Berryz工房の日本武道館コンサートに行ってきました。何回かに分けて感想を書かせていただきます。
現地に到着したのはすでに日が暮れ始めた17時少し前。グッズ列に並ぶ。すでにいくつかの商品は品切れになっていた。私の横でもバックが品切れという売り子さんの声が聞こえてくる。大盛況だなとうれしくなる。
入場列に並んで周りを見ると女性客が本当に増えた事を実感する。その後、席に着くと私の周りは女子だらけだった訳だけれど。みんなワクワクしているのが伝わってくる。こういうコンサートが始まるまでの空気が好き。ソワソワしながらヲタTやサイリウムを準備する何とも言えない高揚感のあるひととき。
開演時間の18:30まであと10分を切り少し回った頃、「あれっ、前座はないのかな?」と思い始めたその時に、客電をつけたままでステージがスタートした。Juice=Juiceの登場だ。新曲を堂々と歌い上げる。客電がついたままだから照明による演出もないし、シンプルに歌って踊る事で観客を魅せていく訳たけれど、そのシンプルなステージが新人ならではのフレッシュさを演出し、しかしその中身は新人離れした堂々としたパフォーマンスであるという素敵なステージを作り上げた。歌い終わったメンバーに惜しみない拍手が贈られる。素晴らしいオープニングアクトだった。
オープニングアクトの余韻が冷めやらぬまま、まもなく開演というアナウンスが場内に響き渡る。
私は色々考えた末、自分が初めて買ったBerryz工房関連のヲタTであるHIGH SCOREツアーのシャツを着ることにした。今日はBerryz工房の10年という年月の集大成だ。その歴史を噛みしめたい。そんな気持ちで、この2005年のシャツをまとっている。でも、今回の公演のTシャツはカッコイイ。通販で買うかもしれない。
開演時間から10分ほど押してコンサートは始まった。「Helloのテーマ」が流れる場内。この試みは新鮮だ。いつだってBerryz工房はハロプロの歴史と一緒に歩いてきた。改めて思う、いい曲だなと。
メンバーがステージに現れた。歓声が場内にこだまする。そして、流れてきたイントロはデビュー曲。8年前のTシャツを着ている自分は、早くも目頭が熱くなってきているのを感じながらステージを凝視した。時の流れはメンバー達をこんなにも立派で頼もしいパフォーマンスを魅せるアイドルグループに進化させた。
この流れで二曲目は最新シングルから「ROCKエロティック」。雅ちゃんがカッコよすぎる。この出だしのセットリストはとても意味のあるものだ。昔と今を紡ぐ音楽の架け橋、それを二曲で表現してBerryz工房は長年の目標だった日本武道館コンサートをスタートさせた。
<セットリスト> (ネット上のとあるスレにあるものから使わせていただきました)
入場曲 Helloのテーマ
01. あなたなしでは生きてゆけない(間奏でソロダンスにあわせて紹介V)
02. ROCKエロティック
※MC1
03. ゴールデンチャイナタウン~アジアンセレブレイション~Loving you too mach
04. ジンギスカン/BD研修生
※MC2 ベリ歴史振り返り/熊井
05. 笑っちゃおうよ BOYFRIEND/清水須藤夏焼
06. 秘密のウ・タ・ヒ・メ/菅谷
07.友達は友達なんだ!/嗣永徳永須藤熊井
※MC3
08.サヨナラ ウソつきの私
09.もっとずっと一緒に居たかった
10.ジリリ キテル
※MC4/℃-ute登場 Berryz工房のキッズ時代の写真をモニター
11.がんばっちゃえ!/Berryz工房℃-ute
12.ライバル/Berryz工房℃-ute
13.愛ってもっと斬新/℃-ute
14.彼女になりたい/清水徳永須藤熊井菅谷(全員名前入り黄色T)ハロプロ研修生
※MC5/ハロプロ研修生
徳永須藤が自己紹介して金子がキレるコント 嗣永出てきて許してにゃん体操踊ろうってコント
15.許してにゃん体操/嗣永+清水徳永須藤熊井菅谷ハロプロ研修生
※MC6/夏焼
16.あいたいけど・・・/夏焼
17.BOMB BOMB JUMP~素肌ピチピチ~世の中薔薇色~夏わかめ~かっちょええ!~すっちゃかめっちゃか~
18.スッペシャル ジェネレ~ション
19.一丁目ロック
20.cha cha SING/BD研修生
-ENCORE
21.なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW?
