フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

アイドル音楽はポップであるべきか

2022-04-23 23:42:24 | アイドル etc

 Juice=Juiceのアルバムが発売されました。一枚はベスト盤で、あれもこれも収録されたお得な二枚組です。ベスト盤に収録されているシングル曲で私が特に好きなのが「ポップミュージック」。このタイトルを初めて聞いた時、私は思いました。「ハロプロはポップミュージックだろうか」と。
 ハロプロが目指してきたのは「大衆向け」な音楽なのかどうかは定義として難しい。長年ハロプロ楽曲を手掛けてきたつんく氏の作る音楽は万人向けかどうかというと、そうではないという印象で(だが、それがいい)、ゆえにハロプロから大ヒットが生まれなくなって久しいのだと思っています。
 近年、アイドル音楽から売れる楽曲が生まれるのは難しい状況が出来上がっています。アイドルが閉じた世界になっているのが一因。もはやCD売上がヒットを示す数字ではなくなって久しい。そういう状況の中でヒットしたと言える曲は数えるほどでしょう。
 では、ハロプロの曲を世の人の心に響かせるのは無理なのか。そんなことはない。曲のパワーで売上を伸ばした曲もある。でも、世間にまでそのパワーを届けるのが容易ではない。ハロプロが音楽番組に出る機会は少ない。サブスクリプションへの不参加もある。要するに、ヲタをやっていて、新曲が発表されたら欠かさずチェックしているような人でないと、なかなか曲自体は届きにくい現状もある。
 しかし、世間に音楽が届いたところで万人の心に突き刺さる必要もあるのかとも思ってもいます。
 それは、つんく氏が作り上げた「ハロプロらしさ」が活かされた作りで仕上がっている一連の楽曲は、おそらく万人に受けようというつもりは無いのではないかと想像できるからです。それがハロプロ楽曲とも言える。
 それでいいじゃないかと、私は思っています。

 音楽面に力を入れるアイドル。実はそれなりに存在していました。
 売上は大事だが、万人受け、或いは多くの人に受けることを目指すのではなく、好きになってもらえる人に向かって音楽を作る。むしろ、そのこだわりを前面に押し出していこう。どうせメディア展開を派手に出来ないのだから万人受けを意識する必要はない。もっと言えば、「これぞアイドルポップス」という枠に嵌める必要もない。そんな考えが窺えるアイドルが増えてきたのは、2012年くらいだったでしょうか。多数のアイドルが参加するフェスが盛況になり始めたのもこの頃です。
 面白い音楽をアイドルに歌わせようという試みは一定数以上のアイドルヲタに支持され、そういったアイドルを指して「楽曲派」なる言葉も生まれました。
 このムーブメントは当ブログにも影響を与え、様々なアイドルグループをブログで紹介させていただき、その中には後にハロプロメンバーとなる子が在籍しているケースもありました。
 それらのアイドルの存在が、ハロプロにも影響を与えたと考えています。これは音楽面に力を入れるアイドルが増え、音楽事務所が手掛けるアイドルであるハロプロも刺激を受けたのではないかと。
 様々な要因が重なったとはいえ、2015年以降、ハロプロは色んなミュージシャンやクリエイターが楽曲作成に参加し始めます。作詞や作曲はアップフロント所属ミュージシャンに限らず、広く依頼を募るようになり、結果としてハロプロの音楽の幅が広がったのでした。この開国路線とでも言いたくなる変化があったからこそ、今もハロプロがあるのだと思っています。

 でも、ハロプロの音楽性の多様化が世間に広く浸透しなかったように、世の「楽曲派」アイドルも人気面で苦戦します。一定数以上のアイドルヲタに支持され、それなりに動員できるようになったグループもあるし、その中からアリーナクラスの会場まで昇りつめたグループもあります。けれど、残念ながら「楽曲派」アイドルの多くはアイドルという枠を超えて世間に広がることはなく、ライブハウスで内容の濃いステージを提供し続けるにとどまりました。
 音楽的に面白いから売れる訳ではない。むしろ、面白いがゆえに大衆性が欠乏してファンが広がっていかないというのは何もアイドルに限った話ではなく、他の音楽ジャンルでもよくあることだし、音楽以外でも勝負できる世界であるアイドルよりも、ミュージシャンの方がシビアな問題でしょう。
 でも、アイドル音楽は定義が曖昧だから多様性が魅力であり、万人に受けなくても成立し、活動が持続できた、筈でした。
 ここ数年、「楽曲派」と呼ばれてきたグループが続々と店じまいしています。小さなライブハウスで他のグループと一緒にライブをやっているようなアイドルから、アリーナクラス或いはドームで出来るようなアイドルまで。

