フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

I WISHとSEASONS

2014-03-26 22:40:55 | ハロプロ(娘。)

 2000年の紅白歌合戦でモーニング娘。は「I WISH」を歌った。この年はグループ史上もっともCDが売れた年で、紅白に歌う曲にふさわしいヒット曲は世間のイメージするモーニング娘。らしさ溢れる楽しい曲調のナンバーかと思われたけれど、この年のシングルでもっとも売上が低く、お祭り的な曲調ではなく真面目なメッセージソングである「I WISH」を選んだのは意外な選曲であった。
 その翌年くらいのあるインタビューで、メンバーの好きなモーニング娘。の曲は?という設問があった。メンバーに人気のあった曲は「I WISH」だった。メンバーも本音の部分では、歌いたい曲はこういう曲なのだなと妙に感心したものだったけれど、そこに未来の道は既に引かれていたという見方も出来るかもしれない。

 「I WISH」は、辛い日もあるけれど、そういう日があるから幸せが訪れた時に喜びが溢れるのだという事を歌っていて、当時は人気絶頂だったモーニング娘。にとっては程遠い世界観の歌にも思えたけれど、彼女達の歩いてきた道は私達が知っている「テレビの中の世界」だけではないから、そういうものも含めて、つんくPは歌詞に思いを込めて書いたのだろうなと今は思う。そして、やがて訪れるモーニング娘。が歩く雨の道への心の準備でもあったのだとも思う。

 I WISH モーニング娘。
http://www.youtube.com/watch?v=BmtxkfPjREk

 同じ年の紅白歌合戦で、浜崎あゆみさんは「SEASONS」を歌った。浜崎さんもこの年に大ヒットを連発した歌手であり、モーニング娘。と同様に「時代の顔」であった。そんな浜崎さんは、この年に「絶望三部作」と題して大人の女性が過去を振り返って歌う曲をシングルで三作続けた。当時の女子高生に絶大な人気を誇っていた浜崎さんが、新たな方向性を探って展開した三部作である。
 この三部作はセールス的にも成功し、ファン層の拡大にもつながったという話だけれど、紅白で歌われたこの「SEASONS」も、過去の幸せと今の不幸とを対比させ、でも明日は歩いていかなくてはいけない。その先には今日という日を笑いながら振り返ることが出来る明日が待っているかもしるない。そんな想いを歌っている。
 浜崎さんもモーニング娘。がそうしたように、人気絶頂な時に「不本意な現在だけれど、いつか今を納得出来る未来が来る」と願う歌を歌っている。それを、一年の締めである大晦日に歌っている。両者ともに、定着しつつあったイメージからの新たな方向性を表現するための世界観として選んだもの(モーニング娘。は、つんくPが選んだものだけれど)が、同じ向きを向いていたという事実。今更ながら、その偶然に感嘆している。
 でも、これはきっと偶然ではなくて、時代の流れが向かわせた必然だったのだとも今だから感じる。

 SEASONS 浜崎あゆみ


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過去記事を振り返る 「アロハシャツで目立ちタイ」

2014-03-18 22:13:39 | ハロプロ(グッズ)

 この記事は2010年5月10日に発表されたものです。
 ※元記事URL
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/85eed709ab8939808ccca0d62e2415e4


 ハロプロがツアーTシャツではない、メンバー別のソロTシャツを初めて発売したのは、モーニング娘。の2005春ツアーでした。自分はこの時、さゆとどちらを買うか悩んで高橋愛ちゃんTシャツを買いました。
  それまでは一部のヲタが、野球やサッカーのユニフォームに推しメンバーの名前と、誕生日の数字や名前をもじった数字を背番号にして入れたのを着ていました が、これでコンサートグッズとして手軽に推しメンバーの名前入りTシャツを手に入れる事が出来るようになったので多くのヲタが飛びついて、あっという間に 必須アイテムのようになりました。同時に、メンバーのイメージカラーというものも定着しています。

 しかし、さすがに登場から五年も経つとマンネリを感じるようなりました。しかも、デザインは基本的にイメージカラーの単色に名前、或いはメンバーの落書き、じゃなかったメンバーのデザインロゴやイラストが入るパターンばかりで、遠目にはどれも代わり映えがしない。ならば、一つ買ったらずっとそれを着ていてもいいんじゃないか?そう思った私は、娘。コンでは未だに2006秋ツアーのさゆT、ベリコンでは2007夏ツアーの梨沙子Tを着ていたりします。(デザインを気に入っているからです)
 
 2006秋 さゆT    2007夏 梨沙子T

 せめてデザインやカラーリングを工夫してくれると良いんだけど…。そう思っていたところ、Berryz工房がやってくれました。

 メンバー別アロハシャツ
http://www.helloproject.com/goods/tour/10_berryz_summer/index.html

 (参考画像)

