ローカル線の旅の話。第七回。今回は北海道てす。無くなる時に人はそれを祭にする。そんな話。
私はある年のゴールデンウィーク、札幌から旭川行き特急スーパーホワイトアローに乗り砂川で降りた。ここで函館本線から函館本線に乗り換える。これから乗る路線には特定の線名が付いていないので、そういう表現になる。
特定の名前が付いていないために函館本線の一部とされ、これまで廃止を免れてきた。だがJRとしても、さすがに利用者の少ない支線を放置しておく訳にもいかず、ついに廃止となるのだ。地元の人は「上砂川線」と呼んでいるそうだ。それにしても、特急の停まったホームはそれなりに立派だったが上砂川線のホームが見当たらない。
よく見ると木造の古びた跨線橋が雑草の茂る空き地の先に延びていて、そこの端にホームらしきものがある。白っぽい跨線橋は昔の蒸気機関車の煤で黒っぽくなったまま建っている。空き地は炭鉱で採れた石炭を積む貨車を置いていた貨物用の線路があった名残だろう。このあたりは昔は炭鉱で栄えた地域である。
上砂川線のホームは屋根もなく空き地のはずれにひっそりと存在していた。空はだんだん雲が厚くなり、陽は傾き始めている。白いディーゼルカーが一両でやってきた。ホームには人はまばらだったけれど、車内は結構人がいる。その乗客のほとんどが鉄道ファンなのは、皆が一眼レフを待っている事でわかる。
私は進行方向左側に座った。隣の席では鉄道ファンが地元の人と上砂川線の話をしている。地元の人も残念だと言いながらも表情はサバサバしているように見える。廃止されるべくしてされる線なのかもしれない。列車は砂川の市街地をすぐ抜けて平野から緩い丘陵に入っていく。左側に川が寄り添い、並行して走る道路沿いにも家はまばら。
上砂川線はそれほど長い路線ではないので30分くらいで終点の上砂川に着いた。駅は思っていたより立派な駅で、小さいながらも駅舎があり待合室もある。そして女性駅員もいた。小さな駅前広場に出ると人が大勢いる。車で記念撮影に来ている人もいる。というか、列車で来ている人よりも車で来ている人が多い。廃止になるという事でいろんな人が駆けつけてきているのだ。
振り向いて駅舎を見ると駅名標が上砂川駅ではなく悲別(かなしべつ)駅となっている。以前テレビドラマの舞台になり、この駅が悲別駅として使われたらしい。待合室にはロケ中の写真が飾ってある。上砂川線は廃止されればレールは消えるけれど、きっと上砂川駅、いや悲別駅は観光名所として残るのだろう。
悲別という名前とは皮肉に、駅の周りは悲しい別れという雰囲気ではなく、ちょっとした祭りな光景になっている。帰りの砂川行きは満員となり、ホームには大勢の人が見送りに出た、その中に色白で美人な駅員さんも手を振っている。廃止を目前に控えた上砂川線最後のゴールデンウィークは、去るものへの祭りで賑わう。その姿には哀愁めいたものは無いように思えた。手を振る人たちを見ていると不思議なもので、どこか感傷的な気分はなくなっていく。祭りの範囲気がそうさせたのだろう。
行きと同じ風景を眺め、日が落ちてきた砂川に着く。先ほどと同じように空き地の中の寂しいホームが現れる。ここには祭りはない。ようやく現実に戻り、私は跨線橋を上った。
昨年、ソニーがミラーレスデジカメのブランド名を「NEX」から「α」に変えた。「α」は一眼レフで展開していたブランド名で、要するに一眼レフもミラーレスも同じ名前で行きますよという事であります。
αというブランド名はミノルタの一眼レフに使われていたブランド名で、コニカミノルタが写真事業から撤退する時に一眼レフ部門をソニーに譲渡して、それからはソニーが使っています。私は元々ミノルタαを使っていたので最初はソニーのカメラにαと付くのは違和感がありましたが、色々な商品が送り出されているうちに慣れてきました。ソニーになってからも様々な力作と呼べる商品が出てきたので、現実を受け入れることが出来て、その結果慣れたというところでしょう。
でも、やはり大事な境界線というものはあるわけで、そこを超えて名前を軽く扱うのは賛成出来ない気持ちもあります。
あらゆるジャンルにおいて商品の名前はとても大切。どんなに良い物を作っても名前から受けるイメージで、その商品に対する印象が良くもなったり、悪くもなったりする。そして、馴染めない商品名を付けるような会社には不信感のような気持ちも芽生える。
