「朝日新聞」2009.1.1付けより。
実際の新聞の記事よりもむしろ、広告の中のいくつかのセンテンスやコピーが気になった。元旦のこの日には、いくつかの大手出版社の広告が同時に掲載されていた。
上記は新潮社の宣伝文のなかの一部だった。ヘッドコピーには「不便は便利。」となっていたが、これだけでは何のことか分からない。そのあとには次のように続いていた。
~~~「紙の本」はネット社会の中で人間の感覚が求める“最先端のスローメディア”です。~~~。
実に面白い表現だ。実際ネットに比べれば、スピードや情報量では限りがあるもの。しかし、じっくり考えられるのは、紙の本のページをめくる時なのだ。早くて多くて便利そうなのがいいわけではなかった。
だから、ネットは一見便利そうだが、物事を深く考えるならば不便なもので、むしろ不便だと思える本のほうが、(じっくり考えるなら)便利だろうという意味だった。生きる楽しさを味わえるのは情報よりも読み応えのある本かな。
実際の新聞の記事よりもむしろ、広告の中のいくつかのセンテンスやコピーが気になった。元旦のこの日には、いくつかの大手出版社の広告が同時に掲載されていた。
上記は新潮社の宣伝文のなかの一部だった。ヘッドコピーには「不便は便利。」となっていたが、これだけでは何のことか分からない。そのあとには次のように続いていた。
~~~「紙の本」はネット社会の中で人間の感覚が求める“最先端のスローメディア”です。~~~。
実に面白い表現だ。実際ネットに比べれば、スピードや情報量では限りがあるもの。しかし、じっくり考えられるのは、紙の本のページをめくる時なのだ。早くて多くて便利そうなのがいいわけではなかった。
だから、ネットは一見便利そうだが、物事を深く考えるならば不便なもので、むしろ不便だと思える本のほうが、(じっくり考えるなら)便利だろうという意味だった。生きる楽しさを味わえるのは情報よりも読み応えのある本かな。