フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

ポツリと、ただ思ってる

2022-03-15 17:33:39 | ハロプロ(J=J)

 拝啓 S様。あなたのお姿を拝見できなくなって随分と月日が経過いたしましたが、いかがお過ごしでしょうか。
 S様が愛してやまなかったグループは昨年新メンバーが三人加入いたしました。あなたもネットなどで拝見されたことかと思います。三人とも個性的で、初々しくがんばっております。
 新人加入後のグループでは大きな出来事が発生いたしました。二代目リーダーの卒業です。定年制など存在しない、私はまだまだアイドルを続けると言い切っていた二代目リーダーでしたが、体調的な事が理由で無念の卒業を迎えました。卒業のステージではカンペに頼らず長い挨拶をこなし、各方面から絶賛の声が届きました。そのステージにあなたが居なかったのは寂しく思ったものです。
 二代目リーダーのクリアーな歌声と、S様のパワフルな歌声とが織り成すハーモニーはグループの宝でありました。あのグループのファンの方々には歌やステージングに惹かれてファンになった人も多いと思いますが、S様の歌声が大いにグループの見せ場となっていたのは間違いのないところです。
 途中加入のメンバーでは、ASHからやってきた逸材メンバーも今グループの牽引車として活躍しております。彼女も加入以来S様の姿に憧れ、己を向上させてきたのは間違いありません。いや、彼女に限らず、S様の歌う姿は後輩たちにとって眩い存在であったことでしょう。
 あなたを慕っていたメンバーといえば、愛知県出身で研修生からハロプロのマザーシップに加入した子も、研修生時代からS様に優しくしてもらい、S様を姉のように慕っておりましたね。彼女も元気にがんばっています。でも、正月や夏の公演などでS様と同じステージに立てなくなってしまったのを寂しく思っていると察します。
 そんなあなたが今、どのように過ごされているか、私は心配しております。歌声が錆びることのないよう、表舞台に出ていない間もトレーニングをしているのだろうかとか、筋トレはしているだろうかなど、気になってしまう日々であります。
 でも深く考えると、歌うことをこよなく愛するS様ですから、いつの日かまた歌の舞台に立つと思いますし、そのために鍛錬を続けてらっしゃるに違いない。そう思えてきました。そう確信することにいたしました。
 いつかまた、あなたが素敵な笑顔でステージに現れ、力強い高音と、響き渡る低音をファンに聴かせてくれると信じて、静かに待っております。今はその日が来るのが楽しみであります。S様が健康に暮らせ、充実した日々を過ごされるよう、アイドルの神様に祈っております。
 いつか。全世界のファンが待っております。敬具。

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KEEP ON 上昇志向!!

2017-01-21 22:53:04 | ハロプロ(J=J)

Juice=Juice『KEEP ON 上昇志向!!』 (Promotion Edit)

 昨年発売されたハロプロのシングル曲の中で特に好きな曲を挙げるとすると、Juice=Juiceの「KEEP ON 上昇志向!!」は挙げておきたい曲のひとつです。同じシングルに収録されている「Dream Road ~心が躍り出している~」のほうも大好きな曲で、現在のJ=Jの持つ「子供以上、大人入口なんです」な感じが楽曲面でも巧く昇華されて、メンバーの魅力がフルに発揮された仕上がりになっている手応え。そんな印象を持つのがこの二曲です。
 女性アイドルの旬は男性に比べると短い傾向にあり、ハロプロの場合、二十代になってから人気のピークを迎えた人は実に少ない。多くのメンバーの(人気面における)キャリアハイは十代の時だったりします。現在のJ=Jもデビュー当時ほどは、DDヲタ界隈で話題にされなくなったなという印象を受けます。

 しかし、ちょっと待ってほしい! 私はむしろ最近のJ=Jのほうがデビュー当時より好きだ!
・歌唱力のバランスがよくなった!
 各人の歌のうまさレベルの差が縮まり、ハーモニーがよりきれいになったと感じます。
・ダンスのしなやかさが増して動きが美しくなった!
 スタイルが大人になってきたので、腕を振ったり、脚を上げたり広げたりするだけで、動きに華が備わったように見えます。キレで勝負するだけではワンパターンになりますから、見せ方のバリエーションが増えるのはいい事です。
・表情の付け方にもいい意味での余裕を感じる!
 歌詞の世界に合わせて、嬉しい笑顔、切ない伏せ目、力強いキメ顔、そういった表情の付け方の演技力がアップしたのではないでしょうか。たとえば、「Dream Road ~心が躍り出している~」のMVを見ていると、ミュージカルの中のワンシーンのような躍動感あふれる演技を、歌やダンスとともに表現しています。

 220公演という目標設定された山を越え、全国のいろんな場所でライブをやってきたという結果から生まれた自信と言えましょう。経験に勇気づけられた自信というものは、こんなにも人を大きくしていくのかと、今のJ=Jを見ていると思います。
 そういう威風堂々な雰囲気は、もしかすると、アイドルとしての魅力や見せ方の本流とはクロスしないものなのかもしれませんが、世の中のアイドル好きの多勢が、見守りたくなるアイドルを求めている訳でもなく、圧倒的な存在感を魅せるアイドルを求めている層も一定数いるはず。

