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日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

第68世御法主日如上人猊下御指南(R7.2)

2025-03-04 | 日如上人御指南

 

宗祖御誕生会

五重塔のお塔開きの砌

於 総本山五重塔 

(大日蓮 令和7年4月号 第950号 転載)

(大白法 令和7年3月1日 第1144号 転載)

 本日は、宗祖日蓮大聖人御誕生会を奉修申し上げましたところ、皆様には諸事御多用中のところ、貴重な時間を割いて出席され、まことに御苦労さまでございます。
 既に皆様には御承知の通り、宗祖日蓮大聖人は貞応元(1222)年2月16日、安房国東条郷片海(現在の千葉県鴨川市)に御聖誕あそばされました。
 大聖人様の末法御出現は、既に三千年の昔、釈尊が法華経において予証されており、法華経如来神力品には、
「日月の光明の 能く諸の幽冥を除くが如く 斯の人世間に行じて 能く衆生の闇を滅す」(法華経516)
と仰せられているのであります。
 大聖人様は、この御文について『寂日房御書』に、
「此の文の心よくよく案じさせ給へ。『斯人行世間(しにんぎょうせけん)』の五つの文字は、上行菩薩末法の始めの五百年に出現して、南無妙法蓮華経の五字の光明をさ(指)しい(出)だして、無明煩悩の闇をてらすべしと云ふ事なり。日蓮等此の上行菩薩の御使ひとして、日本国の一切衆生に法華経をう(受)けたも(持)てと勧めしは是なり」(御書1393)
と仰せであります。
 つまり、この法華経如来神力品の御文は、末法に上行菩薩、すなわち内証久遠元初の御本仏日蓮大聖人が御出現されることを予証されたものなのであります。
 そもそも釈尊は、迹化・他方の菩薩達が滅後の弘教を願い出たのを制止され、法華経涌出品において、上行菩薩を上首とする六万恒河沙の菩薩を大地から呼び出され、寿量品を説かれたのち、神力品において、上行等の四菩薩を上首とする本化地涌の菩薩に、法華経の肝要、妙法蓮華経を四句の要法に括って付嘱され、滅後の弘通を委ねられたのであります。
 大聖人様は、その上行菩薩の再誕として末法に御出現あそばされましたが、これは外用のお姿であり、内証深秘の上から拝すれば、大聖人様こそ、久遠元初自受用身の御本仏にましますのであります。
 されば、総本山第二十六世日寛上人は『文底秘沈抄』に、
「若し外用の浅近に拠れば上行の再誕日蓮なり。若し内証の深秘に拠れば本地自受用の再誕日蓮なり。故に知んぬ、本地は自受用身、垂迹は上行菩薩、顕本は日蓮なり」(六巻抄49)
と御教示をあそばされているのであります。
 この本地自受用身の御本仏宗祖日蓮大聖人が御所持あそばされるところの妙法とは、すなわち久遠の本法たる妙法五字であり、まさしく人即法・法即人の妙法蓮華経にして、人に約せば久遠元初自受用報身如来の再誕、末法御出現の宗祖日蓮大聖人であり、法に約せば久遠元初の妙法であります。
 この久遠元初の妙法こそ、釈尊をはじめ三世の諸仏が護持信行する根本の法にして、一切衆生救済の根源のほうであります。しかも、その妙法は『報恩抄』に、
「日蓮が慈悲曠大(こうだい)ならば南無妙法蓮華経は万年の外(ほか)未来までもながる(流布)べし。日本国の一切衆生の盲目をひらける功徳あり。無間地獄の道をふさぎぬ」(御書1036)
と仰せのように、末法万年尽未来際に至るまで流布し、過去・現在・未来の三世にわたって、永遠に一切衆生を救済される大法であります。
 また、この御文のなかで「日本国の一切衆生の盲目をひらける功徳あり」と仰せられていますが、これは御本仏大聖人の仏法は単に日本国だけに止まらず、一切衆生すなわち、全世界の人々を救済されることをお示しあそばされているのであります。
 よって『乙御前御消息』に、
「抑(そもそも)一人の盲目をあけて候はん功徳すら申すばかりなし。況んや日本国の一切衆生の眼をあけて候はん功徳をや。何(いか)に況んや一閻浮提四天下の人の眼のしゐ(盲)たるをあけて候はんをや」(御書898)
と仰せられ、末法の御本仏宗祖日蓮大聖人の仏法は、日本国一国だけに止まらず、「一閻浮提四天下」すなわち世界中のすべての人々を成仏の直道に導く、最も偉大なる教えなのであります。
 されば、末法の一切衆生は、宗祖日蓮大聖人様を久遠元初の御本仏と仰ぎ奉り、大聖人様が御建立あそばされた人法一箇の大御本尊を帰命依止の本尊と崇め、至心に妙法を唱え、自行化他にわたる信心を行じていくところに、必ずや自らの幸せを実現し、真の世界平和を築くことができるのであります。
 したがって、私ども本宗の僧俗は一人でも多くの人に対して折伏を行じ、妙法の広大無辺なる功徳を説き、もって末法の御本仏日蓮大聖人の仏法に帰依せしめていくことが今、最も肝要となるのであります。
 しかも、折伏によって人を幸せに導くことは、実は自分自身もまた大きな功徳を積み、幸せになることができるのであります。
 されば皆様方には、本年「活動充実の年」にふさわしく、謗法の害毒によって塗炭の苦しみに喘ぐ多くの人々に対して、一日も早く、また一人でも多くの人を妙法に帰依せしめるべく、大慈大悲の心をもって勇躍として折伏を行じ、もって自他共の真の幸せを築かれますよう心からお祈り申し上げ、本日の挨拶といたします。

 

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