教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

資料調査二日目

2006年09月19日 23時55分55秒 | Weblog
 起床成功。ただし、疲れがたまっていて、きつい~
 今日は、東京大学と国会図書館へ行く予定。まず東大附属図書館へ行ってきました。いつもなら、明治新聞雑誌文庫にも行くのですが、今まで何度も行ったので大体何があるかはわかっている。なので、今日は附属中央図書館にて目録・カード調査。使えそうなものは見つかりませんでしたが。
 昨晩、ふと成城学園教育研究所に行って沢柳政太郎(明治30年代から帝国教育会の役員を歴任、大正6年から会長)の資料を見てみたいと思い立ち、時間がありそうだったので今日行ってきました。しかし、予約が必要だったので電話をすれど、まったく出てくれない。仕方ないので直接行ってしまうことにする。小田急線に乗って成城学園に来たのはいいものの、肝心の教育研究所事務室は電気が消えている… 常設の人員がいないんじゃあ、電話に出るわけないわね(^^;)。資料をじっくり見る時間は今回の調査旅行にはないので、まあいいか。資料目録を売りに出しているらしいので、後でゆっくりと問い合わせてみよう。それから、せっかく来たので附属図書館にも行ってみたのですが、こちらは紹介者がないと入れないとか。昔別の私立学校の図書館へ行ったときは、ちゃんと広大の図書館を通して紹介状を発行してもらっていたのを思い出す。国立の大学図書館は国立大の学生ならすぐに入れるので、甘く見ていたなあ(^^;)。まあ、押し問答しても仕方ないので、おとなしく引き下がる。私立学校の図書館ってのはこういうもんなんだと。覚えておこう。
 小田急線からそのまま地下鉄に乗って、国会議事堂前まで。「前」とはいえ、国会図書館までは、急な坂を上ってかなり歩いて行かなくてはいけないところに出てしまった(^^;)。国会図書館では、教育会関係者の伝記を中心に調べました。最初はPCで検索していたのですが、思いつかなくなったので、目録を順に繰っていく作業を始める。作業を始めて、よく考えたら国会図書館の目録は広大にもあるよな(苦笑)、と気づく。たくさんあるわけではなかったのですが、「おっ、この人の伝記もあるのか!」と、いくつか(自分の中で)新発見をしながら調査が進む。実物を見ると、直接使えそうにないものが多いですけど。19時閉館ぎりぎりまで調査。結局時間が足りなかった。今まではしっかり下調べして資料調査に来て、何の問題もなしに目的の資料を集めていっていた(資料調査ではなく資料収集とでも言うべきか)ので、下調べの重要性をあまり感じることはありませんでした。ですが、今回思うようにいかない調査を行って、限られた時間内で資料調査するには、やっぱり下調べは大事だなあということを実感しました。
 今晩は、大学時代の友人Kと食事の約束。東京駅付近で食事をし、一杯飲んで帰る。Kは普通のサラリーマンなのですが、働きながら保育士の資格をとるぐらいの教育に興味を持つ努力家。毎年東京へ資料調査に行くたびに会っているのですが、教育学の話を聞いてくれるので、ついつい今とりかかっているテーマ(教育学史研究の意味)について長々と熱く話をしてしまう。「おもしろいので是非がんばってほしい」と言ってくれたので、ちょっとうれしい。とりあえず、もう少しコンパクトに話を伝えられるようにならないとね(笑)。
コメント (2)
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