 昨日、私がハロプロ以外で一番推しているグループが事実上の解散を発表しました。グループは残るみたいですが、メンバーは全員抜けてしまうので、応援してきた人にとっては解散と同義です。
 そのグループがやってきた音楽はポップなミュージックではなく、いわゆるオルタナティブロックというジャンルでした。
 そういうジャンルが大衆性を持つことはなく、でも、そういう音楽が好きな人。または、一昔前の洋楽ロックが好きな人の耳に強烈に刺さる音楽を彼女たちは届けていました。
 ハロプロ音楽は多彩ではありますがオルタナ系はほぼないので、私は自分の求めている「オルタナを歌うアイドル」という欲求を、このアイドルに見出して、更に、良曲揃いでスタッフが(会場での音響なども含めて)サウンド作りに拘っている姿に共感して応援し続けてきました。
 そのグループはステージに立ち始めて六年。私が存在を知り応援するようになって五年が経過しました。彼女たちはワンマンライブ会場としてはビヨーンズがファーストワンマンライブを開催した会場にまで昇りつめましたし、メジャーレーベルに移籍してNHKの音楽番組に出演をしたこともありましたが、昇れたのはそこまででした。

 私は全てのアイドルが音楽に力を入れるべきだとは思っていないし、全てのアイドルがポップなアイドル音楽をやるべしとも思っていない。
 音楽性に拘った楽曲を披露してくれるアイドルが地道に活動していける世界であってほしいだけです。
 残念なのは、現実はそうなってはいないという点です。
 アイドルが世代交代していくのは当たり前ですが、上記のようにここ数年去っていった「楽曲派」アイドルたちは、そのフォロワーを生み出せていません。つまり、アイドル音楽界に於いて「楽曲派」という言葉は消滅しつつあります。
 それは結果であり、それが答え。少し寂しい気持ちになりながら、アイドル音楽に普遍性って必要なのだろうかと思っている今日この頃であります。

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石ころ 安売り ダイヤモンド

2017-02-06 23:10:32 | アイドル etc

 前置きとして書きますが、今回の記事は消費者として思った事を綴ったものであり、経営論なんぞをエラそうに語るのが目的ではない事をおことわりしておきます。

 アイドルが急激に増えたのは、いつ頃の事だっただろうか。第一回TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)が開催されたのは2010年で、Wikipediaによると、この年の参加アイドルは45組。今となっては、そんなもんだっただろうか?と観に行った者でありながら、その少なさに驚きますが、それでも当時は多いほうだと感じたものでした。メジャーもマイナーも網羅したような、そういうイベントが皆無だった事もあり、「いろんなアイドルが活動しているのだな」という新鮮な驚きがありました。アイドル業界の全体像がよく掴めていなかった。当時、掴めていた人は、関係者でもヲタでも非常に少なかったとは思いますが。
 2011年の第二回では、かなり多様化が進行した印象があり、地方アイドルというキーワードが注目されるきっかけにもなるのですが、それでもこの回の参加者数は57組。公式発表による来場者数も前年の8,000人に対して10,000人と少し増した程度です。それが、2012年になると参加者数111組、来場者数25,000人に倍増しています。

 この辺りを境に増えたというより、増えてきたマイナーアイドルたちが小さな脚光を浴びる機会が増えてきたという事なのでしょう。そういう人達が、こういう大きなイベントにも呼ばれるようになった。
 それで、「よっしゃ行くぞ」とばかりに、小銭を稼げそうなジャンルとして地下アイドルに参入してくる人が増えた。そんな印象です。いや、実際に小銭が稼げるのかは知りません。でも、これだけたくさんの地下アイドルが氾濫しているのですから、経営する側には、それなりの旨味はあるのでしょう。女性である事を売りにするビジネスとしては、(一部の例外を除き)店舗を持たないビジネスである事に様々なメリットがあるのかなとも思われます。

 でもですね。これだけ増えたはいいけれど、その増加に見合った分だけ好素材が増えたわけでも、素晴らしいビジョンを持った運営のプロが増えたというわけでもないように思えます。アイドルが増えて助かった人達というと、作曲の仕事が増えて収入に結びついたマイナーミュージシャンとか、バンドブームが下火になり稼働率の停滞に困っていた都内のライブハウスあたりでしょうか。そんな事を書いた記事を読んだことがあります。いい事もあるもんです。
 それで、以前に比べて人材が大幅増したアイドルという職種。必然的に、その人材は玉石混淆となったわけですが、それはアイドルそのものだけでなく、スタッフも同様。むしろスタッフのほうが「ダイヤモンドより石ころの多い率が高め」ではないか?と思っております。

 アイドルならば、石ころは石ころなりの愛で方もあると思えるし、実力や魅力というものの定義が曖昧なジャンルですので、むしろ積極的に石ころを愛でるという楽しみ方さえ出来ます。
 でも、売る側、育てる側が一緒になって石ころぶっていてはダメだろうと、今まで観てきて、そんな風に思えた現場もいくつもあります。以前も書いた事ですが、売る側にとっては長い人生の間の、いくつものビジネスの中の商品の一人かもしれませんが、アイドルにとっては人生でたった一度しかない青春期のひとときなのです。「アイドルの人生を背負っているという覚悟で」とまでは言えませんが、もう少し大事にしてあげてほしいと思う事はしばしばでした。

 結局、アイドルというものが低い位置で商売できるものになったという事なのかなと、ずっと思っています。いいものを育てて、いい値段で提供していくような商売ではなく、低価格で気軽に楽しんでもらう商売が主流になったのではないかと思うわけです。
 これってアイドルのデフレ化というものなのだろうか。千円札で買える笑顔って商売の在り方は、売る側も、買う側も間口が広くなるけれど、そんなお手軽商売が正解と言えるジャンルなのだろうか。

