フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

稲葉貴子の歌声

2009-10-30 22:56:35 | ハロプロ(ソロ)

 稲葉貴子さんが、UFAから10/30をもってタレント契約を解除された事が発表されました。

 稲葉貴子に関するお知らせ
http://www.helloproject.com/news/0910301800_inaba.html

 ビックリです。ショックだ。確かに、最近は「タレント」らしい活動は少ない。最近で一番大きかった仕事が「太陽とシスコムーン十周年記念再結成ライブ」だったりする。
 このライブは残念ながら観に行けなかったけれど、こんな事なら無理してでも行けば良かった。

 私は、ハロプロとハロプロ関係者(要するにハロプロOG)の中で歌の上手さランキングをつけるなら、稲葉さんはトップクラスだと思っています。低く響く歌声。正月のエルダークラブ公演でいつも聴き惚れていました。

 去年の夏、大阪パフォーマンスドール(OPD)のデビュー15周年記念再結成ライブを観に行った時、稲葉さんはさすがだと感心させられるパフォーマンスをしていました。
 ハロプロのステージでは、なかなか歌やダンスをたくさん披露する機会に恵まれていなかった稲葉さんが、OPDではフロントメンバーの一人として大活躍。他のメンバーからも「さすが、あっちゃんは現役や」と、そのキレを絶賛されていました。
 しかし、その言葉とは裏腹に、実は稲葉さんは現役と呼べるほどのステージ数は現在は踏んでいない。今や、稲葉さんのパフォーマンスを観るには、ハロプロ正月コンサートに行かないと観られないような状態でした。(ただし、FC会員向けの小さいイベントは行なっていた)
 そんな状況でありながら、稲葉さんは「いつでもスタンバイOK」と言わんばかりに、キレを保っている。その気持ちを思うと泣けます。

JOYSOUND CM

大阪パフォーマンスドール

 (OPDの動画、ないですね。「チェリーパレード」という曲が大好きなので紹介したかったのですが、見つかりませんでした。ちなみに、桜は大阪市の市花であり、Jリーグのセレッソ大阪のセレッソとは桜という意味です)

 OPDが活動停止したあと、太陽とシスコムーンのおかげで、再び日の当たる場所に出る事が出来た稲葉さんにとって、決して楽な日々ではなかったにしろ、ハロプロには感謝の気持ちしかない。そう思いたいです。

月と太陽 / 太陽とシスコムーン


 既にダンスのインストラクターとしての仕事はしていましたが、今後は裏方で頑張っていくのだそうです。
 そんな稲葉さんにお願いしたいのは、若手メンバーを鍛え上げて、ハロプロ全体のスキルアップを図ってほしい事。他のアイドルに比べたらレベルは上でも、現在のハロプロのクオリティは正直まだまだです。更なるレベルアップのために、稲葉さんの力を貸して上げ、経験を伝えてほしい。

 ハロプロメンバーとしての10年の内、後年は決して順調ではなかったかもしれませんが、その分を裏方さんとしてこれからは実りある毎日を過ごせるよう応援しています。
 最後に引退イベントくらいやれよ事務所!と思いますが、新しい道を歩いていく稲葉さんに「さようなら」は似合わない。稲葉さんのこれからは「YES!しあわせ」なのです。

T&Cボンバー YES!しあわせ

 (太陽とシスコムーンの1st、T&Cボンバーの2nd、ともに良いアルバムです。ダンスミュージックが好きな人にはお勧めです。昔のハロプロの幅の広さを実感出来ます)

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真野ちゃんは現場よりもメディア活動を

2009-10-29 22:15:15 | ハロプロ(ソロ)

 真野ちゃんのアルバムがようやく発売されるようです。「真野恵里菜の歌声が好きな会」会員としては、待望の一枚です。あの真野ボイスをアルバム一枚分聴いていられるなんて、寒い季節もこれで暖かくなるってもんです。(発売日は12/16)

 真野ちゃんの売り方に関しては、メジャーデビュー時から色々言われてきました。「ゴリ推し」と言っているヲタも結構いたように思いましたが、これは間違いです。新人は多少の無理をしてでも事務所は推します。ハロプロに限らずアイドルというものは、そういうものです。思い返してみてください。
 あややの時も「なんでこんなに宣伝してるんだ?」と言われ、その強力な宣伝とマスコミ露出が効いて、あややはトップアイドルになっていきました。
 ミキティの時も「あややが売れたからって、事務所は調子乗りすぎ。二匹目のドジョウは無いだろう」と言われました。
 Berryz工房の時は「なんで小学生の子供に、こんな大金使って宣伝してんだ?その宣伝費を娘。に回せ」と、ベリは凄い叩かれました。ハロプロコンサートでは、ベリが出て来て歌い始めたら座る観客も居たほど。そのハロコンの一週間後に行われた神宮花火コンサート(ベリ、W、あややが出演した)で多くのハロヲタ(というか、はっきり書くとWヲタ)がベリの時に座って真面目にステージを観ないという事がありました。

 そして、まだ記憶に新しいのが℃-uteの新人時代。℃-uteに対しては、一部の娘。ヲタとベリヲタに「なぜ、℃ばかりがイベントを色々やったり、テレビでCM流したりと優遇されるんだ」と非難を叫ぶ人がいました。私は、この時のバッシングは正直「根に持っています」(苦笑)。半分冗談ですが、半分本気です。新人がイベントをたくさんやるのは当然。宣伝だって当然。それをしなければ顔と名前が売れません。
 ℃-uteは新人時代に多少マスコミ露出があったおけげで、既存のハロプロファンとは違う層のファンが付き、その時の貯金で今なんとかやっていけているような印象です。上記に挙げた先輩方の派手な売り方に比べたら、℃-uteの宣伝なんて「もっとゴリ推ししろ!」と言いたくなるレベルだったんですけどね(涙)。

