新年之辞
(大日蓮 令和7年1月号 第947号 転載)
立宗773年の新春を、宗内僧俗御一同には清々しく迎えられ、決意も新たに、愈々の精進をお誓いのことと存じます。
扨、本年「活動充実の年」は、各講中共に仏祖三宝尊への御報恩のもと、講中の総力を結集して活動の充実をはかり、勇猛果敢に折伏を実践し、以て一天広布を目指して、大きく前進すべき誠に大事な年であります。
去れば、各講中においては、僧俗一致・異体同心の盤石なる体勢を構築して、効果的に広布への活動が出来るようにしなければなりません。
大聖人は『生死一大事血脈抄』に、
「総じて日蓮が弟子檀那等自他彼此の心なく、水魚の思ひを成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱へ奉る処を、生死一大事の血脈とは云ふなり。然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり。若し然らば広宣流布の大願も叶ふべき者か。剰へ日蓮が弟子の中に異体異心の者之有れば、例せば城者として城を破るが如し」(御書514)
と仰せであります。
私共はこの御金言を拝し、講中一結・異体同心の団結を以って、一天四海・皆帰妙法へ向けて、愈々精進されますよう心から願い、新年の挨拶といたします。
新年の辞
立宗七百七十三年の新春を寿ぎ奉る
(大白法 令和7年1月1日 第1140号 転載)
立宗七百七十三年の新春を迎え、宗内各位には、清々しく新年を迎えられて、夫々が決意も新たに一天広布へ向けて、愈々の精進をお誓いのことと存じます。
さて、本年「活動充実の年」は、全国の法華講中が仏祖三宝尊への御報恩のもと、講中の総力を結集し、強力な体勢を構築して活動の充実をはかり、勇猛果敢に折伏を実践し、大きく前進すべき誠に大事な年であります。
講中においては、先ず、僧俗一致・異体同心の盤石なる体勢を構築して、講中一同がお互いに励まし合い、効果的に広布への活動が出来るようにしていくことが肝要であります。
大聖人は『撰時抄』に、
「一渧(いってい)あつまりて大海となる。微塵つもりて須弥山となれり。日蓮が法華経を信じ始めしは日本国には一渧一微塵のごとし。法華経を二人・三人・十人・百千万億人唱え伝うるほどならば、妙覚の須弥山ともなり、大涅槃の大海ともなるべし。仏になる道は此よりほかに又もとむる事なかれ」(御書868)
と仰せであります。
また、『異体同心事』には、
「異体同心なれば万事を成(じょう)じ、同体異心なれば諸事叶ふ事なしと申す事は外典三千余巻に定まりて候。殷(いん)の紂(ちゅう)王は七十万騎なれども同体異心なればいくさ(軍)にまけぬ。周の武王は八百人なれども異体同心なればかちぬ。一人の心なれども二つの心あれば、其の心たが(違)いて成ずる事なし。百人千人なれども一つ心なれば必ず事を成ず」(御書1389)
と仰せであります。
今、私共一同、これらの御金言を拝し、混沌とした現状を鑑み、講中一丸となって妙法広布達成へ向けて、全力を傾注して折伏を行じていかなければならない大事な時を迎えていることを知らなければなりません。
勿論、
「魔競はずば正法と知るべからず」(御書986)
と仰せの如く、我等の行く手には様々な障魔が立ちはだかることは、もとより承知のことでありますが、「異体同心なれば万事を成じ」との御金言を拝信し、いよいよの講中一結、異体同心していかなる障魔も断固としてこれを打ち砕き、妙法広布へ向けて強盛に自行化他の信心に住し逞しく前進していくことが肝要であります。
されば、各講中共に僧俗一致・異体同心の団結を以って、全力を傾注して一天四海・皆帰妙法へ向けて精進されますよう心から願い新年の挨拶といたします。
新年之辞
(妙教 令和7年1月号 第388号 転載)
立宗773年の新春、明けましてお目出度うございます。
全国の法華講員御一同には、清々しく新年を迎え慶賀の至りに存じます。
扨、本年「活動充実の年」は、全国の各講中共に、僧俗一致・異体同心の団結をもって、妙法広布のために大折伏戦を展開し、以て一天広布に向かって大きく前進すべき誠に大事な年であります。
特に今、悲惨な災害や凶悪な事件、世界各地での争乱などが頻繁に起こり、各方面に多大な障害をもたらし、世情騒然とした状況を呈していますが、斯くなる時こそ、私共は『立正安国論』の御聖意を拝信し、異体同心・一致団結し、一天広布を目指して身軽法重・死身弘法の御聖訓を旨に決然として折伏に立ち上がり、この難局を乗り越えていかなければなりません。
将に、今日の世情の擾乱も、遠くその原因を尋ぬれば、邪義邪宗の謗法の害毒によるものであり、斯くなる時こそ、私共は一人でも多くの人々に妙法を下種し、折伏を行じていかなければならないのであります。
依って『立正安国論』には、
「嗟呼(ああ)悲しいかな如来誠諦(じょうたい)の禁言(きんげん)に背くこと。哀れなるかな愚侶(ぐりょ)迷惑の麁語(そご)に随ふこと。早く天下の静謐(せいひつ)を思はゞ須(すべから)く国中の謗法を断(た)つべし」(御書247)
と仰せられ、国中の謗法を断つことこそ、混乱解決のための最善の方途であると仰せられているのであります。
されば、大聖人は『持妙法華問答抄』に、
「『三界は安きこと無し、猶火宅の如し』とは如来の教へ『所以に諸法は幻の如く化の如し』とは菩薩の詞なり。寂光の都ならずば、何(いづ)くも皆苦なるべし。本覚の栖を離れて何事か楽しみなるべき。願はくは『現世安穏後生善処(げんせあんのんごしようぜんしよ)』の妙法を持つのみこそ、只今生の名聞後世の弄引なるべけれ。須く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ、他をも勧めんのみこそ、今生人界の思出なるべき」(御書300)
と仰せられ、妙法受持の広大無辺なる功徳について、斯く御教示されているのであります。
更にまた『聖愚問答抄』には、
「今の世は濁世なり、人の情もひがみゆがんで権教謗法のみ多ければ正法弘まりがたし。此の時は読誦・書写の修行も観念・工夫・修練も無用なり。只折伏を行じて力あらば威勢を以て謗法をくだき、又法門を以ても邪義を責めよとなり。取捨其の旨を得て一向に執する事なかれと書けり。今の世を見るに正法一純に弘まる国か、邪法の興盛する国か勘ふべし」(御書403)
と仰せであります。
正しくこれらの御文を拝し、今日の混沌とした世情を見る時、その原因が邪義邪宗の謗法の害毒によることを見極め、今こそ『立正安国論』の御意を拝信し、一意専心、破邪顕正の折伏を実践すべく、講中全員が異体同心・一致団結して立ち上がり、折伏誓願達成・一天広布へ向けて大きく前進されますよう心から願うものであります。
宗内僧俗各位の愈々の御健勝と御健闘を祈り、一言以て新年の挨拶といたします。
以 上
日蓮正宗公式HP
http://www.nichirenshoshu.or.jp/