フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

楽曲のジャンルは色々あった方がいい

2022-04-30 23:27:13 | ハロプロ(ビヨ)

 更新頻度が落ちている感じがしますが、ネタがない訳ではありません。ビヨーンズ武道館があったではないか。何故それを取り上げないと思われそうですが、理由は簡単です。ハイ。観ていないからです。ソフト化の際、新線な気持ちで楽しみたいのでセットリストも把握しておりません。
 でも、評判は聞こえてくる。「素晴らしかった」「ダイジェストメドレーがナイスアイデア」「センターステージでみんなに見せ場があった」「12人全員輝いていた」などなど…。そうです。ビヨーンズは特定のヒロインがいない。みんなが主役。みんながヒロイン。みんなが名脇役。その時々で主役と脇役が巧みにチェンジし、誰を推していても楽しい。それがビヨーンズのステージなのです。
 多分、ビヨーンズが好きというヲタの皆さんは箱推しではないでしょうか。一推しはいるし、一推しに迫るくらい好きなメンバーもいるけど、でもみんな好きだ。そんなスタンス。私もそうです。
 もっといえば、ハロプロでここまで心から箱推しできるグループは過去にはなかった。
 実は今のアンジュルムも結構箱推しなのですが(アンジュルムはそこまで決まった一推しがいないので、個人的に箱推し度は高い)、ビヨーンズは箱推し前提の上で、一推しがある。そんな感じです。
 メンバーの個性の良さもあるけれど、グループとしての一体感の良さも箱推ししたくなる理由ですね。その一体感に心が引っ張られて、気づけば箱推しにさせられていた。そんな人もいるのでは。

 私がビヨーンズで良いなと思う点がもうひとつある。それは楽曲です。
 ビヨーンズの曲が苦手というハロヲタもそれなりにいるようですが、私は楽曲こそがビヨーンズを支えてきた活力で、武道館チケット難民が続出するほど人気が上がってきた要因だと思っています。つまりが、他のグループとの差別化に成功しているのが楽曲なのです。
 ちょっと引いた角度で今のハロプロを見てみると、音楽面でのビヨーンズ以外のグループ個性については大同小異だなと思っています。他のグループとは一味違う楽曲を披露していたこぶしファクトリーやカントリー・ガールズが解散(と表現します)してしまった今、ビヨーンズ以外のグループが基本「かっこよくて可愛いシリアス路線」を貫いているのは曲の良さはともかく、差別化を図るという点に於いては疑問です。
 ただし、これは新規ファンを掴むために大切な要素としてであって、もうハロプロを応援している人にとってはそれほど気にならない問題かと思われます。
 たとえばこんな感じ。
 ハロプロに気になるメンバーがいる! となった人が、そのメンバーを入口にハロプロに興味を持ってくれた時、他のグループに目を向けた際に「違い」を見出せなければ入口となったグループから広がらないと思う訳です。
 別にそれでいいと思うのは一般論で、実はハロプロという組織では「好き度が深まるにつれてハロプロの他のグループも気になってくる」傾向があります。つまり、コアなファン(お金を使ってくれるファンと言い換えてもいい)を育てるには他のグループも気になる売り方がは大事なのではと感じています。
 音楽面で違いを明確に出せれば、その違いに惹かれた人を取り込めるのではと思うのです。

 まあ、そんなプロデュース論よりも、もっとシンプルに言えば「グループごとに、いろんなジャンルに分かれていた方が面白い」し、その方が新曲が出た時に推しグループ以外も楽しめる。いろんな作家が楽曲提供している現在だからこそ、いろんなジャンルに分かれていた方がいい。そう思うのです。
 ハロプロが全てビヨーンズみたいなグループになったら、それは少し嫌ですが、メンバー毎の個性だけでなく、グループ毎にも楽曲に個性が欲しい。そういう願いです。
 そんなことを考えていたら、アンジュルムの新曲がとても良かったので、これはまた別の機会に触れてみたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイドル音楽はポップであるべきか