大切に育ててきた名前をマーケティングやらで安易にいしるのは、私は好ましくないと思っています。そのような時の「何故改名するのか?」という理由には、得てしてネガティブな理由が隠されているケースが少なくないような気がします。
アイドルグループの改名も同じ事が言えると思っています。近年では、ももいろクローバーZという成功例があるので、アイドルグループの改名には決してネガティブなものばかりでもないとは言え、このケースは改名と売り出しがセットになったものであって、誰もが参考になるケースとは言いにくい。基本的には、ある程度の活動をしてきて、ある程度のファン数を獲得してきている場合は、あまり改名はしないほうが良いと思います。ファンが抱く名前に対する愛着というものは関係者が思っている以上に強いものであり、それゆえに改名が応援のモチベーションを下げるという事も大いにありえるのてす。改名するほど「そんな程度の扱いなのか」と思われてはマイナスでしかないのです。
たかが改名と言うなかれ。世の中で一定以上の評価と知名度を得ているブランドは改名をすることは稀です。ブランドを築いていくのは困難でも、失墜させるのは容易だからです。アイドルグループの名前もそうではないですか?と思いながら、なぜ?と理由を考えるほどにクエスチョンが増えていきます。
さゆこと道重さゆみサンがモーニング娘。秋ツアー初日に卒業後について発表。卒業後はしばらく活動を休業すると公言しました。
アイドル活動を夏休みになぞらえたのは、かつてのおニャン子クラブですが、これは言い得て妙で、旬が短く、その短さに活動の思い出が濃縮されるのが女性アイドルであります。まさに夏休みという一瞬の永遠の輝き。
そんな中、さゆはアイドルを11年半やってきた。これは凄いことです。しかも、その全ての活動歴に於いて女性アイドルをやりきった。一度たりともアーティスト風味になる事もなく、スキャンダルも起こさず、応援している人達が夢を見続けることが出来た。ここまで長い事女性アイドルをやりきった人を他には知りません。
さゆは発表の際に、元々は芸能界に憧れていた訳ではなくモーニング娘。になる事しか考えていなかった。たから、モーニング娘。でなくなった後のことはイメージできないと語っています。ナルホドと思わせるコメントです。個人的には、モーニング娘。卒業で引退もあるかもしれないと思っていたし、そうなったとしても、さゆらしい決断だと思えたので、休業は意外ではなく、この機会に納得いくまで充電してほしいと思っています。
長い長い夏休みを走り回ってきたさゆは、これからは冬休みをしてほしい。故郷に帰ってのんびりしたり、山奥の温泉でくつろいだり、ハワイの海で癒されたり、それこそ家にこもってインドア趣味を極めるのもよし。
自らの青春をモーニング娘。に捧げたのだから、しばらくはまったりと自分のための時間を過ごしてほしい。そんな休みの時間がさゆにどんな好影響を与えてくれるのか?それを楽しみにしたいです。
モーニング娘。はアイドルでありますが、メンバーの入れ替わり、チームワークを重視する点、伝統を大切にしているところなど、グループの形としてはスポーツチームに近いように思っています。そういう目線で見ていくと、○○が卒業した! △△がセンターになれない! などの類のジレンマも、本質が見えてきて多少は納得出来るのではないかと思っています。
スポーツのジャンルはなんでもいいのですが、モーニング娘。は女子ですから、ここはバレーとかバスケとかサッカーとかに例えるとわかりやすい。ハロプロという組織はJリーグクラブの組織に似ている部分があるので、ここではサッカーに例えてみたいと思います。
モーニング娘。は結成当初、安倍なつみというエースストライカーがいた。FW安倍にボールを集めるサッカーをやってきたチームはやがて、その戦術に限界を見て安倍とは違うタイプの「自ら点をとりにいくタイプ」の後藤真希を加入させ、それが大当たりとなり黄金時代を迎える。
その後時代は変わり、吉澤キャプテン時代は体力重視のサッカーを展開。テクニックよりどれだけ汗をかけるか?で総力戦を行なった。
高橋キャプテン時代には高橋田中不動の2TOPに、久住というトリッキーな動きを見せるサイドアタッカーを上手く使った時期を経て、テクニックに裏打ちされた流れるようなコンビネーションで魅せるサッカーを見せてきた。それを行なうことが出来た影には、絶対的な信頼感と安定感を持つ新垣亀井というダブルボランチの存在が大きかった。
