老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

人間の行動学(北山君遺稿) Chistes編 その⑧ ~人間の価値は?~

2019年07月30日 21時35分02秒 | 北山君 遺稿集(人間の行動学)
 前回の「その⑦」では、多くの方が『オチ』が判らず、女性の執念、策略、深謀遠慮が理解できずに、女性が犠牲になったと解釈されたのではないでしょうか?
「拍手をしたら」手がロープから離れて「落ちる」のは当然なのに・・・

 正に北山君が優しく嘆くように、私も含めて男性の多くが“飼いならされている”のかも知れませんね。
それで又、北山語録に戻ります。(まさ)


 15歳の誕生日に、息子が父親に言いました。
「パパ、ボクも15歳になったんだから、少しアルバイトをして自分の物は自分で稼いで買いたいんだが・・・」
『そりゃ、良い考えだよ。君の人生に役立つ考えだと思うよ。』
「だけどさ、何処で仕事を見つけるか、これが大変なんだよ・・・」
『それなら、任せておけよ。知っているだろう、パパの親友が今度、国会の下院議員に当選したのを。彼に頼んでやるから心配するなよ・・・』

 息子のパパは、親友に会いに国会まで行きました。
『やあ、君には金バッジが似合うな。おめでとう』
「有難う、これもアンタやアミーゴのお陰だよ。応援してくれた人達にこれから恩返しをしなけりゃならないと思っているんだよ。何か必要なことがあれば、遠慮なく言ってくれよ。アミーゴなだから・・・」
『イヤー、他でもないいなだが・・・息子が15才になってナ・・・生意気に自分の欲しい物くらい自分で働いて、買いたいと言うんだよ。』
「もう15歳か、大きくなったんだな。しかも偉いじゃないか働いてなんて、」
『それでだよ、何か稼げる仕事がないかと思って・・・』

 「そんな事なら任せろよ、ニョキを知ってるだろ。どの国会議員もやってることだよ。息子を名目上の秘書にして・・・そうだな$10.000ペソスを払うよ。一ヶ月に一度、金を取りに来れば良いんだから簡単だよ・・・」
*ニョキ;パスタの一種だが、名目上のに働いたことにして、働かないで金を受け取るという隠語として使う。 

 『そりゃ、困るよ。余りも額が多すぎるよ、15歳なんだから、もう少し少ない金額でないと・・・』
「それなら、学校から帰ったら、私のオフィスに来て2~3時間、タイプの前に座っていて貰うかな・・・どうだい$5,000ペソスが相場なんだが・・・」
『それも15歳の子供にゃ多すぎるよ。今後の教育に悪い影響を与えると思うし・・・もっと少ない報酬の仕事は無いんかな・・・』

 「少なくて良いんだったら・・・そうか、多過ぎるとダメ?? 困ったな、$500ペソスの給料の仕事だったら有るんだが・・・」
『それで結構だよ、$500ペソスで充分だよ、何せ15歳なんだから!!』
「だけどな・・・この$500ペソスの仕事をさせるにゃ、学位が必要なんだよ。会計士とか弁護士とかのさ、大学を卒業しておることが条件なんだよ。」

結論;
 人間の価値は???
大学を卒業したから偉い訳ではないことを認識するべきである。
歩む人生を如何に充実したものにしているか、どのように楽しく生きているかが重要である。
職業に貴賎無しである。人生は、お金が全てでは無いことは、当然である。「人種の色と地の境、我が立つ前に差別無し」の気概で生きるべし。

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