※MC7
22.友情 純情 oh 青春
モーニング娘。が紅白落選というニュースを知って多少の違和感を感じました。そこがゴールでがないのにと。悔しがるメンバーたちは可哀想だとは思うけれど、この悔しさをバネに来年は更なるステップアップを!とエールを贈りたいです。
紅白は確かに大きい舞台なのかもしれないけれど、ハロプロはハロプロとしての道を行けばいい。歌やダンスの魅力、コンサートの面白さをセールスポイントにしているのだから、他のテレビアイドルとは違った活動内容や違った立ち位置になるのは当然で、ならばハロプロはハロプロの得意な方面で上を目指していけば良いのにと思う。
ハロプロが描く目標として「らしさ」が出るのはコンサートではないかなと思うのです。そこに目標を置いてほしい。かつてのように、さいたまスーパーアリーナや代々木第一体育館を満員にしてコンサートが開けるようになる事。つまりは、それだけのファン数を誇る事が出来るようになる事は良い目標になるのではないかなと思います。要するに、イベントの積み重ねで15万枚を売る事よりも、CDを買う人が15万人いるハロプロを目指して欲しいなと思います。
もうこの際、ハロプロと大晦日はカウントダウンライブである事を定番化しても良いと思う。ジャニーズがそうであるように、ハロプロのカウントダウンライブがファンにとって風物詩と言える存在になり、毎年みんなこの日を待ち遠しく感じるような。そんなとびっきりのお祭り日にするといいかなと思います。テレビの一番組に振り回されるより、そういう方向性を目指したほうがハロプロはオリジナリティを出せるのではないかと思います。
今年はモーニング娘。の二回にも及ぶ日本武道館公演に、℃-uteやBerryz工房の日本武道館公演と大きな会場の話題もあった。逆に、ホールツアーだとなかなか行けない地方のライブハウスでのナルチカツアーなど、新しい芽も伸びてきた一年でした。来年は更に新しいものを生み出して、ハロプロの活動が順調である事を期待します。
Berryz工房がデビューした時、こんな大人っぽい曲でデビューするなんて!もっと可愛らしい曲を用意してあげれば良かったのにと思ったことを思い出します。音的にもオトナでカッコ良かったけど、そういうのは求めてないよ的な気持ちで聴いていたものです。
この度武道館でコンサートをするというので歌ってほしい曲を考えてみたところ、まず頭に浮かんだのがデビュー曲。当時の衣装はもう着られないだろうから新たに作り直すとして、同じ衣装、同じ振り付けで歌ってほしい。そんな気持ちが浮かんだ。9年という年月を積み重ねて成長したBerryz工房の姿を、グループとして目標にしてきた日本武道館のステージで見せてほしい。そういう願いから、デビュー曲を歌ってほしいという気持ちが浮かんだのだろうなと思う。
そう考えると、デビュー曲が子供っぽい曲でなくて良かったなとも今になって思うのでした。テーマとしてはともかく、シチュエーションは初恋だから大人が歌うにはちょっとアレですが、そこに描かれている心模様の本質は大人でも歌えるものであり、心の動きの振れ具合は今だからこそ表現出来るものであるかもしれません。「男は相手にとっての最初の男性になりたがる。女は相手にとっての最後の女性になりたがる」という言葉を思い出してみたりする。
昔、松田聖子さんがサントリーのCMソングとして大ヒットさせたナンバー「SWEET MEMORIES」があります。ムーディーなアレンジに乗せて歌うバラード曲。作曲した大村雅朗さんは、「聖子さんが何歳になっても歌い続けられるような曲を作りたかった」というコンセプトでアイドル松田聖子に、終わった愛と現在の恋を重ねる女性の姿を歌わせたのでした。なるほど、このテーマなら何歳になっても歌える。
Berryz工房の初期の曲って基本は年相応な青春ソング、少女マンガのような、それもマーガレットではなくてりぼんみたいな、そういう世界観だったけれど、そんな中にポツンと存在するデビュー曲の存在感は今になって尚、新たな輝きを放っているように思えて眩しいのです。
Berryz工房「あなたなしでは生きてゆけない」 (MV)
この記事は2007年4月3日に発表されたものです。
※元記事URL
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/8486afefbf8b556d71d21baf2113e987
Berryz工房さいたまスーパーアリーナレポートです。今回は「ステージ演出編」。
コンサートの演出はどんな状況か?気になりつつ、開演時間を10分押してスタート。
かつては娘。を始めハロプロ関係のコンサートは、場内暗転後にスクリーンにメンバー紹介が映し出されてから、曲が始まるという演出が定番でした。しかし、昨年のツアーあたりから娘。がパターンを変えてきまして、いきなり暗転=スタート!という流れを作りました。
この日のベリも、いきなり暗転。そしてアリーナ席中央にあるサブステージにライトが当たり、そこにメンバーが立っている!という粋な演出。私の席は、メインステージはおろかサブステージすらも遠いスタンド席だったのですが、メンバーがハツラツと踊る姿はしっかりと伝わりました。
以前のベリコンは、メンバーに体力的にも実力的にも未熟さが感じられ、ハラハラしながら観ていたものです。そういう見守るような見方が好きな方もいるのでしょうが、私はその辺りにアマチュアくささを感じ、少し物足りない気分もありました。しかし、この日のメンバーは違いました。オープニングだけにとどまらず、公演中は中だるみコーナーを廃し簡単なトーク以外は、ひたすら歌とダンス。おおっ、まさに一年前の春の記憶が蘇る!
