教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

先行研究の整理基準 [超入門段階]

2006年09月25日 23時55分55秒 | Weblog

 更新遅れ気味ですんません(^_^;)
 今日は起床失敗。ただし、午前中の登校には成功。眠いけど。
 今日は博士論文の先行研究をひたすら整理。現在、本研究を日本教育学史研究の序説的な位置づけをする方向で、先行研究を整理してみています。教育思想史・教育学説史、教育学研究体制史、教育学の社会史の先行研究はあまりに多く、かなり限定しなくては有効な整理はできない様子。限定の基準は、①一冊の著書にまとまったもの、②学会誌で特集されたもの(しかも日本教育学会編『教育学研究』に限る)、にしました。☆☆通史、または各論でも体系的な先行研究を選ぶための基準です☆☆。たぶん一論文にもいいものはあるんでしょうが、膨大な数の論文をすべて把握してあれもこれもあげつらうのはむしろ問題を不明にさせるし、その中から重要論文を抜き出すにしても、今の私一人の能力ではとても扱いきれないという限界があるので、論文はとりあえず含みません。入れたい論文はいろいろあるんですが、とりあえず学会誌の特集として含み込むことで整理する範囲に含めるに止めました。もちろんいずれやることは必要ですので、論文も含めて整理し、日本教育学史研究を体系化するのは今後の課題としたいです。ひとまず20本の著作・特集に限定して、これから整理していく予定。
 これで良いかどうかは、是非ブログの読者にも聞いてみたいです。また、「これも日本教育学史研究のいい本・特集じゃないか?」という研究情報もほしいです。
 まー、まだ「博士論文を書いていい」とのお許しはいただいていないので、意味があるかどうかはわからんのですが。いや、個別の論文を書いていくにしたって大きな目的・課題が必要なんだし、無駄にはならないか。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ご存知ではありません王と申します)
2011-11-16 10:22:21
先生
台湾の大学の日本語学科の王と申します。
先行研究の基準はどう書くのかを困りました。
先生の記事を見るとすぐ分かりました。
オーケーかどうかは分かりませんけど(笑)
ありがとうございます^^
返信する
初めまして! (白石崇人)
2011-11-16 19:06:37
 王さん、初めまして。
 まさか台湾の大学生からコメントをいただくとは思いませんでした。日本人でも解読困難な私のブログを読んでくれて、ありがとうございます。

 さて、こんな昔の記事を読んでくれたのは嬉しいのですが、2つ言っておきたいことがあります。(^_^;)

 まず第1に、選択基準の書き方についてです。
 この記事は、私がまだ未熟な大学院生の時に書いた記事です。「こうすればOK!」というような書き方ではありません。
 この記事のような書き方で先行研究の選択基準を書くと、あなたが先生に怒られますよ。(^_^;) 私だったら、学生がこういう書き方をしてきたら、「これだったら…まだ書かない方がいいなぁ」とアドバイスします。

 第2に、選択基準の内容についてです。
 ここで紹介した先行研究の選択基準は、先行研究の整理を全くしないよりは良い、程度の簡単な基準です。「この分野のことまだ何もわからないな。じゃあ、まず先行研究の整理から初めて見るか」というような、入門段階の時点での基準です。
 先行研究は様々です。場合によっては、1冊の書籍を取り上げるより、数万字の論文を取り上げる方が重要な場合もあります。ですので、学術論文(日本語であれば2万字以内くらい)を書くのでしたら、1冊にまとまった書籍だけでなく、研究紀要や学術雑誌などに掲載されている論文も取り上げましょう。

 なお、先行研究の調査・分析の仕方をちゃんと知りたければ、以下の記事をお勧めします。長い記事ですけども。
  ↓
 「研究をよりよく進めるには(1)―教育史研究論文を書くまでVer 1.2」 http://blog.goo.ne.jp/sirtakky4170/e/7cbbfdc19b7fc962430070c49c81f92e
返信する
Unknown ()
2011-11-30 10:05:55
白石先生、

アドバイスをくださってありがとうございます。
修士の学位をゲットするために、頑張ります。
(N1はまだ合格しませんでしたけど... TT)
これからもよろしくお願い致します。
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応援してます (白石崇人)
2011-12-09 21:42:15
コメント遅くなってすみません。
修士課程の学生さんでしたか。
研究論文の作成は苦労の連続です。気をしっかりもって頑張ってください!
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ご無沙汰しています。 ()
2021-06-27 18:24:02
白石先生、
修士の時大変お世話になりました。
本当に感謝しています。
ご報告が大変遅くなりましたが、2014年に無事に卒業しました。

ところで、一年半経っても、新型コロナウイルスがまだ流行しています。
早くコロナが落ち着いて、元の生活に戻ればいいですね。
先生のご健康をお祈り申し上げます。
返信する
連絡ありがとうございます (白石崇人)
2021-06-28 23:02:15
王さん、覚えていらっしゃったのですね。
私のアドバイスが役に立ったかどうかは分かりませんが、無事卒業されて良かったです。
新型コロナウイルスについては、ここまで長い戦いになるとは思いませんでした。台湾も大変なようですね。お互いに感染予防と健康に気をつけて頑張りましょう。
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