フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

フォトグラファー前田こころの第一歩

2022-03-28 15:16:13 | ハロプロ(ビヨ)

 週末にあった出来事から何を書こうか悩む。話題が多い。それも明るい話題だ。まず書くべきは、鈴木愛理さんの恋愛の話題。私は相手の方のファンで、昨年のACL(アジアチャンピオンズリーグ)に於けるプレイぶりや、先日のワールドカップ最終予選日本対オーストラリア戦での輝きにも拍手を送った一人。ちなみに、ACLとはアジア各国のサッカーリーグの上位クラブが集まってアジアチャンピオンを決める大会です。要するに、愛理は素敵な相手と交際しているので幸せになってほしいなと思った次第です。
 小さい声で言いますが、℃-uteメンバーの恋愛話では梅さんの結婚以来二件目の「お幸せに」と思える相手でした。それ以上のことは、ノーコメントにしておきます。
 そして、ビヨーンズ初のコンサートツアーも始まりました。新曲も披露され、かなり面白い内容なようなので、とても気になります。ただ、各所でチケット取れなかったよ案件が発生しているようなので、事務所様には今後の検討材料にしてほしく思う次第です。
 そんな流れで、そのまま上記の話題には行かず、今回はカメラの話題とします。ブログ管理人がカメラ好きだからそうなったのです。すいません。

 前田こころさんがカメラを買った話題がCanCamの記事に掲載されていました。
 前ここはSNSにも積極的で、動画(おうちでもびよーんず学校)でも、その画像編集ぶりに凝り性な一面を見せてくれていた方ですが、やはりというか、遂にというべきか、カメラを購入しました。
 買ったのは、フジフィルムのX-S10というデジタルカメラで、いわゆるミラーレスカメラと呼ばれるレンズ交換式デジカメです。
 フジのデジカメはレトロデザインが売りで、操作部分もダイヤルやレバーを使った昔のフィルムカメラのような操作性を実現しています。
 前ここはカメラを買うにあたってモーニング娘。の羽賀朱音さんに相談したそうです。現役ハロプロメンバーきってのカメラ使いな人です。羽賀ちゃんはフィルムカメラを数台使用して日頃から写真を撮っている人で、インスタグラムでも数々の作品を公開しております。彼女が撮るメンバーの写真はどこか懐かしく、温かみがあって私は好きです。プロが撮る鮮明なデジタル写真のメンバーも可愛いですが、羽賀ちゃんの写真はメンバーの何気ない表情や仕草などを巧くとらえていると思うのです。
 そんな羽賀ちゃんが前ここの相談を受けて選んだのが、上記のフジのカメラという訳です。
 前ここは羽賀ちゃんのようにフィルムで撮ることも考えたようですが、じっくり撮るよりもたくさん撮りたいという考えでデジタルを選択したそうです。でも、フィルムの写りも好き。そんな願いに応える一台。そういう訳です。
 フジのデジカメには「フィルムシミュレーション」という機能があり、フジフィルムの各フィルムの写りをデジタルで再現した写真が撮れるのが魅力のひとつ。これが一番大きかったのだと思います。そして、デザインがフィルムカメラテイスト。いい選択だと思います。
 フジフィルムのカメラを使っているメンバーというと、OGだけど和田彩花さんを思い出します。クラシカルなシルバーのカメラを手にした姿は似合っていました。私事ですが、私はあやちょの使っているカメラの初代モデルX100を持っております。
 昔はハロプロメンバーとカメラというのは、あまり親和性がないジャンルでした。保田圭ちゃんが金にものを言わせてキヤノンの「プロが使うような一眼レフ」を買ったことはありましたが、その後は写真を撮ることを趣味としているメンバーはとても少なかったと思います。
 ところが最近はハロプロもカメラ女子が増加傾向にあり、カメラ好きでハロプロ好きな私はとても嬉しいです。元アンジュルムの笠原桃奈さんがライカ(それもデジタルではなくフィルムの)を使っていると知った時は驚きましたが、ハロプロメンバーがそんなブランドものクラシックカメラを愛用する時代が既に到来していて、素敵な写真をSNSで公開してくれる時代なのです。喜んで享受します。

