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日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

御本尊様の用(はたら)き

2005-05-01 | 御住職指導

正林寺御住職指導(H17.5月 第16号)

 信心している私達が御本尊様から頂く功徳や用きは、現在は安穏になり未来は善いところに生まれることであります。

 御本尊様の用きについて日蓮大聖人様は『弥源太殿御返事』に、
「ぜにと云ふものは用にしたがって変ずるなり。法華経も亦復是くの如し。やみには灯となり、渡りには舟となり、或は水ともなり、或は火ともなり給ふなり。若し然らば法華経は現世安穏・後生善処の御経なり。」(御書七二三頁)

と御教示であります。

 同じように信心していても過去世からの根強い宿業や信心に個人差があるため、御本尊様の功徳や用きが人により様々であります。

 私達が御本尊様と御題目の南無妙法蓮華経に縁する前の悪い宿縁や人生観が非常に強く作用するため、御本尊様の功徳や用きが弱まり功徳を頂いていないのでは、という疑問が生まれる場合がございます。大聖人様が「用にしたがって変ずるなり。法華経も亦復是くの如し。」と仰せのように、御本尊様の有難い用きは、私達の強盛な信心と純粋な一念がなければ最高の用きはありません。

 大聖人様は「ぜにと云ふものは用にしたがって変ずるなり。」と仰せのように、生活を維持するため必要な銭・お金の使い方で人生を幸せにも不幸にも変えます。生きていく上でお金は必要不可欠ですが、信心で御本尊様に生活が安穏になるような最高のお金の使い方ができるように御祈念することも大事です。

 仕事や生活が安定するようにということばかりではなく、肝心なお金の使い道を信心に立脚して考えることが成仏に大切です。そこに大聖人様が御教示である「現世安穏・後生善処」があり、御本尊様の有難い用きが存します。