 その答えはわかりません。ブームの冷え込みで一気に廃っていくどころか、消えたり、現れたりしながら、毎年毎月たくさんのアイドルが生み出されている事を考えると、それだけのニーズがあるのでしょう。店舗型ビジネスが売り方を変えてアイドルという肩書で売るようになっただけとも思えるし、それなら、「そりゃニーズは一定数見込めるよなあ」とも思いますが、あくまで「ビジネス」なのだと考えれば、間違いでもないのだろうなあとも思います。
 でも、石ころは石ころなりの愛で方を提供するならば、安いものをたくさん買ってもらうような売り方ではなく、石ころを安売りしなくて済むような付加価値を作ってあげてほしいなと願います。道端の石ころを少しでも価値あるものにしていく事、それこそが売る側の大人の腕の見せ所なのではないでしょうか。
 それが出来ず、結局既存のフォーマット(それも人間をデフレ化させていくシステム)に乗っかるしかない。或いは、巷で一番売れているアイドルの縮小版みたいなものしか提供できないなら、別な女の子ビジネスに鞍替えしてほしい。そこまで思う次第であります。高い位置から叫んでいるようなものの言い方ですが、消費者側としての率直な想いです。

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Eternal Summer

2015-05-25 23:36:41 | アイドル etc

 アイドルという活動はどこか夏休みに似ているような気がします。限られた年月の中で、女の子がとてもきらびやかに輝く時期を走っていく。ひまわりが咲いて夏が到来して、夕立や少し涼しくなってきた夕暮れの風に夏休みから秋を感じて。アイドルの活動は夏休みに似ているような気がします。
 アイドルも、ファンも、この夏休みがずっと続けばいいのにと願います。こんな楽しい日々が永遠であったなら、それはなんと素敵なことでしょう。そう願いながら日々を過ごすから、夏休みはとてもかけがえのない素敵な日々になります。
 アイドルというものは数字ではないと思っています。数字では語れないのだと思っています。どれだけの桁の数字を記録するかではなく、人の心にどれだけ残るか。どれだけの思い出を刻めるか。それがアイドルとしての証なのではないかと思っています。
 アイドルは、色々なものをファンに届けています。受け取る側によって、それをどういう風に受け止めるかはそれぞれですが、夢や希望や力といった前向きなキーワードがそこに並びます。いつだってアイドルが前向きであればこそ、その届けるものは強くなっていきます。
 アイドルがファンに届けたものを、それが強いほどにファンもアイドルに勇気を届けています。辛いことがあってもアイドルはステージに上がります。夢と勇気のキャッチボールは、アイドルがステージに立つ強いモチベーションな気がします。
 アイドルは夏休みが終わってもファンの記憶に残り続けます。素敵な活動を続けてきた人であればあるほど、ファンの記憶にいつまでも残り続けます。アイドル活動は永遠ではないかもしれないけれど、記憶は永遠です。


丸山夏鈴『Eternal Summer』PV



 ひそかに応援していました。先月ブログでつんくPのことを話題にして、「初めて好きになったアイドルはモーニング娘。とミニモニ。」と綴り、その時アイドルからもらった勇気が今の活動につながっていると、つんくPに感謝の言葉を綴っていたのです。
 全身全霊を込めてアイドルとして輝いてきたアイドルがいたこと。ずっとずっと忘れません。その笑顔も、歌も、永遠だと思います。
 ご冥福をお祈りいたします。空の向こうでも、アイドルとして輝いていますように。

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アイシテルニイガタ

2015-01-28 19:36:56 | アイドル etc

 アルビレックス新潟はJリーグ屈指の人気クラブ。多くの観客がホームスタジアムのビッグスワンにやってきて熱い声援を送っている。訪れる観客は老若男女幅広い層であるのは地方のJクラブの特徴だけれど、新潟はその幅広い層がより熱心に応援している事が特徴です。その心の根底にあるものは強い郷土愛であります。多くの地方都市がそうであるように、東京に対しての特別な想いはあるけれど、それとは別なベクトルで強い郷土愛で町を愛している。
 サポーターは歌う。「アイシテルニイガタ」と。UNICORNの「I'm a loser」のメロディに乗せて歌われるその曲は、白い屋根に強く反響してスタジアムを包み込む。「I'm a loser」であっても愛してるのだ。

 アイシテルニイガタ
https://www.youtube.com/watch?v=N_Hb1LRgYdk

♪ 俺たちが ついてるさ 新潟 ヤケドさせてくれ このゲーム 俺たちが ついてるさ 新潟 伝えたいこの想い アイシテルニイガタ ♪
 
 新潟の町も、この20年くらいでだいぶ変わりました。特にこの15年くらいの間に、駅の南側は様変わりした。ビッグスワンこと新潟スタジアムが出来て、大型店舗が増えて、道路も綺麗になり、田んぼだらけだった南側の発展はイコールで新潟の発展を象徴しているのかのように、新しい風景を作り上げました。
 それとともに、元々の町の玄関口であった駅の北側が寂れていった。町は生きているから、時代とともに変化していくのは仕方がない。しかし、そんな変化に正面から向き合って、どうにか風の向きを変えることは出来ないのかと頑張っている人達もいる。かつての新潟の繁華街である古町に、町おこしという大義名分を抱えて活動しているアイドルがいるという話は以前書きました。
「若者のすべて」 フリージア工房 国道723号店 2012年11月5日