私が一年前、新潟で宇都宮で小倉で、そしてさいたまで感じた鼓動に近いものを、この日のベリのステージからも感じたのでした。
(筆者注 一年前に観たモーニング娘。のツアーの事を重ねて感じているという意味です)
シングル全13枚のうち、シンデレとギャグ100以外は全て歌うという総決算的なこの日のステージ。デビュー曲の「あなたなしでは生きていけない」は、スクリーンにPVが映し出されました。この曲のPVは、ここさいたまスーパーアリーナを借りきって撮影されたものでした。三年間の成長を、スクリーンとステージで対比させて観客に伝えるという演出は、自信の表れです。メンバーの動きは明らかに進化していました。
中盤の衣装変えで、各メンバーがソロTの色に合わせた色の衣装で現れ、ようやく私の席からでもメンバーの区別がつくようになりましたが、それでも顔の表情などはスクリーンに頼る状況。でも、例えアイドルと言えども、コンサートは可愛さ以上に出来が大事と思っている自分には、顔が見えなくてもベリのメンバーの自信に満ちた動きが伝わってくるだけで充分でした。
終盤、ノリの良い曲を連発し、会場がヒートアップしつつアンコールへ。
アンコールに立ったメンバーを迎えたのは、客席を染めたピンクのサイリウム。桜満開というツアー名に合わせた企画。私は最初この話を聞いた時は、なんだか 誰かが辞めるみたいな雰囲気になるからサイリウム祭なんてやらない方が良いのに。と思っていました。しかし、実際にこうして立ち会い、サイリウム祭やって 良かった!と思い直しました。
メンバーも喜び、一万観衆でコンサート出来た思いが溢れたのか、梨沙子は涙を流し、キャプテンの佐紀ちゃんも涙ぐんで挨拶をしました。
三年間の集大成が詰まった全22曲のステージ。この大観衆でのコンサートは到達点ではなく、新たなスタート。これからのベリコンは、歌やダンス主体の最後まで飛ばせるコンサートになって行きそうだと確信し、これで台本トークからフリートークに変えて、客席への煽りも自然に出来るようになれば、現在の娘。やメロンに負けないライブアイドルグループの誕生です。
大会場でここまで出来たのだから、今後のホール公演は大いに期待出来そうですね。去年購入した夏焼雅誕生日記念Tシャツに、熊井ちゃんタオルを首に巻いた私は、遥か遠くのメインステージから客席に手を振るメンバーに、大きく手を振り返した。Bye Byeまたね!
いつものベリコンレポートとはちょっと趣向変えたマジメ(?)文章による「ステージ演出編」でした。
セットリスト
01.ジリリキテル (サブからメイン)
02.スッペシャルジェネレ~ション(メイン)
オープニングV
03.BERRY FIELDS(途中登場)
MC
04.VERY BEAUTY(メイン)
05.笑っちゃおうよ BOYFRIEND(メイン→サブ)
06.ハピネス~幸福歓迎!!~(サブ→メイン)
07.昼・サクラハラクサ 夜・桜→入学式(メイン)
MC
08.日直~芸能人の会話~(徳永・熊井)(サブ)
09.恋はひっぱりだこ(嗣永)(サブ)
10.図書室待機(清水・夏焼・須藤)(サブ)
11.愛する人の名前を日記に(菅谷→全員)(サブ→メイン)
12.素肌ピチピチ(メイン)
13.TODAY IS MY BIRTHDAY(メイン)
VTR ありがとう!おともだち。
14.あなたなしでは生きてゆけない(メイン)
15.ファイティングポーズはダテじゃない!(メイン→サブ)
16.ピリリと行こう!(サブ→メイン)
MC
17.あいたいけど…(メイン)
18.胸さわぎスカーレット(メイン)
19.なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW?(メイン→サブ)
20.友情 純情 oh 青春(サブ→メイン)
EN01.恋の呪縛(メイン→サブ)
MC
EN02.Bye Bye またね(サブ→メイン)
<2013年の追記>
もうこのコンサートから6年以上の月日が流れてしまった。そんな長さは感じていないけれど、実際にメンバーの姿を見ると年月の経過を感じます。