 ℃-uteの時に、その宣伝(今、書いたように実際は今までの新人に比べ低予算気味だった)に非難が一部から起こったため、真野ちゃんの売り方が腰の引けたようなものになったようにさえ見えます。真野ちゃん程度のプッシュ度で「ゴリ推し」と言っている方は、あやや、、ミキティ、ベリの新人時代を調べてみてください。
 私は、この弱腰な真野ちゃん売り出しが残念でなりません。元々、真野ちゃんは既存のハロヲタに絶大な支持を受けてデビューの道を掴んだという訳ではありません。確かにエッグメンバーの中ではトップクラスの人気ではありましたが、その人気は飛び抜けていた訳ではない。ソロとしてデビューするほど、前評判が高かった訳ではないのです。

 それでも、ソロとしてデビューした。つまり事務所側が「この子は良いものを持っている」と、ソロでやっていけると判断したからだと思われます。ならば、売り方としては、ハロヲタにアピールする売り方よりも、現在ハロプロにはそれほど興味がない人達に向けて売り込むべきでした。
 事務所もそう思っていたようで、真野ちゃんを(BSとはいえ)テレビドラマに出演させたり、ポッキー四姉妹への抜擢など、ヲタ以外の人の目に触れるよう仕事を入れてきました。

 その宣伝戦略がひとまずのピークに達したのは、2ndシングル「はじめての経験」でのミュージックステーション出演。ハロプロ勢が何ヶ月も出演していない音楽番組に真野ちゃんが出演する。そして、番組終了後に検索サイトの検索キーワードで「真野恵里菜」が一位になる。つまり「興味を持たれる存在感」を持った子である事が照明されたのです。

 これから夏休み期間、このMステ出演で多少は知名度が上がった真野ちゃんを、事務所はガンガン売り出すのだろう。そう思いながらワクワクしていました。

 そして現在の真野ちゃんは、言いにくい事ですが中途半端な位置に置かれています。握手会にはバックで踊るメンバーを目当てで来ているヲタが多い。つまり、ハロヲタの間では今ひとつ盛り上がっていない。Mステ以降、これといった派手な宣伝活動がないので世間への知名度は上がっていない。
 この状況を何とか打破してほしいものですが、事務所側は宣伝費よりも活動費にお金を掛けているかのように見えます。イベント、舞台、スペシャルライブ、学園祭、現場中心な真野ちゃんの秋です。
 学園祭は不特定多数の方に観てもらえる場なので良いとして、イベントもやるからにはストアイベントを重視すべきと思っています。CDをその場で買えば握手出来るストアイベントは気軽に参加しやすいものです。そのためか、今月初旬に川崎で行われたストアイベントには学生ファンの姿も割と多かったです。

 それでも、真野ちゃんはやっぱりメディア露出型アイドルであってほしいです。現在のハロプロが固定客を対象とした現場中心主義でやっている中、そうではない人も必要です。真野ちゃんが今のところコアヲタ受けが今一つならば、それを逆手にとって現場は二の次で、テレビ、ラジオ、雑誌に集中的に露出する。それも他のハロプロメンバーがあまり出ないような所に。
 真野ちゃんはテレビに出演する時、「ハロプロ」である事を紹介しない傾向にあります。曲がつんくPでないから、尚更に「ハロプロ色」を薄く出来る。それを武器にする事は決して悪い事ではありません。今からでも遅くはない。あらためて言います。「真野ちゃんをメディア中心路線で行ってほしい」。

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イベント=握手会で本当にいいのか?

2009-10-28 23:01:20 | ハロプロ2009
 今日はモーニング娘。の新曲「気まぐれプリンセス」の発売日です。今回の新曲イベント、東京開催分は平日に行われる関係で一公演のみ。そして、イベントには付き物になりつつある握手がありません。
 これは何を意味するか。つまり、確実に売上は前作より落ちると予想されます。イベント回数が下がれば申し込みも合わせて減る。しかも、握手が無いから必死度も下がる。
 でも、敢えて問いたい。イベントに握手って必要ですか?


 今やハロプロでは新曲が発売されると当たり前のように握手会が行われていますが、本来は握手会は新人時代に行なうものでした。新人がファンを増やすために握手会を開催するのは、とても大切な事だと思います。最近で言うと真野ちゃんですね。
 真野ちゃんの握手会には、S/mileageやエッグ選抜メンバーが握手に参加します。真野ちゃんだけでなく、S/mileageやエッグ選抜メンバーにとっても、アピールの場である訳です。
 新人が宣伝のために握手会を開くとか、夏に娘。メンバーが行なったみたいな地方在住のファンのために地方で握手会を開催するのは、とても良い事だと思います。

 しかし、デビューしてから何年も経っているメンバーが、未だに新曲を出す度に握手会をやらなければいけない。この状況は、どこかで断ち切る必要があるのではないでしょうか?
 実は、Berryz工房は一時期は握手会を行なっていなかった。モーニング娘。は元々握手会をやるという売り方はほとんどせずCDを売ってきました。Berryz工房もデビュー以後しばらくは握手会を行なっていましたが、ある程度の期間が過ぎてからはやらなくなりました。