 前ここが今後どんな写真を見せてくれるか。私は期待しています。風景や小物撮影もいいけれど、メンバーショットも見たい。
 江口さやりんの美少女フォトといった正統派から、島倉りか様のワイルドコスプレ写真のような面白系まで、幅広く楽しませてほしい。幅広く撮れそうな個性派がビヨーンズには揃っている!
 そして、「続く人」に期待したい。例えば、ビヨーンズの鉄ヲタいっちゃん。彼女は「座り鉄」だから撮る方はほどほどな気配ですが、ここはバズーカ(のようなレンズ)を抱えて撮り鉄の群れに入っていくいっちゃんに期待したい。線路を横切る車や車両の前に立つ駅員さんに罵声を飛ばさない程度に撮り鉄するいっちゃんを見たい。
 その機会が来たら、その頃にはカメラの操作に慣れてきているであろう前ここも、カメラ操作説明係として同行してほしい。お人好しないっちゃんの身に危険が迫っても、空手黒帯の正拳突きで一撃してくれる筈。

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休んでいたあいだに

2022-03-22 18:53:44 | ハロプロ2015-2022

 当ブログは約五年もの間更新が停まっていた訳ですが、ブログ管理人はその期間にハロプロをどう楽しんでいたのかを今回は書いてみたいと思います。
 更新記事を眺めていると、五年前はカントリー・ガールズこぶしファクトリーについて書いて、そこで停まりました。2017年3月といえば、℃-uteがラストシングルを発売した月です。メジャーデビューが2007年2月ですから、メジャーデビュー10年という区切りの時でもありました。
 ℃-uteは6月にさいたまスーパーアリーナでラストライブを開催して解散となりました。この会場はインディーズデビュー曲「まっさらブルージーンズ」が初披露、初販売(会場売店コーナーにて)された場所でもありました。その日に会場に居た(モーニング娘。の春ツアー最終日だった)私ですが、このラストライブには足を運んでいません。℃-uteがキライになった訳ではなく、ハロプロの現場に足を運ばなくなった。正確に言えばコンサートに足を運ばなくなったのでした。理由はひとつ、金欠です。
 2017年は℃-uteの解散がハロプロにとって最大のニュースでしたが、それに続くニュースは、つばきファクトリーのメジャーデビューでした。
 私はどちらかといえば、こぶしよりもつばき派でした。つんく氏の作る少し(かなり?)古めかしい歌謡ポップスを歌っていたインディーズ時代、彼女たちの放つ陰あるオーラとでもいいますか、しっとりとした雰囲気が良かった。アイドルヲタはどこか判官びいきな気質があるから、「こぶしは面白くて楽しそうだが、つばきも地道にがんばっているぞ!」と応援したくなる心理が働いた。まあ、楽曲が好みだったのです。
 つばきでは浅倉樹々さんのマスコット的な雰囲気は目立つし惹かれたものの、私的には「りさまる」こと小片リサさんが一推しでした。などと書くと、このあと不穏なブログが展開されるのではと身構えられそうですが、大丈夫です。あの件はあの件として、もう終わったことだと私は思っています。
 さて、つばきでは小片さんを推していた私の、2017以降の各グループの推しメンですが、こんな感じです。
 モーニング娘。石田亜祐美
 アンジュルム 箱推し(心情的に川村文乃さんは特に気になっている)
 Juice=Juice  段原瑠々(黄色の方を推していましたが今は旅立たれました)
 こぶしファクトリー 野村みな美
 つばきファクトリー 小片リサ
 そして、BEYOOOOONDS箱推しですが、強いて言うならばこんな感じです。
 CHICA#TETSU 島倉りか
 雨ノ森 川海   高瀬くるみ
 SeasoningS   小林萌花


こぶしファクトリー『これからだ!』(Magnolia Factory[Starts from now!])(Promotion Edit)

 2018年頃は、こぶしの「これからだ!」に心が動かされ、ライブハウスツアーに行こうかなとかなり本気で考えました。ライブ映像も、行っている人の感想を読んでも、とても楽しそうな雰囲気で、「五人になってしまったけれど、私たちは突っ走るぜ」という気概が感じられて、それを体感してみたかった。
 その時にツアーに参戦していたら、そこが当ブログの復活の時だったかもしれません。

BEYOOOOONDS『眼鏡の男の子』(BEYOOOOONDS [The boy with the glasses.])(Promotion Edit)