この頃発売されたシングル「VERY BEAUTY」はそんなメンバーの日々移り変わっていく成長を描いた名曲です。この曲に描かれている人物と同じように、メンバーはここから毎日いろんな事に思いを馳せながら、悩み喜び大人になっていったのでしょう。
正直言って、この公演のあった時期のベリの人気はまだ大会場でコンサートをやれるようなものではなかったし、ハロプロ自体の人気も下降線を描いていた時期でした。だからこそ、私はこの公演をステップアップにして、来年再来年はもっと大会場が似合うアイドルになってほしいと心で願っていました。そして現在。
ようやくBerryz工房は大会場に帰ってきた。それも、メンバーがずっと「目標」としてコンサートをやりたい場所だと想いを寄せていたあの日本武道館。もうその日は来週なんだなという事が実感出来ないまま、こうしてブログで気持ちを高める記事をアップしてみました。もう少しBerryz工房の話題を書いた記事を続ける予定なのでお付き合いください。
少し前に℃-uteの新曲が両A面シングルとして発売されるという事で、そのひとつであるこの曲のMVがYou Tubeで公開された時に、なぜだか「今すぐ見なくては」という不思議な使命感を感じた。そして、再生してみると、なかなか良い。音が特にいいなと感じ、その作りこみ具合に「久々にすぐ欲しくなった℃新曲」という感想を持った。
でも、一夜過ぎて冷静になって振り返ると、「またこういう路線なんだな」という諦めにも似たため息をもらしている自分もいた。曲は悪くはない。メンバーもいい感じでカッコ良く歌い踊っている。だからこそ勿体無いと思ってしまうのは贅沢な悩みなのだろうか。
℃-uteは他のハロプログループと比べると個のキャラ立ちという点では少し弱く、それゆえにか初期の頃から曲はインパクトよりもサウンドとリリックのまとまり具合を重視して作っているようにも思えた。そういう意味ではアルバム内の曲のバラエティ度では娘。やベリに負ける。でも、トータルで曲がひとかたまりになって響いてくる心地よさがあった。平たく言うなら、℃のアルバムは他グループほど聴いていて疲れない安定の耳馴染みとでも言うべきか。
そういう℃-uteだから、シングルの曲調も単発での面白さよりも、その時代時代の流れで似た曲調で続けて出してくるのは必然なのであり、今はこういう路線なのである。そういう理屈なのだろう。そう割り切ることにしよう。何よりも、今の路線を支持する人が多いようであるから、商売としても間違っていない。
大手というかメジャーで音楽を歌っていくという事はとても繊細なので、面白そうだからという理由で方向性は決められないし、数をこなしていく事を求められる以上は冒険するにも限界がある。これはアイドルも他の音楽ジャンルでも同じ。作り手はさぞ頭の痛い事かと思う。歌わせたい曲を自由に作れたらなんと楽しい事かと。
この曲を聴きながらサビのフレーズから、「アイドルってもっと斬新」という裏メッセージを勝手に感じ、それを拠り所として聴き直す事で力を持つ者の喜びと悲しみ、選ばれし者の背負う看板の重さに想いを馳せながら、彼女達の未来に幸あれと祈りを贈るのでありました。
ただ、改めて言うまでもなく、この曲そのものはとても良いクオリティで作られ、その期待にメンバーがしっかりと応えているプロな作品であることは疑う余地はない。
この記事は2008年9月2日に発表したものです。
※元記事URL
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/7639708b28c2d3a1f07cc8886dfc2453
パシフィコ横浜で℃-uteコンサートを観た私は、翌朝鈍行を乗り継いで仙台へとやってきました。℃-uteのZepp Sendaiライブを観るために。
大ホールでの公演の翌日、千人に満たない観客を集めてライブハウスでスタンディングライブを行う。素晴らしい振り幅。更に個人的な付け足しをするなら、パシフィコの前日は百人に満たない人数を集めて、事務所ビルの1Fでイベントだった訳ですが。
