フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

スマイレージ年末イベント in トレッサ横浜

2011-12-21 22:34:57 | ライブ!2011

 会場となるトレッサ横浜を朝日が包む。冬の日の出って何でこんなに澄んだ紺色を見せるのだろう。寒い日だからといって、その先には険しい寒さがずっと続いていく訳ではない。太陽が昇るにつれて暖かくなっていく。

 11時を少し回ってステージに現れたメンバー達。ショッピングセンターの中庭にある階段にステージが設けられている。七人の顔が光に照らされている。

 メンバー挨拶でタケちゃんがJリーグの全チーム名を言う試みにチャレンジしていたり、めいめいが行ってみたい駅の発表をしたり、新メンバーがのびのび振る舞っている。歌やダンスでも。

 タチアガールを歌っていた時、あやちょがとても優しい笑顔を見せた。力強くも憂いも帯びた笑顔。自信を更に膨らませたような表情で踊る花音。逆に表情に余裕はないがとにかく必死さが伝わるりなぷー。踊りながら笑顔を絶やさないかななん。

 なぜだかわからないけれど、タチアガールを観て、聴いていたら胸が熱くなり確実に心に涙がこぼれた。つんくPはタチアガールを明るく踏み出すための曲として作った筈。でも、明るく前向きな曲だからこそ本当の悲しみを表現出来るのではないだろうか?それは名曲の定義ではなく佳曲の定義である。

 タチアガールの振り付けで二番目に好きなのは拳を突き上げながら立ち上がる部分。一番好きなのはメンバーが肩を組むシーン。少し真剣な瞳な笑顔で肩を組むあやちょの顔を私は正視出来ないでうつむいた。

 ラストにプリーズミニスカポストウーマンを歌う七人。七人ではラストとなるシングル。噛み締めるように歌い踊るメンバー。ちっとも感傷的なステージングではないのに、観ているこちらはじっとステージを見入ってしまう。その先にあるのは去っていく人だけではない。去っていく人に寄り添う人達も。
 そういえば先ほどタチアガールの時に去っていく人と見送るリーダーがダンスの途中に顔を見合わせて二人はニコッと笑っていた。

 握手会。一番先頭にあの人は立っていた。ステージでも全力で歌い踊っていたその人は握手会でもこれ以上ない笑顔でお客さんを迎えていた。
 そんな彼女に私は言った。
「いつまでも笑顔を大切に頑張ってください」
 彼女の笑顔が更に優しくなり、更に力強く変わった。私もあなたの笑顔は忘れない。この日、あなたと最初で最後の握手をした私の想い。

 前田憂佳さん、いつまでも笑顔を大切に頑張ってください。

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スマイレージ年末イベント in 池袋サンシャインシティ

2011-12-19 22:32:20 | ライブ!2011

スマイレージ 『プリーズ ミニスカ ポストウーマン!』 (MV)


 スマイレージの新曲「プリーズミニスカポストウーマン」が心地よい。可愛らしさというものが過剰過ぎず、薄味にもなり過ぎず表現されている。衣装も可愛いのは、とにかく楽しいMVを観ていても伝わってくる。さあ、ホンモノに会いに行こう。

 池袋サンシャインシティ噴水広場という場所はアイドルイベントの聖地みたいな場所であるけれど、実はそれほど見やすくはない。ステージのあるフロアは勿論フラットだから前の人の頭が壁になるし、音響も良いとは言えない。ただ観るだけならば、ステージを上のフロアから見下ろすのもアリで、ちょうど広場は高い吹き抜け構造になっている。

 到着した時間が二回目の公演が始まる直前だったから、既にフロアは上まで観客で鈴なりになっていた。
 仕方がなく後ろで観る訳だけれど、イベントというのは、その雰囲気を味わうだけでも良いもので、熱気の中に身を置きながらアイドルが奏でる歌を聴くのは楽しいものだ。
 新曲の赤い衣装で出てきた七人の歌声が広場に響き渡る。挨拶が聞き取れないくらい音響が悪いので、それが災いしてネガティブキャンペーンになりかねいけれど、スマイレージのメンバーは生き生きと歌い踊り、この七人である事を噛みしめていた。特に強い一推しを作っていないこちらの視線だって一人のメンバーに注がれる。私はそのメンバーを観ながら、当たり前な日常のひとまずの終焉を今更ながら実感していた。そんな心の揺れ方の中では、タチアガールは未来へのパワフルソングではなくなり、思い出を確認するためのキーワードになってしまう。
 思い出を振り返るにはまだ早いけれど、ブギートレインを新メンバー達と踊るその人を観ていると、もうすぐ閉じるページに想いが行ってしまう。それをじっくりなぞるにはフラットな会場では物足りない。私は翌日は横浜にいた。また七人に会うために。