そして、現在は若きエース鞘師を1TOPに置き、2列目に石田、ボランチでキャプテンな道重がチームのピンチを度々救う。そんな感じのスタイル。人数が足りないので完全なフォーメーションは作れませんが、私がイメージする今のモーニング娘。のフォーメーションはこんな感じです。
鞘師
生田 石田
小田 道重
佐藤 工藤
譜久村 鈴木
飯窪
2列目の真ん中とさゆの後釜が欲しいところ。小田を2列目の真ん中に持ってきて、新人を二人同じポジションはないとして、譜久村を左ボランチ。空いたところが新人補強ポイントか。
※こういうのは人によって違う並びを考えるだろうから、あくまでこれは自分の考えたフォーメーションです。
Jリーグクラブは下部組織を持つことが義務づけられています。高校年代のユース、中学年代のジュニアユース、小学生のジュニアなど、年代に合わせたチームが編成され、そこで選手を育成しています。更にそれらのチームとは別に技術を学んだりする場であるスクールもあります。こちらはチームのように入団するのに合格不合格の基準はなく、実力に関係なく入れる組織です。
プロとアマチュアの垣根がないサッカーでは、Jリーグのユースチームと高校のサッカー部チームとが「プリンスリーグ」という地域別に作られているリーグで日頃対戦もしています。また、ユースに所属している選手が才能を見出されてJリーグの試合に出場することも珍しくありません。高校生が大人に交じって試合をすることも育成に繋がるという訳です。
ここでピンときたと思いますが、ハロプロも下部組織を持っています。以前はハロプロエッグと呼ばれ、現在はハロプロ研修生と呼ばれている組織です。この下部組織から「昇格」してモーニング娘。に加入したりするというシステムが構築されている現在の形は、まさにJリーグクラブそそれに似た流れであります。Jリーグの高卒新人も以前は下部組織出身の選手よりも高校サッカー部出身の選手がずっと多かったのですが、最近は下部組織から入団する選手が増えました。J1のユースからJ2のクラブに入団みたいな、直系のトップチームに昇格出来なくても他のクラブから声がかかって入団するケースもあります。
ハロプロも最近の流れとして、モーニング娘。の新人オーディションは研修生上がりの子が居るのが定番になり、今回の12期オーディションでも研修生から加入させるならどの子がいいか?という議論を交わしている娘。ヲタも少なくないと思います。
誰が加入するのか? どんな新人を見出すのか? それは現在のモーニング娘。に必要な部分を考えていくと見えてくるのではないかと思います。
ローカル線の旅の話。第六回。今回は高知県です。
残暑厳しい季節、高松から高知行きの特急に乗った。香川県と高知県を結ぶ主要路線である土讃線(どさんせん)は電化されていないので特急も鈍行も電車ではなくディーゼルカーで、しかも単線。幹線だけど実態はローカル線である。
雨が少ないので溜池の多い讃岐平野を抜けて山間に入ってきた土讃線は、高知県に入ると更に山深い風景に車窓を変えた。谷はとても険しく頂は高い。100m以上はあるかという高さ。深いところだと200mほどの高さだという。そんな渓谷を川に沿って線路は左右にカーブしながら続いている。
私は大歩危(おおぼけ)という駅で降りた。谷が深く急な斜面を形成しているので駅は川面に近い低い所にある。字面の通り、鉄道のない大昔は歩くのがとても難しく危険な所だったのだろう。マイクロバスが回転できるくらいの狭さしかない駅前広場から延びる道路は駅前から急な坂道になっている。基本的に平坦な部分のない駅前風景である。
ここから更に奥に入っていくと祖谷(いや)という集落があり、そこは平家の落人が流れ着いて住んだという言い伝えがある。かずらを編んで作った吊り橋「かずら橋」というものもあり、嶮しくそびえる谷に架かっている。
そういう観光地に向かうのも悪くないけれど、暑くて仕方がないので駅前の大衆食堂に入った。古びたサッシの戸を引くと、飾りっ気のない店内は何十年前の内装といった造りだ。食堂の片隅にあった本棚には1980年代の少年漫画の単行本が並んでいる。手書きのメニューから私はアメゴ定食というものを注文した。
出て来たのは身がプリッとしていて脂の乗り具合がさっぱりした川魚で、美味しかった。店は空いていたが、それは単に時間帯が昼食時から少しずれていたためだろう。昼食も済んだところで、特急で一つ先の大杉駅に行ってみることにした。