 町に根ざして、町とともに活動するという事は、プロサッカークラブも、アイドルも、町と運命共同体であるという覚悟が必要であります。何年か前に、新潟にプロ野球チーム誕生?というニュースがありましたが、その内容に私は憤りを感じました。それは、ある街のプロ野球チームを移転させて新潟のチームを作ろうというスタンスが納得できなかった。プロ野球が現状のチーム数を変えるつもりがない以上、それは仕方がない事だとわかってはいますが、ある街で営業的にうまくいっているとは言い難いチームを、うまくいっていないから新潟に移転させる。新潟だったら人気出そう!なんて目論見でチームを作るのが納得できない。捨てられたその街はどうなる?そんなスタンスなら、新潟でもうまくいかなくなったら移転するかもしれないのでは?そう思ったのです。
 本当に新潟の野球ファンのためにプロチームを!と思うなら、新チームを立ち上げるべきで、それが出来るようにチーム数増加を働きかけるべきでしょう。

 新潟に根ざして活動しているアイドルがいくつもあります。地方アイドルが全国あちこちにある現在、その事自体は特に珍しいトピックではないけれど、新潟にはそれを十年やっているアイドルがいる。地方アイドルの代表的存在である「Negicco」です。昨今の地方アイドルムーブメントの影響で、この地方アイドル界の老舗にもスポットライトが当たるようになった。地元で地道に活動してきた結果、新潟県では抜群の知名度を誇るNegiccoが、このムーブメントのおかげで他の地域のアイドルヲタにも知られるようになり、ファンを増やす結果になった。サッカー界とアイドル界は似ている所があるという話は、このブログでも書いた事がありますが、このNegiccoのサクセスストーリーは、地域リーグで活動していた新潟のクラブが全国リークであるJリーグに昇格したという感じです。

Negicco「サンシャイン日本海」MV(Full)


 このMVに出てくる風景はまさに新潟の風景。歌が始まってすぐに出てくる万代橋は新潟のシンボルです。作曲は元オリジナルラブの田島貴男さん。

 上で紹介した記事「若者のすべて」で取り上げたアイドル「RYUTist」は新潟市古町で活動するアイドル。音楽に、ステージに、町の盛り上げに、真摯に取り組んでいるメンバーとスタッフ。この真摯な姿勢というものは、地域に根ざした活動とリンクしている。Negiccoもそうですが、こういう地道で、まっすぐな気持ちを持った活動をするという事が地方アイドルには大切な事で、それは単なる芸能活動的な側面だけでなく、活動には地域活性化などの目的も付随するため、社会的な信用も大切になってくるのが大きいのだと思われます。
 それは、テレビ局のスタジオやコンサート会場のようなクローズされた空間だけでなく、町というオープンな空間で看板を背負って活動していく者の使命として、そういった社会性もそれなりに必要という事なのでしょう。

【PVフル】RYUTist 3rd single「Wind Chime!~街のトンネル~」


 このMVには古町の風景が出てきます。ハロヲタ的には永井ルイさんが関わっている事にも注目です。永井さんにはまたハロプロに関わってほしいなと思っています。カントリー・ガールズなんて合いそうな気がします。

 町にお金が落ちるということ。町に外から人がやってくるということ。町に賑わいが生まれるということ。それは大切。ただ、それを果たすために必要なのは、統一規格なチェーン店で揃える郊外型大型店舗の役目なのでしょうか? 地道な商売を推進する地元密着型な商店、あるいは商店街は廃れていく運命なのでしょうか? そして、そこに「アイ」はあるのでしょうか? 20年前とは景色が変わった新潟に、新しい風景がまたひとつ。

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Secret Angelsという衝撃

2014-09-06 18:42:03 | アイドル etc

 ちょうど一週間前になるけれど、フジテレビで「歌がうまいアイドル日本一決定戦」という番組をオンエアしていた。予選を突破した℃-uteの岡井ちゃんが出演するというので視てみることにした。その時点では他の出演者はチェックしていなかった。そのほうが先入観に捉われずに視られるだろうという判断。
 出演者は9グループで、各グループの代表者が歌う(他のメンバーがバックで踊るのはOK)という趣旨。まずは3グループずつに分かれて各組から1グループを選んで、残った3グループが決勝に進出するという流れ。
 最初の組は「アイドリング!!! NEO」、「Secret Angels」、「Happy Dance」。この組は「Secret Angels」が決勝進出。このグループは今回初めて知ったのだけれど、あの「アクターススク-ル広島」に所属し、紹介VTRでは関係者が「アクターズスクール広島史上最高の歌姫」と絶賛。その時点で私は「まあ、テレビ向けにオーバーに言っているんだろうなあ。(BABYMETALの)中元さんやPerfume姉さん以上とか、この小学生みたいな子(実際は中一)がその器とは信じ難い」と思っていた事を告白します。
 しかし、歌が始まるととともに、私はテレビに釘づけになった。「めっちゃ上手い!!!!」おそらく視聴者の多くも同じような感じだったに違いない。正直言ってこの時点で優勝はこの子だろうなと確信してしまいました。