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モベキマスイベントを観て

2011-11-30 22:51:31 | ライブ!2011

 よみうりランドで行われたモベキマスのイベントから一週間経ちました。握手会には参加しないで帰った私には「神イベント」なものであったこのイベント。多くの参加者にとっては苦行とも言える想い出が残ってしまったようで。

 握手会に参加するために握手券をもらうための列が出来る。それは入場列とはまた別のもので、入場してから更に並ぶという形式でした。
 そして、90分にもおよぶ「プチハロコン」のような大サービスなステージが終わり、観客は握手の順番で待たされる。マナーの悪い客がルールを破り、事態は余計にややこしくなる。
 私はそのあたりの事情をネットで読みながら思いましたが、もうハロプロは握手会をリリースイベントとして開催するのはやめたほうがいいのではと感じます。今回の件も一言で言えば「お客さんが集まり過ぎた」のが原因でもある訳ですが、来客数を読み切れなかった運営、それによる係員不足は明らかで、常に現場は混乱していたように思えました。
 結局ハロプロは大規模握手会のノウハウがあまりない。ないのだからAKBの後追いみたいな事はもうやめるべきだと思うのです。握手会を普段以上に行なったモベキマスのCD売上が思いのほか伸びなかったのですから、ハロプロは握手会で売上を稼ぐ事は難しいという結果を生み出してしまった。

 ハロプロは他のアイドルとは違うとは、ヲタが声高によく叫ぶセールスポイント。ならば、売り方も工夫する時期に来たなと思うのです。
 この日のステージは、各ユニットが最新シングルと、盛り上がり系のシングル曲を更に二曲歌うセットリストでした。そして、トークは控えめに歌を見せる事をメインとしたセットリスト。これならば確かにアイドル的なステージの見せ方とは、ちょっと違うと納得させられる訳です。
 私はこのセットリストに大いに満足して、スタッフGJ!と思った訳ですが、おそらく多くの観客もそう思った事でしょう。この日、ヲタ歴はまだ短そうな雰囲気の人や、いつも以上に見かけたたくさんの女性ファン。みんな楽しかったはず。
 きっと多くの人は握手会がなくても、ステージがコンサート並の内容だとわかっていれば足を運んでいた事でしょう。だから、ハロプロはもっと自信を持って堂々と売ってほしい。確かに握手会の有無で売上は多く変わってくるかもしれない。しかし、実際は大幅には影響を与えないのではないか?
 もうそろそろハロプロは次の次元に行く時なのではないだろうか?この日の運営を見て、AKBの真似事をしても綻びが出てくるだけであるとため息をつきつつ、見せている素敵なステージにもっと自信を持ってほしいとも思うのでした。


セットリスト
1. 各ユニットスペシャルメドレー 
 タチアガール(スマイレージ)~My Days for You(真野恵里菜)~ 
 世界一HAPPYな女の子(℃-ute)~ああ、夜が明ける(Berryz工房)~ 
 この地球の平和を本気で願ってるんだよ!(モーニング娘。) 
2. ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!(モベキマス+エッグ) 
3. LOVEマシーン(モーニング娘。) 
4. まじですかスカ!(モーニング娘。) 
5. プリーズ ミニスカポストウーマン!(スマイレージ) 
6. スキちゃん(スマイレージ) 
7. 青春のセレナーデ(真野恵里菜+エッグ) 
8. 元気者で行こう!(真野恵里菜+エッグ) 
9. Kiss me 愛してる(℃-ute) 
10. 都会っ子 純情(℃-ute) 
11. 甘酸っぱい春にサクラサク(Berryz工房×℃-ute/ベリキュー) 
12. 付き合っているのに片思い(Berryz工房) 
13. ライバル(Berrys工房) 
14. ブスにならない哲学(モベキマス) 

