教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

研究科紀要の博士候補論文の結果

2006年09月26日 19時47分38秒 | Weblog
 研究科紀要用論文、博士候補論文としては認められず。ぁ~
 理由は、細かい作業を積み重ねているのはわかるが、自分自身の問題意識が現れていない、概念説明ができていない、概念同士の関係が明確でない、先行研究の整理が不十分である、だそうです。滅多切りだ…
 普通の院生論文として提出することに決定。29日が〆切なのですが、直しますと言うともう提出していいとのお言葉。あっ…もうダメなんですね… わかりました…とりあえず、今日言われたことで直せそうなところは直して、提出しよう…
 これで、8月に投稿した論文が一つも採用されない場合は、3月までの博士論文執筆はできないということに。弱気になってしまったので、「博士論文を書ける見込みはありますか?」とY先生に聞いてしまいました。お答えは、「今のままではダメ。がんばって論文の各ポイントが一定のレベルに達することができたら見込みはある、としか言えない。もちろん我々指導グループはそれに到達できるようにサポートしていく。」とのこと。テーマは大事だし、大日本教育会・帝国教育会を対象とするのはもちろん結構だ、とのこと。ただ私の場合、問題は研究以前の問題設定のようで。大風呂敷を広げすぎてもいけないし、箸にも棒にもかからないのもダメ。では適切な問題設定をするには、「教養」が必要だ、君に足りないのはそれだ、とのご指導をいただきました。「教養」を身に付けるには史料ばかり読んでいてもダメで、いろんな本を読んでそういう「教養」をぼちぼちと身に付けていくことが、私が今しなくちゃいけないことだとのこと。正直、「そんな悠長な…」と思ってしまいましたが、博士論文は学問であり一定のレベルが求められる、指導グループは内容を磨き上げる指導をし(今回の場合は不足している点を厳しく指摘する)、学問の立場から正当な評価をしなければいけない、というY先生の考えもお立場も当然だと理解できます。Y先生には、3年で博士論文を書き上げるという目標は理解できるし、それに向けてがんばっているのはわかる、次は日本教育学会編『教育学研究』に投稿するなどの方向でがんばっていきなさい、とのこと。えぇっと、もう投稿してしまいました… 8月に投稿します、といちおう言っておいたはずなんだけどなぁ。直しようも指導してもらいようもないや…はっはっは(ヤケ)。
 ちなみに、かつての論文(2)が、すでに投稿してしまった『教育学研究』の投稿論文です。まー、よく考えると、8月中に投稿した投稿論文の結果は12月ごろに出るとのことだし、今頃から投稿したって、いくら『教育学研究』が年4回紀要を出しているからって、結果が出るのは来年2月以降だと思う。指導してもらえないのはかなり悔やむところだけど、すでに投稿しておいて正解だったともいえるかな。8月当時のY先生は、私のことでいえば、紀要論文の審査に力を入れてくださっていたので、とても言い出せない状況だったしなぁ。
 来年3月までに博論が書けるかどうかは、8月に投稿した論文(1)と(2)がどう評価されるかにかかってきました。博士論文完成へむけて邁進するという目標が未だ立たないのはつらいけど、目の前のことをこなしていくしかないな。あきらめないで…ひたすらに…とほほ

 ちなみに今日は起床失敗。昼ちょっと前に登校。勉強(読書)の際の視点を定めて読書せず、いろいろたまっていた手紙やらなにやらをやっておりました。15時半からY先生のところへ。上記の件について指導を受けました。その後しばらく放心状態(笑)。ブログを書きながら気持ちの整理をする(笑)。
 夜は論文修正したいけど、ちょっと置いておいて、本を読みます。
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