 2018年の秋から冬、私の脳内でベビーローテーションされていた曲が「眼鏡の男の子」でした。
 研修生発表会に行ったことがなかった私が、行っていなかったことを一番悔やんだのがビヨーンズ結成です。9人にそれぞれのストーリーがあった。それを共有できていないのが悔しくもあり、でも、やっぱりそんな後悔を忘れさせてくれる、すばらしいメンバー構成。
 同じ方向を向いているようで、その実、一人ずつまったく違う個性と属性を持った人たちの集合体。奇跡だと思う。
 更に気分が盛り上がったのが、「ONLY YOUオーディション」です。一芸に秀でた人を募ったこのオーディション。ここでも同じ方向を向いている人たちが選ばれ、グループに厚みが生まれます。三人とも大人で、それがグループにまとまりと高度な武器をもたらした。武器は言うまでもなくピアノとダンス。「ハロプロに来てくれてありがとう」と謎の関係者目線で拍手を送りたくなる逸材三人でした。
 先ほどハロプロの現場から足が遠ざかっていたと書きましたが、それは2019年に変化します。そうです。ビヨーンズの現場に何度か足を運びました。リリイベ、TIF2019、@JAM EXPO(これはアンジュルムも出場していてとても楽しかった)、そして、ZEEP DIBER CITYで開催されたビヨーンズファーストライブにも行きました。この時点で当ブログの復活を検討しています。ビヨーンズの話題だけで更新いけそうでしたが、話題がない時はどう持たせるかと考えているうちに燃え上がった火は鎮火。ビヨーンズへの熱ではありません。ブログへの熱です。すいません。

 ブログへの熱が燃え上がりきれていない間、次々と思い入れのあるメンバーが卒業していきました。卒業というのはハロプロを応援する上で避けて通れないキーワードで、避けずに正面から向き合うものであって、寂しいけれど、どこか温かさも宿したものであって、それを文章で表現するにはとてもパワーが必要(だから、カントリー・ガールズのメンバーが全員ハロプロから卒業する事態については言葉がまとめられないでいる)。
 だが、言葉にできないでいる間、時間は過ぎていき、書けた話題は後方に去っていきました。それが惜しい。たとえば、当ブログの過去記事を眺めると後悔が胸に浮かんでくる。「もっと鞘師について書いておけばよかった」と。
 ハロヲタがハロプロのブログを書くことに理由も資格も要らないけれど、SNS全盛の今、ブログを書くということは記録をするということと同義。うまい言葉のひとつも言えるかはわからないけれど、これから少しずつ感じたことを記録していこうと思っています。
 そんな意気込みなので、以前のようにハロプロ以外の話題を記事にすることは極力控え、基本はハロプロの話題に専念した内容で更新していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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22年の時を超えて今 ~I WISH~

2022-03-20 17:32:20 | ハロプロ(娘。)

 モーニング娘。が24年という歴史の中で歩みを続けていることは、歌い継ぐことができるという権利を手中にしているという点に於いて、他のハロプログループ、いや他のアイドルグループと比べて大きなアドバンテージとなっている。
 歌い継ぐべき曲は何か? 何を歌い継いでほしいか? これまで70枚のシングル(インディーズ盤や配信限定は含まず)と16枚のアルバム(ベスト盤やサウンドトラックや企画盤は含まず)をリリースしてきたモーニング娘。は数多くの曲が歌われてきました。それだけの曲数があるだけに、モーニング娘。ヲタにとって大切な曲というのはそれぞれにあることでしょう。
 応援を始めた頃のあの曲。ライブで背筋がゾクゾクしたパフォーマンスの曲。初めて買ったCDの曲。応援していたメンバーの卒業曲。一番好きなジャケット写真の曲。
 一人ひとりに自分にとっての曲があるのではないでしょうか。ちなみに、自分の場合はこうなります。
 応援を始めた頃のあの曲→恋愛レボリューション21
 ライブで背筋がゾクゾクしたパフォーマンスの曲→リゾナントブルー(ゾクゾクした曲はたくさんあるけれど、この曲を初めてライブで観た時、新しい時代の到来を感じた)
 初めて買ったCDの曲→真夏の光線(初めて買ったのはベスト盤だったけれど、この曲をCDで聴いた時、テレビでの印象よりもとても良かった)
 応援していたメンバーの卒業曲→春ビューティフルエブリデイ(久しぶりの横浜アリーナ公演。会場に響いたあの歌声)
 一番好きなジャケット写真の曲→I WISH

 70枚もシングルがあって、しかも近年はトリプルA面やダブルA面の際はその数だけジャケットを作るし、仕様ごとにジャケットも用意する。一番好きなジャケットを選ぶのは悩みどころなのですが、昔も今も私は「I WISH」は特別です。
 人数が多いグループだとジャケットの制作は大変だと思います。集合写真にすれば一人の顔が小さくなり、顔写真を並べるデザインにするとそれぞれの顔の大きさにある程度は面積は取れるけれど、デザイン上の妙味は薄れる。そういった制約の中で、この「I WISH」は躍動感があり、写真にストーリー性も感じられる秀逸なデザインだと思います。
 力が入っているのはジャケット写真だけでなく、ミュージックビデオもちょっとしたストーリー仕立てになっていて、ミュージカルのようでもあります。

