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日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

活動充実の年

2024-12-24 | 御住職指導

正林寺御住職指導(R7.1月 第252号)

 御法主日如上人猊下は、立宗773年の新春を迎える「新年の辞」におかれまして、
「本年『活動充実の年』は、全国の法華講中が仏祖三宝尊への御報恩のもと、講中の総力を結集し、強力な体勢を構築して活動の充実をはかり、勇猛果敢に折伏を実践し、大きく前進すべき誠に大事な年であります。
 講中においては、先ず、僧俗一致・異体同心の盤石なる体勢を構築して、講中一同がお互いに励まし合い、効果的に広布への活動が出来るようにしていくことが肝要であります。」(大白法 第1140号 R7.1.1)
と御指南あそばされております。また、『撰時抄』と『異体同心事』の御金言、『兄弟抄』の「魔競はずば正法と知るべからず」(御書986)との御書に仰せである障魔も断固として打ち砕き、妙法広布へ前進していくよう御指南下さっております。

 立宗773年の活動充実の年となる、令和7年(2025)から遡ること753年前、宗祖日蓮大聖人は佐渡の塚原にご滞在あそばされておりました。この年は、文永9年(1272)にあたり、1月16日と17日に「塚原問答」がありました。守護代・本間重連の立ち会いのもと、諸宗の僧など数百人を相手に問答され、完膚なきまでに彼らを論破されました。
 1月16日の問答で、諸宗の僧侶たちは日蓮大聖人から徹底的に破折され、1月17日の問答では『法華浄土問答抄』(御書509)として、大聖人と佐渡の念仏僧・印性房弁成の花押が認められた御書が記録としてあります。塚原問答の様子について、大聖人は『佐渡御書』(御書581)や『種々御振舞御書』(御書1064)に詳細を仰せあそばされております。
 大聖人の問答に関する御書は『諸宗問答抄』(御書30)をはじめ、「妙法蓮華経」を「持つ」ことの意義を問答形式で説明された『持妙法華問答抄』(御書293)、聖人と愚人との問答形式で構成された『聖愚問答抄』(御書381)、他宗と対論する際の要点を簡潔にまとめた『早勝問答』(御書496)、末法の時代における本尊について明確に示された『本尊問答抄』(御書1274)、そして旅人である「客」と家の「主人」との問答形式で構成された十問九答の『立正安国論』(御書234)があります。
 また、大聖人より命を受けた第三祖日目上人と天台僧・伊勢法印との問答も宗門史上有名であります。
 さらに、問答に備え富士の立義において大意をまとめられた「宗内通俗問答大意」があります。品川・妙光寺初代住職廣布院日奘贈上人の撰述で、平成22年(2010)に再刊され、御法主日如上人猊下は「再刊の序」におかれ、
「蓋し本書は、身延を始め不相伝の輩、宗祖日蓮大聖人の教義を曲解し、本迹一致、八品正意、寿量一品正意、造像等の邪説を立て、流派それぞれに巧みに法義を説くと雖も、孰れも大聖人の正義に乖背し己義邪見を構えたるその非を破折し、以て血脈正統の文底下種の大法を顕揚し広布に資せんとされたものである」
と、本書を座右に置いて大いに活用するよう心から願われました。「新年の辞」におかれて「効果的に広布への活動が出来るようにしていくことが肝要であります」との御指南の「効果的に広布への活動」には、「宗内通俗問答大意」を効果的に活用することも大事であります。

 現代に目を向けて、一昨年に創価学会から発行された『創価学会教学要綱』があります。その『学会要綱』の諸説を破折するために、日蓮正宗宗務院から「『創価学会教学要綱』の欺瞞を破すー教義改変の実体ー」が編集されて大日蓮出版から発行されました。
 講中においてさらなる異体同心・講中一結した果敢な折伏につなげましょう。そのためには対話(問答)を活動充実するため「『創価学会教学要綱』の欺瞞を破す」を必ず拝していきます。
 『創価学会教学要綱』を学び破折する上では、大聖人が『御講聞書』に、
「 一 日蓮が弟子臆病にては叶ふべからざる事
 仰せに云はく、此の意は問答対論の時は爾前迹門の釈尊をも用ふべからざるなり。此は臆病にては釈尊を用ひまじきかなんど思ふべき故なり。釈尊をさへ用ふべからず、何(いか)に況(いわ)んや其れ以下の等覚の菩薩をや。況(ま)して謗法の人々にをい(於)てをや。所謂南無妙法蓮華経の大音声(おんじょう)を出だして諸経諸宗を対治すべし。『巧於難問答(ぎょうおなんもんどう)、其心無所畏(ごしんむしょい)』とは是なり云云。」(御書1855・全集新版1171)
と仰せである「釈尊をさへ用ふべからず」との御書を心肝に染めることが大事であります。そして、『創価学会教学要綱』の内容は、はたして『御講聞書』の「諸経諸宗を対治すべし」との御意を重視した『学会要綱』なのか、「御書根本」とは矛盾するのではないかと、問うところから始めましょう。