 そんな状況から一転、℃-uteがメジャーデビューをして、新人として握手会を行なうようになると、平等姓を考えてか、ファンへの気遣いか、Berryz工房も握手会を行なうようになり、モーニング娘。も開催、昨年からは定番化しています。
 Berryz工房の握手会は新人時代は抽選というものはなく、CDを買えば参加出来るものでした。しかし、デビューから数年が経過してある程度の固定ファンがいるBerryz工房に、今更新人時代のような握手会はさせられないとばかりに、(℃-uteがそうであるように)抽選制になってしまいました。

 「抽選」。なんてイヤな響き(苦笑)。Berryz工房シングルは買っても一枚なので当たった事がなく、実は未だにベリメンとは握手をした事が有りません。新人時代に行っておけば良かった? いや、さすがに小学生と握手するのは当時は抵抗ありました。

 CD売上が下がる可能性があるから、もはや引くに引けない状況だと思いますが、ハロプロはそろそろ思い切って握手会止めませんか?(新人は除く) イベントは継続していいと思いますが、そこに握手が付随している必要性ってあるのかなと疑問に思っています。
 握手は無しで、その分の空いた時間は歌やトークを増やせば良い。イベントというものはコンサートとは違うものが観たい訳だから、トークコーナーも立派な売りになると思います。

 こんな事を言いたくなるのも、自分がイベント当たらないから…ではなく(苦笑)、ハロプロメンバーは自らの価値を安売りしてほしくないと思うからです。
 握手会を頻繁に行なう事により、熱心に足を運んでメンバーに認識してもらおうと必死になる人が現れる。やがて、そういう気分がコンサートにも持ち込まれる。お金を積んででも前の席で観たい。推しメンに気づいてもらうために所構わずジャンプしたりする。
 握手会の乱発は現場の雰囲気を確実に悪化させます。そして、アイドルという存在を身近なものにし過ぎてしまう事にもなります。人気アイドルというものは、ちょっと遠くに存在するくらいが良いと思っています。手の届きそうな気分を味わえるアイドルとして、いわゆる「地下アイドル」というものが存在する訳ですから、その辺は上手く棲み分けという事で。

 もし、イベントから握手がなくなれば、無理に全ての回を観ようとする人も減り、多くのファンに当選のチャンスも増えるかもしれない。
 まあ、本来は握手会やらイベントやらで釣らなくてもCDが売れるのが一番。モーニング娘。は長年それでやってきたのですから。
 AKBの新曲が17万枚以上を一週間で売り上げて1位に輝きました。さすがに、ここまでの枚数を見せられると握手会効果だけではない、人気の拡がりを感じます。ハロプロも、新しいやり方で枚数を増やしてほしい。

 そんな事を思いつつも、今週末のモーニング娘。アルバム発売記念イベントでの握手会には参加するべきか悩んでいます。せっかくの握手のチャンスだけに悩みます。
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夏の記憶 次の未来

2009-10-27 22:03:41 | ハロプロ(℃)

 梅田えりかさんが℃-uteを卒業して、翌日には公式サイトから梅さんが消えました。もう、℃-uteではないんだ。もう、ハロプロでもないんだ。そんな現実をネットで知る。形のないものにリアリティがある。便利なような、怖いような、そんな現代テクノロジー。
 自分はまだ、梅さんが旅立って行った事が信じられないままです。ラストステージを観ていないから、今ひとつ実感がない。もしかすると、コンサート参加者がみんなで嘘を書いて騙しているんじゃないか? 実は、大阪公演は普通の千秋楽公演だったのかもしれない。黄色いタオルの画像?誰かが作ったコラ写真ですよね?
 ネットというものが無ければ、最終日にどんなステージだったかなんて、DVD見るまでわからないままだっただろう。予備知識なんてない方がDVDを楽しめたのにと思う強がり。

 梅さんは「忘れたくない夏」を歌ったそうです。いや、歌ったらしいです(どこまで疑い深いんだ苦笑)。「僕らの輝き」を歌って欲しかったという意見もありました。この曲は910の日イベントで梅さんが「栞菜パートは皆さんも歌ってください」と煽りながら歌いました。
 だから今回は無し。これでいいんです。この曲は「岡井ちゃんのための歌」だって事くらい、気配り屋な梅さんは理解している。だから歌う筈がありません。
 つまり、「忘れたくない夏」を歌ったのは大正解なのです。

 梅さんが℃-uteを旅立っていく事が発表されてすぐ、私はブログに「アイドル活動というものは夏みたいなものなのだ」という記事を書きました。
 「梅田えりかの新しい季節」 (8/2の記事)
 梅さんも、もしかすると℃-uteでの活動というものを「夏」になぞらえていたのかもしれません。「忘れたくない夏」は「忘れたくない℃-ute」なのです。

 梅さんの7年間の「夏」は、楽しい事ばかりではなく、辛い事もあった事でしょう。元々優しい性格なのだと思いますが、年下メンバーを優しい視線で見守る梅さんの心。人は悲しみが多いほど人に優しく出来る。金八先生がそう言っていますが、自分もそう思います。
 色々、挫折を経験してきたから、人に優しい梅田えりかさんなのです。

 ああ、名残惜しい。

 愛理が今回のツアー日替わり写真に描き続けたイラストは、梅さんがお父さん役の℃-ute一家でした。これを初日から描き続けて、千秋楽で一つのストーリーが完結する。その中での、えりかお父さんは、さよならをした訳ではなく、ちょっと出掛けに行った。今回の梅さんの旅立ちを、愛理はそう解釈しているようです。

