他人と競争しようとすると、創造性は失われる。

「アイデアの極意」内藤誼人著より。

確かにいいアイデアが思い浮かぶのは、のんびりと気持ちが解放されているときがほとんどのような気もする。好きなことをして、リラックスしていると、ふといい発想が思い浮かぶことが多い。

逆に競争心ばかりが先にたっていると、まったくそんな余裕はなくなってしまう。営業の現場では、しばしば成績をグラフで掲示してあるが、そんな環境からは創造性は育ちそうもない。

他人を意識してしまうほど、創造するものは当たり前の（ありふれた）ものになりそうだ。むしろ自分のなかに閉じこもって考えたものほど、独自のアイデアになるとも思える。

似たようなもので、報酬を約束されると、かえってアイデアは出なくなるとも言われる。ボーナスがよくなったからといって、素晴らしいアイデアが出てくるわけではなかった。

自分の経験からしても、クリエイティブな発想自体を楽しんでこそ、いいアイデアは生まれていた。なにか考えることが、時間を忘れて没頭してしまうくらい楽しければいいのだが・・・