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ベリキューアイランド 2

2011-11-28 23:25:35 | ライブ!2011

 Berryz工房の色は七色なので一つには染まらない。その中から最近は桃色が目立っている訳だけれど、やはりというべきかコンサートでも桃の人が目立つ。それをオレンジな人が「嫌な顔」をしながら絡んでいくという絵図。嫌そうだけれど、ちゃんと一緒にお約束をやってくれるオレンジの人。これは「共に走ってきた」仲間だからこその呼吸とリズム。

 ℃-uteは逆にとにかく五色をまとめようとする。トークではひたすら相手を褒めちぎり、自分はまだまだだと遠慮する。自分を突出させない彼女達のメンタリティーは長年ハロプロで一番手でもなく、二番手でもなかったポジションゆえに身についたもので、謙遜とはチョット違う。
 そんな℃-uteだから、ハロプロで実力ナンバーワンとか評されるのも本当は照れくさいかもしれない。でも、瞳は力強い。自分達の走ってきた場所に確かさを感じている五人なのだ。

 最近のハロプロには珍しくないのだけれど、このコンサートもセットリストや演出などに「特別感」が乏しく、いわばメンバーの持っている資質で良さを倍増させているコンサートだった。
 それでも、観終わったあとの後味の良さはベリキューメンバーが走ってきた場所の確かさと、それを表現するリズムのチームワークが魅せてくれたのだ。
 いつだってBerryz工房も℃-uteも大人の思惑を一段超えたところに輝いてきたのだから。これからも、ずっと。きっと。卒業はまだまだ早い。

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ベリキューアイランド 1

2011-11-22 22:21:22 | ライブ!2011

 今日は清水佐紀さんの二十歳の誕生日。おめでとうございます。
 私はこの前ベリキュー合同コンサート「ベリキューアイランド」に行って来ました。ツアー前は正直言って「なぜ今このタイミングでベリキュー合同コンサートをやるんだろう?」という疑問を感じていた訳ですが、そこには当然意味がある訳で、まず思いつくのは後ろ向きな理由。たとえば、単独でツアーをやるには厳しいからとか思い浮かべてしまうのだけれど、もっと何が前向きな意味があるはず。
 それはメンバー全員が十代のうちに合同コンサートをやっておきたかったという事。いろんな人の意見を聞かされて、そこに行き当たりました。ツアーの日程的にもまさにそう。佐紀ちゃんの誕生日前後に組まれている。

 そして、今年はハロプロキッズとして芸能界に入ってきたベリキューメンバーにとって芸能生活十周年でもある。その集大成と言えるコンサートをという流れ、このコンセプトはよくわかります。十年という年月で積み上げてきたものを魅せていくため、その場を用意したのが今回のコンサートという事なのでしょう。

 セットリスト的にはあまり集大成な感じがなく、せっかく組まれた合同コンサートが単なる秋ツアーのようにも思えなくもないのですが、大事なところはそこではなく、今二つのグループが集まるという事なのでしょう。次回はそのあたりも踏まえて、コンサートを観て感じた事を書いてみたいと思います。

セットリスト (ネットより転載)

01. 青春劇場
02. ジェットコースターメドレー
HAPPY! Stand Up!、通学ベクトル、君の戦法、シャイニング パワー、まっさらブルージーンズ、都会っ子純情、
流星ボーイ、Danceでバコーン!、(雄叫びボーイWAO!、ジンギスカン、まっさらブルージーンズMIXからスッペシャル ジェネレ~ション)
VTR(ダーリン I LOVE YOU)、
03. 世界一HAPPYな女の子(℃-ute)
MC Berryz工房について(℃-ute)
04. 嫌いで嫌いで嫌い(℃-ute)
05. 偉大な力を!(℃-ute)
06. ああ、夜が明ける(Berryz工房)
MC ℃-uteについて(Berryz工房)
07. 単純すぎなの私(Berryz工房)
08. ヒーロー現る!(Berryz工房)
MC 王様ゲーム予告VTR、王様ゲームコーナー
09. 王様ゲーム曲(回替わり)
10. 負けるな わっしょい!(清水矢島徳永須藤熊井中島菅谷岡井萩原)
11. DEEP MIND(Buono!)
12. Bye Bye Bye!(矢島熊井菅谷岡井)
13. 行け 行け モンキーダンス(清水徳永須藤中島萩原)
14. That's the POWER
MC
15. 青春ソング
16. 本気ボンバー!!
17. JUMP
18. 友情 純情 oh 青春
19. いざ、進め! Steady go!
20. 一丁目ロック!
EC1. Aパターン:ヒロインになろうか!(℃-ute、BDコーラス:Berryz工房)
EC1. Bパターン:Kiss me 愛してる(Berryz工房、BDコーラス:℃-ute)
MC
EC2. 甘酸っぱい春にサクラサク