 「圧倒的」という言葉。そういう言葉が似合うグループは、常にハロプロにひとつは存在していてほしい。各人の実力や自信から発散される圧倒感は、あまり人数が多くないほうが明確に伝わりやすいし、見ている側も思い入れが持ちやすい。その構成力、まさに今のJ=Jではないですか。
 「KEEP ON 上昇志向!!」のMVは、屋内でセット組んで踊っているところを撮っただけで、演出の妙で見る者を驚かす類の映像ではありませんが、この「圧倒的」という言葉がふさわしい映像になっていると思いますし、それが出来る人たちである事をプロモーションした映像でもあります。まさに、プロモーション・ビデオ(PV)ではないでしょうか。

 今までのハロプロで、この「圧倒的」な言葉がよく似合うグループと言えば℃-uteでした。特に五人になってからの℃-uteは、各人のパッションを重ね、体力と運動能力をフル回転させたような動きで魅せてきた。やはり、そのくらいの人数のほうが各人が持っている力をダイレクトに見せやすいのでしょう。アイドル界に於いて、躍動感に溢れるグループに五人編成のグループが多い所以かも。
 そう考えると、Juice=Juiceが五人である事は必然であり、五人だからこそ、「こうなった」のかもしれません。


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本当は魔法なんてないから

2015-01-31 22:53:51 | ハロプロ(J=J)

 ヲタ的には新人や新しいグループに興味が行くのは仕方のないコトではありますが、ちょっと最近Juice=Juiceの存在感が心配です。ここらで、新たな方向性とかを模索して新鮮な魅力を提供するのはアリだと思いますが、まずは人気を安定させていきたいところであります。
 傍から見ていると、Juice=Juiceはチームワークとかで魅せるタイプのグループではなく、そういうアマチュアリズムにも似た頑張ってる感みたいなのが今ひとつ希薄な印象は受けます。しかし、そのキャリアに似合わない玄人っぽさはアイドル本来の売りとしてはマイナスかもしれないけれど、ステージから何かを発信していく上では力強い武器になると言えるのですよね。
 そういう、なんとなく可愛げのない玄人っぽさ、でも頼もしくもあるというグループカラーは、個人に当てはめるとイコールで宮本佳林ちゃんにつながるのですよ。カリンちゃんはエッグの頃から、真野ちゃんの後ろで踊っていた時から、すでに玄人光線を放っていました。いや、カリンちゃんって普通に可愛げ全開な、どちらかと言えばブリッコ系なんでは?と言われる方もいるでしょうけれど、そういった自己演出力も含めた玄人っぽさ溢れる少女、それがエッグから今に至るまでの宮本佳林というアイドル像なのです。

 先日、遅まきながらコピンク(と、ゴローさん)の歌が入っているコピンクス!のアルバム「コピンクス!メロディーズ」を買いました。カリンちゃんの持っている素質は、このミニアルバムを聴いただけでもすごく伝わってきます。そして同時に、この素質はソロだからこそ発揮できるのだとも痛感します。
 このあたりの感情は、かつて嗣永桃子に感じていた歯がゆさにもどこか似ているのです。Berryz工房はとても楽しく素晴らしいグループだけれど、嗣永桃子の個人の魅力を完全に開花させるには決して適した場所ではない。そして、その想いはテレビで活躍する「ソロ」の「ももち」によって確証された。さて、宮本佳林とゃんは?

 あまりにも、あまりにも、「カリーナノッテ」が儚く透明に響く名曲ゆえに、私はいつまでも「歌手宮本佳林」の輝きをいつまでも待ち続けてしまうわけで、Juice=Juiceでカリンちゃんが輝くためには、そのカリーナノッテの幻影を断ち切るしかないようにも思えてしまうわけです。
 しかし、青春の輝きは後から再現することは出来ないからこそ、今見てみたい才能もそこにある。アンジュルムにカリーナノッテを作詞した児玉雨子さんが関わったことで、新たな何かを期待している今日この頃です。


コピンク*『カリーナノッテfeat.コピンク(宮本佳林)』


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♪カリーナノッテ

2012-12-01 22:17:50 | ハロプロ(J=J)

 かつて存在したハロプロエッグにはたくさんの逸材がいた。芸能活動は必要最小限に抑えられていたからレッスンに時間を費やす事が出来て、その結果は、初めて新人公演を行なった時から数年後には見違えるくらい上手いステージングを見せるメンバーが増えるという結果を生んだ。
 ただ、レッスンを重ねていく事は実力を磨くには効果的でも、実践での立ち居振る舞いというものを磨くには物足りなくなる。つまり器用貧乏だったり、尖った個性に乏しいタイプを生む危険もあるという事。

 今ハロプロエッグは消滅し、新たに研修生制度が出来た。いや、正しくはエッグも研修生だったのだけれど、より立場をわかりやすく明確にしたという事。
 この場所から生み出される者たちは果たしてどんなタイプに育っていくのだろうか?それを占う存在は、グループ活動に特化したタイプではなく、ソロでもある程度以上は活動出来る存在であってほしい。ハロプロエッグが二人のソロアイドルを生み出したように、時代の空気は一人でも強い空気感を出せる素材を求めている筈。

 宮本桂林ちゃんの誕生日にそんな事をふと思う。

♪カリーナノッテ/コピンク(宮本佳林)



コメント (2)
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