2022-04-23 23:42:24 | アイドル etc

 Juice=Juiceのアルバムが発売されました。一枚はベスト盤で、あれもこれも収録されたお得な二枚組です。ベスト盤に収録されているシングル曲で私が特に好きなのが「ポップミュージック」。このタイトルを初めて聞いた時、私は思いました。「ハロプロはポップミュージックだろうか」と。
 ハロプロが目指してきたのは「大衆向け」な音楽なのかどうかは定義として難しい。長年ハロプロ楽曲を手掛けてきたつんく氏の作る音楽は万人向けかどうかというと、そうではないという印象で(だが、それがいい)、ゆえにハロプロから大ヒットが生まれなくなって久しいのだと思っています。
 近年、アイドル音楽から売れる楽曲が生まれるのは難しい状況が出来上がっています。アイドルが閉じた世界になっているのが一因。もはやCD売上がヒットを示す数字ではなくなって久しい。そういう状況の中でヒットしたと言える曲は数えるほどでしょう。
 では、ハロプロの曲を世の人の心に響かせるのは無理なのか。そんなことはない。曲のパワーで売上を伸ばした曲もある。でも、世間にまでそのパワーを届けるのが容易ではない。ハロプロが音楽番組に出る機会は少ない。サブスクリプションへの不参加もある。要するに、ヲタをやっていて、新曲が発表されたら欠かさずチェックしているような人でないと、なかなか曲自体は届きにくい現状もある。
 しかし、世間に音楽が届いたところで万人の心に突き刺さる必要もあるのかとも思ってもいます。
 それは、つんく氏が作り上げた「ハロプロらしさ」が活かされた作りで仕上がっている一連の楽曲は、おそらく万人に受けようというつもりは無いのではないかと想像できるからです。それがハロプロ楽曲とも言える。
 それでいいじゃないかと、私は思っています。

 音楽面に力を入れるアイドル。実はそれなりに存在していました。
 売上は大事だが、万人受け、或いは多くの人に受けることを目指すのではなく、好きになってもらえる人に向かって音楽を作る。むしろ、そのこだわりを前面に押し出していこう。どうせメディア展開を派手に出来ないのだから万人受けを意識する必要はない。もっと言えば、「これぞアイドルポップス」という枠に嵌める必要もない。そんな考えが窺えるアイドルが増えてきたのは、2012年くらいだったでしょうか。多数のアイドルが参加するフェスが盛況になり始めたのもこの頃です。
 面白い音楽をアイドルに歌わせようという試みは一定数以上のアイドルヲタに支持され、そういったアイドルを指して「楽曲派」なる言葉も生まれました。
 このムーブメントは当ブログにも影響を与え、様々なアイドルグループをブログで紹介させていただき、その中には後にハロプロメンバーとなる子が在籍しているケースもありました。
 それらのアイドルの存在が、ハロプロにも影響を与えたと考えています。これは音楽面に力を入れるアイドルが増え、音楽事務所が手掛けるアイドルであるハロプロも刺激を受けたのではないかと。
 様々な要因が重なったとはいえ、2015年以降、ハロプロは色んなミュージシャンやクリエイターが楽曲作成に参加し始めます。作詞や作曲はアップフロント所属ミュージシャンに限らず、広く依頼を募るようになり、結果としてハロプロの音楽の幅が広がったのでした。この開国路線とでも言いたくなる変化があったからこそ、今もハロプロがあるのだと思っています。

 でも、ハロプロの音楽性の多様化が世間に広く浸透しなかったように、世の「楽曲派」アイドルも人気面で苦戦します。一定数以上のアイドルヲタに支持され、それなりに動員できるようになったグループもあるし、その中からアリーナクラスの会場まで昇りつめたグループもあります。けれど、残念ながら「楽曲派」アイドルの多くはアイドルという枠を超えて世間に広がることはなく、ライブハウスで内容の濃いステージを提供し続けるにとどまりました。
 音楽的に面白いから売れる訳ではない。むしろ、面白いがゆえに大衆性が欠乏してファンが広がっていかないというのは何もアイドルに限った話ではなく、他の音楽ジャンルでもよくあることだし、音楽以外でも勝負できる世界であるアイドルよりも、ミュージシャンの方がシビアな問題でしょう。
 でも、アイドル音楽は定義が曖昧だから多様性が魅力であり、万人に受けなくても成立し、活動が持続できた、筈でした。
 ここ数年、「楽曲派」と呼ばれてきたグループが続々と店じまいしています。小さなライブハウスで他のグループと一緒にライブをやっているようなアイドルから、アリーナクラス或いはドームで出来るようなアイドルまで。

