続いて、「“本”銅印」(安土桃山時代、銅製、3/3/2.6cm、11顆)は、
本阿弥家が発行した折紙の紙背に捺された黒印の銅製印章で、宗家九
代光徳が豊臣秀吉から下賜されたものと伝わる。
山銅鋳造製で印面が約一寸四方の角印、天には丸孔を開けた紐がつ
く。印面の厚みは約6mm、印文の鋳出しが深い。印文は、山と巾を
組み合わせた“本”の字。
印面には無数の和紙繊維が付着しており、長年の使い込みが伝わっ
てくる。
よく見ると、印面の左側面の外枠が内向きに凹んでおり、家伝では
寛政元年(1789)、宗家十六代光久の時代に凹みが生じ、一画を補修
の上、印の変更を幕府に届けたと伝わる。
本品は内装や蒔絵箱、外装に納められ本阿弥家の家職と権威を象徴
するもので、日本刀剣史における貴重な歴史資料である。
TNM(台東区上野公園13-9)
本阿弥家が発行した折紙の紙背に捺された黒印の銅製印章で、宗家九
代光徳が豊臣秀吉から下賜されたものと伝わる。
山銅鋳造製で印面が約一寸四方の角印、天には丸孔を開けた紐がつ
く。印面の厚みは約6mm、印文の鋳出しが深い。印文は、山と巾を
組み合わせた“本”の字。
印面には無数の和紙繊維が付着しており、長年の使い込みが伝わっ
てくる。
よく見ると、印面の左側面の外枠が内向きに凹んでおり、家伝では
寛政元年(1789)、宗家十六代光久の時代に凹みが生じ、一画を補修
の上、印の変更を幕府に届けたと伝わる。
本品は内装や蒔絵箱、外装に納められ本阿弥家の家職と権威を象徴
するもので、日本刀剣史における貴重な歴史資料である。
TNM(台東区上野公園13-9)