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2011年の「910の日」を観て

2011-09-24 22:33:49 | ライブ!2011



 今年の910の日は色々あってCD販促イベントではなく、チケット販売して開催するという形になった。それは素晴らしい英断だと思います。そのおかげで客層は若く、女の子もいつもの910の日より多かったと感じました。

 今℃-uteは新規ファン開拓の道を閉ざされていると言っていい状態ではないでしょうか。アイドル雑誌には出てはいるけれど、浮動票獲得に有効なテレビ出演は少なく、歌番組で最後に歌ったのは一年四ヶ月前の話。
 それでも、℃-uteを観たいと集まってきた人達がステージを盛り上げ、メンバーがそれに応えてライブは非常に盛り上がりました。

 途中に寸劇を挟んでいるとはいえ、メンバーは激しいナンバーを立て続けに披露していきます。歌い終わって息を弾ませたりもしない。以前につんくPもブログで絶賛してましたが、℃-uteの体力は凄い。本気でそう思うのです。

 モーニング娘。が半数近くのメンバーが新人である現在、グループ全体のスキルで言ったら℃-uteはアイドル界でもトップクラスな実力者なのではないか?でも、その実力を発揮出来る場は、その℃-uteの実力を既に知り認めている我々のような者が足を運ぶ現場だけ。
もったいない!
 ℃-uteのこのステージングを狭い場所に閉じ込めておくなんてもったいない。しかも、そんな限られた晴れ舞台の一つである910の日が来年も開催されるという保証はない。メンバーも挨拶で「来年もまた出来るように」と口にしていました。そこにはシリアスな空気が漂っていた事も付け加えておきます。

 ライブはとても楽しく、私は久しぶりに大汗をかきながら充実感に包まれつつ会場をあとにしました。本当ならすぐにでもライブレポートを書き始めたいところでしたが、910の日を語る上で、今の℃-uteの現状がどうしても頭を離れず、なかなか文になりませんでした。結果としてこのようにステージ詳細は書けず、日にちの経過とともに更に書けなくなりました。
 でも、これだけは言いたい。今の℃-uteのステージはとても素晴らしい。910の日も面白かった。だからこそ、今少しでも℃-uteに興味のある人は現場に足を運んでほしい。地方在住の人はなかなか難しいとは思いますが、今後も℃-uteがステージに立ち続ける事が出来るよう、そのステージを観てあげる事がステージ活動の継続につながると思うのです。

セットリスト

1.kiss me 愛してる
2.Midnight Temptation
3.涙の色
4.MC
5.★憧れ My Star★(踊ってみたという事でダンスのみ)
6.MC
7.セブンティーンズVOW
8.大きな愛でもてなして
9.即 抱きしめて

寸劇 「中禅寺ナキ子」 出演矢島中島
寸劇 鈴木岡井萩原 学ラン姿で登場
劇中歌
10.17の夏(W) 鈴木岡井
11.甘い誘惑(GAM) 鈴木岡井萩原
12.スッペシャルジェネレ~ション

13.Go Go Go!
14.わっきゃない(Z)
15.美少女心理
16.超WONDERFUL!(昼のみ)
17.Danceでバコーン!
18.都会っ子 純情
19.JUMP

アンコール
MC
20.越えろ!楽天イーグルス
21.世界一HAPPYな女の子
22.忘れたくない夏

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モーニング娘。コンサートツアー2011秋 愛 BELIEVE ~高橋愛 卒業記念スペシャル~ ④