大歩危ではとても深かった谷は大杉のあたりから川幅とともに広がり始め、線路の周りにも少しばかりの平地が広がっていた。それでも、景色はまだ渓谷と呼べる深さを保ち、夏の夕方の日差しが木々を斜めから包み込んで淡く照らしている。大杉の集落は駅のまわりに京成されている平地に広がっている。。集落を一回りしてから川を橋の上から眺めた。せせらぎの音が残暑を忘れさせてくれる。冷えたラムネが飲みたくなるような、そんな緑の風景だ。
私が気づくのが遅すぎなのかもしれないけれど、先日鞘師里保ちゃんがiPodユーザーであると知った。それも、manoやshuffleではなくiPod classicだという。鞘師が自称精神年齢が高い事は知っていたけれど、モノ選びに自分の価値観をしっかり持っているとわかり(ちょっと大げさか)、今まで以上に好感度が上がったのであります。
鞘師里保ブログ記事より
http://ameblo.jp/morningmusume-9ki/entry-11769759979.html
90年代に比べると、今は電車の中で音楽を聴いている人を見かける回数が減った。代わって今はスマホをいじってる人が多い。何をやってるのかは人それぞれだろうけれど、ゲームをやってる人が多い印象がある。ゲーム機を車内でいじるのは大人として抵抗がある人でも、スマホなら見た目に問題がないという気安さからか。
世の中、CDや本の売上が落ちているそうだけど、電車の中での光景を見る限り、それは頷けるものがあります。
ところが、アイドルさんは世間様よりも音楽プレイヤーの愛用家が多いように思える。職業柄、移動の際には歌を聴くことが少なくないのかもしれない。でも、最近はiPhoneのデータ容量も大きくなってきたので、音楽を聴くにあたってスマホに音楽を入れて聴くというスタイルもマイノリティではなくなってきている。私も少し前から音楽プレイヤーはiPhoneになった。今はスマホはAndroid機を使っているけれど、音楽を聴くのはiPhoneだ。使いやすいのが良いです。
しかし、iPhoneにしても、iPod nanoにしても、ウォークマンにしてもそうだけれど、たくさんCDを入れたいと思っても限界が早い。増えてきたとはいえ、マニアにとっては容量がまだ足りないのです。どんどん入れていくうちに容量の余裕がなくなり、新しくCDを買うと代わりに何かを消さなくてはいけなくなるという面倒なことになります。
しかし、iPod classicならかなり余裕がある。何百ギガバイトなんて容量は他の音楽プレイヤーには今となってはほとんどない大きさ。HDDを使って音楽を保存していくプレイヤーならではの醍醐味です。
ひょっとしたら、iPod classicにこれまで買ったハロプロCDを全て入れてある!なんて人も世の中には居るのではないでしょうか? そういうのやってみたかった。憧れでしたよ。
なんで過去形なのかというと、いよいよiPod classicの系譜が途絶える日がやってきそうだからであります。時代はCloud。所有音楽は手元に残さずネット上の仮想空間に置いておくのが常識の時代なのだそうです。
私はそんなアメリカ的合理主義はイヤだ。だいたいからして、アイドル好きならばCDというものはジャケットや歌詞カードの写真も含めたコレクション。それらを手元に置き、そして手元に揃っているライブラリーを手のひらの小さなプレイヤーに収めて持ち歩くという事に浪漫を感じる訳で、音だけ所有していても満足度は低い。そんな実態のないものでは所有欲は満たされない。
でも、音楽を手に入れるという行為に所有欲など関係なく、単純に音楽がそこにあればいい時代なのでしょうね。最近のアップルが始めているストリーミングによるライブラリー構築と音楽再生なんて、合理主義もここまで来たかと違和感すら感じる私です。
鞘師のiPod classicは驚くほど沢山入っている訳ではなく、このブログ当時で719曲のライブラリーなようですが、それでも「音楽をたくさん手にして持ち歩きたい」という鞘師ならではのヲタ気質が、iPod classicを買わせたのだと私は信じますし、きっとヲタ気質な鞘師はそんな自分の買い物に大変満足しているのではないかと推測しています。
この子がこのまま自分の思考や思想をうまく育てながら大人になって、20代になった頃にどういう人になっているのかとても楽しみです。より一層こだわりの人になっているか?案外フツウのなんちゃら女子系になっているか?