モーニング娘。 『I WISH』 (MV)

 改めて見返してみると、後藤真希さんのアイドルオーラが凄い。立っているだけで存在感がある。これがスーパーアイドルというものなのだと実感。
 そんな「I WISH」が、現役メンバーによって歌われ、配信シングルとなりました。
 この曲をエンディングテーマにしたドラマ「真夜中にハロー」の世界観とマッチする歌詞。いや、先にあったのは曲だ。この曲の歌詞が叩き台となってドラマの本筋が組まれていったのかもしれないけれど、とにかく合っている。この曲のテーマである「君は孤独ではない」というメッセージ性はドラマに限らず、ハロプロを応援している人たちの胸に刺さるものではないでしょうか。
 この曲が世に送り出されて22年。人々の孤独感、閉塞感というものは今も続くテーマであり、普遍性があり、アイドルファンなら共感できるものである。華やかなスポットライトを浴びているアイドルだって同じような悩みを持って生きているんだよという制作サイドの想いが伝わってくるようです。
 2022版もミュージックビデオが作られました。それを見てみると、メンバーが皆笑っている。笑顔のメンバーは太陽のようであり、アイドルは、応援する人々を照らす存在であるんだよという声が聞こえてきます。
 途中、過去のライブ映像が挿入されます。ステージに立つために苦しかったことや辛いこともあっただろうけれど、今はこうして笑顔で「人生って、すばらしい」と歌えている。そんな姿で視ている人に勇気と力を与えようというメッセージがそこにあるように感じられました。
 ハロプロ音楽のいい所のひとつが、恋愛ソングばかりではなくメッセージソングも少なくないという点。数あるハロプロメッセージソングの中でも、この「I WISH」は秀逸な楽曲のひとつであり、今なお色褪せない名曲ではないかと私は思っています。
 ひとつ残念だったのは、2022版のミュージックビデオもストーリー性を感じるものにしてほしかったという点。ステージを積み上げてきた歴史というストーリーは表現されていますが、もっとメンバー個人の表情を見てみたかった。2000版の頃と比べてメンバーの人数が多いだけに、尚更そう思った次第です。2000版のメンバーが表現したストーリーとは違う、2022版のメンバーならではなストーリー映像が見たかった。
 でも、私がそうやってモーニング娘。の歴史を顧みながら、2000と2022を重ね合せて色々思うのと同じように、今回の企画に思い入れを持って取り組んでいるメンバーをがいることを発見しました。そこに気持ちが優しくさせられました。それは誰か。
 譜久村リーダーです。
 フクちゃんの髪型がミュージックビデオの後藤真希さんに寄せている。エンディングのソロパートを歌うことで、イメージを重ね合わせてみようと取り組んだのか、偶然か。私はフクちゃんのモーニング娘。への並々ならぬ思い入れを思うに、そこにメッセージを込めたに違いないと感じたのでした。

モーニング娘。'22『I WISH』Promotion Edit

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雨の森から大海へ

2022-03-16 19:08:41 | ハロプロ(ビヨ)

 あの日は確か真夏日だった。「ローカルアイドル」というキーワードがアイドルヲタ界隈で注目された頃、日本最大のアイドルフェスティバルを観にやってきた私は、午後の昼下がりにビルの屋上に通じる階段の傍に設けられた小さなステージの前に立ち、そこで歌うアイドルグループを注視していた。
 酷暑の中、他のアイドルたちが曲間に適度に挨拶などを入れて体力調整をしている中、北関東からやってきたそのアイドルグループはスピーディーなダンスに乗って歌い、曲間を挟まずメドレーでパフォーマンスを続け、持ち時間の終わりを迎えようとしていた。その時、メンバーの一人が倒れた。小柄な子だった。周囲のメンバーは動揺を見せながら、倒れたメンバーを介抱している。
 ステージが終わり、次のアイドルの出番が始まった頃、そのアイドルグループは私の傍を歩いて楽屋に向かっていった。倒れた子が姿を見せ、他のメンバーたちが皆、涙を流しながら彼女を気遣っていた。「完全燃焼」そんな言葉が脳裏に浮かぶ。この注目度の高いフェスに向けてグループは気合いを入れて臨んでいたのだろう。
 私も、周囲の人たちも、惜しみない拍手を彼女たちに送った。