2011-09-08 23:54:31 | ライブ!2011

 新垣里沙さんは常に名脇役である。今回のツアーでもソロで歌う箇所はそれなりにあり、その場面はちゃんと記憶に残るパフォーマンスなのに、決して主役にはならないし、主役の立場を喰ってしまう事もない。
 ガキさんは安倍なつみさんに憧れてこの世界に入ってきた。モーニング娘。のエースに憧れていた女の子だったのだから、エースである事の大変さと自分の適性も理解しているのだろう。

 ステージできちんと歌やダンスをこなしながらも、あくまで自分は愛ちゃんを気持ち良く送り出してあげるために力を尽くしているのだ。そんな心の叫びが聞こえてきそうな、真摯な表情で踊るガキさんを見つめていた。大丈夫、そんなガキさんに熱い視線を送り、熱心に応援している人もちゃんといる。そこがグループアイドルの良いところでもある。



 男装した女性アイドルが三人並んで歌うナンバーを一人でこなし、みんなの熱い視線を浴びる事から始まった今回のステージ。一回一回に悔いなきよう、昼公演から飛ばすリーダー。そんなリーダーの汗まみれの表情を見ながら周りのメンバーも力が入っている。
 卒業公演までの一緒にいられる時間を噛みしめるように大事に感じながら、高橋愛リーダーは歌い、そして踊る。

 大切な事は未来より現在。今ここでベストなステージを常に魅せる事。
 自信と目標に溢れている人の顔は美しい。

 途中、ガキさんと思い出のあの曲を歌った。スクリーンには、その曲を歌っていた9年前の春ツアーの映像。愛ちゃんは9年前もいい表情で歌い、踊っている。

 実際は背が小さいあなたは、なんでステージだとあんなに大きく見えるのだろう。卒業したあとも、もっと大きく見えるように。まだまだ走るのは終わらない。これからが新たな勝負のスタートだから。

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モーニング娘。コンサートツアー2011秋 愛 BELIEVE ~高橋愛 卒業記念スペシャル~ ③

2011-09-07 23:21:43 | ライブ!2011

 愛ちゃんが卒業してからのモーニング娘。を引っ張るのは名実ともにさゆとれいなだ。二人はこれからの事を最近話し合っているそうである。以前にれいなが六期三人でモーニング娘。を引っ張っていくのが夢と語っていた。亀井絵里ちゃんはいないが、遂にその時が来たのだ。


 さゆは確かに歌は上手くはないし、ダンスも上手くはない。でも、ステージ上でのさゆはナルシストキャラが信じられないほど、汗だくになりながら必死に踊っている。そこに私は本質を見て、さゆのハートにエールを送っているのだ。
 でも、さゆのプライドは同情ばかりでは納得しない。新曲「彼と一緒にお店をしたい」では、れいなと二人でメインボーカルを務めている。その歌いっぷりは不安など感じさせない。
 私はステージを見つめながら、道重さゆみさんもやっぱりモーニング娘。の一員だと強く思う。


 れいなは間違いなく十月からモーニング娘。のエース兼センター。ステージ上のれいなはもう既にその仕様になっていた。いつもは、「よくやってるし、お客さんを盛り上げるのも上手いのだけれど、あと一歩足りないものがある」と感じているのだが、もう気持ちの中で強い自覚を持ってステージに立っているのだろう、れいなはとても大きく見えた。可愛く、カッコ良く。
 一連のシングル曲でカッコ良く歌うれいなも、コンサート前半でポップな面白メガネを掛けながら歌うれいなも、全て力強くて愛しく見えた。れいな一推しの人なら間違いなく惚れ直すレベル。

 そんなれいなが二日目の夜公演のアンコールラストの曲「友」で突然舞台袖に下がったそうだ。再び現れたれいなの手には光井愛佳Tシャツが握られていた。それを肩に掛けて歌うれいな。最後は愛ちゃんにTシャツを手渡す。愛ちゃんの目からはたくさんの涙が流れていたそうだ。

 コンサートでメンバーは「9人でステージに立っているつもりで歌う」という事を何度か口にした。みっつぃは今はここにいないけれど気持ちは一つ。
 「友」のイントロでメンバーが横並びになって隣のメンバーの肩に手を掛けていくという動きをウェーブみたく見せている。一番端にいるメンバーはえりぽん。そのえりぽんが誰もいない右側に手を伸ばし手を掛ける動きをする。優しい笑顔とともに。
 それはそういう振り付けなのかもしれない。いや、多分そうなのだろう。でも、私はえりぽんが隣にはみっつぃがいる気持ちで腕を掛けているように見えた。