ハロプロって割とそのあたりは流されやすいタイプな人が多い印象だけに、鞘師がいつまで今の鞘師でいられるか不安のほうが勝るけれど、道重さゆみという流されやすくないお手本な方(というかヲタ気質な女の子)が身近にいるので大丈夫かなとも思っています。鞘師がフクちゃんの写真集に欲情している姿なんて、これはもう道重さゆみの好影響に違いなく、その流れが人格形勢にまでおよんでいるに違いないと思うからであります。
新しくてクラシックなアイドル鞘師里保。iPod classicがよく似合うアイドル。
※元記事URL
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/0a742f282e78930721df5fc492ce92fd
昨日のパシフィックヘブンイベントでBerryz工房の須藤茉麻様がオススメ曲を挙げた後、「コンサートには振り付けを覚えてきてほしい。あなたも8人目 のBerryz工房です」と言ったそうです。Berryz工房は7人だから、ファンの皆さんがそれぞれに8人目のBerryz工房なんだよと言う事です ね。いい話だ。
ちなみに自分の中では今でもBerryz工房は8人です。やはり舞波は永久欠番のような存在。だからヲタは9人目のBerryz工房だと思います。
このイベントが行われた昨日9/11は、Berryz工房2005ツアー「スイッチオン!」の初日の日付であり、石村舞波卒業が発表された日でした。
この「○人目の○○」という表現は、サッカーにおける「サポーターは12人目の選手」という言葉から来ていると予想されます。マコも昔、娘。コンで同じパターンで締めの挨拶をしていた事がありました。
サッカーの試合に於いてサポーターの応援が選手に力を与えているのは確か。同じように、ハロプロのコンサートに於けるヲタの応援というのも、なんだかん だでメンバーには力になっているという事なのでしょう。茉麻は以前に、辛い事があるとファンレターを読むと語っていたそうだし。
ただ、盛り上がりを作っていると同時に、ヲタの存在が世間に向けてハロプロにマイナスイメージを与えているのも疑いの余地のない事実です。
ハロプロヲタ=キモヲタみたいな短絡思考は、はっきり言って気にいらない考えだし、世の中のオタク文化否定主義みたいな風潮で、アイドルというジャンルが低く見られているのも寂しい気もしていますが。
だからこそ、茉麻の8人目のBerryz工房発言というのは、ヲタにとっては勇気づけられるというか、大げさに言えば応援する事に誇りを持てるというか、とにかく嬉しい言葉ではないですか。
Berryz工房はデビュー当初から握手イベントを行なってきて、その間に色々トラブルもあったようです。心ない言葉に傷つけられ、泣いたメンバーが途中退席した事があるなんて話も聞きました。
それでも一部の心ない人の行為は、あくまで一部として、多くのファンは有り難い存在と理解して歩んできたのであれば…。でも、そう思ってくれているか本心はわからない。
ヲタに向かって「あなた(達)は8人目のBerryz工房です」と言える茉麻の心意気は、さりげなくも、あまり大げさではない表現で「ファンの有り難み」を表した優しいメッセージと感じました。これは感謝の気持ちという本心な筈。
我々ヲタはそういうメンバーからの信頼感を壊さず応援していきたいものです。
<2014年の追記>
今回読み直していて懐かしいなと思いながら読んでいました。そして、今年Berryz工房が武道館公演を行なった日付が舞波の卒業が発表された日であるという事を思い出しました。あれからもう9年という月日が経過したのだなとしみじみ。
