●あれから5年です。東日本大震災から5年が過ぎました。あの5年前も議会の日。確か休憩中の出来事だったと記憶しています。今日は一般質問で、午後2時46分に黙とうをささげました。まだたくさんの人が復興のさなかにあり、傷跡の大きさに今更ながら地震の大規模がわかります。一日も早い復興が待たれます。
●議会は、この1週間で委員会審査や一般質問が行われています。一般質問は今日で二日間が終わり、残りは月曜日一日です。自分は、14日の月曜日午後2番目(午後2時20分ごろ)です。市政一新について市長に質します。期待の大きい中での市長就任からほぼ一年です。次の北本市の姿、市政が一新された北本の政治についてお尋ねします。委員会もすべて終了しました。あとは18日の最終日に全部の議案が採決されます。
●私は直接所管の委員ではありませんが、これまで総括質疑で取り上げた、ごみの埋め立てた跡地の公有化、野球場の防球ネット整備、圏央道の蓋かけ上部の公園整備の予算は、激しい議論と慎重審査の結果、本日原案が可決しました。その後、付帯決議が可決しています。付帯決議では、①ごみの埋め立て跡地の公有化は、不動産鑑定による鑑定を参考にしつつ適正な価格での購入に向け調査し再検討すること。②防球ネットについては、請願者の願意を勘案し、予算の削減に努めること。受益者負担の観点から関係者も実現に向け寄付などを募る努力を促すこと。③圏央道の蓋かけ上部の公園は、東側の緑化事業は周辺地域に公園が3カ所あり、必要最小限にすること。になりました。
●この付帯決議で、この事業の本質の何がどう変わり、どのようになるか、市民の皆さんわかりますか。例えば、不動産鑑定士の鑑定を参考にしつつといっています。議案の説明で、不動産鑑定士が見積もった結果が2億6千万円ではなかったのか。防球ネットは、請願者の願意とは何か。予算の削減とは1億8千万円からいくら削減するのか。公園整備費の「必要最小限」とは事業費9600万円のうち、必要とした最小限の財源が8600万円だったと執行部が言ったらうそになりますか。ならないと思います。議会・政治は妥協の産物ですから、これを「善意」に解釈する人が多分3分の2です。これで市民が収めた「善意の税金」が使われます。そして日が経てば人々は忘れ、次の「善意」の解釈が議場の中で行われていくようです。それでも、不十分ではあるがこの「付帯決議」を勝ち取るために、最後まで「筋」を通した同僚議員である日高議員は立派でした。一年生議員でも、立派に市民への責任を果たしています。私たちは、土地の公有化は認めています。防球ネットの整備は、高校野球部の練習環境の改善は、急ぎ必要です。公園はわかりません。緑化事業と言っています。
●ある行政雑誌に、地域プランナーの久繁哲之介氏が「市民が収めた税金で給料(報酬)もらっている議員が、税金の無駄遣いを平気で見過ごしている。そのうえ、私益のために議員の力を使っている。もうこんな議員を税金で雇う必要はない。市民が自ら地域の問題に参画し、声を上げ、協働で進めることが重要である。もう議員はいらない。」と書いています。ぶるっと震えます。同僚の日高議員は、「問題意識を持って議案に疑問を持つときついですね。しかし、何となく真理というか、本質に近づくと、簡単に賛成はできないし、言葉の使い方も「あいまいさ」こそ、「暗黙知」ということが分りました。善意の暗黙知では、問題の本質とは違うように思います」と言っています。議員報酬頂ける議員に一歩近づいたように感じました。