 これは正解なのだと思います。梅さんなら、これからも℃-uteのコンサートや舞台を見に来てくれそうだ。めぐや栞菜がどうのという意味ではなく、梅さんはなんかまだ℃-uteの一員な気がするから。
 梅さんはまだ℃-uteから旅立っていない。少なくとも、心は置いたまま新しい道を歩き始めたのです。
 新しい道では、全力な梅田えりかが見たい。今までと違う姿を見せてほしいです。ふわっとした梅さんが好きですが、これからはグループではなく、「個」が重要になってくるのだから、優しさだけでなく強さも見せてほしいと期待します。


 新生℃-uteの最初のイベントが決まりました。11/18に発売される「℃-uteなんです!全シングル集めちゃいましたっ!(1)」の初回盤を購入した方なら、もれなく参加出来るというイベント。
 日にちは11/21。場所は、よみうりランドイースト。また、このイベントにちなんだ企画もスタートしました。

 イベントのお知らせ
http://www.helloproject.com/event/0910260000_event_cute.html
 ℃-uteに歌ってほしい曲を募集
http://www.helloproject.com/cute-best2009/index.html

 ℃-uteのナンバーで好きな曲を三曲ノミネート。それを集計して人気のある曲を決めようという企画。その結果を元に、イベントで歌う曲を決めるそうです。興味ある方は是非参加してみてください。

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梅田えりかさんの旅立ち

2009-10-26 23:03:51 | ハロプロ(℃)

 昨日は℃-uteのツアー最終日であり、梅田えりかさんの℃-ute卒業の日でした。では、その模様をレポートします。と言いたいところですが、昨日は在宅応援でした。
 コンサートが終わる頃の時間、ネットを繋ごうかと思うものの、そこでコンサートの内容を知れば「卒業」という現実が実感出来てしまう。しかし、内容を知りたい。そんなジレンマの中、終演から一時間ほど経ってから、ようやくネットに上がった報告を読みました。報告をまとめると、こんな感じです。

 ・セットリストはツアーのものがベースで、卒業スペシャルとして、この日の公演のみ、梅さんソロで「忘れたくない夏」が追加された。
 ・その、忘れたくない夏で、途中から梅さんが泣いて歌えなくなり、観客が代わりに大合唱した。そして、メンバーが梅さんの横に来て、みんなで肩を組みながら(マイクは下げた状態で)一緒に歌った。
 ・花束贈呈や一人ずつの贈る言葉などは無し。アンコールが終わり、客出しアナウンスが流れるも、観客は「えりかコール」を続け、メンバー全員出てきて挨拶。
 梅さんが「今まで言いたかったんですけどファンのみなさんどうしてこんな優しいんですか?  他のどのチーム(グループ)のより最高ですこんな暖かい方々がついてていいね(メンバーに)」と、お礼の言葉をファンに伝える。
 ・そして、梅さんが「最後に皆さん一緒にお願いします」と、最近コンサートの挨拶でやっている「うめだーMAX MAX」を会場全員で行なう。
 ・そして、舞美リーダーが「最後にみんなで℃-uteでしたをやってください」と客席に呼びかけ、会場全体で行なって大団円。

 こんな感じだったようです。

 報告を読む限り、とても良い感じで梅さんは旅立てたようです。ファンも梅さんに贈る気持ちとして、「SHINES」のタオル回しで会場全体で黄色タオルを回したり、アンコールで黄色サイリウム祭を行いました。サイリウム祭の乱発には反対の意見を書いている自分ですが、卒業のような場は別。そもそも、サイリウム祭というものは、こういう卒業公演のような場で行われてきたものであり、こういう場でのみ行なうものであるというのが、持論です。

 それはともかく、ファンの気持ちはしっかりと梅さんに届き、前述のような感謝の言葉が聞けたのは、その場には居なかったのは残念だけれど、ファンとしても嬉しいものだし、あらかじめ用意した言葉ではなく、その場の気持ちをストレートに語ってくれた梅さんの心意気がとても嬉しいです。
 そして、舞美も良い締め方をしてくれた。明るく送り出そうという気持ちが表れているではないですか。インフルエンザから復活して元気なステージングを見せたというなっきぃ、挨拶で梅さんへの想いを語ったという愛理、岡井ちゃんとマイマイも最後は泣き崩れそうなほど号泣していたそうだけど、このツアーにおける二人の成長は素晴らしかった。
 更に、この日の舞台スタッフさんも気持ちはファンと同じ。カメラの方は黄色サイリウムをカメラに付けていたとか、PAスタッフさんがタオル回しを一緒にやっていたとか、素敵なエピソードも知りました。
 明るく、涙と笑顔で大団円なコンサートだったのだと思います。すごく観たかったですが、DVDを楽しみにしたいと思います。

 こうして、参加者の報告を読んでるだけで、良いコンサートだったなと思うのですが、花束贈呈や一人ずつの贈る言葉がなかった事で、卒業公演としては物足りない内容なのでは?という意見もあるようです。
 観に行っていない自分が言うのもナンですが、卒業セレモニー? 無くてもいいんです。

 でも、モーニング娘。の場合だと、基本的には花束贈呈とメンバー一人ずつの贈る言葉があります。℃-uteの卒業公演でも当然同じものがあるのだろう。そう思った人もいる事でしょう。