 さて、令和7年の年間方針は『活動充実の年』であります。年間実践テーマは、(1)勤行・唱題で果敢に折伏、(2)登山推進と寺院参詣で講中の活性化、(3)活発な座談会で人材育成になります。

 令和7年の年間方針『活動充実の年』について、宗祖御遺命の広宣流布は、本宗僧俗にとって止暇断眠の決意をもって取り組むべき命題であります。
 令和7年の年間方針『活動充実の年』は、その広宣流布達成のための活動充実を意図したものになります。
 即ち、昨年の『折伏前進の年』における活動の成果をもとに、折伏・育成の活動を更に充実発展させ、令和7年の折伏誓願目標を達成することが眼目であります。
 講中には、御法主上人猊下の御指南を心肝に染め、全講員が一丸となって、折伏誓願目標達成を目指して、いよいよ折伏の前進と育成の充実に精進しましょう。

 令和7年の年間実践テーマについて、3項目の年間実践テーマは信行の根幹をなす指針になります。各テーマの趣旨は以下の通りです。

(1)勤行・唱題で果敢に折伏
 勤行は信心修行の基本であり、時間を決めて毎日怠りなく続けることが大切です。また、唱題は罪障を消滅し幸福境界を得るための大切な修行であり、果敢に折伏を行ずる原動力となります。
 真剣な勤行・唱題に励み、その功徳と歓喜をもって果敢に折伏に動き、折伏誓願目標の達成に向かって勇躍前進してまいりましょう。
 新入講者には、一日も早く御本尊を御安置できるよう育成し、御本尊下付を推進します。また、御本尊を受持していない講員は、寺院に参詣して勤行・唱題を行いましょう。

(2)登山推進と寺院参詣で講中の活性化
 総本山は「霊山浄土に似たらん最勝の地」(御書1595)であり、本門戒壇の大御本尊と御法主上人おわします清浄な霊域です。
 荘厳な境内に身を置き、総本山の佇まいを目の当たりにすることで自然に信心が深まります。
 支部総登山への参加を推進するとともに、人生の節目などの時はもちろん、普段から登山参詣して御開扉を受けさせていただき、大きな功徳を積んでまいりましょう。
 また、寺院は地域における信仰の道場です。御報恩御講、広布唱題会等の行事や支部の会合に進んで参加し、信行増進に励むことが肝要になります。
 登山と寺院参詣は育成推進の要点です。登山者・寺院参詣者が確実に増えていくように役員会等でよく検討して、計画を立てて実行し、講中の活性化を図りましょう。

(3)活発な座談会で人材育成
 寺院や檀信徒宅における座談会は、講員の信行学を磨く大切な機会です。
 大聖人は「志ある人々は、一カ所に集まって法門を聴聞するように」(御書1169取意)と仰せです。大聖人の教えを聴聞して、同心の友から功徳の体験や身近な化儀を学んで信仰への確信を深め、信心即生活を実践できるように座談会を開催しましょう。
 本宗の信仰は、御法門を聴聞することが大切ですから、寺院での座談会はもちろんのこと、住職が出席する班などの檀信徒宅で開催する座談会にも積極的に参加いたしましょう。
 活発な座談会で人材を育成し、折伏に邁進する講員が増えるよう工夫しながら継続してまいりましょう。

 以上、令和7年の年間方針『活動充実の年』の意義を心に刻み、群馬布教区広布推進会、寺院の行事、講中の諸活動、法華講連合会・群馬地方部の会合等に参加して3項目の年間実践テーマを着実に実践し、もって令和7年の折伏誓願目標を見事に達成いたしましょう。
 講中各位には、強盛の大信力をいだして破邪顕正の折伏弘通に立ち上がり、広宣流布に向かって勇猛精進せられるよう切に願います。