 昨日、私がハロプロ以外で一番推しているグループが事実上の解散を発表しました。グループは残るみたいですが、メンバーは全員抜けてしまうので、応援してきた人にとっては解散と同義です。
 そのグループがやってきた音楽はポップなミュージックではなく、いわゆるオルタナティブロックというジャンルでした。
 そういうジャンルが大衆性を持つことはなく、でも、そういう音楽が好きな人。または、一昔前の洋楽ロックが好きな人の耳に強烈に刺さる音楽を彼女たちは届けていました。
 ハロプロ音楽は多彩ではありますがオルタナ系はほぼないので、私は自分の求めている「オルタナを歌うアイドル」という欲求を、このアイドルに見出して、更に、良曲揃いでスタッフが(会場での音響なども含めて)サウンド作りに拘っている姿に共感して応援し続けてきました。
 そのグループはステージに立ち始めて六年。私が存在を知り応援するようになって五年が経過しました。彼女たちはワンマンライブ会場としてはビヨーンズがファーストワンマンライブを開催した会場にまで昇りつめましたし、メジャーレーベルに移籍してNHKの音楽番組に出演をしたこともありましたが、昇れたのはそこまででした。

 私は全てのアイドルが音楽に力を入れるべきだとは思っていないし、全てのアイドルがポップなアイドル音楽をやるべしとも思っていない。
 音楽性に拘った楽曲を披露してくれるアイドルが地道に活動していける世界であってほしいだけです。
 残念なのは、現実はそうなってはいないという点です。
 アイドルが世代交代していくのは当たり前ですが、上記のようにここ数年去っていった「楽曲派」アイドルたちは、そのフォロワーを生み出せていません。つまり、アイドル音楽界に於いて「楽曲派」という言葉は消滅しつつあります。
 それは結果であり、それが答え。少し寂しい気持ちになりながら、アイドル音楽に普遍性って必要なのだろうかと思っている今日この頃であります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

武道館への道

2022-04-18 21:24:31 | ハロプロ(ビヨ)

 ビヨーンズの武道館公演まであと一週間です。チケットは完売。追加販売もすぐに売り切れ。ライブニューイングも決定。みんな待ってた武道館コンサートといった盛り上がりでございます。
 ハロプロが大箱で公演するのはいつしか「誰かが卒業」する時だという風潮、定説、売り文句に買い言葉が定着してしまって数年。いや、十数年か。そうではない公演もあるけれど、そうである公演の方が多い気がする。数えてみた訳ではいが(数えろ)。
 此度のビヨーンズ武道館公演が決まった時は少しビビった人もいるのではないでしょうか。私もほんの少しだけ戦々恐々でしたよ。「大事なお知らせ」的な発表がある度に身構えましたから。
 今回はそういう公演じゃないよとメンバーから明らかにしてくれて、正直ほっとしております。そして、そういう公演じゃないことが大切な意味を持っていると高瀬リーダーが仰っているのが嬉しい。その通りですよ。大箱でコンサートやるのは通常営業にしてもらいたい。そうなりつつありますけど。
 この武道館公演はひとつのハロプロ記録を打ち立てたことをご存知ですか? それは「結成以来、一人も辞めたメンバーを出さないで迎える武道館」はハロプロとしては「初」だという事実です。
 ビヨーンズは今年で結成四周年を迎えます。当初九人でスタートし、一般オーディションで三人加入し、十二人体制でメジャーデビューをしました。ここまで大きなトラブルもなく、一人として欠けることなく四年が経過しようとしているのは凄いと思います。
 こういう事象に私が感心し感動しているのは、それが簡単そうに思えてとても大変だと感じているからです。思い返してください(近年ファンになった人は調べてみてください)。ハロプロの歴史は人が辞めていく歴史でもあったのです。
 モーニング娘。はメジャーデビュー一年と少々で卒業者を出しました。Berryz工房はデビュー一年半で卒業者を出しました。℃-uteはメジャーデビューを前にして脱退者を出しました。スマイレージはメジャーデビュー年に脱退者を出しました。Juice=Juiceはメジャーデビュー直前に脱退者を出しました。こぶしもつばきも、ハロプロは混成ユニットを除いた定期活動をしているグループはメンバーチェンジの歴史を刻んできています。一人の卒業も脱退も出さなかったグループは「メロン記念日」だけです。
 私はビヨーンズにメロン記念日になってほしい。