アクターズスクール選抜ユニット Secret Angels 【TV公開番組で優勝】 広島ロコドルフェスティバル 2014/8/24

 ※ 曲は宇多田ヒカル「AUTOMATIC」と篠原涼子「愛しさと切なさと心強さと」のカバーを披露。

 アイドリング!!!の派生ユニット、ドロシーの事務所の新人と、顔触れ的には結構激戦区と思われた1組目は満場一致の勢いで広島の歌姫が勝利を収めたのでした。

 こうなってくると、勝ち負けよりも他の子達がどんな歌を聴かせてくれるか?そこのみに楽しみがいきます。2組目は、さゆの親戚が所属しているという「放課後プリンセス」、福岡市で活動する「HR」、このブログでも何度か取り上げている大阪のパフォーマンスグループ「Dancing Dolls」。
 私的にはダンドルのみぃちゃんが「Let it Go」の英語歌詞を見事に歌ったことに軍配を上げたのですが、結果は放プリとなりました。まあ、放プリの子もいい声していたので納得であります。

 そして最後の組は岡井ちゃん登場。アクターズスクール広島からデビューし、Perfumeの広島公演のオープニングアクトを務めたこともある「まなみのりさ」、大阪で活動する「OSAKA翔GANGS」、そして「℃-ute」。
 まみりは、みのりちゃんが良い歌声を響かせてくれ、いきなり岡井ちゃんに強力なライバル!と思ったのも束の間、続いてOSAKA翔GANGSは面白演出で勝負してきた!歌わないメンバーがただ踊るだけでなく、仮装して変な踊りを見せてきたり、歌っているメンバーと一緒にカメラ目線でポーズしてきたりと、エンターテイメント色全開。会場は笑いに包まれましたが、歌はしっかりしていた。
 続く岡井ちゃんはかなりの緊張の中、なっきぃ&マイマイをバックダンサーに従えて熱唱。番組を見逃した方はこちらをご覧ください。
 審査員の泉谷しげる氏が遠回しな表現でおっしゃっていたように、正直言って「(他のグループとは違い声援を入れてきた)ヲタが少し目立ち過ぎたな」という悪印象も感じたのは確かだし、ところどころ高音が不安定に思えたし、やはり他の出演者と比べて声量というか声の伸びが今ひとつに感じられた事も確か。勝ち抜けはOSAKA翔GANGSに持っていかれたけれど、3組の中では一番激戦区と言えそうな組だったので、致し方なしとも思えた次第。

 参考までにその両グループの動画を。

【まなみのりさ公式】花魁サンダー short ver.


OSAKA翔GANGS ポジ女子宣言


 という訳で、決勝は「Secret Angels」、「放課後プリンセス」、「OSAKA翔GANGS」となって、予想通り広島の歌姫が優勝となりました。
 自分も結構いろんなアイドルグループを観てきて、いろんなグループのCDを買って、観てない買ってないグループでもYouTubeなどで動画をチェックして、だいぶ知ってきているつもりでしたが、まだまだ日本は広い。凄いアイドルさんがいるものだと、改めてこの日テレビの前で感心しきりでした。Secret Angels、是非とも一度ステージを観てみたいと思ったのでありました。

 歌がうまいアイドル日本一決定戦 公式サイト (各グループの出演者の歌動画あり)

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キャラメル☆リボン 虹と笑顔と夏

2014-09-01 22:36:26 | アイドル etc

 TIFで観たかったけれどタイムテーブルがうまく合わずに観られなかったグループがいくつかあって、そのひとつがキャラメル☆リボンだった。地方からTIF出演のために上京してきたようなグループは数日は東京に残ってイベントやライブを行なっていたグループも少なくなく、キャラメル☆リボンもTIFから一週間後の8/10にタワーレコード新宿店でインストアライブをやるというので、足を運んできました。

 キャラメル☆リボンは大阪のESSEアカデミーというスクールに所属する三人組アイドル。タワーレコードの主宰するアイドル専門レーベルであるT-Palette RecordsからCDを出しています。ポップなメロディにリズム系の音が印象的なサウンドで、よく通る歌声を聴かせてくれます。

 歌がしっかりしている三人が、MCになると大阪弁で軽快なトークを展開。あまちゃん(上野天音さん)が付け髭で「あまたろう」というキャラに扮してボケキャラを演じて客席が温かい雰囲気に包まれます。
 そのあまちゃん、歌になるとガラリと変わって、よく伸び透き通る歌声と、歌詞に合わせて表情を作ったりと、真摯なステージを見せてくれます。真摯なステージングというのはキャラメル☆リボンの長所と呼べるもので、その姿に引っ張られながら客席も非常に温かい。曲が終わると客席の拍手がとても長いのです。「とても良いものを見させてもらった」という想いがそうさせているのだと思います。私も力を込めて手を叩くのでした。

