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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

今年見た映画と「凶悪」と「冷たい熱帯魚」

2013-11-25 | 映画
今のところ、今年映画館で見た映画は85本くらいです。
100本の大台達成できるのかなぁ。
12月にアホみたいに見ればいいか。
でも12月に一人でそんなに見るなんて、
何かにヤケクソな人の行動みたいだよね(^_^;)
特に映画好きでもないのに。
いや、標準?よりは映画好きかもしれないけど、なんというか、
いつまでたってもいくつになっても、
どう生きてればいいのかわかんないので、
仕方なく映画とか見てるだけなんだけど。

起きて食べて仕事して食べて寝て、
でも、その合間を、どうやって生きてればいいのかわからないんだよな。
息してるだけ。それで困ってしまって
映画を見てるだけです。


さて、秋に見た映画で、少し思い出したこと。
やっぱり、「凶悪」より「冷たい熱帯魚」の方が面白いと思う。
一応事実を元にした「凶悪」なので、そこを甘く見たとしても。
地味なのはいいけど、素直すぎる。映画らしいひねりがもう少しほしい気が。
わがままでしょうか。
どぎつければいいというのでもない。
たとえば「冷たい熱帯魚」の最初のシーンだったか、
妻が冷食やレトルト食品類を気だるげにぞんざいに、チーン、チーンと皿に載せ、
ぼんぼんテーブルに並べて行くシーンの異様さ不気味さ寒々しさ、
これは日常の台所のワンシーンでしかないのにいきなりぞっとさせる。
それだけのシーンであそこまで嫌なものを見せられるというのは、
すごいと思います。後半のグロは笑えましたが、あそこが一番怖い気がする。
ああいうシーンでぞくっとさせるのが「凶悪」にはないんだもん。
直球すぎるんだよなぁ、「凶悪」は。
俳優の演技はすばらしいけど、そのせいか却って
丹念なディテールに飢えてしまった。
「嘆きのピエタ」はその点、人の生理に激しく訴える気味悪さ、寒々しさ、
不気味さ満載の映画で、
理屈と演技で人間の怖さを訴える「凶悪」のような映画より、
骨身にしみる怖さが違う。
ギドクにしてもハネケにしても、見たくない人間の嫌らしさを、
そこをそうとってそこまで見せるか!と見せる感じが、
もうホントにいやで、でも力があるんだよなぁ。


とか言いながら個人的に好きなのは違うタイプの映画なんだけど。
今年劇場で見た中では、アイヴォリー監督の「最終目的地」、
「ビル・カニンガムインNY」「嘆きのピエタ」「夏の終わり」
「ホーリーモーターズ」「playback」「悲しみのミルク」「シュガーマン」
「愛アムール」「ペルシャ猫を誰も知らない」あたりかな。
いい悪いじゃなく、自分の好みだけのチョイスね。

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