9年前、あるいは10年前(デビュー年)のベリヲタへの風当たりは決していいものではありませんでした。それは「対世間」だけでなく、「対ハロヲタ」の中でもベリヲタに対して向けられる視線は否定的なものであったように思います。それは当時のベリメンたちが幼すぎたため、そこから連想される「負のイメージ」が応援している人について回った。当時のハロプロ、というか当時はまだまだ「ハロプロ=モーニング娘。」ですが、そのハロプロを取り巻く状況がよくなくなっていたので、ヲタとしては少しでもマイナスイメージになるものは発信していきたくないような、そんな感情もあったのかもしれないし、余裕もなかったのかもしれない。ムラハチまではいかないけれど、「お前たちは俺達とは別者な」という感じの扱いを受けている空気がベリヲタにはあった。
そんな状況に置かれていたからか、昔も今もベリヲタ界隈には不思議な連帯感がある。2003~2009くらいまでの娘。ヲタの独特な連帯感とも少し違う性質を持ったそれは、何かに例えるなら、インディーズで長年陽の目を見てこなかったバンドを応援している人達に少し近いような気がする。
そういう空気ってメンバーにまで届くのかどうかはわかりませんが、ハロプロコンサートだと客席からの雰囲気で伝わっていたかもしれないな…なんて思ってみたりするわけで、そういう会場の中でベリヲタさんたちが応援している姿って頼もしかったかもしれないななんて良い方に捉えてみる。ベリってなかなかメンバーカラー別ソロTシャツを発売しなかったけれど、あの当時のハロコン客席では、色付きTを着ている人は娘。ヲタという感じに、Tシャツがわかりやすいアイコンになっていたのかもしれない。
Berryz工房の武道館公演、昨年は℃-uteがゲスト出演した。キッズ以来の同期であり仲間な彼女たちがステージに立つのは自然であり、会場は大きな拍手で℃-uteを迎えた。メンバー同士も仲が良いので、ステージも良い雰囲気になる。
バックダンサーとして参加したハロプロ研修生のコーナーもあった。ベリのバックで踊る彼女達、それに対するごほうびみたいなニュアンスに思えたし、ベリメンも研修生コーナーに参加して研修生Tシャツを着て踊った。微笑ましい光景がそこにあった。
しかし、今年の武道館はゲストだらけの「プチハロコン」状態になったそうで、これはベリだけでなく、スマも℃も武道館ではそうなっているので、まあ仕方がないのかもしれない。けれど、グループの置かれてきた歴史を思えば、ベリの大切なステージに(昨年参加した℃や研修生以外の)他のハロメンを安易に上げるのは配慮が足りないようにも思えるのです。もう昔のメンバーはそこに居ないとしても。
いくらベリヲタは常にライブを楽しむ事に力を注いでいると言っても、ただのお人よしではないんだze!なんて思ってみる。
アイドルの対バンライブで、他のアイドルも全力で楽しみ、ベリの出番の頃に体力を消耗してしまったなんて逸話もあるようなベリヲタさんたちは、「楽しいものは全力で楽しむ」というスタンスだけれど、その心は結構複雑に出来ているんです。
Berryz工房の活動休止が発表されてから早いもので1ヶ月以上が経ちました。最初にこのニュースを知った時は信じられない気持ちでいっぱいだったけれど、こうして日にちが経ってくると現実として実感出来るようになってきました。
活動休止と言っても、それは限りなく解散に近いもので、いつの日か(期間限定なものだろうけれど)復活した時のために、敢えて「解散」という言葉を使っていないのだというのが自分の解釈。でも、復活の日なんてやってくるのだろうか?
