高知新聞社発行のフリーペーパーでの連載を元に作られたそうです。
相変わらず平易な文章でサラサラと読めますが、
本を読み慣れない人も、まあまあ読む人も味わえる本だと思います。
さあ、今日も本を読もう。
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