 あの夏の日以来、私はひそかに彼女たちが気になっていた。王道アイドルポップスゆえに心が一線を越えられずにいたが、アイドルフェスで見かけると推しグループのような気持ちで応援した。ある日のフェスで、ピンク色の彼女たちの推しTを着た集団の横で観たことがある。彼らの応援もステージを疾走するメンバーに負けじととても熱いもので、その姿にサッカーのサポーターを連想した。
 居心地の良さそうな空間に思えた私は、ある日、都内のデパートの屋上で開催された彼女たちのリリースイベントを観に行った。アイドルフェスのステージを観ていて気づいてはいたが、このグループのメンバーの中では、他の子が気の毒に思えるくらいに最年少の子が圧倒的な人気を誇り、ステージ後の握手会でも最年少の子の所にだけ長い列ができていた。

 ある日、その人気トップの最年少がグループを辞めると知った。このままアイドル業界から去ってしまうのか。勿体ないと感じながらも、またどこかで会えそうな。そんな予感があった。そして、その予感は的中した。それは思いもがけない結果だった。
 ハロプロ研修生新メンバー。

 ハロプロ研修生の活動が本格化し、定期公演がヲタの注目を集めるようになった時期と、私が個人的な金銭事情で現場から足が遠のいたのは同時期だったから、元ローカルアイドルの末っ子エースが研修生でどんな活躍をしているかを体感できないまま時は流れた。
 ローカルアイドルとはいえ、一度はアイドルヲタ界隈で名の知れる存在になり、アイドルフェスでも活躍をしていた彼女が、夢に向かってハロプロの世界で一から出直しをしている姿が報われてほしかった。
 研修生からは次々とデビューが生まれた。研修生公演でヲタが注目した子の名は噂となって、在宅の私にも届いてくる。そのような子は大抵何らかの形でデビューした。モーニング娘。であったり、アンジュルムであったり、或いは新グループであったりした。だが、彼女の名はデビューの中にはなく、時々その名を見かける時は舞台だった。
 彼女はこのまま埋もれてしまうのか。彼女のアイドルとしてのピークは中学生時代だったのか。

 演劇アイドルを作ります。事務所の発表と共に、そこに彼女の名前を見た時、私は嬉しいというより安堵した。やっと報われたのだと。彼女はもう高校を卒業している年齢だった。

 彼女が所属するグループが「雨ノ森 川海」という名前になり、そのグループが他のグループと一緒になった集合体が「BEYOOOOONDS」という名前に決まった時、新しい物語が始まった。そして、それは今も続いている。これからも続いていく。
 ハロプロには25歳定年制があるという噂が立っていた時期がある。それが事実なら、彼女がハロプロメンバーでいられるのはあと二年ということになってしまう。
 だが、噂はあくまで噂らしい。そうであってほしい。デビューが遅かったのだ。アイドル活動は長く続けてほしい。いつも全力で取り組む人だから、これからも力を込めて走っていくだろう。その姿をこれからも応援していきたい。高瀬くるみさんのアイドルストーリーはまだまだこれからだ。

誕生日配信

びよのびWEBラジオ【高瀬くるみ】3月16日配信

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ポツリと、ただ思ってる

2022-03-15 17:33:39 | ハロプロ(J=J)

 拝啓 S様。あなたのお姿を拝見できなくなって随分と月日が経過いたしましたが、いかがお過ごしでしょうか。
 S様が愛してやまなかったグループは昨年新メンバーが三人加入いたしました。あなたもネットなどで拝見されたことかと思います。三人とも個性的で、初々しくがんばっております。
 新人加入後のグループでは大きな出来事が発生いたしました。二代目リーダーの卒業です。定年制など存在しない、私はまだまだアイドルを続けると言い切っていた二代目リーダーでしたが、体調的な事が理由で無念の卒業を迎えました。卒業のステージではカンペに頼らず長い挨拶をこなし、各方面から絶賛の声が届きました。そのステージにあなたが居なかったのは寂しく思ったものです。
 二代目リーダーのクリアーな歌声と、S様のパワフルな歌声とが織り成すハーモニーはグループの宝でありました。あのグループのファンの方々には歌やステージングに惹かれてファンになった人も多いと思いますが、S様の歌声が大いにグループの見せ場となっていたのは間違いのないところです。
 途中加入のメンバーでは、ASHからやってきた逸材メンバーも今グループの牽引車として活躍しております。彼女も加入以来S様の姿に憧れ、己を向上させてきたのは間違いありません。いや、彼女に限らず、S様の歌う姿は後輩たちにとって眩い存在であったことでしょう。
 あなたを慕っていたメンバーといえば、愛知県出身で研修生からハロプロのマザーシップに加入した子も、研修生時代からS様に優しくしてもらい、S様を姉のように慕っておりましたね。彼女も元気にがんばっています。でも、正月や夏の公演などでS様と同じステージに立てなくなってしまったのを寂しく思っていると察します。
 そんなあなたが今、どのように過ごされているか、私は心配しております。歌声が錆びることのないよう、表舞台に出ていない間もトレーニングをしているのだろうかとか、筋トレはしているだろうかなど、気になってしまう日々であります。
 でも深く考えると、歌うことをこよなく愛するS様ですから、いつの日かまた歌の舞台に立つと思いますし、そのために鍛錬を続けてらっしゃるに違いない。そう思えてきました。そう確信することにいたしました。
 いつかまた、あなたが素敵な笑顔でステージに現れ、力強い高音と、響き渡る低音をファンに聴かせてくれると信じて、静かに待っております。今はその日が来るのが楽しみであります。S様が健康に暮らせ、充実した日々を過ごされるよう、アイドルの神様に祈っております。
 いつか。全世界のファンが待っております。敬具。