 新曲はアイドルソングワークとしては、一連のLinQへの楽曲提供でアイドル音楽好きの間で定評のあるSHiNTA氏が手掛けていて、グルーブ感のあるサマーソングになっています。彼女たちが少し背伸びをしたような、そんな甘酸っぱさのあるポップス。
 一通り歌い終わりイベントの告知に移ると、「この後の握手会はなんと衣装ではなく私服です!」とメンバーが発表。レアだなんだと盛り上がっていたところに、まだあまたろうキャラが降臨したままなあまちゃんが「このあとすぐ大阪に帰るんで」と内部事情を暴露して、横の二人にツッコミを受けまくるという一幕でインストアライブは終了しました。歌もよし、トークは楽し、会場の雰囲気温かし。
 しっかりしたステージと庶民的なトークとの融合するキャラメル☆リボン。いつまでもこの良さは大切にしてほしいと思いながら、爽やかな気分で会場をあとにしたのでした。

キャラメル☆リボン「ファーストシークレット」MV


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TIF2014を観て感じた問題点

2014-08-26 22:34:05 | アイドル etc

 前回の更新まで数週間に亘ってTIF2014の感想記事を書いてみました。TIFは同時進行で複数のステージでライブが行なわれますので、その全てのステージについての感想を個人で記すのは無理で、また出演者を全員観ることも無理であります。だからこそ、どのステージを観るかが各個人に委ねられているし、感想記事を書くにしても参加者一人一人が取り上げるステージは違ってきます。つまり「感想は参加者の数だけある」と言っても過言ではありません。
 しかし、運営についての感想については、結構共通認識として各参加者が持っている部分ってあるわけです。たとえば、入場についての問題は毎年言われている事で、如何に並ばずに入場出来るかというのはなかなか改善されません。例を挙げると、屋上に上がるエレベーターの数は決まっている以上はSKY STAGEで人気アイドルが登場する時の渋滞は避けられず、私もそれを見越してプランを考えてみたりしています。
 とは言っても、自分が観たいアイドルさんが人気者であるなら、その渋滞に巻き込まれる可能性は大で、そういう事もあってか、人によっては少し早めに入場して待機しているなんてケースもよく見かけます(着ているヲタTで推しがわかるので、そういう事がわかる)。
 でも、これは観客のマナーの問題になりますが、目当ての人でないステージでは後ろに下がっているか、流れで前方に行った場合でも「ちゃんとステージは観ようよ」と思う場面が今年もありました。今年も、と書いたように、この問題は毎年散見します。地下系のヲタだと対バン慣れしているのでお目当ての人が出てくるまでは後ろに下がって待ち、そういう風にして前と後ろが暗黙の了解で入れ替わっていくのですが、それを知らない、或いは知ってはいるがそういう流儀なんて知ったこっちゃない!という事なのか、前に進出しつつステージを観ていない人も一部で見受けられました。このあたりが、メジャーとマイナーの文化の違いとでも言いましょうか、感情的には難しい面もあるとは思うのですが、せめて前に行くのならステージはちゃんと観よう。せめて手拍子や拍手くらいは礼儀としてやってもいいのでは?と言いたくなるケースが相変わらずありました。

 今年は個人的には初めてHOT STAGEに足を踏み入れずに終わったTIFでした。場所が他の会場とは少し離れていたのも理由ですが、混雑による入場規制、入場待ちなどがここ数年面倒に思えてきていたからでもあります。HOT STAGEはTIFのメインステージでもありますから、必然的に人気アイドルが多く出る。それはイコール「混雑する」という事でもあります。今年で言うなら、HKT48、でんぱ組.incなど、「観たい人が全員入場できないのでは?」と思えるクラスのグループが出ていたので、混雑は避けられない状況ではあったのではないでしょうか。
 HOT STAGEに関しては何時間かおきに一旦全員退場させて、観客を入れ替える時間帯を設定したらどうだろうか?と思います。特にメジャー級が出る少し前にそういう時間帯を設けるだけでも、少しは混雑も混乱も減るのではないかと思います。前方に同じ人間がずっと居座っていた!なんて事態も避けられるのではないでしょうか。

 オープンスペースで無料観覧ゾーンであるSMILE GARDENの観覧マナーの問題については、無料であるがゆえに様々な動機を持った観客が来るという事は覚悟の上での開催になっていると思うので、ある程度は自己責任になってしまうのでしょうね。周囲と安全な距離を保ちつつ、お互いで気を遣いながら観ていくしかない。
 その上で、禁止事項や危険行為については今後は、もう少し厳しく取り締まってほしいなとも思います。これは警備を強化していくしかないのでしょう。チケット代の値上げにつながりそうですが、プロの警備員を増員し、言うことを聞けない人は退場してもらうくらいの毅然とした態度は必要なのでは?と今年の有様を見て思いました。
 ジャンプ禁止のSKY STAGEでの警備も含めて、一層の事、BiSが横浜アリーナで開催した解散コンサートでやっていたように、屈強な黒人の警備員を動員してみてはどうですか?それで治安が保たれるのならチケット代の値上げもノープロブレムです。