 12人の個性が被らず、全員がアイドルをエンジョイしているビヨーンズは奇跡な香りがするし、いろんなことに真剣に取り組む姿勢はBerryz工房に通じる所もある。ベリは早々に舞波を見送ったけれど、その後は十年間同じメンバーでやりきった奇跡のグループです。ビヨーンズもそうなったら嬉しい限りです。そうなってほしい。
 つまり、この武道館は長い物語の一歩であり、これからも何度もビヨーンズによる「誰も辞めない武道館公演」が開催されるのです。「そんなのわかるか」と言われそうですが、こういう願掛けは言ってみた者が叶うもので、それを言霊(ことだま)と言います。だから何度も言っておこう。「ビヨーンズはこれからも同じメンバーで大箱に立ち続けるだろう」と。
 新しいキーパーソンを迎えてグループを活性化させるのはハロプロの定番だし、それを楽しんできたのだってハロプロの歴史だけれど、続けることも大変であり尊い。「続けるお前めっちゃストロング」と卓偉先生も仰っております。
 今回の武道館公演はビヨーンズ初の大箱公演という記念すべきコンサートだけれど、これから何度も記念日は作られていくので、今回チケット争奪戦に敗れた人はこれからを楽しみにしましょう。私もチケット持ってない一人だ(泣笑)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はずむ気持ち

2022-04-14 18:50:17 | ハロプロ(ソロ)

 ハロプロって割とOGの行方が明らかになっている方で、グループを抜けると何をやっているのか所属芸能事務所のサイトでも不明瞭なアイドルも少なくない中、これは嬉しいことです。
 引退している人や、所属事務所を変えた人でも何をやっているのかをヲタが把握しているケースがほとんど。そんな中で松浦亜弥さんは表立った活動をセーブしてきた結果、近年は現況が謎に包まれた状態でした。
 しかし、それは表に出ていない時の話。出てきたんです。表に。

ネスカフェ エクセラ 「はずむ気持ち」 Full song ver.

 それは突然のニュースでした。この展開を予想していた人は皆無だろうし、予感していた人がいたとしたら、あなたはあややと以心伝心です。それくらい「もう表には出てこないだろうな」と思っていた訳です。
 一線から退くという事には理由があります。理由は様々だ。疲れた。辛い。人気がない。ステージがこなせない。恋愛がしたい。自由になりたい。などなど。
 松浦亜弥さんの場合は結婚がまず理由だったと思いますが、その前から活動はかなりセーブした状態で進行しておりました。当ブログでも開始年(2005)から数年は松浦さんの話題がそれなりに掲載されてきました(気になる人は記事カテゴリーの「過去記事インデックス」から松浦さんの項目を見てみてください)。
 私は松浦亜弥コンサートはファーストから足を運んでいて、ツアーは毎回参加しておりました。なので、ツアーが継続されていた時期だったブログ開設初期は現場に足を運んで、そのレポートを書いていたのです。
 ところが、松浦さんは年々仕事をセーブしていき、テレビで見かける機会も少なくなりました。寂しくはあったけれど、歌手活動をメインにやっていきたいという本人の思いも理解できるだけに、コンサートで歌が聴けるのなら活動を絞ってもいいと考えていたのです。そんなあの頃。

 今回のCM、11年ぶりだそうです。そんなになるのか。思えば松浦さんはCM女王と呼ばれていましたね。歴代ハロプロメンバーでもっとも多くのテレビCMに出た人です。これは間違いない。
 松浦さんはキリン午後の紅茶のCMで素敵な歌を披露していました。松浦さんの歌声は少し鼻にかかった高音の伸びがとても良いんですよね。午後の紅茶のCMソングでもある「気がつかば あなた」のサビとかわかりやすい好例じゃないでしょうか。
 今回のニュースで最初に気になったのは「歌っている」というCMの内容。表舞台に現れていなかったブランクゆえに、あの素晴らしい歌声がどうなっているか気になる。変わらないのか、それとも変わり果ててしまったのだろうか。そこが心配で、動画を観るまでに少しの躊躇がありました。
 あの素晴らしかった歌声を信じるんだ。
 神の声が聞こえたような気がしました。アイドルの神様です。思えば、松浦亜弥といえば「アイドルサイボーグ」とまで言われた選ばれしアイドル。久しぶりに世間の前に出てきて、往年のファンをガッカリさせるような失態は冒さないことでしょう。
 結果は? 上に紹介した動画のとおりでございました。ビジュアルも、歌声も、すべてが素晴らしい。松浦さん本人はアイドルと呼ばれるのには抵抗はあるでしょうけれど、敢えて言わせてもらいます。
 松浦亜弥は今でもスーパーアイドルだった。