 後出しな言い方になりますが、私は梅さん卒業公演はモーニング娘。の卒業公演とは違う演出になる事は予想していました。それは、モーニング娘。はメンバー入れ替え前提で、卒業という事がメンバー誰にでもやってくる事態である事に対し、℃-uteは基本的にはメンバー入れ替わりを想定していないグループだからです。だから、去っていく、旅立っていくメンバーへの見送り方は変わってくる事は必然。
 「卒業」というのは、加入した者がある程度の期間が過ぎたら旅立って行くしくみに対して使う言葉であり、加入したらいつかは旅立つという流れが出来ていないものには本来、卒業という言葉は使いません。学校には卒業はあっても、会社には卒業はないですよね? ハロプロも同じです。例えば、メロン記念日の柴田あゆみちゃんが辞める事になったとしたら、それは卒業という表現は使いません。世のバンドに対しても、普通は辞めていく人は「脱退」と表現します。

 つまり、梅田えりかさんに関しては、自分も便宜的に使いましたが「卒業」という言い方は、おかしな表現なのです。

 卒業でないのだから、卒業式とも言うべきセレモニーは、あるかないかは、それは当事者が決める事。
 私は、梅さんがアンコールなどで思い出の一曲を歌い、あとはファンへの言葉を述べて終わりではないかなと予想していました。ひょっとすると、思い出の一曲も無いかもしれないとさえ思っていました。

 セレモニーがないとか、それじゃお別れの場に相応しくない。今までの功労を讃えた式はあって然るべきという意見も理解出来ます。
 でも、今回は梅さんがグループから抜け、新しいステージに向かい歩いていく場。必要なのはセレモニーなどという型にはまった式典ではなく、メンバー、ファンが一体となって梅さんを明るく送り出す。それが一番だと思います。
 そして、梅さんもそれを理解していたからこそ、最後に明るく締めたのだと思います。

 こうして、明るく℃-uteから旅立って行った梅さん。今日からは、もうハロプロメンバーではなく、℃-uteのメンバーではないけれど、これからも梅田えりかさんの事は応援していきます。たまに、このブログで話題にしてもいいですよね? 梅さん、頑張れ。

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JUMP

2009-10-25 14:54:27 | ハロプロ(℃)

 今日で「℃-uteの梅田えりか」さんとはお別れです。まだピンと来ないけれど、いや多分現場に居たとしてもピンと来なかったかもしれず。
 明日からは「ソロ」の梅田えりかであり、モデルを目指す梅田えりかなのですね。ふと、昔の事を思い出します。

 Berryz工房が2004年1月、中野サンプラザを貸し切って華々しく結成式を行い、その日からハロプロキッズは二つに分かれました。ハロプロコンサートの出演者紹介では、現在の℃メンだけが「ハロープロジェクトキッズ」と呼ばれ、関係者やヲタからも「非ベリ」だの「キッズ」だのと、名無し扱いをされてきた7人。原宿竹下通りに並んだベリの宣伝ペナント、一編成の車内全てがベリ広告で飾られた小田急ベリーズトレイン。これらのものを7人がもし目にしたら? そう思うと切なくなりました。

 この時期、どうやってメンバーが励ましあってきたのか?大いに興味があります。今年の910の日イベントで梅さんが、「℃-ute会議というのを開いて、メンバー内で悪口や陰口は言わない。移動の席割りはランダムなどの決め事を作っていた」と語っていました。メンバーの気持ちを一つにしていく事で、心が折れないようにしてきたのでしょう。舞美梅さんめぐが中心になってメンバーをまとめてきた。そして、途中加入の栞菜を温かく迎え入れた。

 時は流れ、2007年℃-uteメジャーデビュー。当時のテレビ映像を見ていると、梅さんが非常に頼もしい。思い出してみてください。うたばん(出演時はスペシャルウィークで、とくばんでした)での「でも嘘なんだよ」。HEY3での「Berryz工房に入れなかった余り者」など、インパクトある発言を残し、トークでも中心になっていた事を。梅さんが、やっと掴んだ℃-uteのメジャーデビューを盛り上げていこうと張り切っていた事がわかります。

 メジャーデビュー直後に行われたファーストコンサート、ラスト部分のメンバー挨拶で客席から自然発生な「℃-ute最高」コールが起こりました。それは、この日を待ち侘びていたメンバーとファンの想いが一つになった瞬間でした。感極まって涙を流すメンバー。「たとえ、回り道であったとしても、最後に笑う事が出来れば、その回り道は無駄ではない」そう実感出来た瞬間でした。

 (梅さんの挨拶のあたりからメンバーが泣き始めますが、そこがコールが始まった部分です)

 メジャーデビュー曲「桜チラリ」のC/W曲である「JUMP」の歌詞は、デビューまでに長い時間を掛けてきた℃-ute達の気持ちを歌ったものだと思っています。
 「いつまでも諦めない」、「負けなんて認めない」、そして梅さんが歌います「最後は絶対笑ってやる」。

℃-ute JUMP!

