日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

第68世御法主日如上人猊下御指南(H26.5)

2014-06-04 | 日如上人御指南

 

平成26年5月度 広布唱題会の砌

於 総本山客殿

(大日蓮 平成26年6月号 第820号 転載)

(大白法 平成26年5月16日 第885号 転載)

 本日は、五月度の広布唱題会に当たり、皆様には多数の御参加、まことに御苦労さまでございます。
 本年も既に中盤の五月に入りましたが、皆様には僧俗一致・異体同心して、日夜、折伏誓願達成へ向けて御精進のことと存じます。
 既に皆様も御承知の通り、いよいよ明年三月には日興上人御生誕七百七十年の佳節をお迎えいたします。
 私どもは、それまでには、すべての支部が仏祖三宝尊の御宝前において誓った、法華講員五〇パーセント増の誓願は必ず達成しなければならないと思います。全支部が誓願を達成して、晴れて仏祖三宝尊にその成果を御奉告申し上げ、是非とも御照覧賜りたいと念ずるものであります。
 さて『六難九易抄』を拝しますと、
「此の経の題目は習ひ読む事なくして大なる善根にて候。悪人も女人も畜生も地獄の衆生も十界ともに即身成仏と説かれて候は、水の底なる石に火のあるが如く、百千万年くらき所にも灯を入れぬればあかくなる。世間のあだなるものすら尚加様に不思議あり。何に況んや仏法の妙なる御法の御力をや。我等衆生の悪業・煩悩・生死果縛の身が、正・了・縁の三仏性の因によりて即ち法・報・応の三身と顕はれん事疑ひなかるべし。『妙法の経力をもって即身に成仏す』と伝教大師も釈せられて候。心は法華経の力にては、くちなはの竜女も即身成仏したりと申す事なり。御疑ひ候べからず」(御書1244)
と仰せであります。
 少々長い御文ですので、解りやすく申し上げますと、
「法華経の題目は、その意味を理解して唱えなくても、ただそれを信じて唱えるだけでも大いなる善根となる。たとえ悪人であっても、女人であっても、畜生であっても、地獄の衆生であっても、十界の衆生は皆ことごとく、妙法の力によって即身成仏できると説かれているのである。それはちょうど、水の底に沈んだ石でも、それをこすれば火をおこし、百千万年の間、闇に閉ざされていた場所でも、ひとたび灯火を点ずれば明るくなるようなものである。世間の事柄でさえ、このような不思議なことがある。ましてや仏法の不思議な御法の力においては、なおさらである。我ら衆生の悪業・煩悩・生死果縛の身が、正・了・縁の三因仏性によって、即、法・報・応の三身と化すことは疑いのないことである。よって伝教大師も『法華秀句』に、竜女の即身成仏を讃歎して『妙法の経力をもって即身に成仏する』と述べられているのである。すなわちその意味は、妙法の経力によって、蛇身の竜女もその身を改めずして成仏したということである。これは全く疑いのないことである」
と仰せられているのであります。
 このなかで「我ら衆生の悪業・煩悩・生死果縛の身が、正・了・緑の三因仏性によって、即、法・報・応の三身と化す」とありますが、この意味は、妙法信受の広大なる功徳力用によって、「我等衆生の悪業・煩悩・生死果縛の身」すなわち煩悩・業・苦の三道を輪廻する苦海の身が、「正・了・縁の三因仏性」すなわち我ら衆生が本然的に具えている、成仏のための三要素たる正因・了因・縁因の三仏性によって、法・報・応の三身如来と転ずることができると仰せられているのであります。
 法・報・応の三身如来とは、法身とは所証の真理そのものであります。報身とは真理を体得する能生の智慧を指し、また、その智慧を体得した仏身を言います。応身とは衆生に慈悲を施す用きを指し、また衆生を救済するために応現する仏身を言いますが、これらは仏身を三方面から示したものであります。仏は必ずこの三身を具えておりますが、この三身は仏のみに限らず、十界互具の当体として一切衆生にも本来的に具わっており、妙法信受の功徳によって、三身を自己の一身に顕現することができるのであります。すなわち我ら三毒強盛の凡夫の身が、そのまま仏身に転ずることができるということであります。
 その証拠として法華経の成仏相を示して、妙法の経力によって蛇身の竜女もその身を改めず成仏したことを示されているのであります。
 竜女とは、蛇身の畜生でありますが、文殊師利菩薩の説法を聞いて即座に菩提心を起こし、霊鷲山の会座に列して仏様に宝珠を奉り成仏の相を示して、爾前経ではけっして許されなかった女人の成仏と、歴劫修行をすることなしに速やかに得道する即身成仏義が明かされたのであります。
 されば『開目抄』には、
「竜女が成仏、此一人にはあらず、一切の女人の成仏をあらわす。法華経已前の諸の小乗経には、女人の成仏をゆるさず。諸の大乗経には、成仏往生をゆるすやうなれども、或は改転の成仏にして、一念三千の成仏にあらざれば、有名無実の成仏往生なり。挙一例諸と申して、竜女が成仏は、末代の女人の成仏往生の道をふみあけたるなるべし」(同563)
と仰せられているのであります。
 妙法信受の功徳は、爾前権経で説くような歴劫修行や改転の成仏、すなわち女人が女身を改めて男子となって成仏することや、悪人が善人となって成仏するのではなく、女人であれ、悪人であれ、たとえいかなる人であろうとも、その身そのままに成仏することができると説かれているのであります。
 ただし、そこには大事な条件がありまして、本門戒壇の大御本尊を帰命依止の本尊と仰ぎ奉り、無二に信じ奉る無疑曰信の信心こそ、肝要であることを忘れてはなりません。
 よって法華経譬喩品には、智慧第一と言われた舎利弗すら信心によって得道したことを挙げて、「以信得入」すなわち、ただ信のみが仏道修行の要諦であると説かれ、一切衆生はことごとく、信心をもって成仏することができるのであると仰せられているのであります。
 故に『御義口伝』には、
「此の本法を受持するは信の一字なり。元品の無明を対治する利剣は信の一字なり。無疑曰信の釈之を思ふべし云云」(同1764)
と仰せられ、さらに『法蓮抄』には、
「信なくして此の経を行ぜんは手なくして宝山に入り、足なくして千里の道を企つるがごとし」(同814)
と仰せられているのであります。
 と同時に、その信心は単に自己のみの信心ではなく、自行化他にわたる信心こそ肝要であります。されば『三大秘法抄』には、
「末法に入って今日蓮が唱ふる所の題目は前代に異なり、自行化他に亘りて南無妙法蓮華経なり」(同1594)
と仰せられているのであります。
 なかんずく、今、宗門はいよいよ明年に迫った日興上人御生誕七百七十年の佳節を迎えるに当たり、各支部ともに僧俗一致・異体同心して誓願達成へ向けて、昼夜を分かたず折伏を実践しております。
 誓願達成は、我々の願望であるとともに、なんとしてもなさねばならぬ大事な使命であります。
 したがって、明平成二十七年三月の日興上人御生誕七百七十年の佳節まで、残りあと十カ月、私ども全力を傾注して折伏に励み、晴れて仏祖三宝尊に誓願達成を御奉告申し上げなければならないと思います。
 どうぞ皆様には、今日を機にさらに強盛なる信心に住して、全支部が必ず誓願を達成されますようお祈り申し上げ、本日の挨拶といたします。
 

