正林寺御住職指導(H16.10月 第9号)
御本尊様への御供養の功徳について日蓮大聖人は『新池御書』に、
「思し食すべし、法華経をしれる僧を不思議の志にて一度も供養しなば、悪道に行くべからず。何に況んや、十度・二十度、乃至五年・十年・一期生の間供養せる功徳をば、仏の智慧にても知りがたし。此の経の行者を一度供養する功徳は、釈迦仏を直ちに八十億劫が間、無量の宝を尽くして供養せる功徳に百千万億勝れたりと仏は説かせ給ひて候。」(御書一四五六)
と御供養の功徳を仰せであります。
「供養」とは信心をさせて頂く上で非常に大事です。供養の字は「人と共に養う」と書き、信心をする法華講員同志が御本尊様御安置される寺院を広宣流布の暁まで永遠に外護していくという意味です。供養は決して忘れてはなりません。
供養には財供養と法供養があります。財供養が御本尊様に飲食・金品・香華等の財物を供養すること。法供養が仏の説の如く法を弘め人々を利益する折伏と教化育成のことです。
私達は御本尊様から功徳を頂く感謝の気持ちで御供養が必要です。功徳を我が身に頂いているばかりではいけません。
御供養とは、私達が真心から御本尊様にお供えすることが御供養です。これだけ御供養をしたからと、感謝を忘れて見返りを望むようでは信心が未熟です。
過去からの罪障を消滅するには、身の供養が大切です。身の供養とは、御本尊様が安置される寺院境内の整備・清掃など、感謝の気持ちと不惜身命の精神で愚癡を言わずさせて頂くことです。寺院境内の整備等にかかわらず、諸行事に影でお手伝い頂くことも尊い身の供養です。身の供養で六根清浄の功徳を我が身に頂くことができます。率先して身の供養をさせて頂く習慣を持ちましょう。