 思えば、松浦さんがCM女王になった理由は、人気はもちろんでしょうけれど、存在感、そして表情が豊かであることにあると想像しています。ただ人気がある。ただ可愛いだけでは、そう沢山のオファーは来ないことでしょう。その持ち味は今でも健在だった。歌声の魅力と共にそれを確認できました。
 さて、このCMが話題になったことで、次に何かあるのかなと期待をしている訳です。何もなさそうですが、何かあってほしいですね。
 何がいいか? CD発売? コンサート? 無理は言わない。でも、小さな可能性を信じてみたくなるくらいに、久しぶりに見た松浦亜弥の姿と歌は時空を超えて素晴らしかった。そういう訳でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

友よ ~未来にエールを送るアイドル~

2022-04-09 18:58:27 | ハロプロ(スマ アン)

 その夜、テレビでBS放送を観ていた。画面に映っているのは九州は佐賀県の駅前不動産スタジアム。私も何度か足を運んだことがあるスタジアムだ。最近だと三年前の夏に元スペイン代表のエースストライカーであるフェルナンド・トーレスの引退間近のプレイを観に行ってゴールも見られた思い出のある場所だ。
 そのスタジアムで赤と黒の勇者ことコンサドーレ札幌が大敗を喫した模様が画面に流れた。
 実を言うと、途中でDAZNに切り替えて野球をザッピングしてしまった。さすがに見ていて辛かった。でも、負けている時こそ選手は手を抜かず前に向かう気持ちが大事なように、応援する側も辛い時こそ前向きに声援を送らないといけない。
 アイドルも、辛い時こそ前を向いてほしい。

 BSを観ていたテレビも、DAZNを観ていたパソコンも画面を消し、タブレットでハロプロの情報などを見始めた時だった。
 元アンジュルム太田遙香 アップフロント退社
 突然のニュースに手が止まった。さすがに二年ほど音沙汰なしだった(途中、アンジュルムを辞めるというニュースはあった)から心の準備はできていた。某グループが新メンバーを募集していた時は「もしかして」という期待もあったし、最近も某グループから某メンバーが卒業することが決まった時も加入を期待した声があった。そのメンバーとは同郷だし、北海道時代に関わりのあるメンバーだった。後を継ぐという形で加入するのは物語性があったかもしれない。
 しかし、それらは所詮ヲタの妄想でしかなく、結果は悲観していた方向に決着した。
 ちょっと待て。悲観? 悲しい結末なのか? 違う。そう教えてくれたのは一番仲が良かったメンバーだった。

はーちゃんへ 伊勢鈴蘭
https://ameblo.jp/angerme-new/entry-12736025757.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

ハロプロ研修生北海道 北海道ローカル160806

 振り返ってみれば、北海道に研修生を誕生させるというのは、ハロプロの地方開拓の一歩だった気がする。北海道は大手アイドルの支店もなく、やりやすい土壌があったのは確かだろう。
 私は当時、彼女たちの情報を仕入れながら、このメンバーで、ある程度の年齢(全員中学生以上になった時)で、そのままグループデビューしないかと期待していた。太田さんをエースにして、北川さんを奔放に動かしながら、素朴さを売りに、ハロプロの作るローカルアイドルを発信してほしい。そう期待していた。
 オリジナル曲だってあって、ミュージックビデオも作られた。

ハロプロ研修生北海道『リアル☆リトル☆ガール』(Hello!Pro Kenshusei hokkaido[Real Little Girl]((MV)

 北海道出身ハロプロメンバーは多いが、北海道を前面に押し出して、ローカル活動もできれば、細く長く活動していけるのではないかと思っていた。彼女達だけでもやっていけるポテンシャルは十分あったと思っている。
 しかし、現実はそうはならなかった。
 一人、また一人とハロプログループに加入していき、辞めていく子も出てきた。北川さんもその一人だ。
 そして、気が付けばハロプロ研修生北海道は消滅してしまった。
 だけど、アイドルの夢を追い続けて新しいステージで奮闘を続ける彼女達のことは今も応援している。
 もちろん、アイドルというステージではない場所でがんばっている彼女達のことも応援している。
 伊勢さんは彼女が「大学に合格した」と伝えてくれた。そこまで書いてくれたこと。グループが基本沈黙を貫く中で、溢れる想いのままに綴ってくれた勇気に感服している。
 彼女はコンサドーレが好きで、グッズを身に付け札幌ドームに行った写真も以前見た。
 サッカーが大敗だけでなく、その先に勝利が待っているように、太田遙香さんは新しいステージで新たな目標に向かって走り出したのだ。掴んでほしい夢を。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンプ規制に考えること