 最後に、大聖人は正月をどのように心得ていくべきかを『秋元殿御返事』に、
「正月は妙の一字のまつり」(御書334)
と仰せのように、正月は妙の一字である御本尊を僧俗一致・異体同心・講中一結して拝し奉る大切な時であります。その意味からも日蓮正宗寺院へ年始めに必ず参詣されて、元旦勤行に参加することが大切であります。

 

宗祖日蓮大聖人『四条金吾殿御返事』に曰く、
貴辺きへんまた日蓮にちれんにしたがひて法華経ほけきょう行者ぎょうじゃとして諸人しょにんにかたりたまふ。これあに流通るつうにあらずや。法華経ほけきょう信心しんじんをとをしたまへ。をきるにやすやすみぬればをえず。強盛ごうじょう大信力だいしんりきをいだして法華宗ほっけしゅう四条金吾しじょうきんご四条金吾しじょうきんご鎌倉中かまくらじゅう上下万人じょうげばんにん乃至ないし日本国にほんごく一切衆生いっさいしゅじょうくちにうたはれたまへ。」(御書599)

 

※日蓮正宗宗務院 編集「『創価学会教学要綱』の欺瞞を破す」 目 次

はじめに…2

一、『学会要綱』の「発刊にあたって」の欺瞞を破す…11

二、『学会要綱』の大聖人観を破す…21
 1,釈尊が主、大聖人が従とする学会の誤り
 2,「発迹顕本」に関する意義の改変

三、『学会要綱』の法華経観を破す…34
 1,法華経は釈尊の直説ではないとする妄説
 2,大聖人は法華経の真実を証明

四、『学会要綱』の本尊観を破す…39
 1,自語相違の本尊観
 2,大御本尊否定の魂胆
 3,一大秘法の実体は「本門戒壇の大御本尊」
 4,人法一箇を否定する大罪
 5,学会の主張は日蓮宗と同一轍
 6,支離滅裂な御書解釈
  ①『観心本尊抄』の誤った解釈
  ②『報恩抄』の誤った解釈
 7,大御本尊根本は大聖人・日興上人の御教示に歴然
 8,御本尊の大事は唯授一人の血脈
 9,御遺命否定の逆罪
10,日寛上人を冒涜する学会
11,大御本尊こそ成仏の根源

五、『学会要綱』の三宝論を破す…80
 1,学会の三宝論の変節と自語相違
  ①過去の指導
  ②二転三転する三宝論
 2,学会の〝ニセ三宝論〟を破す ー特に僧宝についてー
  ①末法下種の三宝=久遠元初の三宝
  ②学会僧宝論の根拠
  ③大聖人・日興上人に違背する学会僧宝論
  ④学会に僧宝の資格など断じてない

六、『学会要綱』の「御書根本」「大聖人直結」を破す…104
 1,学会のいう「御書根本」「大聖人直結」の矛盾
 2,学会は「御書根本」にあらず
 3,「大聖人直結」は大謗法

七、『学会要綱』の「僧俗平等」を破す…111
 1,僧俗それぞれの役割
 2,学会の出家差別の実体
 3,此の経は相伝に有らざれば知り難し
 4,学会の権威主義・差別的体質

八、『学会要綱』の「人間主義」を破す
 1,学会のいう「人間主義」について
 2,実体は「池田至上主義」「学会独善主義」

九、『学会要綱』の「創価学会仏」を破す…124
 1,「創価学会仏」は池田の妄言
 2,御書にも経典にもない偽仏
 3,生きながらえるための「組織の神格化」

十、『学会要綱』の「広宣流布」を破す…131

十一、『学会要綱』の「立正安国」を破す…136

十二、『学会要綱』の折伏義を破す…139
 1,「四箇の格言」を貶める学会
 2,学会の折伏は世間への迎合

十三、『学会要綱』の歴史の改竄を破す…147
 1,牧口氏の時代
  ①牧口氏の講演と価値論について
  ②第二次世界大戦中の出来事について
 2,戸田氏の時代
  ①戸田氏の宗門観・僧侶観
  ②大石寺の観光地化について
  ③学会の宗教法人取得について
 3,池田の時代
  ①第一次学会問題
   ⑴正本堂の建立について
   ⑵「仏教史観を語る」と題する講演に至る経緯
   ⑶本尊模刻について
   ⑷昭和五十二年教義逸脱路線とその後
   ⑸池田の会長辞任について
  ②第二次学会問題

おわりに…198

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