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日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

病によりて道心はおこり候

2007-03-01 | 御住職指導

正林寺御住職指導(H19.3月 第38号)

 私達は信心を一生懸命していても病気にもなります。病気に直面した時、思い出していただきたい教えがあります。

 日蓮大聖人は『妙心尼御前御返事』に、
「病によりて道心はおこり候か。」(御書九〇〇㌻)

と仰せです。病気をきっかけに本当の信心が起きてくることを御教示であり、御本尊様に御題目を唱え病気を克服し、御本尊様の力が偉大であることを体験させていただく境界にあります。さらに病気の克服という体験を持って、御本尊様の偉大な力を教える使命があります。

 大聖人は病気が起こる因縁について『太田入道殿御返事』に、
「止観の第八に云はく『病の起こる因縁を明かすに六有り。一には四大順ならざる故に病む、二には飲食節せざる故に病む、三には坐禅調はざる故に病む、四には鬼便りを得る、五には魔の所為、六には業の起こるが故に病む』云云。」(御書九一一㌻)

と仰せです。私達は病気が起こる因縁を正しく知り、病気を克服する力を信心によって身につけ一生成仏を目指すことが大切であり、御本尊様に御題目を唱え病気の因縁を悟ることも必要です。

 「病は気から」という、諺がありますが、病気は気の持ち方一つで悪くもなり、良くもなります。御本尊様に御題目を唱え歓喜の生命をいただくことが大事です。歓びに満ちた心豊かな生命により病気の克服を早め御題目の素晴らしさを未だ知らない人に現証として示していく使命もあります。

 信心をしているのに何故、病気になるのか思い悩むのではなく、御命題である地涌倍増と大結集、さらには未来広布へ向けて御本尊様の有り難さと偉大な力を世の中に教え弘める使命を大聖人からいただいたと考えてみては如何でしょう。