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涙のヒロイン降板劇

2022-03-13 18:24:30 | ハロプロ(つばき)

 ハロプロソングの一年間を振り返り、ベストソングなどを決める「ハロプロ楽曲大賞」というファン主催のファンによるイベントが毎年開催されています。中でも「楽曲賞」は毎年注目しております。
 2021年はどの曲が受賞したかというと、こちらになります。http://www.esrp2.jp/hpma/2021/comment/result/song.html
 私の一推ししていた曲は一位ではありませんでした。二位です。実は毎年そういう結果になっています。狙っている訳ではなく、結果的にそうなっています。こんな感じ(カッコ内は受賞曲)。
 2020 ポップミュージック (KOKORO&KARADA)
 2019 ニッポンノD・N・A! (「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? )
 2018 今夜だけ浮かれたかった (46億年LOVE)
 2017 初恋サンライズ (ジェラシー ジェラシー)
 2016 次々続々 (泡沫サタデーナイト!)
 2015 大器晩成 (大器晩成)

 2020から2016の結果はそのまま左が二位で右が一位。つまり2016年以降、私がベストソングと思った曲はすべて二位になるという凄い連続記録更新中。いや、あくまで個人の感想の結果なので何も凄くはないですが。
 ちなみに、気が早いですが現時点での今年のベストソングはビヨーンズの「英雄」です。

 さて、上にも間接的に触れましたように、2021年の私のハロプロソングのベストは、つばきファクトリーの「涙のヒロイン降板劇」です。

 この曲、初めて聴いた時にもうイントロから刺さりました。ギター音が好みです。リズムがぐいぐい来る訳です。そして、Aメロでは抑え気味の低い旋律。元々、あまり派手めな曲調は少ない印象にあるつばきですが、メンバーのユニゾンが映える音域を作家さんが採り入れたらこうなったという良き見本みたいな出来映え。そして、随所に散りばめられたきしもんこと岸本ゆめのさんのフェイク。カッコよすぎだ。
 映像でも涼しげな表情で、鼻歌でも歌うかのようにフェイクしているきしもんが堪能できます。初めて視た時はこの映像だけでも、もう「視聴してよかった」と思いましたよ。
 前回の記事でも少しきしもんに触れているので何かの忖度か、ブログ管理人のゴリ押しかと思われそうですが、これは単なる偶然です。この曲を初めて視聴した時以来、「この佳曲は岸本ゆめのの魅力を再確認するための曲」だと私は思っております。映るのはいずれも数秒ですが、ぜひとも注目してみてほしい。その歌声と目力に引き込まれる筈。

つばきファクトリー『涙のヒロイン降板劇』Promotion Edit

 