2022-04-01 22:38:42 | ハロプロ2015-2022

 ハロプロのコンサートでジャンプ行為が禁止となってから二年が過ぎました。
 近年、女性ファンが増えていることを思うと、この決定は英断であったと私は思っています。男性ファンとの身長差を平均値で考えると、女性ファンは視界を遮られることが多々あるというのは実情だったことでしょう。
 更に厄介なことに、いわゆる「推しジャン」と呼ばれる連続ジャンプが客席の一部に存在し、長年問題視されてきました。これは個人が個人のノリでジャンプするもので、推しメンバーに自分をアピールするのが主目的。周囲の動きとは合わないので男性ファン同士であっても視界を遮られる結果となり、客席トラブルの要因のひとつともなっていました。
 着席前提となった感染症軌間の公演は、身長差による視界の遮断が減り、多くのファンが快適にステージを見られるようになった。これも、ジャンプ禁止という前例を掲げたことで、「動くコンサート」から「観るコンサート」にスムーズに移行できたと考えられ、ジャンプ禁止は良き決定だったと私は思っています。
 しかし、不満の声も上がっていることも確か。以前のハロプロのコンサートはファンのノリが凄まじいことが一つの特徴となっていました。私も現場で大汗をかいてきた一人で、ジャンプもしてきました。曲の流れに合わせて多数のファンが同じ動きをする「お約束」的なジャンプなら「推しジャン」ほど迷惑でもないという思いもあります。でも、やはりジャンプは観客の視界を遮る行為であることは確かです。
 ここがもどかしい点でもあるのですが、ハロプロの楽曲には観客がジャンプをすることを推奨した曲もります。或いは、お約束が浸透して名物(?)とも言えるくらいに定着した曲(例えば、大器晩成とか)もあります。

 みんなが気持ちよく終演後に帰路に就くためにもジャンプ規制はやむなし。だけど、従来通りジャンプで盛り上がれる曲は、ジャンプを継続してほしい。そんな意見を持っている方もいるのではないでしょうか。私もその気持ちはあります。
 今後、着席制限を解いていく流れの中で、今一度ジャンプについて考えてみるのも良いのではと、私は関係者の皆様に言いたい。基本は二年前に定めた方向性でコンサートを進行していく。その流れの中で、ジャンプ可の公演もいくつか設けてみてはどうでしょうか?
 たとえば、大都市圏での公演だと数回開催されますが、夜公演だけジャンプ可とか、二日間あるのであれば二日目の夜公演のみジャンプ可にするなど、観客の楽しみ方に選択肢を設けるのです。購入時からそれがわかっていれば、買う側は目的に合わせて申し込めます。じっくり観たい人はジャンプ不可を。じっくり観るよりも踊ったり動きたい人はジャンプ可を。「隣に暴れる人が来るのはヤダ」という人は、積極的にジャンプ不可の回を申し込むことで、不快な思いに至る可能性を減らすことができます。

 私の体験ではどうか。これまで何百とハロプロ現場に参加してきたので、隣や前の客の行為に首を捻ってしまった経験はあります。ジャンプした隣客が着地に失敗して私にぶつかってきたこともあります。その人も含めて多くは、その場で謝ってくれる紳士ではありましたが、トラブルを未然に防ぐために周囲に女性や小柄な人がいる場合は自制していた人も多いのではと私は感じています。
 ただ、推しジャン、あれはよくない。惜しジャンされて前が全然見えなかったという話も聞きました。私も不快に感じたことは何度もあります。ジャンプ否定派からしてみれば、お約束で飛ぼうが、推しジャンだろうが、どちらも邪魔でしかないとは思いますが、やはり予期せぬ動きで視界を遮られるのは不快です。
 飛びたい人も、飛ばないでほしい人も、どちらもストレスを溜めず、幸せになるには「飛んでいい公演」を設定するのが妥協策かと私は思うのです。
 それとも、そんな妥協湾は必要ないでしょうか。
 もはやジャンプ禁止が容認されるくらいにハロプロの現場も変化した。或いは、容認させるほど現場の方向を巧く導いたというべきか。とにかく、じっくり観たい派が主流になったのだとしたら、上記の案は不必要ですね。
 さて、メンバーはどう思っているのだろう。間違えてメンバーがジャンプを煽ってしまったケースもあるようですが、観客が激しく動いているのを見るのはテンションが上がるものでしょうか。
 現状、ジャンプ禁止でも集客には影響ないどころか、前売券が取りにくくなっている公演も少なくないから、今の方向性は間違っていないのかもしれませんが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする