フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

イメージカラーとソロパート

2009-11-25 21:30:21 | ハロプロ(℃)
 土曜日に行われた℃-uteアルバムイベントは、来場者には好評だったようです。アンコール含めて100分18曲(13曲はフルサイズ)というボリュームはコンサート並。アルバム一枚購入で参加出来るイベントとしては、かなり充実したものだったと思います。
 ただ、ネット上で評判を見てみると残念な事に、そのような中身の充実を絶賛する声よりも、アンコールで発表されたイメージカラー変更と新曲の内容ばかりが感想として語られているようです。私は、その流れが残念でならないので、先日書いたイベントレポートではあくまでステージ内容に絞って感想を書きました。イメージカラーと新曲の話は別枠で語ろうと思った次第です。そんな訳で、今回思う存分語らせていただきます(笑)。


 アンコールで℃-uteメンバーが新イメージカラーの単色Tシャツを着て出て来た時、客席がどよめいているのがわかりました。そして、イメージカラーが変更される事が発表された瞬間に客席から「え~」という声が上がりました。それは決して小さくないボリュームで。
 正直、メンバーは動揺したと思います。いきなな事ですから、ファンが戸惑うだろうなという事は予想していたとは思いますが、多くのファンが発した「え~」は拒否反応だとメンバーは受け止めたかもしれない。
 正直に言えば自分も動揺しました。例えばそれは、「なっきぃ=オレンジ」ではなくなるなんて…という動揺。
 でも、本人達も戸惑いはあるはず。握手会では別の事を言う予定でしたが、私はなっきぃに「なっきぃ、ブルーも似合いますね」と言葉をかけました。なっきぃはとても嬉しそうな笑顔でした。その笑顔は、先日のソロイベントでの素敵な笑顔を上回る笑顔でした。

 イメージカラーの事を語るには、まずハロプロに於けるイメージカラーの歴史をおさらいしておく必要があります。
 イメージカラーを最初に導入したのはモーニング娘。で、ファンにそれが浸透したのは2005春ツアーでソロTシャツというものを発売したのが始まりです。これによって、自分の推しメンバーと推しメンバーの色を愛するという流れが出来ました。その後、娘。は卒業メンバーの色を引き継いだ例などはあったものの、基本的には色変更はなく今日に至ります。
 そして、娘。から二年後の2007春、メジャーデビューした℃-uteがファーストコンサートでソロTシャツを発売して同時にイメージカラーが公開されました。その℃-uteに遅れる事約1ヶ月、Berryz工房もさいたまスーパーアリーナ公演で遂にソロTシャツを販売開始、同時にイメージカラーが決まりました。しかし、Berryz工房は半数のメンバーの色が固定化されず、ツアー毎に変わっているため、イメージカラーというものに対してファンも他ユニットほど拘りを持っていないようです。

 これに対して℃-uteは、イメージカラーには一番こだわっていたグループでした。グッズに色を使うだけでなく、衣装から写真集の紙面にまで、メンバーとイメージカラーの切っても切り離せない関係を構築してきました。メンバーの事を思い浮かべると同時に、メンバーのイメージカラーが浮かぶ人も少なくないと思います。
 ℃-uteがそれほどまでにイメージカラーを大事にしてきたからこそ、それが変更されるなんて有り得ない。今までは誰もがそう思ってきた事でしょう。
 だから、イメージカラー変更には嘆きの声が上がった。その声量は肯定の歓声ではない事はメンバーも感じた筈です。この日、舞美リーダーは「℃-uteは、今日ここに来てくださった皆さん、そして来れなかったけれどいつも応援してくれている皆さん、ファンの皆さんの応援でここまでやって来れました。これからもファンの皆さんのお力が必要です」と挨拶しました。これは予め決まっていた言葉を述べていたのだと思いますが、イメージカラー変更の客席の反応の後だけに、色々と複雑な想いにさせられたのは確かです。

 いきなり発表を聞いた時はこのように衝撃でしたが、イメージカラー変更は自分はアリだと思っています。結果だけ受けとれば「ずっと大事にしてきたイメージカラーを変えるなんて」と怒りたくなる気持ちもわかるのですが、何故そうなったかといういきさつを考えていく事が大切だと思うのです。


 夏に栞菜が引退した時に願った事があります。それは、「栞菜の赤を誰かに引き継いでほしい」という事です。
 その引退理由を信じる信じないはともかく、栞菜は病気で引退していく。アイドルという夢が志半ばで破れ去っていく。なんと悲しい事か。ならば、その栞菜の気持ちを胸に秘めて、栞菜の分も頑張っていく℃-uteを代表して、リーダーの矢島舞美ちゃんに赤を継いで欲しいと思っていました。舞美なら「夏DOKI!リップスティック」で太陽のイメージも重なるし、栞菜が憧れて慕っていた舞美が栞菜の色を引き継ぐなら栞菜も喜ぶのではないか?そう考えていました。
 引き継ぐという意味で言うならば、梅さんの黄色も舞美ならアリかもしれない。

 栞菜や梅さんのイメージを消すために別なメンバーに色を背負わせたという考えもあるでしょうが、それはあまりに後ろ向き過ぎる考え方です。事務所のやり方を全て肯定するのは危険だけれど、そこに納得出来る理由があるならばイメージカラー変更も肯定出来ると思うのです。
 栞菜の想いを乗せた赤、℃-uteの長女から末っ子に引き継がれた黄色、そう考えると納得出来そうな気持ちになります。

 ℃-uteが五人になって、これから大事な時なのにイメージカラーを変えるなどという、ファンを混乱に落とし入れる事をしなくてもいいのにという意見もあると思います。確かにそれも一理ある意見ですが、変える事が必要ならば今しかないタイミングとも言えるのです。
 見方を変えれば、この五色にしたという事は追加メンバーは入れないという意味にもとれます。いわゆる戦隊ものの五色だからです(苦笑)。
 リーダーのレッド
 しっかり者のブルー
 ヒロインのピンク
 すばしっこい人のグリーン
 ムードメーカーのイエロー
 ちゃんと戦隊もののセオリーと℃-uteのキャラが合っています(笑)。

 五人になった新生℃-uteを表現していくためにはイメージカラー変更だけでなく、肝心の歌の方でも新しい何かを提示していかなくてはいけない。そう事務所が考えているのでしょう。

 そして、新曲は「愛理ソロに℃-uteコーラス」みたいな作りになりました。新しい℃-uteのイメージを表現するための形が、「愛理1トップ」で果たして正解なのか?新曲に関しては、もう少し聴きこみ、PVが発表されてみないと何とも言えないのは確かです。正直に言えば、イベントで観た時はガッカリしました。
http://www.youtube.com/watch?v=F06a9nDLDGM
 テレビなどに露出して新しいファンを掴もうとしていくのなら、誰がメインボーカルなのか、誰がエースなのかをハッキリさせていく必要はあると思います。
 五人になった事で、チャンスを均等に与える事より、ポジションを明確にする事は意味がある事だと思います。なのですが、その後の展開が既に決まっているのかも気になるところです。まさか、ずっと愛理1トップという事はないだろうか?もし、そうなった時に初めて我々ファンは、「グループとしての魅力を出していくために他のメンバーにも歌わせるべき」と怒るのが正しいのではないかと思っています。
コメント (5)
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