 私がこの曲を発売時に注目していた理由のひとつが、新メンバーの実力表現にあります。四人の実力のほどはYouTubeにアップされたソロ歌唱動画で堪能できます。それで、実際のところどう表現できていたのか?
 正直に言えば、この曲では期待していたほど新メンバーが目立っていた訳ではありませんでした。少し期待が大きすぎたのかもしれません。たとえば、「大器晩成」の時の佐々木莉佳子ちゃんの目立ちっぷりのような活躍を期待していたのかもしれません。
 でも、ひとつ言えるのは新人加入がグループとしてのボーカルの安定につながったのではないかということ。
 ステージ映像をみてもらえると一目瞭然ですが、これまでと比較してユニゾンに乱れがなくなり、数人ずつ歌うパートでもぶれが少ない。ゆえに先ほど取り上げたように、きしもんの歌が良いスパイスになって利くようになったのだと感じました。刺激的なスパイスは素材の安定感があってこそだと、そう実感した次第です。
 私はアイドルグループは七人くらいまでが良いと思っています。あまり人数が多すぎると、ステージに於いて一人一人の見せ場が分散したり、映像では引きのカットが増えて顔が小さくなってしまうデメリットがあるからです。
 そういう持論があったので、つばきファクトリーに増員するのは否定的意見を持っていました。ですが、加入したメンバーの魅力を思うに、これで良かったのだと今は思います。引きのカットの問題はなだ残りますが。
 人数が増えて歌に厚みができた。つばきファクトリーの増員は正解だった。新メンバーありがとう。そんな気持ちです。
 そんなことを書いているうちに、新メンバーについての話題も書きたくなってきましたが、長くなりそうなので、それは別の機会にいたしましょう(キーワードは、ブログ管理人は長崎県出身に弱いのか? です)。
 それで結論は、「アイスの量も、アイドルグループの人数も、増えることはいいことだ」(徳永千菜美さん、結婚おめでとうございます)。そんな訳で、私の2021ハロプロベストソングの紹介でした。

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ハロプロの未来が見つかる

2022-03-08 18:53:10 | ハロプロ(スマ アン)

 十年ほど前では考えられなかったくらい、今のハロプロは外のイベントに出るようになりました。昔は「鎖国アイドル」と思われていたんですよ。
 女性アイドルとの共演を積極的に始めたのはスマイレージあたりからでしたが、スマイレージが良かったのは共演者と友好関係を築きながら爪痕もしっかり残してきたこと。そんなスマイレージの歴史を紡ぐアンジュルムも外に強いグループであります。
 週末、R-1フェスというイベントが行われ、ハロプロからはアンジュルムつばきファクトリーが出演。ステージには人気男性アイドルグループも数組出演しました。これも昔なら考えられない仕事です。テレビの音楽番組で男性アイドルと共演するのさえも、ヲタには拒絶反応があった時代を思えば、隔世の感があります。
 男性アイドルが出演するイベントですから観客も女性が多い。ハロヲタではない人々(いわゆる非ヲタ)の感想を公演後ツイッターで拾っていました。
 出るわ出るわ、称賛の声!
 メンバーの名前を知らないような人が、衣装の色や髪型で気になったメンバーを挙げています。アンジュだとりかこ。つばきだときしもんが特に評判なようでした。りかこはファッション誌でモデルをやっているので知っている人もチラホラ。モデル活動は彼女の魅力アピールに繋がっている仕事だと再認識。
 りかこきしもんはビジュアル的にも目立つし、それにプラスしてパフォーマンスも良い。私はりかこのダンス、きしもんの歌声が好きです。会場で二人に驚愕した人たちもそこに惚れたに違いない。
 さて、ツイッターを眺めていると、あるキーワードが飛び交っていることに気づいた。
 アンジュルム赤ちゃんみたいな子がいる!
 勘のいいハロヲタなら、というかアンジュルムヲタの皆さんはこのパワーワードに、すぐ一人のスーパーガールを思い浮かべたことでしょう。そうです。その名も、わーちゃんこと松本わかなちゃん。スーパー中学生。アンジュルムの若き歌姫。アンジュルムの未来。ハロプロの未来です。
 見た目が子供だという子は、これまでのハロプロにも例はありました。わーちゃんが良いのは、その見た目と実力のギャップです。そのキュートでファニーな雰囲気に似合わず歌声は低音にパンチがあり、しかも上手い。逸材、天才、次々と賛辞の単語が浮かんできます。
 ついにハロプロの秘密兵器が見つかってしまった。そう思いながらも、ハロプロがもっと見つかってほしいとも思うのでした。

 アンジュルム加入の時の画像。

 まだ中学生の彼女。身長も実力もこれからまだまだ伸びていく筈。一年後どう変化しているか。数カ月の間にがらりと変わる年頃ですから。
 アンジュルムに疎かった非ヲタの皆さんが、わーちゃんの見た目に驚き(本人は子供に見られるのが嫌な年頃)、歌の上手さに更に驚いた夜、私はこの早熟の天才少女にハロプロの未来を感じとっていたのであります。
 ただ、ひとつ心配があるとすれば、ハロプロの早熟の天才さんは卒業が割と早いという過去の事例ですね。理由は各人それぞれでしょうけれど、わーちゃんは成人してもハロプロメンバーとして活躍していてほしく思います。目指せアンジュルムのエース。ハロプロのエース。