 

 

御法主日如上人猊下過去の御指南

 

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大日蓮出版

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仏道修行に大切な数珠

2014-06-04 | 御住職指導

正林寺御住職指導(H26.6月 第125号)  

 数珠は仏道修行に欠かすことのできない大切な法具です。一般的に数珠は穴が貫かれている多くの珠に糸の束を通し輪にした法具のことをいいます。仏を念ずる時に用いる珠との意味から「念珠」とも呼ばれ、字の前後を入れ替えて「珠数」と書く場合もあります。法具とは仏様の法に従って仏道修行や仏教の儀式に使用される大切な道具という意味から法具といわれています。
 数珠の由来について総本山大石寺第二十六世日寛上人が『六巻抄』の『当家三衣抄』に、
「問う、数珠の由来如何。
答う、夫れ数珠とは此れ乃ち下根を引接して修業を牽課するの具なり、木槵子経に云わく、昔国王有り、波流梨と名づく、仏に白して言さく、我が国辺小なり、頻年寇疫し穀貴く民困しむ、我常に安んぜず、法蔵は深広なり、遍く行ずることを得ず、唯願わくば法要を垂示したまえ、仏言さく、大王若し煩悩を滅せんと欲さば当に木患子一百八箇を貫き、常に自ら身に随え志心に南無仏・南無法・南無僧と称え、乃ち一子を過ごすべし。」(六巻抄224)
と御教示であります。

