週末の休みの後、月曜日の出勤が辛いと感じていらっしゃる方は意外に多いのではないでしょうか。これに関して面白い報告がなされました。論文からではありませんが、今年の米国睡眠関連連合学会で発表された内容です。
被験者は健常成人14人(女性4例、男性10例;平均年齢29±5歳)で、まず始めに被験者の平日の平均起床時刻を基準として研究時の標準起床時間、就寝時間、睡眠時間を決めました。被験者を、標準の睡眠サイクルから3時間起床時間を遅くする群と、3時間就寝時間を遅くする群に分け2週間過ごしてもらい、その後に唾液からメラトニン(睡眠のリズムを司る物質です)量測定を行った後、睡眠サイクルを標準に戻して6日間後に両群の睡眠サイクル変化を逆にして同様に検査を行いました。もちろん部屋の明るさなどの条件は同じにしました。
その結果、起床・就寝時刻の変更により体内時計のリズムは変化しましたが、その変化は就寝時刻よりも起床時刻を変更した場合にずっと大きくなりました。すなわち、就寝時刻を3時間遅らせても体内時計のリズムは30分遅れただけでしたが、起床時間を3時間遅らせると体内時計のリズムは3時間遅れてしまいました。
これが週末の朝寝坊が体内時計のリズムを有意に遅らせ、月曜日に通常の起床時刻に戻るのを困難にする原因だったのです。本研究では、体内時計のリズムの後退は、明るい朝の光の欠如による可能性が最も高いと結論づけています。その他のコメントとして、「睡眠不足はますます増加している。この原因は一つには勤務時間の延長にあり、勤務時間は長くなるが余暇を断念したくないので就寝時刻を遅らせる」と示唆しています。夜型の私の場合などはまさにその典型です。
要は、どんなに夜更かしをしても起床時間を一定に保っていれば、体内時計のリズムの後退はある程度防げるという事と、大切なのはやはり早起きだという事ですね。
被験者は健常成人14人(女性4例、男性10例;平均年齢29±5歳)で、まず始めに被験者の平日の平均起床時刻を基準として研究時の標準起床時間、就寝時間、睡眠時間を決めました。被験者を、標準の睡眠サイクルから3時間起床時間を遅くする群と、3時間就寝時間を遅くする群に分け2週間過ごしてもらい、その後に唾液からメラトニン(睡眠のリズムを司る物質です)量測定を行った後、睡眠サイクルを標準に戻して6日間後に両群の睡眠サイクル変化を逆にして同様に検査を行いました。もちろん部屋の明るさなどの条件は同じにしました。
その結果、起床・就寝時刻の変更により体内時計のリズムは変化しましたが、その変化は就寝時刻よりも起床時刻を変更した場合にずっと大きくなりました。すなわち、就寝時刻を3時間遅らせても体内時計のリズムは30分遅れただけでしたが、起床時間を3時間遅らせると体内時計のリズムは3時間遅れてしまいました。
これが週末の朝寝坊が体内時計のリズムを有意に遅らせ、月曜日に通常の起床時刻に戻るのを困難にする原因だったのです。本研究では、体内時計のリズムの後退は、明るい朝の光の欠如による可能性が最も高いと結論づけています。その他のコメントとして、「睡眠不足はますます増加している。この原因は一つには勤務時間の延長にあり、勤務時間は長くなるが余暇を断念したくないので就寝時刻を遅らせる」と示唆しています。夜型の私の場合などはまさにその典型です。
要は、どんなに夜更かしをしても起床時間を一定に保っていれば、体内時計のリズムの後退はある程度防げるという事と、大切なのはやはり早起きだという事ですね。