【スター誕生】アンジュルム 松本わかな「大器晩成」2021-03-28 (コメ有)

 一年前のステージより。コメントの文字が邪魔に感じるかもしればませんが、ソロパートでの視聴者の感動が見どころなので、あえてコメント付きの動画を紹介します。

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復活宣言 ~更新を止めていてすいません~

2022-03-06 19:00:00 | ライブ!2015-2022

 長らくの間、更新停止をしていた当ブログですが、嗣永桃子さんの○○歳の誕生日に約五年ぶりに更新となりました。
 日にちは狙って合わせたのではありません。そろそろ更新してみようかと考えていたところ、直近でこの日が良き日だなと思った次第です。古くからの読者の方はご存知かと思われますが、このブログの記事第一号はBerryz工房のライブレポートでした。復活の記事更新日をベリ関連の日に合わせるのは必然かもしれません。
 第一号の記事が投降されたのは2005年9月のことです。もう十六年半前の出来事、その頃はまだ生まれていないハロメンもいる今日この頃を思うと、ハロプロの歴史の長さを思い知る次第です。
 そんな昔に始まったこのブログですが、十年ほど前から更新頻度が落ち、五年前で更新が止まりました。カテゴリーに「ハロプロ(こぶし)」と作ったのに全然更新していない間に、こぶしファクトリーは数々の名曲を残して解散してしまいました。
 その間ブログ管理人は何をしていたのか? 時々更新状況を確認してくれた方は「なんだハロヲタやめたんだな」と思ったことでしょう。それは半分正解、半分不正解です。ブログ管理人はこの五年の間もハロプロを応援しておりました。ただ、身から出たサビと申しましょうか、貧乏ゆえに現場に行く回数が激減して、これまでのように「事件は現場で起きている」と現場の熱さを届けることができなくなったのです。
 ヲタ活動の場は自宅に移りました。いわゆる在宅ヲタというものです。ハロプロに使っている金額を顧みるに、今の自分は「ヲタ」などと呼べる存在ではありません。チェキ会に参加されているような方々から見れば、ライト層の中のライト層、ただの「昔からハロプロを観ている」だけの存在です。
 そんな身の入れ方でアイドルファンブログなんて運営していいものだろうかという葛藤もあり、記事更新を止めていました。在宅だと話したい内容がツイッターで事足りてしまうという理由もあります。

 私が現場を離れている間にハロプロは大きく変化していきました。ジャンプ禁止になったり(まず思いつくのが、それかよ!ですが)、在籍メンバーが五十人を超えたり(名前と顔を覚えるのが大変です)。
 私がかつてこのブログでえらそうに提言してきたことも結構実現いたしました。一番は、「かっこよくかわいい」が基本となったイメージ作りの定着。その売り方に惹かれて女性ファンが急増しました。今やファンクラブ会員は女性が過半数を占めているとか。℃-uteが女性限定イベントを開催したのが驚きのニュースだった時代とは隔世の感があります。
 地方在住ファンのために地方のライブハウスを回るツアーを! という提言も実現しました(メンバーは大変だと思いますが)。地方在住者や海外在住者のためにネットコンテンツの充実を! も実現しました。充実の度合いは人によって基準は違うと思いますが、以前と比べたら随分とコンテンツが増えたと思います。動画やSNSでメンバーが身近に感じられるようになりました。

 十六年半前、ハロプロの人気が下降の一途を辿っていた頃に当ブログはスタートしました。私個人の力は微々たるものですが、ほんの少しでもネットを通じてハロプロの魅力を発信できたらという思いで始めたブログです。
 今はブログでヲタが何かを発信するスタイルは定番ではなく、ツイッターでリアルタイムで情報や意見を発信し、長々と伝えたいことがあればYouTubeで動画を作る時代です。もうアイドルファンブログの時代は終わった。そう思います。でも、何かを残しておくために、こういう場所もあっていいのではとも思いました。
 アクセス解析をすると、更新が停止しているにも関わらず、未だに当ブログは全盛期の三割から五割くらいのアクセス数がある事実を知りました。なんか「もったいないな」というのが本音です。
 毎日更新は難しいですが、これから日々感じたテーマがあったら記事を書いていきたいと思います。基本は在宅ブログになりますが、想いのままを綴っていきたいと考えています。よろしくお願いいたします。

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