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日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

法統相続の大事

2005-07-01 | 御住職指導

正林寺御住職指導(H17.7月 第18号)

 日蓮大聖人様は『上野殿御返事』に、
「女子は門をひらく、男子は家をつぐ。日本国を知りても子なくば誰にかつがすべき。財を大千にみてゝも子なくば誰にかゆづるべき。」(御書一四九四)

と仰せであります。この御書は法華講の皆様が信心で御本尊様から頂いた大切な功徳や宝物を、子供に譲るという法統相続の大事を御教示であります。
 御本尊様から頂いた貴重な功徳を自分の代だけで終わらせることなく、法統相続という形で子供に伝え残していくことが信心をする法華講員の大事な使命です。

 法統相続をする意義には、自分自身が臨終を迎えてお通夜・お葬儀、その後の法事が安心して日蓮正宗で執り行えるようにするため非常に大事になります。

 家族や親戚で日蓮正宗を信心していなくとも法華講ではなくとも、自分だけ信心し御本尊様をしっかり守っていればいいという訳にいかないところがあります。自分の家族や親戚を折伏する重要性には、自分自身の臨終を迎えたとき安穏な死期を過ごせるように、自分の身の回りを折伏するという意味があります。
 法統相続は広く考えた時、自分の子供だけでなく親類にも相続することです。

 たとえ子供がいなくとも法統相続はできます。凡夫の浅はかな考えではなく、日蓮大聖人様の崇高な御境涯に随順し法統相続を考えることが大事であります。

 大聖人様は『高橋入道殿御返事』に、
「我が滅後の一切衆生は皆我が子なり、いづれも平等に不便にをもうなり。」(御書八八七)

と仰せのように、一切衆生であるすべての人を我が子と思えるよう、心の中に広大な信心を持つことができれば、子供がなくとも法統相続は可能であります。

 法統相続は、広宣流布の実現と正林寺を永代にわたり外護する上で大事です。