何となくBerryz工房はずっと続くものだと思っていた。これまでは、少しずつ大人になっていくメンバーたちが成長のスピードと歩調を合わせるかのように、アイドルとして醸し出している雰囲気をモデルチェンジしてきた。今残っているベリヲタさん達は、そういうモデルチェンジを受け入れ、これからもついていくぜ!という気概を持って応援している人達なんだと思える。そこにあるのは覚悟とかそんな悲壮感漂うものではなく、ベリちゃんたちの売上が下がってツアーの規模が小さくなろうとも、会場のキャパが小さい所になりうと、そこにBerryz工房があるかぎり、ずっとずっと応援していこう!そういう気持ちを持った人達だなと思える。
自分も、赤字にならない程度の数字さえ残してくれればCD売上にはこだわらないし、そういうリアリズムとは違うふわふわした世界で、今後もマイペースに歩んでいくのだろう。そんな事を漠然と思っていました。
もし、メンバーそれぞれが描いている夢の道が、今歩んでいる道では届かないのであれば、活動休止もやむを得ないと思っています。でも、そるだけでない何かがあるのたろうとも思っています。
現時点では、色々と特別なことをするのは年明けくらいなのかなと言った感じで、下手するとツアーのラスト公演まで、これといった企画もないまま静かにその日を迎えそうな気配すら感じますが、10年以上がんばってきたメンバーたちが報われるような膜引きの仕方をしてほしいと、それだけを願っています。
変に湿っぽくなるのは「らしくない」と思うので、明るく楽しく、それこそ「笑顔に涙」でBerryz工房というページをひとまず閉じてほしいと願っております。
前回の記事で取り上げたスレッドに、スマイレージの黒歴史?みたいな動画が紹介されていました。勿論、良い例で紹介されていたのではなく、悪い例でした…。
スマイレージ 「夢見る 15歳」
(Web Mix Ver.)
このMVの出来映えに賛否両論、いや賛はほとんど無かったような気がする。でも、一部であった意見のように、「突き抜け過ぎていて、逆にアリ」かも。かも。
まあ、あくまでMix Versionなのだから、本気出してないというスタンスで見るべきか。
ただ、このMVの完成をチェックした責任者はどんな気持ちで、何を思って公開にOKを出したのかがとても気になります。「なんだこのフリー素材を背景に貼り付けただけの動画は!」とか言って怒る人は関係者にいなかったのだろうか?
でも、狙って敢えてチープにしているのなら、これはこれでアリなのかもと思ったのですが、よく考えたら、敢えてにしても仕事が雑だろうと思い直した次第です。
今売り出しの新人、期待の新人、そういうグループにでさえこの仕打ちですから、当時の他のグループは言わずもがな。でも、スマイレージはこのメジャーデビュー曲の前のインディーズ曲はどれも良く出来たMVなんです。曲も良かった。個人的にはこの曲のMVがとても好きです。
なんだか久し振りに見ていたら目から汗が出てきました。うーん、この頃は良かったなあ。今のスマイレージは別な味わいがあって良いけれど、この頃のスマを取り巻く状況も含めて懐かしくてちょっと切なくなります。
某掲示版を見ていたら、ハロプロのMVはどうにかならないのか!という話題を語り合っているスレがあった。以前ならこの手のスレはアンチが悪口を書き連ねるだけのスレで読む意味などなかったけれど、最近はこういうスレにヲタが憤りを書いていくことが少なくないようで。
ハロプロのMVの内容のワンパターンっぷりについては、ここ二年くらいにより強度を増したように思われまして、最近は新曲MVが公開されても動画を見ないで音だけ聴いて別な事をしているという「ながら見」になっています。正確に言うと、動画は最初の方は見て途中から「やれやれ」と溜息をつきなから、別な画面を開いて歌だけ聴く訳です。
なんで溜息が出るかなんて今更書きませんけど、もうこれは諦めの境地という感じであります。(もちろん、メンバーには非はない。あと、℃-uteのMVはそんな中で割とマトモな方だとは思います)
以前よく言われていたのは「売上が伸びないから予算がない」という意見。確かに十年くらい前まではハロプロも結構楽しいMVを作っていた。それを考えると予算の問題なのか?と考えてしまうわけです。しかし、他アイドルが予算なくてもアイデアで良いMVを作っている例がいくつもある。それを思えば予算がないとしても、それは理由にしてはいけない。
個人的に、あまり予算がかかっていないだろうな?と思うMVで好きなのは、少し前のでんぱ組.incのMV。特にこの2つは発売当時よくYouTubeで見てました。
くちづけキボンヌ
https://www.youtube.com/watch?v=e4kB1g0fKIA
メンバーが撮影したチェキをひたすらテープルに並べていくもの。プライベートショット的な写真の連続がヲタ心をくすぐるのでは。そして、曲のイメージと同様にどこか切ない映像。「チェキ写真」という本物ではない物と、ホンモノの人間との間に横たわる壁。そんな言葉が頭に浮かんだ。
冬へと走り出すお!