Zepp Sendaiは定員1200人くらいだそうなのですが、この日の一階は640番くらいまで発売されたようです。そして二階のファミリー席はかなり埋まっていたので、800~900人くらい入ったのではと推測します。
私は70番台という早い番号でしたが、前の番号は女性客や割とライトな雰囲気な人達も多く、思い切って真ん中やや右寄りのかなり前のポジションを選びました。後ろは柵があるので、後ろから押される心配は無さそう。
パシフィコの時と同様に「サンバ・デ・ジャネイロ」が会場に流れて手拍子が起こりました。ちなみに、真野ちゃんは今日は出ません。
17:00過ぎ、メンバーがステージに登場。この瞬間、思ったより観客は前のめりにならなかったので、今日は平和に楽しめそうです。その気になれば小さくフリコピ出来るくらいの余裕なスペースです。
立っている位置からステージまでは5mもあるかどうかの距離。「涙の色」のカッコイイダンスを間近で観られて、もうチケット代の元は取ったかなとか思う自分。まだライブは始まったばかり。
オープニング挨拶です。一番沸いたのは、マイマイが「宿題がまだ終わっていない」と発言した事。ちなみに8/31ですから、多分明日から二学期です。しっかり者に見えるマイマイなのに、宿題は九月に持ち越すタイプだったか意外(笑)。でも、大ウケの客席を見て嬉しそうなマイマイを見逃しませんでしたよ。狙ったな(苦笑)。
もし、凄い近くでライブを観られたら、あなたは何を観ますか?顔カワイイ!とか、スタイルいい!とかそういう部分を堪能するのもアリですが、実はダンスが見応えありました。
例えば、「ほめられ伸び子のテーマ曲」のダンスとかは、あまり激しいイメージなかったんですが、細かい動きとか、常に体を揺さぶりながら歌うとか、なかなか大変な事がわかる訳です。それをみんなキビキヒとこなしている。感心しながら観ていると、栞菜が正面に来ました。一瞬目が合いました。栞菜が少し笑ったように見えました。「実感したいのよ~」の部分の手を前に出す振付では、目が合ったまま思いっきり手をこちらに出してきました。自分もフリコピして手を前に出していますから、一瞬だけれどシンクロ率100%。
続く「スイーツ→→→ライブ」。 千聖と栞菜がくるくる回るイントロの振り付けが、まるで人形みたいで愛らしい。狭いスペースではあるけれどフリコピを小さくする。一緒に踊ると楽しい曲だ という事に気づきつつ、この感覚なんかデジャヴ。ああ、あの二人組ユニットの楽しさに近いんだと気づく。縁起悪いからユニット名は伏せておこう(涙)。
今ツアーの楽しみの一つが「最高級のエンジョイGIRLS」でのタップダンス。これも近くだと、ますます楽しい。パシフィコなんて誰が踊っているのか、予備知識とスクリーン映像が無ければわからない距離だったから感激です。それにしても愛理の脚は綺麗だな。タップダンスが映えます。
その愛理のフリートーク。今日はその「タップダンス」がテーマでした。今回もトークの要約を書いてみます。
~タップダンスのレッスンで、マイマイが靴下を忘れて来てしまった。マイマイは素足にタップシューズで頑張ったが、靴擦れを起こしてしまった。それでも泣き言を言わずに頑張るマイマイの姿がカッコ良かった。~
ちなみに、タップシューズは床に傷をつけやすいと説明して、こうやって歩くんですと「ソローリ歩き」を披露。その姿が愉快なほど可愛く、客席からは歓声が上がりました。愛理のトーク、毎回良いですね。DVDに全て収録してほしい。
そんな愛理の歌声は今日も伸びやかだった。そんな愛理に負けじと、なっきぃマイマイの「晴れのプラチナ通り」も 歌い込んでいくうちに、二人の歌声がどんどん回を重ねる毎に良くなっている。なっきぃはあまり歌の人のイメージがないけれど、CDの歌声よりステージ verの方が上手い。自分なりのスタイルを掴めてきている感じ。独特の良いリズム感のあるなっきぃだから、今後は歌も楽しみになってきた。
そのなっきぃと舞美による寸劇。今日もスクワットを数える客席に向かいなっきぃが「人が真面目な話をしてるのにスクワット止めて!」「数も数えなくていいの!」とピシャリ。客席もスイマセンと謝る流れ。寸劇というか、新喜劇みたいになってきてます(笑)。
