令和7年3月度広布唱題会の砌
於 総本山客殿
(大日蓮 令和7年4月号 第950号 転載)
(大白法 令和7年3月16日 第1145号 転載)
本日は、本年三月度の広布唱題会に当たり、皆様には諸事御多用中のところ、貴重な時間を割いて出席され、まことに御苦労さまです。
皆様には既に御案内の通り、本年は「活動充実の年」と定めて、全国すべての法華講中は、僧俗一致・異体同心の強靱なる体勢を構築して勇猛果敢に折伏を実践し、一支部も漏れることなく、御宝前に誓った折伏誓願は必ず達成し、一天広布へ向けてたくましく前進すべき、まことに大事な年であります。
特に、昨今の騒然とした国内外の様相を『立正安国論』の原理に照らして見る時、これら混乱の根本原因は、すべからく邪義邪宗の謗法の害毒にあることを知らなければなりません。
されば、今こそ私どもは一人ひとりが『立正安国論』の御聖意を心肝に染め、講中一結・異体同心し、総力を結集して折伏を敢然として行じていくことが今、最も大事であり、急務であることを確認され、いよいよもって本年度、御宝前にお誓い申し上げた折伏誓願は必ず達成されますよう、心から願うものであります。
大聖人様は『法華初心成仏抄』に、
「末法の世には、無智の人に機に叶ひ叶はざるを顧みず、但(ただ)強ひて法華経の五字の名号を説いて持たすべきなり。其の故は釈迦仏、昔不軽菩薩と云はれて法華経を弘め給ひしには、男・女・尼・法師がおしなべて用ひざりき。或は罵(ののし)られ毀(そし)られ、或は打たれ追はれ、一しなならず、或は怨(あだ)まれ嫉(ねた)まれ給ひしかども、少しもこ(懲)りもなくして強ひて法華経を説き給ひし故に今の釈迦仏となり給ひしなり」(御書1315)
と仰せであります。
御文中の不軽菩薩については、皆様方には既に御存じのことと思いますが、不軽菩薩は一切衆生には皆、仏性があるとして、会う人ごとに対して二十四字の法華経を説いて礼拝しましたが、時に罵られ、あるいは迫害され、所を追われながらも、ただ一心に多くの人を教化・折伏されました。
されば、私ども一同、たとえいかなる悪口や妨害、中傷や誹謗が競い起ころうとも、至心に題目を唱え、一人でも多くの人達のため、一意専心、全力を傾注して折伏を行じていくことが今こそ、いかに大切であり、必要であるかを認識しなければなりません。また折伏こそ、大聖人様の御意にかなった最善の仏道修行であることを確知され、いよいよ講中一結・異体同心して大折伏戦を展開し、もって一天広布へ向けて、勇躍として前進されますよう心からお祈りし、本日の挨拶といたします。
日蓮正宗公式HP
http://www.nichirenshoshu.or.jp/