菅谷梨沙子アロハシャツ

 値段が5000円とちょっと高めですが、Tシャツに無理矢理リストバンドと生写真付けて3500円で売るよりは良心的?
 確かにノーブランドのアロハシャツにしては高いとは思いますが、、このアロハシャツを評価したいのはデザイン。これなら「なんとか普段着て歩ける」デザインではないですか(苦笑)。いや、ちょっとそれは無理という人もいそうですが、では「現場周辺を着たまま歩ける」デザインと言い変えてみましょう。なかなか良さげな気分になってきましたか?(アップフロントの回し者みたいですなあ)

 自分がデザイン的にこれは○だと思ったのは、背中とかにデカデカと名前が入ったりしていないところ。
 実は、名前がデカデカと入っている事は決してマイナスという訳でもなく、着ている側はそれで外に向けたアピール気分を味わい、恥ずかしさを超える事で推しメンバーへの忠誠心を表す事にもなっているのです。過去に、モーニング娘。が2006春ツアーで名前をフルネーム表記せずイニシャルにした事がありました。しかし、ヲタはそんな謙虚なデザインでは満足しないのか、売上は今ひとつ。そのまま2005春ツアーのTシャツを着るヲタが多かったため、ツアー後半に新バージョンを発売するという、今振り返ってみても異例の売り方を強いられました。
 勿論、その新バージョンの方は背中にフルネームが書かれてあり、こちらは普通に評判となり売れ行き好調となったのでした。

  そういう経緯があるので、Tシャツに関しては名前がデカデカと書いてある方が良いかもしれないとは思うのですが、アロハシャツでそれをやられた日には、本 当に「会場内限定」になってしまいます(苦笑)。それはヤメテという事か、発売されたアロハシャツはパッと見は普通(?)のアロハシャツ!名前はイニシャ ルで、襟の部分に小さくプリントされています。
 メンバーによっては、ちょっと派手目に見える色もあるけれど、アロハシャツなんだし派手なくらい で良いし、色は一応イメージカラーだから変えようがない。あっ、ベリの場合は色が変わるメンバーもいますが(苦笑)。とにかく、これなら会場外で歩くにし てもヲタTよりは見栄えが良いかなと思いました。

 でも、今回Berryz工房がアロハシャツを出してきたのは、ツアータイトルに「海の 家」とあるように、あくまでも海をイメージしたツアーだからだとも言える訳で、これから先はどうなるかわからない。毎回アロハシャツというのも変だし、そ んな事をしたら確実に二回目からは売れ行きダウン間違いなし(笑)。
 とは言うものの、せっかくTシャツにこだわらずメンバーシャツを作ってみようと新しい流れを作ったのですから、次回も何か別な形でシャツを販売してほしいですね。楽しみにしていますよ、企画担当様およびデザイン担当様。

 (文中のツアー名のところに、公式サイトのツアーグッズ紹介ページのリンクを貼りましたので、気になる方はご覧ください)


 <2014年の追記>

 今春のハロプロのコンサートツアーのソロTシャツのデザインを見ていて、「ああ、これは売れないだろうな」と思っています。どんなデザインかは公式サイトを見てもらうとして(余談ですが公式サイトもリニューアルして見辛くなったと思います)、ソロTがなんのために存在しているのかを作り手が忘れてしまっているのではないか?と思った次第です。
 ハロプロメンバーにはそれぞれカラーが設定されています。言い換えればカラーが決まったら一人前のハロメンとも言えます。カラーはコンサートの客席を彩るサイリウムの色にも反映され、ヲタは自分の推しメンのカラーに強い拘りを持ってコンサートに臨んでいます。推しメンのカラーを会場入りまでの私服にも反映させている人もいる事でしょう。そのくらい拘る事なのです。
 つまり、コンサートを観る上での「正装」、あるいは「ユニフォーム」とも言えるソロTは自己主張のアイテムなのです。それなのにカラーを控えめにしてどうする!!と思うのです。何が「クール」だ!大切なのはそんな見てくれの問題ではない!ハートの問題だ!と思わずにはいられません。

 今回取り上げたBerryz工房のソログッズで私はこのアロハシャツを絶賛しています。それは、それまでの「背中や胸にでっかくメンバーの名前が入っている」というパターンからの脱却に拍手をしたのであって、それはちゃんとデザインがメンバーカラーを生かしているからであります。遠目から見てもカラーがわかるものでなくてはコンサート用のシャツとして落第なのです。
 少しでもデザインセンスのいいものを提供しようという心意気はわかるし、ハロプロの会場の雰囲気をもう少し洗練されたものにしたいというのも感じられます。でも、デザインはフリーダムで良いけれど、カラーに関しては神経質であってほしいなと願います。ベリの場合で言えば、ソロTはベタなものであっても、ツアーTは結構かっこいいものが多い印象です。これが正解なのではないでしょうか。ツアーTは別に「正装」でも「ユニフォーム」でもなく、「記念品」な意味合いが強いから、どんどんかっこいいものであってほしいとさえ思います。でも、ソロTはカラーを前面に押し出した「応援グッズ」であってほしいのです。