 日蓮正宗では日寛上人が仰せの数珠の由来の通りに、釈尊の数珠の起源となる木槵子経からの原点に基づき、仏法僧の三宝を念じるためと私たちの命の中にある迷いの百八煩悩を浄化するため百八箇の珠を貫いて作られた数珠を使用しています。
 数珠は「下根を引接して修業を牽課するの具なり」との日寛上人の教えから、仏道修行が一生懸命に行えない人でも仏の境界へ近づけるようになり、そのため仏道修行が大事であるということを忘れないよう思い出させて頂くために大切な法具が数珠です。
 その志を忘れないためにも、日寛上人が『当家三衣抄』に、
「数珠は須臾も身を離すべからず。故に『常自随身』と云うなり。」(六巻抄225)
と仰せであります。「常自随身」とは三宝を念じる時には必ず数珠を常に身につけておく大切さを教えられた御言葉です。三宝が在す寺院参詣の際には、数珠を必ず持参して来寺することにも「常自随身」の意味があります。
 手に数珠を掛けて三宝を念じ御本尊に祈るということは、波流梨王が釈尊に質問された当時のことを現代の末法に移しかえた場合、混沌とした世の中の混乱と不幸と苦悩を取り除き、真の世界平和を実現するための真の解決策であります。多くの人が数珠をして末法の三宝を念じ御本尊に祈っていくことにより、真の世界平和が実現します。そのためにも折伏を行じていくことが必要になります。

 数珠を「常自随身」する時には三宝を念ずることが大切でありますが、当宗での正しい仏法僧の三宝について日寛上人は『当家三衣抄』に、
「南無仏・南無法・南無僧とは若し当流の意は、南無本門寿量の肝心、文底秘沈の大法、本地難思境智冥合、久遠元初、自受用報身、無作三身、本因妙の教主、末法下種の主師親、大慈大悲南無日蓮大聖人師。
南無本門寿量の肝心、文底秘沈の大法、本地難思境智冥合、久遠元初の自受用報身の当体、事の一念三千、無作本有、南無本門戒壇の大本尊。
南無本門弘通の大導師、末法万年の総貫首、開山付法南無日興上人師、南無一閻浮提座主、伝法日目上人師、嫡々付法歴代の諸師。
此くの如き三宝を一心に之れを念じて唯当に南無妙法蓮華経と称え乃ち一子を過ごすべし。」(六巻抄225)
と日蓮正宗の三宝について御教示であります。朝夕の勤行で念じる二座と三座の御観念文が末法における「南無仏・南無法・南無僧と称え」ることになります。

 御本尊に向かって唱える時の正しい姿勢は、御法主上人猊下が得度式に念珠の掛け方、正座の仕方、合掌の姿勢、御本尊の拝し方などを御指南されます。日蓮正宗の僧俗は、その正しい姿勢を心がけて三宝を念じることが大事です。