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モーニング娘。コンサートツアー2011秋 愛 BELIEVE ~高橋愛 卒業記念スペシャル~ ②

2011-09-06 23:23:56 | ライブ!2011

 モーニング娘。の9期メンバーにとっては「新人」として参加する最後のツアーだ。その意味を受け取り、もうすぐ先輩になる彼女達の気持ちを気にしながらステージを見つめる。


 鈴木香音ちゃんはトークタイムでの衣装替えで誰よりも早く登場して、誰よりもその事に胸を張っている。衣装替えでここまで自信に満ち溢れた笑顔を見せられる子はなかなかいない。
 つまり、香音はちょっとした事でも笑顔に持っていける素質を持っているのだ。愛ちゃんが抜ける事で不安も抱えるグループに於いて、彼女の笑顔はみんなを勇気づけるハッピースマイルである。


 鞘師里保ちゃんは怪我から復帰したばかりなのに、ダンスは相変わらずキビキビとした動きだった。中学一年生にプロ意識なんて、あまりにシビア過ぎると思ってしまうけれど、それがプロなハロプロのスタンスなのだろう。
 でも、トークになるとダンスでの姿からはガラッと変わる。はにかみながら静かに語るその姿は、あどけなさの残る中学一年生の顔であった。ダンスとトークで違う顔つき、私は愛ちゃんの新人時代を思い出していた。


 今回のセットリストに「リゾナントブルー」がある。私のいた左側座席からは髪を揺らしながらヘッドバンキングしている子がよく見えた。その思いきりの良い動きは、かつての亀井絵里さんを思い出すのだけれど、ステージにいる子はエリはエリでも、えりぽんこと生田衣梨奈である。
 えりぽんは今こそハロモニがあれば…と思わせる子である。今のモーニング娘。ではキャラクターの面白さでは道重さゆみちゃんと並ぶ存在と言っても言い過ぎではないだろう。ただ、その面白さはなかなかコンサートだけでは伝わりにくい。喋る時間が足りない。そして、えりぽんの特技も伝わりにくい。アクロバットな動きをステージで観たい。
 でも、少しずつ彼女の存在感は確かなものになってきているのは事実。


 譜久村聖ちゃんは凄い人だ。トーク中も歌っている時も、常に笑顔を絶やさない。アイドルの鑑だ。なかなか出来るものではない。
 きっと、今こうしてモーニング娘。のメンバーとしてステージに上がる事が嬉しくて仕方がない。だから自然に笑顔になるのかもしれない。
 そして、メンバーでは誰よりもハロプロヲタなフクちゃんはわかっている。愛ちゃん卒業ツアーの重さを。重いからこそ、笑顔で明るくするのだ。
 彼女はもしかしたら今回のコンサートの陰のMVPかもしれない。

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モーニング娘。コンサートツアー2011秋 愛 BELIEVE ~高橋愛 卒業記念スペシャル~ ①

2011-09-05 23:21:26 | ライブ!2011

 名古屋の空は曇っていて、強い風と時折強く叩きつけるような雨。これならコンサートが終わったあとに傘も差さずに外に出れば、流れ出てくる何かは雨と一緒になってわからなくなるよ。

 綺麗な会場。ツアーと呼ぶには短い期間だけれど、それでもツアー。そんなツアーのスタートに相応しい綺麗で明るい会場。吹き抜けのエントランスから下を見下ろすと、地下街の日常生活と繋がっている。地下街を歩く人達で現在の9人をちゃんと知っている人はどのくらいいるのだろう?

 ロビーにはグッズが掲示されている。マイクロファイバータオルが全員可愛いキセキ。その可愛いマイクロファイバータオルにはメンバー直筆のメッセージが書かれている。
 今気づいた。みんなかわいい字を書く。そんな中、怪我の療養のためにツアーを欠席しているメンバーのマイクロファイバータオルにはメッセージが入っておらず、そのスペースに現実を思い出す。

 五階まで超満員な会場はステージに照明がつくと、轟音のような歓声がこだまする。ステージには8人立っている。一曲目に一人で男役をこなすメンバーを送るコンサートツアー。一回一回が宝になっていく。きっと。

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