続く「忘れたくない夏」。正面になっきぃが来た時に目が合いました。その瞬間笑顔が!なっきぃは歌の最中はレスとかより、ダンスや歌に集中している事が多い。この日唯一のなっきぃからのレスでした。
またこれはなっきぃ以外の℃-uteメンバーもそうなんですが、ちゃんと自分のパートじゃなくてマイクを下げている時でも、歌を口ずさんでいる事も、前方で観ているとよくわかります。
確かに客席へ愛想振りまいたりのサービスも大事だと思いますが、℃-uteメンバーのレスは、あくまで振り付けを崩さない程度(笑顔を返す)で行われてい るのが、至近距離観戦でわかりました。レスの返し方が控え目な方が、ヲタも過度にガッツキしないので私は良いと思います。勿論、エンディングでの挨拶とか はいっぱい手を振るのは大いに有り難い事です。
さて、曲の話に行きましょう。この日の「忘れたくない夏」の千聖の大サビが、いつも以上にカッコ 良かった。声も伸びてた。最近可愛らしさが出てきて女の子っぽさが増している千聖だけど、やっぱり凛々しい歌がよく似合う。回りには千聖ヲタが多かったの だけど、盛り上がり上昇でした。
そしてこの勢いで終盤戦へ突入。「JUMP」では遂に前方では軽くモッシュが起こり始めた。自分も軽く巻き込まれ始める。舞美が楽しそうに見てるし(苦笑)。
大サビの大合唱は、1000人未満の観客数とは思えない音響。二階席の人達も歌っていたに違いない。
そして、そのままの勢いで「都会っ子純情」に突入。「アーユーレディ」の大合唱も凄まじかったが、「タイガー!ファイヤー!~」ってやるMIXを初めて間近で聞いた。結構周りの人やってました(笑)。もはやフリコピ出来る空間ではないけれど、腕を突き上げて皆ノリノリ。
その時、正面に梅さんが来た。舞美やなっきぃは110分間(今ツアーの場合)の全力ダンスが凄いのだけれど、梅さんは割と省エネダンス。至近距離だと、そ ういうのもよく見えてしまう。しかし、この「都会っ子純情」だけは違った。梅さんの表情が凄いシリアス。ダンスも気合い入りまくり。梅さんは省エネではなく、曲によって緩急つけて踊っていたのでした。
勿論、梅さんに限らずみんなダンスがカッコイイ。至近距離で観た都会っ子のダンスは素敵過ぎる。そのうち、都会っ子で失神者が出てもおかしくない。
熱さ全開でアンコールに突入。自分も、なっきぃTシャツの首から背中にかけてが汗びっしょり。
アンコール明けのテンション上げ子さんの今日の前口上は「楽天イーグルス三塁コーチをやってます」でした。ご当地ネタは「岩隈投手は20勝出来るわけ?出来るわけ?」。この辺りが、後への伏線になっていく訳ですね。あと、客席の「聞いていない、聞いていない」に対する上げ子のリアクション、この日は「そんなあ~た達も、嫌いじゃないわよ」(苦笑)。
続く「That's The Power」で恒例タオル回し。後ろポケットから栞菜タオルを取り出し振っていたら、ずっと正面で踊っていた栞菜と目が合い、栞菜がまた優しく笑顔。
曲が終わり、梅さん登場。「今、上げ子さんとすれ違ったけど、牛タン食べに行くって」とコメント。
全力ダンスで汗びっしょりな舞美が、ここで間を置きコメント。
「今日は仙台スペシャルという事で、ステージ初披露のこの曲、越えろ!楽天イーグルスを歌います」
客席から大歓声が上がりました。こういうサプライズ大歓迎。衣装は残念ながらユニフォームではないけれど、楽しそうに歌い踊るメンバー達。
仙台に観に行って良かった!
多くの観客もそう思っていたに違いない。客席の皆さん、普通に振り付けや合いの手が、初披露とは思えないほどバッチリと合ってました。
最後は勿論「まっさらブルージーンズ」。再びモッシュ開始。会場のテンションが凄い事になってます。
入場前は、今日は客層が濃いなと思い、そのように日曜日の記事にも書きましたが、一階の後ろや二階席にはライトファンな男の子女の子が結構いたそうです。彼等はこの会場の盛り上がりをどう感じたでしょうか?