https://www.youtube.com/watch?v=XegA8Vgsk74
メンバーがそれぞれiPhoneを手に自撮りしたりメンバー撮りしたりした動画を編集して、休日の一日を表現したもの。ラストシーンの、地面に置かれた6人のiPhoneがタイトルを映している場面が良い。
他にも色々あるけれど、メジャーレーベル代表としてでんぱ組.incのMVを選んでみました。
個人的な気持ちとしては、別にハロプロがAKBみたくドラマ仕立てな映像なMVを作る必要はないと思うのですが、せめて毎回演出に趣向を凝らしてほしいと、願っているのはそれだけなんです。思えば、真野ちゃんやBuono!のMVは毎回演出に趣向を凝らしていて、どれも面白かった。そして、映像がちゃんとアイドルとしての魅力をうまく映し出していた。
このアイドルとしての魅力をうまく映像にするというのは、アイドルMVの必要条件だと思っています。ここ数年のハロプロのMVでそれが一番表現されていたMVはこれだと思います。というか、このMVしかない!と言い切りたくなるくらいに他のMVと比べ出来が段違いです。
morning musume - 彼と一緒にお店がしたい (HD)
このMV、メインボーカルのさゆとれいなが凄くチャーミングに撮れていて可愛い。しかも、それだけでなく他のメンバーも誰もが可愛く映っている。特に9期の一年目だからか、鞘師の映りに力を入れているのがわかります。鞘師がとても可愛いです。
おんなじような内容のMVばかりになるのは監督さんを始めとする映像スタッフの実力の問題なのかというと、そんな事はやはりなく、スレの中で「同じ監督の撮ったMV」として、さくら学院とモーニング娘。のMVが挙げられていました。で、見てみることにすると…。
さくら学院 - Hana*Hana [Full MV 400p]
モーニング娘。'14 『時空を超え 宇宙を超え』(Morning Musume。'14[Beyond the time and space]) (Promotion Ver.)
さくら学院(と、その派生ユニット)のMVは良く出来ているのは知っていましたが、これは素晴らしい。曲の歌詞とうまく合わせて展開する映像のテンポの良さ、各メンバーの可愛らしさを素晴らしく表現しています。上で紹介した娘。の彼店MVもそうでしたが、あくまでMVとして歌詞などの曲の世界観を表現しつつ、メンバーの持っているいい表情をきちんと捕らえて映像化する。それが出来ているMVはアイドルMVとして良く出来たMVなんだと思うのです。そして、それを私は求めたい。別に予算かけてロケをしなくてもいいし、凝ったセットでなくてもいいです。
今後もどうなっていくのかはわかりませんが、とりあえずプロデューサーであるつんくPの考えが以前ツイートされていたようなので、それを貼っておきます。
ファン 「俺がファンやったらもっとアップが観たい。」当時の♂Pの言葉で、
鎖骨より上が通常のアップなら、もうワンタイトで顎の輪郭ぎりから頭のてっぺんまで、
ツータイトで下唇から眉上まで詰めたサイズを多用してたって話です。娘。のPV
つんくP あ、その件ね。いまだにちょっとアーティスト気分の監督は雰囲気の絵を入れてくるけど、渋谷のビジョンで映ったら誰だかわからんもんね。なので、アイフォンで見ても渋谷で見ても○○や!ってわかるアップを入れる勇気のある監督の絵はHITする可能性があると俺は信じている。