 元々、TIFは割と自由な空間というか、ヲタの良識によって治安が保たれていた部分が結構ありました。だからこそ、アイドルさんがヲタでごった返す中を通って次の会場まで徒歩移動しても混乱の起きない現場であったのですが、近年はそんな牧歌的な雰囲気は少しずつ失われつつあるという感はあります。それだけに、今後もこのフェスティバルが続くのであるならば、対策をすべき時期に来ているとは思います。

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TIF2014 「PASSPO☆~東京女子流」 ~夜空の下の星屑~

2014-08-25 20:10:15 | アイドル etc

 夜空になってきた。それとともに観客のテンションもハイになっていくのがわかる。ステージには「PASSPO☆」が出てきた。彼女達の音楽を考えるとより一層盛り上がりに拍車がかかるに違いない。第一回目から出場しているだけあって、安定のステージングを見せ始めるPASSPO☆。遠くから観ていてもダンスにキレがあるのが一目瞭然だ。そのキレこそが見せ場なのだなと思いながらステージを観る。
 個人的には夏の歌中心に、特に「ViVi夏」を観たかったけれど、この曲が観られたから良かった。夏の夜空に切なく響くナンバーなのだ。じっくり楽しんだ。

ぱすぽ☆ - 夏空HANABI (short ver.)



 夜空に歌が切なく響く中、夜空をバックに客席の上ではサイリウムが舞っていた。興奮した観客が投げているようだ。危険行為である。そんな雰囲気の中、続いてステージには「東京女子流」が登場した。女子流のサウンドなら観客も必要以上に興奮したりしないだろう。そう思いながら、2014TIFのアイドルステージのトリを務める東京女子流に大きな期待を寄せていた。
 女子流の曲というとファンキーで踊りたくなってくるナンバーが多いイメージではあるけれど、アイドルらしさ全開なナンバーもいくつかある。こういうお祭ステージではそれがきっと合っている。そんな期待が現実となった。「おんなじキモチ」を歌ったのだ。会場はあちこちで振りコピ大会となり、大いに盛り上がったのであった。

東京女子流 / おんなじキモチ



 という感じで、これで終わっていれば綺麗なエンディングであったのだけれど、サイリウム投げ、リフト行為といった危険行為はどんどんエスカレートしていき、東京女子流の公演中もメンバーから危険行為をやめるよう促されるなど、後味の悪い状況になってしまった。
 最後のいろんなグループがステージに上がってカバーを歌うフィナーレも、「とても盛り上がりました」としか書きようのないステージとなってしまった。まあ、このフィナーレはいつもこんなもので、カバーを歌うこともありグダグダ感は否めないコーナーではある。何故か「LOVEマシーン」が二回歌われたように、演出面でも特にヒネリはない。せめて選曲がアイドルナンバー中心なら「アイドルフェスティバル」に相応しいフィナーレだと思うが、普通のJ-POPヒットソング大会に終始するのも毎回疑問ではある。


 最後はあまり余韻が残るような終わり方ではなかったけれど、今年もTIFは楽しかった。いろんなアイドルを観るという事は、クロスオーバーなジャンルであるアイドル音楽の世界の広さに触れるという事でもあり、毎回様々な発見がある。今年も初めて観るグループ、久し振りに観たグループ、よく観ているグループなど、それぞれに魅力を感じながら、新鮮な気持ちで楽しんだ。年々、出演者も来場者も増えているという事で、アイドル音楽界の発展を感じながら、今年の出演者の皆さん、スタッフの皆さんに、感謝の気持ちをもって、TIF2014レポートを終わりにしたいと思います。皆さんお疲れ様でした。

TIF2014 8/3 観たステージ (観た順番で掲載。少しだけ観た人も含む)
lucky color's、パズルガールズ、ライムベリー、POWER SPOT、lyrical school、REV.from DVL、プラニメ、ねがいごと、水戸ご当地アイドル(仮)、GALETTe、JK21、LoVendoЯ、アイリス、Especia、エレクトリックリボン、アフィリア・サーガ、バニラビーンズ、ベイビーレイズ、THEポッシボー、PASSPO☆、東京女子流、ジャンボリーの面々。

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TIF2014 「ベイビーレイズ~THEポッシボー」 ~ステージで大きくなっていく~

2014-08-23 11:30:00 | アイドル etc

  バニラビーンズのバンド付きライブに大いに満足した頃、空は夜の色になった。ここからはポップロックなアイドルたちが続く。芝生の上で楽しむには最高なラインナップだ。

 まず登場したのは「ベイビーレイズ」だ。遠くから観るとまだまだ背も小さめな子達なのに、ステージ上をゴムボールのように弾みながら歌っている。一曲目が「暦の上ではディセンバー」だったこともあり、前のほうで盛り上がる虎ガー(ベイビーレイズヲタの呼称)達だけに限らず、会場全体が盛り上がっている。知名度のある曲を持っているというのは強い。それで観客の心を掴んだベイビーレイズは、アッパーな曲を並べて更に会場をヒートアップさせていった。
 そんなナンバーの中で「チャリンコアイドル」という曲が異彩を放っていた。♪チャリンコ乗ってチャリンコ乗って~♪というフレーズがやけに耳に残るこの曲、メンバーがステージをぐるぐる回ったりして自由さを感じさせる振り付けである。ベイビーレイズの持っている雰囲気、やんちゃな感じ、小生意気そうなプリティさ、そういうものが凝縮されているような曲で、実にベストフィットな曲に感じられた。観ているこちらも自然に体が動いてくるような、そんなファンキーさが確かに存在している。ベイビーレイズおそろしき子達。