アンコールの挨拶で、千聖が「二階の後ろも見えてますよ」と言ったり、なっきぃが「今日が℃-uteコンサート初めてというお客さんもいると思いますが」と、今ツアーでは毎回語っていますが、このような言葉でライトな方達が疎外感を感じる事なく、楽しい気分で会場を後にしてくれたら良いなと思いました。
実際、今ツアーは「初めて℃-uteコンサートを観た」というネットの書き込みをよく見かけます。そういう人達がまた観に行きますと嬉しそうに書いている感想を、メンバー達にも読んでほしいくらいです。
ライブハウスという狭く濃密な空間で、ベテランもビギナーも楽しんで仙台公演は大団円。終演後のお約束。
「℃-ute最高」コール→「バンザーイ」→「おつかんな」コール
二階席の人達も結構参加していたのが、盛り上がりの何よりの証でした。
今後も、1ツアーに一ヶ所くらいはライブハウス公演があってもいいなと思えた夜でした。いや、是非一ヶ所くらいはライブハウス公演を入れて下さい優良事務所様。
セットリストは、この記事参照(この日の公演は、アンコール二番目に「越えろ!楽天イーグルス」が入ります)
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/5d446f4f6dc0a0f9cf5df052ca2717d1
<2013年の追記>
先日、旅の終わりに仙台に立ち寄りました。特に目的があったわけではないので、お土産などを買ったりした以外は、なんとなく駅の周りを歩いたくらいでした。
久し振りに来た仙台駅前は、ヨドバシが近くのビルに移転して規模拡大していたりと変化はありましたが、自分にとって大きな変化と言えたのは「Zepp SENDAI」がもう無いという事でした。
この会場は℃-uteで入った事があるだけですが、その℃-uteライブでの思い出は深過ぎるので思い入れの大きい会場になっています。今回紹介した記事は初めてこの会場に入った時のものでしたが、この頃と変わった事は会場がもう無いという以外にもいくつかあって、その変わってしまった事が自分にとってあまりにも大きい事だから、その事と会場がもう無いという事実を重ねあわせて感傷に浸っていたのかもしれません。
今ハロプロの各グループは「ナルチカ」という企画で地方のライブハウスを回っています。ライブは生ものだから、「ライブの思い出」、「グループの思い入れ」、「会場の思い出」がずっと記憶に残っていきます。「ナルチカ」に参加される方々に、たくさんの思い出とたくさんの思い入れが生まれますように。
旅の二日目、私は江差から青函トンネルをくぐって青森県に入りました。昼に八戸駅に到着し、八戸線に乗り換えます。停まっていた八戸線の車両はリゾートうみねこというリゾートトレインで、一番前の車両は二人掛け座席の指定席。私は向かい合わせ四人掛けの自由席に座りましたが、座面が畳になっていて座布団が敷いてある作りです。
八戸線は高架で八戸市内の町を抜けていきます。少し古びた懐かしい色合いの町並み。鮫という駅を過ぎると市街地は尽き海岸線に出ました。海は青く広い。所々内陸部に入りつつも、列車は海岸線に沿うような形で南の方角に向かい岩手県に入っていきます。
14時07分に終着駅の久慈に着きました。この先も線路は続いていて、久慈からは三陸鉄道北リアス線になりますが、残念ながら今回の旅は久慈で引き返すので下車します。
久慈はTVドラマ「あまちゃん」の舞台になったところなので、あちこちにポスターが貼ってあります。JRの液の隣にある三陸鉄道の駅に行くと駅名の看板が久慈ではなく「北三陸駅」になっています。どうやら、この日は三陸鉄道主催の「さんてつ祭り」というイベントをやっているようなので観に行く事にしました。
駅の裏手にある三陸鉄道の車庫でイベントは行われていました。車庫に留めてある三陸鉄道の車両の車体に三陸鉄道への応援メッセージを書くコーナー、お座敷列車潮騒のメモリー号の公開などをやっているので見学。地元の人達は皆笑顔です。やがて車両点検をする車庫の中に作られた特設ステージで、あまちゃんに出演していた杉本哲太さんを招いての名誉駅長就任式が行われました。杉本さんはこの車庫で働いているシーンを収録した縁のある場所とのこと。式典のあと、杉本さんや関係者による餅投げ大会が行われました。
久慈の人達も、三陸鉄道の職員の人達も、JR駅で働いている人達も、とにかくみんな温和な表情の人が多かった。そんな印象の久慈でした。次回訪れる際には三陸鉄道北リアス線に乗る機会を作りつつ、久慈に泊まりたいと思います。
(三陸鉄道久慈駅)
久慈から八戸行きの列車に乗り込むとあたりはどんどん暗くなっていきました。今夜の宿泊地は八戸市の中心地である本八戸。約二時間の車中はあっという間に過ぎていきます。窓の外には暗闇に包まれた海。
(JR久慈駅にて)
