続いて、「短刀 銘 兼氏 金象眼 花形見」(鎌倉〜南北朝時代、志津兼
氏作、鍛鉄製、刃長23.9/反り0.05cm、一口)、光悦の指料と伝わる
唯一の短刀。
兼氏は、美濃国志津で活躍した刀工で、大和手掻派の出身、初銘は
包氏と伝わる。地刃を強調した相州伝作風から正宗十哲の一人に数え
られる。在名作は極めて少なく、多くは磨上無銘の極品。本品は貴重
な在名作。特筆は、指裏に光悦の筆と伝わる“花形見”の金象嵌がある。
兼氏の銘字は2タイプに分けられ、“兼”の字の肩が角張るものと丸
みを帯びるものがある。本品は丸みを帯びており、同風の銘振りのも
のに庄内藩主酒井家旧蔵の太刀がある。
TNM(台東区上野公園13-9)
氏作、鍛鉄製、刃長23.9/反り0.05cm、一口)、光悦の指料と伝わる
唯一の短刀。
兼氏は、美濃国志津で活躍した刀工で、大和手掻派の出身、初銘は
包氏と伝わる。地刃を強調した相州伝作風から正宗十哲の一人に数え
られる。在名作は極めて少なく、多くは磨上無銘の極品。本品は貴重
な在名作。特筆は、指裏に光悦の筆と伝わる“花形見”の金象嵌がある。
兼氏の銘字は2タイプに分けられ、“兼”の字の肩が角張るものと丸
みを帯びるものがある。本品は丸みを帯びており、同風の銘振りのも
のに庄内藩主酒井家旧蔵の太刀がある。
TNM(台東区上野公園13-9)