 日蓮正宗の数珠の形体には意味があります。珠の丸い形は全てを円満に具る妙法の功徳を示しており、左右の親玉は、父母・妙法・釈迦多宝・境智の二法といわれる意味があります。百八箇の小珠は私たちの命の中にある百八煩悩を表して、その間にある四個の小粒の玉は四大菩薩の徳となる常楽我浄を表しています。数珠を指に掛けて合掌し修行するところ、百八煩悩を覆い隠して、菩提へと転じて功徳を積むことが叶います。
 当宗の数珠は他宗派と異なり房の色が白いのは大白法の意味があり、煩悩や邪宗邪義の謗法の害毒に染まらずに浄化されていることを示し、房が左右に長いのは「一天四海に法をなびかす意」「長きは他宗に簡異(区別)して折伏を表す」との甚深の意味があります。
 当宗では袈裟・衣・数珠を三衣といいますが、数珠は布で出来ていなくても、煩悩をかくす不思議なる衣といわれています。
 当宗での数珠の掛け方は房の二本の方を左手中指に掛け、中央で交差するように内側にひねり、三本房の方を右手中指に掛けて合掌します。
 取り扱う場合の心得として特に読経唱題中、数珠はむやみに揉んだりして音を立てないように気をつけます。また普段でも畳や床へ直に置いたり振り回したり粗末に扱ってはいけません。袱紗や念珠袋に入れて大切に保管します。
 日寛上人が御年61歳、今(2014年)から289年前の享保10年(西暦1725年)6月中旬に大坊に於いて再治遊ばされた『当家三衣抄』に、
「数珠は仏の如くせよ」(六巻抄225)
と御教示であります。古来より数珠を大切にして粗末に扱わないよう教えられています。
 数珠を仏様のように大切に扱い御本尊を信じて題目を唱えるところには、四大菩薩の徳を表した四個の小粒の玉に具わる「常楽我浄」という働きが御本尊の尊い力用により顕現されていきます。その「常楽我浄」とは、仏様の境地や大乗の悟りに具わる四つの徳のことです。
 「常徳」とは、仏の境地・涅槃が永遠に不変不改であること。「楽徳」が、無上の安楽のこと。「我徳」が、自我の生命が自由自在で他から何の束縛も受けないこと。「浄徳」が、煩悩の汚れのない清浄な徳、六根清浄へとつながる徳をいいます。
 御本尊に向かい三宝を念じ題目を唱える時に「常楽我浄」の四徳が自然と具わります。その四徳を現実に顕現できるようにするためにも日蓮正宗の寺院において数珠の開眼供養が必要になります。
 またこれまでに長く使用してきた古く痛んだ数珠は寺院に納めます。これは経本も同様です。もし自宅に長く使用され痛んだ数珠や経本が仏壇や経机などに保管されて、その後の扱いにお困りの方は、日蓮正宗の寺院に納めることが大切です。


平成26年6月度行事予定

2014-06-04 | 正林寺行事予定
◎6月1日(日)午前9時、広布唱題会・御経日。
 
◎6月2日(月)午後7時30分、唱題会。
 
◎6月4日(水)午後7時30分、唱題会。
 
◎6月7日(土)午後7時30分、御逮夜御講。
 
◎6月8日(日)午後1時、御報恩御講。
 
◎6月9日(月)午後7時30分、唱題会。
 
◎6月11日(水)午後7時30分、唱題会。
 
◎6月14日(土)午後7時30分、支部活動者会。
 
◎6月15日(日)折伏活動日。
 
◎6月15日(日)午後1時、5時間唱題行。
 
◎6月16日(月)午後7時30分、唱題会。
 
◎6月18日(水)午後7時、広布推進会(前橋・覚王寺)。
 
◎6月21日(土)午後7時、役員・班長会。
 
◎6月22日(日)折伏活動日。
 
◎6月23日(月)午後7時30分、唱題会。
 
◎6月25日(水)午後7時30分、唱題会。
 
◎6月27日(金)午後7時、折伏活動者会(前橋・覚王寺)。
 
◎6月28日(土)午後7時30分、支部活動者会。
 
◎6月29日(日)午後1時、支部総会。
 
◎6月30日(月)午後7時30分、唱題会。
 
 


 

一、平成二十六年の年間方針・『折伏貫徹の年』

二、平成二十六年の年間実践テーマ

 ①勤行・唱題で誓願達成

 ②全講員で折伏実践

 ③明るい笑顔で支部総登山

 

戒壇の大御本尊誹謗の悪書

『日蓮と本尊伝承』を破す

大日蓮転載



あなたは創価学会の間違いをどう思いますか?

(破折文書)群馬布教区有志一同


正林寺法華講員手引書

http://blog.goo.ne.jp/shourinzi1972/

法統相続Q&A

※支部組織の充実強化に活用ください。

 

折伏と育成の心得

発行 日蓮正宗宗務院

 

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