 (ファーストコンサートの映像。この曲が一曲目でした)

 梅田えりかさん。新しい道でも、最後に笑っていられるよう、「キューティーJUMP!」というツアータイトルの如く、力いっぱいJUMPしてください。応援しています。

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踊りましょう 忘れるまで

2009-10-24 21:40:39 | アイドル etc

 昨夜、「音楽戦士」にてAKB48の新曲「RIVER」を初めて見ました。
 噂その1 今回は最近のシングルの流れとは違うらしい。
 噂その2 今回はなんか曲的には今ひとつかも。
 噂その3 今回は過去最高のペースで売上枚数を伸ばしている。
 などの情報は知っていました。前情報による先入観は捨てて見てみました。

 「うーん。楽曲としては普通だな。まあ、普通だから安心して聴けるのかもしれないが」

というのが感想です。ダンスは以前より成長してますね。頑張っているなと思いました。

AKB48 「RIVER」PV

 (PVは相変わらずいいですね。メンバーの良い表情を捉えているのもマル)

 今回の曲はシリアス調な歌です。ダンスがカッコイイ系を追求したものでもあるため、初見の感想は「何だかモーニング娘。みたいだな。それも悪い言い方をすれば劣化コピーみたいな」でした。せっかく、明るくパワフルな歌をシングルでリリースしてきたのだから、もうしばらくはその路線で良かったのでは?という疑問です。
 それは、現在のモーニング娘。がシリアス調な歌を続けていたから、AKBにとって今までの青春ポップス路線は、良い差別化となっていたのは事実。なのに、今回はこういう風にモーニング娘。側に寄ったかのような作りを見せてきた。自分達だって、ここまで出来る事を見せたかったという事でしょうか。この辺は秋元氏に聞いてみたいところ。
 私がAKBの最近の曲で良い傾向だなと思っていたのは、歌詞が単なる恋愛ソングではない事です(アルバム曲は知らないので、シングル曲での話)。中高生のファンからは歌詞に共感しやすいと好評なAKBソングの歌詞は、そこにメッセージなどが織り込まれています。
 私は、秋元氏の「コンセプトありき」という、まるで脳内で会議を行なって組み立てているかのような作り方が好きになれないのと、「こうすればウケるのだ」というのが見え隠れする仕事っぷりがハナにつくので(苦笑)、評価はしたいのですがハマりはしないという感じです。
 でも、AKBがストレートに恋愛ソングに走らず、青春ポップスを歌い、そこにメッセージを込めるというやり方は、昨今の他のJ-POPよりは好感が持てます。何しろ、ハロプロも恋愛ソング症候群に陥っていますから、そういうのが新鮮に見えるのは確かです。

 誰も統計を取っていないみたいなので(笑)実数はわかりませんが、ヒットチャート上位にいるJ-POPソングの多くは恋愛ソング。八割?まさか九割?とにかく多い。ポップス=大衆音楽である訳ですから、身近なものに歌詞のテーマを向けがちなのはわかるとしても、そんなに現在日本には恋愛ネタしか歌に出来そうなネタは無いのか?否!人々が様々な不安を抱えながら日々を過ごす現在だからこそ、テーマはたくさんあるではないですか?
 それとも、不安を抱えているから、せめて歌くらいは恋愛ネタで気持ちを紛らわせたい。作り手側はそう思っているのでしょうか?

 かつて大ブレイクした頃のモーニング娘。は、エイベックスや小室哲哉氏の作り出すサウンドに対するアンチテーゼ的な側面も持ち合わせていたように思います。。つんくPの作り出す少しズレた世界、それをダンスミュージックに乗せた事がポイントでした。
 小室氏などによって「カッコイイ」ものとして大衆に浸透していたダンスミュージック。小室サウンドとつんくサウンドのダンスミュージックは音楽の方向性こそ違うものの、ダンスミュージック=カッコイイという考え方は短絡的である。そんなつんくPの想いが具現化されているようにも思えたものです。
 そういう歴史があるから、私はハロプロに安易に恋愛ソングに走るなと今までも書いてきました。

 そして、今回のAKBがなんだか「こっち側」にすり寄って来たような作りで新曲を出してきた事を、親近感は多少感じつつも、「あなた達は違う方向を向いていてほしい」と、回れ右をさせて背中をポン!と押してあげたい気持ちになった次第です。
 モーニング娘。にはモーニング娘。の世界がある。AKB48にはAKB48の世界がある。まずは、己の道を究めようぜ!そんな気持ちです。

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ヨコハマ ツァイス紀行 PART6

2009-10-24 13:07:29 | 写真とカメラ

 不定期連載「ヨコハマ ツァイス紀行」。今回で最終回です。Y150も先月閉幕したという事で一区切りにします。過去の回は「カテゴリ」の「写真とカメラ」に収まっていますので、まだ見た事がない方はご覧いただけたらと思います。
 最終回の今回は、横浜の陰と陽を写してみたいと思います。

 元町
 まだ夏の空気が残る9月初旬。私は石川町駅を降りて元町へと歩き始めた。

 歩道には花の植え込みが並び、これぞ「横浜」という雰囲気の元町通りだが、高そうな店が多いので、店先だけ眺めて元町散歩をした気分に浸る事にする。

 港の方へと歩き、「都会っ子純情」のPVロケに使われた辺りを歩きながら、大桟橋を目指す。この山下公園界隈はよく来るけれど、大桟橋にはなかなか足を運ばないので新鮮な気分。

 大桟橋
 船の乗り場と待合室のある建物の上は展望エリアになっていた。秋晴れと言っていいのか、夏らしい快晴と表現していいのか難しい晴れた空を眺め、観光写真みいにベイブリッジを写してみる。

 陽射しの強さに負けて、建物の中の待合室にて昼食と昼休み。カップルが一組、コンビニで調達したらしき昼食をテーブルに並べて海を眺めて談笑している。これも、これぞ「横浜」という風景。このあとは中華街に行くのだろうか?一人で写真など撮っている人は浮いてしまうミナトヨコハマ。

