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ミュージアム巡り 光悦の大宇宙 短刀 銘 備州長船住長重

2024-06-26 04:59:03 | ミュージアム巡り_2024
 次は、「短刀 銘 備州長船住長重 甲戌」(建武元年・1334、長船長重
作、鍛鉄製、刃長26.1cm、一口)。本品は長重の最高傑作とされる。
本阿弥宗家九代光徳の指料で、豊臣秀吉から拝領したと伝わる。
 鎌倉時代末期から南北朝時代に活躍した備前刀工・長重は長船派の
一人で、備前鍛冶には兼光を筆頭に倫光、基光、政光ら正系に盛景、
元重、義光など多くの投稿を生み出している。
 また、相州正宗によって大成された相州伝が備前伝に影響を与え、
“相伝備前”と呼ばれ、長重や正宗十哲の一人・長義の作刀には地刃の
鍛えを強調する相州伝の特徴が強く、長重は長義の兄弟子と考えら
れる。
 刀身は平造、三棟、わずかに内反りで腰元は重厚。地鉄は板目も
よく地沸も厚い。地景が入り地斑が交じり淡く映りたつ。刃文は互
の目乱にのたれを交じり、帽子は乱れ込んで尖って深く反っている。
 銘は指表に長義の名と居住地、指裏に甲戌の干支が切られ建武元
年とわかる。相伝備前の最高傑作として伝わる。
TNM(台東区上野公園13-9)
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