本八戸駅前のホテルに一旦荷物を置いてから、本八戸駅で待ち合わせの友人達と合流。旅先で友人達と合流出来ると不思議な気分であります。
駅から繁華街までは暗い道を歩きます。普通の住宅街といった所で、この先に繁華街があるのがにわかに信じ難い。しかし、案ずるまでもなく徒歩15分ほどで繁華街に到着しました。予想通り飲み屋が多く、まずは一回りしたあと店を決めます。一軒目は予め候補にしていたK。ここは昔ながらの民家風の内装で、メニューも郷土料理中心。八戸の地酒八仙を味わいつつ、一味違う刺し身醤油で食べるイカの旨いこと。名物いちご煮はウニの風味の良い磯の味覚でした。
(いちご煮)
二軒目はひと歩きでチェックした店にする事にしてAへ。ここは田舎の食堂みたいな雰囲気ですが、やはり郷土料理が美味しく、刺し身がどれも絶品。酒もすすみます。八戸の誇るB-1グランプリのせんべい汁がこの店の自慢の逸品という事で頼んでみたところ、想像を越えた旨さであります。潮の香りが漂ってきそうな海の幸な風味と柔らか南部せんべいの絡みが絶妙でありました。
(せんべい汁)
三軒目は屋台村からセレクト。愛想のいいお姉さんがやっていると評判のNに行きました。お酒は地酒三点セットを注文し、選んだ肴のサバの刺し身の脂の乗り具合が素晴しく、八戸は最高だと思いながらホテルに帰ったのは0時を回っておりました。
(三軒目の店にて)
夜風が心地よい八戸の夜でした。
この前の連休に旅行をしてきました。JRが発売している三連休乗車券というフリーきっぷを手に、東京から東北新幹線で青森県に向かい、青函トンネルを抜けて夕方北海道の江差という町にやって来ました。
江差はJRの江差線という路線の終着駅。しかし、その江差線の末端区間である木古内(きこない)から江差までの区間が来年の5月に廃止となります。これは北海道新幹線の工事も関連していて、新幹線の駅が出来る事になっている木古内では工事がたけなわでした。
私を乗せた江差行きの列車は一両のディーゼルカー。車内は座席のほとんどが塞がっているほどの満員状態。夕方の列車にこれだけ乗っているのだから廃止しなくてもいいのでは?と言いたくなりますが、実はほとんどが鉄道ファン。地元の人らしき乗客は一桁人数であります。
15時51分、列車は江差駅に着きました。一番線だけのホーム。小さな駅舎を出ると、小さな駅前広場の向こうに夕日が見えます。道路を渡り夕日に近づくと、一段下に海岸と海岸に沿って道路があり、太陽がゆっくりと海に沈んでいくところでした。
駅から町までは少し離れていて1kmほどあります。日が沈むまでに!と少し早足で歩きます。ちなみに、大勢いた鉄道ファンはほとんどがそのまま木古内方面に折り返していくようで、駅の中にとどまっていました。
駅前からの道は緩やかな下り道だったのに、やがて上りに変わりました。坂の多い町なようです。町までの道に沿って海岸が建物の合間に見えます。何度も足を止めて写真を撮ります。行き交う人も車も少なく静かな夕方。
15分ほど歩くと商店が増えてきて町らしくなってきました。今夜はどこで夕食にしようかと考えながら更に先を行きます。T字路を左に曲がると港が見えてきました。港の向こうにはカモメ島。太陽は海に沈む直前。私は港を見下ろす道で立ち止まり、沈む夕日を眺め撮影しました。ふと気づくと、近くには同じように夕日を眺めながら写真を撮っている人がいました。
日が沈み少しずつ暗くなってきてから港を眺めに行き、その港の近くにある予約していた旅館に向かいました。いわゆるビジネス旅館とか駅前旅館と言われるタイプの旅館。部屋は狭いけれど料金は安く、民家にお邪魔しているような感覚も感じられて、それがたまらない旅情を醸し出すので、小さい町に泊まるときは出来るだけこの手の旅館を選ぶようにしています。
親切なおかみさん、清潔な館内に、ここを選んで良かったと思いながら部屋で一休みしてから、デジカメを一台持って夜の江差に出ました。
夜の海岸を見下ろしながら、先ほどの道を歩き夜の江差駅を見に行きました。列車が停まっていない終着駅は静寂に包まれ、ホームを照らす小さな灯りが寂しげです。写真を何枚か撮ってから町に戻ります。
江差は小さな町なので飲食店もそれほど多くなく、うろうろ歩いているうちに候補も絞られてきます。私は一軒の寿司屋を選びました。
カウンターと奥に座敷のある造りの店内は女性二人組の先客がいて、二人組は主人と楽しそうに会話をしています。私は三色丼を注文。イクラ、ウニ、この日はイカを切らしていたのでイナダの3点。どれもとても活きがよく美味しい。
先客が帰ったあと、主人が声をかけてくれました。江差は昔北前船の港として栄えたので歴史のある町でお祭りも盛んだという話や、テレビで流れていた日本シリーズを見ながら野球の話などをしました。
店を出たあと、先ほど夕日を眺め撮影した道から夜の海岸を眺めました。夜空には星がたくさん輝いていて、遠くの町にやってきたのだなと実感するのでした。