チャリンコアイドル / ベイビーレイズ



 愉快な気分の笑顔に会場が包まれ始めた頃、今度は「THEポッシボー」が登場した。さすがポッシボーは歌がしっかりしている。これについては、「さすが元ハロプロエッグ」という見方も出来そうだけれど、それはちょっと違うのだなと思う。こういうフェスの場に居て色んなステージを観て、その都度リスペクトしてきているから、特定の団体に居ること居たことで特別視したりするのは野暮であるという気持ちが芽生えている。素晴らしいパフォーマーというものはいろんな場所から誕生していくものなのだと実感している。
 ポッシボーはエッグの新人公演やハロコンに出演していた頃はステージングが際立っていた訳ではなく、正直言って実力的には平凡であった。その後、ハロプロから明確に離れて仕事をするようになり、その年月の中で様々な苦労や経験を重ねてきたのだろう。それがポッシボーを大きくしたように見える。
 TIFに出てくるようになって明らかにポッシボーへの注目度は上がってきている。TIFのステージ、特にこういうSMILE GARDENのようなオープンステージはポッシボーヲタではない人も観ることになるから、流れの中で彼女達のパフォーマンスを観る機会を得て、そのステージングに魅了された人が夏を重ねる毎に増えてきているのだろう。その結果が今年開催された中野サンプラザでのワンマンコンサートに繋がったとも言える。
 いいものを見せる自信があるアイドルさんは是非TIFに出るべきだ!そういう流れは四年前の第二回目の頃から既に存在していて、その恩恵を受けて知名度を上げたグループもいくつかある。今話題のBABYMETALや、でんぱ組.incは、TIFでその存在を知ったり、観る機会を得たというアイドルヲタが少なくないはずで、そこから人気の波が広がってコアなヲタではない層にも広がっていったように思える。
 ポッシボーもTIFで評価を高め、アイドルヲタ内での関心度が上がっていった。TIF参加後のこの二年間はメンバーにとって、それまでの年月よりもハツピーな日々なのではないだろうか?今のポッシボーのステージは、自信と喜びに満ち溢れた表情を浮かべたメンバーたちが、本当に嬉しそうな笑顔を浮かべて楽しんでいるという、演者も観客もハッピーなステージだ。アイドルのライブを観るということは、ハッピーな気分になるということなのだなと改めて思いながら、ステージから放たれる熱気を受け止めた。夏のライブはこうでなくてはと、TIFの主役的存在の一角になってきているポッシボーを観る。

永遠ファイヤーボール / THEポッシボー


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TIF2014 「バニラビーンズ」 ~ありがとうの夏~

2014-08-21 22:50:34 | アイドル etc

 少しずつ日が沈み始め風が涼しさを増してきた。TIFの夜はやっぱりSMILE GARDENだ。ステージでは楽器機材のセッティングが始まった。「バニラビーンズ」はなんとバンドを従えて歌うようだ。鼓動高まる。

 TIFの第一回目、入場時にバニラビーンズのウチワが配られていた。彼女たちの事はその三ヶ月ほど前にオンエアされたMJのアイドル特集回で知った。ももクロが多くの人に見つかったこの放送は、バニラビーンズを知った放送でもあったのだ。
 その第一回目のTIFで観たバニラビーンズのステージングの良さ、トークの面白さは、想像を遥かに超えてイメージの向上に繋がった。ウチワをもらった時点ではさほど気に留めていなかった存在が、この時から「TIFに絶対出ていてほしい存在」に変化していたのだと気づけたのは、もう少し時間がかかったような気がする。そして、ウチワは今でも手元にある。

 バンドの演奏をバックに聴くと昔の曲も新鮮な曲に聴こえる。MJに出た時に歌った「D&D」を久し振りに聴く。バンドによる新鮮な音とともに懐かしさがこみ上げてくる。四年という月日はアイドル業界を色々と変えてきた。去っていった者、失った物、現れた者、手に入れた物。でも、きっと本質は何も変わってはいないのではないか?
 バンドが奏でる音は新鮮な響きではあったけれど、初めて聴いたようには思えないくらい自然に二人の歌声と調和していたように、この世界も常に過去は未来に繋がっている。TIFもそういうものなのだろう。

 バニラビーンズは最後に「ニコラ」を歌った。今年もアイドルの集まる夏がもうすぐ終わろうとしている。そんなひとときに耳にするのに、こんなに相応しいナンバーは他にあるだろうか?私はイントロから拍手をした。
 今年の夏もありがとう。今年の夏もTIFを観ることが出来てありがとう。今年の夏もバニラビーンズが観られてありがとう。夏はまだ続く。
 
[PVフル] バニラビーンズ「ニコラ」 Vanilla Beans


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