コメント (2)
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Berryz工房デビュー10周年

2014-03-03 23:30:05 | ハロプロ(ベリ)

 Berryz工房デビュー10周年!そんなお祝いの日という事で、ツイッターでメンバー一人ひとりへのメッセージを書かせていただきました。コピペさせていただきます。

清水佐紀
リーダーではなくキャプテン制を取り入れたのは途中交代もあるという意味だったのだけれど、十年間不動のキャプテンだった。キッズの頃か らキビキビとした人という印象だけれど、だからこそ個性派メンバー揃いのベリをまとめられたに違いない。いつも汗をかいて頑張ってる頼もしき人。

嗣永桃子
私が初めて推したキッズメンバー。仕事に対して熱心でひたむきな人だけれど、そういう真面目な部分は基本見せない。そんな意識の高い人。 あれだけソロ露出がありながらグループではみ出さないのは、メンバーもその努力に対して一目置いてるのだろう。だからこそ仕事で幸せを掴んでほしい。

徳永千奈美
いつも笑顔。笑顔でない表情があまり思い浮かばないくらい笑顔。でも、この十年間決して目立つところに立っていた訳ではなくて、歌でも 舞台でも主役ではない。それでも笑顔を絶やさない。たぶん、千奈美がいなかったらBerryz工房はここまで続かなかったかもしれない。実は重要人物。

須藤茉麻
ベリのお母さんとか言われてるけど実は男前な人格を持ち、実はお人好しで弱い人。天下取るタイプではないけど、そんな芸能界向きではない 性格が大人のドルヲタ心をくすぐる。でも芸能界向きではないという事は良い奥さんになりそうという意味でもある。彼女がワガママ出来る人がいつの日か。

夏焼雅
彼女の凄さの本質って我々が思ってる以上に高いところにあるのではないかと思ってる。過小評価されてる逸材。そんな凄さを照れで隠しなが ら、いつもさりげなく高難易度な事をこなしてしまう。それでいて情に厚く、優しさもさりげない、そういうカッコよさを自然に身につけている素敵な人。

熊井友理奈
ベリのランドマーク。おおらかな人で大きい人。モデルさんみたいな美しさも備えながら、おしゃべりには変わらない初々しさがある。そこ がアイドルとしてのチャームポイントで、それがあるから身長が伸びようといつまでも妹的な存在でいられる。大きな木は涼しい木陰を作ってる。そんな妹。

菅谷梨沙子
圧倒的な存在感を放っていた美少女が、圧倒的にキューティーな人形的美少女に変貌している。そんな可愛らしい人がマイクを持つと低音を 響かせる。そのギャップはまさにベリの真骨頂。昔も今もやっぱりベリーズという星雲の1等星。放つ光の色が変わろうと輝きの強さは決して変わらない。

 改めまして、Berryz工房デビュー10周年おめでとうございます。ここからの10年も楽しみにしています。10年間でメンバーの変動が一回しかないというのはとても凄い事で、アイドル史上に残る偉業であると思います。これからもベリーズペースで走っていってほしいなと思います。

Berryz工房「あなたなしでは生きてゆけない」 (MV)


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☆デジカメを使いながら感じたこと☆

2014-03-01 23:08:47 | 写真とカメラ

 更新が滞ってすいません。久しぶりな更新になります。

 2月に久しぶりにデジカメを買いました。久しぶりと言っても八ヶ月ぶりなのですが、自分にしては随分と開いたなという感じです。
 ソニーのミラーレスを買って、付属で付いてきたズームレンズで遊んだり、マウントアダプターという他社のレンズを付けるためのパーツを使って古いレンズを付けたり。買ってから半月ほど経ちましたが、だいぶ馴染んできました。
 使ってみて思うのは、どんなに機能が便利になり性能が上がっても、写真というものはやっぱり撮影者のセンスが大切なんだなということ。つまり、最新機能というものは便利ではあるけれど、それだけではうまく撮れないこともある。古いレンズは手間もかかるけれど、使い方を工夫することで良い物は生み出せて、しかもその手間さえも楽しくなってきたりするということ。
 音楽にも同じことが言えて、デジタル処理で便利になって可能性も広がっているかもしれないけれど、結局は作り手のセンスや演者のセンスが大事なのではないかということ。
 上手くまとめるためには機械の力を借りるのは必然としても、それを必須にはしてはいけないのではないか?なんてことを考えてみたりします。

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