 黄金町
 横浜駅から京急の普通列車に乗って三つめの駅が「こがねちょう」と読む駅だ。古びたガードの上に載っかったホームの幅は狭く、 階段も古い。昭和初期の面影を色濃く残す駅だ。
 そんな古びた駅でPASMOなどを改札機にかざしていると、20世紀と21世紀が混同してくるのだけれど、自分の手に握られているのは最新のデジカメなのは間違いない。
 10月の午後、横浜駅前のデパ地下を楽しんできたあと、180度違う風景の場所に降り立った。

 五年前にデジカメを抱えて一年かけて京急線の全駅の沿線風景をスナップした事がある。その時、初めて訪れた黄金町は小耳に挟んでいた噂の通りの場所であった。ガード下に並ぶ赤い軒先の小さな店。それらの店は一見なんの店かはわかりにくい。しかし、よく見ると店名は皆女性の名前。近づいて見ると、狭い店内に東南アジア系と思われる女性がいる。私は、少し怖くなりながらスナップは止めて退散した。

 その後、この周辺はY150に合わせて、それらの店は市から立ち退きを要請され、今は落ち着きを見せているかのように見える。五年前はスナップもそこそこに退散したが、今日は勢いもあって写真を撮る(上の二枚)。まだ、風景はかつての雰囲気を残している。完全には立ち退きはしていないのか、「明るく住みやすい町を」などと書かれた看板がまだ掲げられている。そして、その横を小学校帰りの女子生徒が通り過ぎていく。

 プレハブ住宅を少し大きくしたようなアパートがあった。室内は相当に狭そうだ。その手の店で働く女性の住居なのだろうか。そんな建物が並ぶ細い通りを見下ろしながら電車は走る。道路には猫が佇む。

 ガードをくぐって反対側に出ると大岡川が流れている。西日に照らされた水面は、黄金町のリアルな部分と、横浜のリアルな部分を映しているかのように少し深い色で輝いていた。


 ヨコハマ ツァイス紀行 -了-

 「ヨコハマ ツァイス紀行」は今回で終わりますが、横浜を写した写真はこれからも機会を見て発表していきたいと思います。そして、新たな不定期連載写真記事として「東京瑞光日記」という企画を始めます。瑞光とはレンズの名前で、オリンパスのデジタル一眼レフを抱えて、東京の町のシックな風景をモノクロで撮っていく企画です。
 ハロプロとダイレクトには関係ない企画記事ではありますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

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「アルバムとC/W曲を語ろう」~「ドドンガドン音頭」の巻~

2009-10-23 22:44:16 | ハロプロ(℃)
 一年半前、横浜アリーナのセンターステージにその人は立っていた。その人とは「テンションあげ子」さん。
 センターステージの回りには周回ステージがあり、そこではベリキューメンバーやエッグメンバーが、曲に合わせて踊っていました。
 その様子を二階席から眺めていると、アリーナ席やセンター席のお客さんは周回ステージの方に夢中なのがわかった。一人ぽつんとセンターステージで歌うテンションあげ子さん。本当なら、「梅田えりか遂に訪れた晴れ舞台」の筈なのに、人々の視線が主役に向いていない悲しさ。
 えっ、テンション上げ子さんはテンションあげ子であって、梅田えりかさんとは別人だよって?
 知ってます。私、知ってます。テンションあげ子は梅田えりかさんとは親友同士。私、知ってます。

 途中で℃-uteメンバーが何人かアドリブでセンターステージに入ってきて一緒に歌えば良いのに。そう思ったほど、横浜アリーナのセンターステージで歌うテンションあげ子さんは孤独感がありました。

 しかし、そうは言っても、大きな会場のセンターステージで変なキャラクターに成りきって変な歌をビシッと決めてくれるようなハロプロメンバーは、梅さんか、あとは久住小春ちゃんくらいしかいない事でしょう。集団ならそういう事は出来ても、一人でやり切れるとなると、そうそういないと思います。
 逆に言えば、そういう個性を持った子が減ったからハロプロはTVから遠さがってしまったのかもしれません。

ドドンガドン音頭


 梅さんって良い感じだよなあと思うのは、こういうヘンテコを堂々とやりきるキャラと、ラジオやステージのトークの時に見せるお姉さんな顔とのギャップが大きい事。

 梅さん自身は、ヘンテコ梅田えりかと、お姉さん梅田えりか、どちらを見せて行きたかったのだろう?
 私は、横浜アリーナのBerryz工房との合同コンサートの後から、ずっとそれを考えています。もしかすると、更に突き抜けた「カッコイイ梅田えりか」を本当は見せたいのではないかとも考えます。
 梅さんという人は、非常にグループバランスを考えていた子であるようにも思います。それなりのスキルを持っている筈なのに、それを積極的に見せようとはしない。グループに於いて、自分の場所をわきまえて、その中で輝く事を決意した。それが自分の意思なのだとしたら、なんと物わかりが良すぎる事か。
 そんな梅さんにやっと、輝く場所として用意されたのが、このテンションあげ子オンステージ。そこにきらめく儚さが見せる精一杯の輝きを見るため、私は周回ステージには目もくれずセンターステージを見つめていました。

 私生活でモテまくるお笑い芸人ばかりになって、メディアに乗る「笑い」に「哀れみ」というものが消えてしまった昨今。TV芸人などより、もっと笑いの本質を具現化したパフォーマンスが、横浜アリーナという大会場でのテンションあげ子。
 現役アイドルが、自分の持っている顔をそっとしまい込んで見せるパフォーマンス。ソロで歌うという事は本来、これほどまでに苦難の末にあるべきものなのだ。
 そこには「カッコつけよう」という自己は無く、っひたすら「℃-uteの梅田えりか」に忠実な梅田えりかさんが立っていました。ここまで出来る人だからこそ、「音楽戦士」で本職は芸人であるMCよりも場を笑わせる事が出来たのです。
 あっ、テンションあげ子さんと梅田えりかさんは別人でしたね。失礼しました(苦笑)。

 やっと訪れたソロステージの晴れ舞台に拍手を送りながらも、いや本当に観たいのはこれだけではない!本当に梅さんが見せたいのもこれだけではない筈!と、いつか来るであろう「梅田えりかソロ」を披露する日を待ち始めた。そんな横浜アリーナから一年半。この週末、ようやく本当の意味での「梅田えりかソロ」がステージで披露されるかもしれません。


 ドドンガドン音頭 / テンションあげ子 with ℃-ute合唱団
 作詞・作曲つんく♂ 編曲・湯浅公一
 アルバム「3rd LOVEエスカレーション」収録
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昔の曲を振り返ってみよう ~「行くZYX! FLY HIGH」の巻~

2009-10-21 20:20:06 | ハロプロ(ユニット)

 今から六年前の夏。矢口真里さんのラジオで矢口リーダー率いる新ユニットのデビュー曲が公開されました。キッズのユニットという事で、「ミニモニ。みたいなユニットなんだろうなあ」と正直あまり期待していなかった自分に、そのデビュー曲は大きなインパクトを与えたのでした。

行くZYX! FLY HIGH ZYX



 ミニモニ。みたいだろうと思われた曲は、まるで「太陽とシスコムーン」を思わせるアッパー(笑)なダンスチューンだったのです。矢口さんも曲を貰うまではミニモニ。路線だと予想していたと、ラジオで驚きを語っていました。自分は、小学生に「六本木 賑わう日曜日~」で始まるマセた歌詞を歌わせる意味について、首をかしげながらも、体はリズムを刻んでいました。

 そして、公開されたPVや、ハロモニでの歌っている映像を見た自分は、これから始まるキッズの波を感じながら、CDが発売されるとともに店へ急ぎました。

 音楽番組「FUN」に出演した時の映像
http://www.youtube.com/watch?v=kC3qj3EvtNU&fmt=18

 この曲は「FUN」や「うたばん」など音楽番組でも歌われました。当時のうたばんはハロプロにまだ力を入れてくれていましたから、企画コーナーまでありました。それを見て、キッズの顔と名前が全員一致しない自分の記憶に、一人の女の子がインプットされました。その名は「嗣永桃子」
 涼しげな視線をカメラに送る彼女の表情の裏に潜む強い意思がチラリ。この子は一体何を考え、何をしようとしているのか? まだ小指が立っていない頃の桃子は、強い視線が印象的な不思議な少女だったのでした。色に例えるなら、ピンクではなく銀色。

 銀色の少女の近くには、色黒で長身の女の子が目立っています。その子の名前が「梅田えりか」という事は知識として知っていました。つまり、個性が既にあったメンバー。
 オリエンタルな顔立ちに優しい瞳。長い手足をしなやかに動かしながら、梅田えりかちゃんは踊ります。この子は逸材かもしれないと感じつつ、でもハロプロの色ではない事も既に感じていました。そんな彼女の色は、例えるなら黄色ではなくシャンパンゴールド。

 そんな金と銀(ポケモンみたいだけれど)のキッズを注目しながら、デビュー曲のPVを何度かリピートした。当時の娘。ヲタは、キッズに注目する事は道を外れた人みたいに見ている風潮があり、実際小学生の女の子アイドルを真剣に応援するのは抵抗があった。
 なので、自分は控えめに心の奥で「嗣永って子は将来性あるな」と赤丸チェックをして、まったりとZYXを見守っていました。

 ZYXは二枚のシングルを出したあとは自然消滅して、キッズ=Berryz工房みたいな流れになっていきます。Berryz工房にはZYXから選ばれたメンバーが二人いました。清水佐紀ちゃんと嗣永桃子ちゃん。自分が赤丸を付けていた子がBerryz工房に加入したのです。
 しかし、自分がBerryz工房のCDを買うようになるまでには、デビューから半年以上の時間を費やしました。そこにZYXの面影がないからと思っていたのでしょう。
 ZYXとBerryz工房は勿論別物。それを理解した上で、ZYXのCDはすぐに買った自分がBerryz工房はなかなか買わなかった。ZYXの面影は、金色イメージだった梅さん、セカンドシングルで白い妖精に見えためぐが居る、当時の通称「非ベリ」(ある意味辱称と言えたので、自分はこの呼び名がキライだった)に託す事にしました。自分が℃-uteを応援していく原点が、ZYXの面影を追う事だったのかもしれません。

 時は流れて、2009年9月10日。ライブの一曲目に聞こえてきたのは「行くZYX! FLY HIGH」のイントロ。勿論、そこに居るのは℃-ute。でも、ステージを見ても不思議と違和感がない。
 その時初めて気づいたのでした。この曲は梅田えりかの曲であると。ZYXの面影を追うという事は、あの頃の梅田えりかを探すという事。ステージには、成長した梅田えりかさんが立っていた。やっと答えを見つけられたような気持ちになるのでした。


 行くZYX! FLY HIGH / ZYX  (2003/8/6発売)
 作詞・作曲:つんく 編曲:河野伸

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