フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

夏ダカラ! Buono!だから

2011-07-31 19:04:46 | ハロプロ(ベリ&℃)

 Buono!の新曲「夏ダカラ!」があまり売れなかったそうで、まあアルバム先行シングルだし、仕方がないよなあと思いつつも心配するのでした。
 いや、正確に言うと心配はしていない。こんな事を言うのは逃げているみたいだが、Buono!は売上にあまり縛られず活動してほしい。三人には帰る場所があるのだから、Buono!では帰る場所の方ではやれない、やらない音楽を追い求めればいい。スタッフの人達もそう思っているのだろう、明らかにベリキューとは違う方向性で今までもやってきたのです。

 そんな感じでこの新曲なのですが、Berryz工房にしても、℃-uteにしても、最近のシングルは「爽やか」という方向からは離れたものになっているから(桃色スパークリングは別)、Buono!が今回爽やかポップスを歌ってきた事はハロプロ界に於ける補完作用が働いて、私などは「これでいいんだよ!」と手放しで褒めてしまうのだけれど、彼女達がやってきた方向性を今まで支持してきた人からすれば「そうじゃないんだよ!」と思うのだろう。その気持ちはわかる。

 「ガールズロック」というキーワードで活動してきたBuono!だけれど、持ち歌が全部ビートが利いた歌ばかりでもない。そんな事はアルバムもしっかり聴いているBuono!ヲタなら今更言うまでもない事だろう。いわゆる「聴かせる」曲にも良曲の多い彼女達だ。でも、それをシングルで切ってくるのは違うんじゃない?という考え方もあるだろう。
 しかしだ、Buono!がサウンドだけでなく歌詞なども含めた、ユニットが醸し出す世界観を大事にしてきた事は、何もビートが激しいイコールRockという単純な図式で描けるものでもないのです。シングル「MY BOY」はアリだけれど、「Take it Easy!」は違うという意見が以前もありました。私はその時も「Buono!の世界観が失われていなければ曲調は速くなくてもいいのだ」みたいな事を書きました。あの曲も「前向きな歌詞。どこか優しい気持ちになる曲の雰囲気」はBuono!そのものでした。
 そして、今回のシングル。MVを見てもわかる通り、これはBuono!以外の何者でもない。おそらく、この曲をBerryz工房が歌っても、℃-uteが歌っても、ちょっと違う。合わなくはないけれど、やっぱりこの曲はBuono!が合う。Buono!のイメージで作られた曲です。三人が帰る場所の時よりもリラックスした表情で歌う。その顔を見ているだけで何かチカラみたいなものを受け取ったような気がしませんか?
 そう、つまりがこれがBuono!の本質です。ガールズロックなどというのは魅力の側面に過ぎない。或いは売り出しのためのわかりやすいキャッチコピーみたいなもの。Buono!は「正統派アイドルユニット」なのです。見ていると明るい気持ちになれる存在。

 モーニング娘。は言うまでもなく、かつては青春アイドルポップスの真ん中を歩いていたBerryz工房も今や路線が変わり正統派アイドルという感じでもない。℃-uteはダンスユニットというイメージもあり、Berryz工房よりも先に正統派アイドル路線から外れている。
 そんな中、前向きな歌詞、爽やかなカラー、それを一貫して続けているBuono!こそ、ハロプロで一番アイドルユニットらしいユニットだったのではないか?そう気付きました。だから一時期はベリキューよりも売れていたのでしょう。我々はアイドル音楽を愛する人々なのですから、よく出来た正統派アイドルサウンドを支持するのは当然の流れです。
 しかし、時代は流れて今はハロプロ以外にも正統派アイドルサウンドを目指すグループがいくつも出てきた。結果、Buono!が持っていた求心力みたいなものの絶対性が薄れてきた。それが、この一年ちょっとの間のセールスダウンの理由なのではないでしょうか。

 でも、先に書いたようにBuono!は売上を気にして路線をあれこれいじって欲しくないので、この道を歩き続けて欲しいです。むしろ、以前のように「とにかくノリが大事だぜ!突っ走るぜ!誰も止めらんない」みたいな青さ全開よりも、色んなサウンドを自分達のカラーで歌える今のBuono!はステキやんと言いたい。無理矢理に理屈を付けている訳でもなく、本心からそう思います。
 だから、アルバムも楽しみなのです。

Buono! 『夏ダカラ!』 (MV)

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酷使の果てに

2011-07-30 22:21:19 | ハロプロ(娘。)

 以前まだ沖縄県の高校が高校野球の甲子園大会で優勝をした事がなかった時代の話。ある高校が決勝まで進出した。エース投手は一人でチームを支えて投げ続けた。
 高校野球は投手の優劣がチームの強さに大きく影響する。そのエースの実力はかなりのレベルであったから、沖縄県勢初の優勝も手に届くところにあった。
 しかし、決勝までチームのために肉体を酷使してきたエースには、もはや余力は残っていなかった。真夏の酷暑の甲子園のマウンドは四十度を超す気温になるそうだ。そこで毎試合百球以上を投げてきたのだから体力を削られるだけでなく、弱った体は異変をきたしても不思議ではない。
 決勝で打ち込まれ敗戦したチームは閉会式に臨んだ。準優勝の表彰式に臨んだエースの右腕を見て、スタンド観戦をしていたエースの母親は絶句して号泣した。「あの子の右肘が曲がっている…」

 甲子園大会が終わり診察を受けたエースの右腕は、もう投手をする事は絶望である事が医師から告げられた。

 その後エースは福岡県にある大学に進学、そこでは外野手として活躍し、卒業後は福岡ダイエーホークスに入団するまでに至ったのであった。
 彼が若い右腕を酷使した結果、腕が元の状態には戻らなかった事実は消えない形として残った。だが、彼は投手は断念したものの、プロ野球に行けたのだからまだ良かったとも言えるかもしれない。多くの高校野球投手が酷使によって野球生命を奪われてきた。中には二度と草野球すら出来ない腕になってしまった人もいる。
 地元の名誉、母校の名誉のため、限界を越えて投手はマウンドに立ち、そして野球人生に幕を閉じていった。本来はそれを止める立場である筈の指導者がそれを煽り、選手も苦しい練習をしてきた末の晴れ舞台ゆえに全力で限界に挑む事を選択する。逃げて後悔をしたくないという心理。

 高校野球に限らず、未成年を預かり指導して晴れ舞台に送り出すという事は、これは立派な教育現場なのであり、例えそこに収入というプロフェッショナルなステイタスが未成年に付くとしても、限界を越えないようコントロールしていく事は周りの大人の義務である。
 高校野球が選手にとっての人生のゴールではないように、今この時のステージが未成年アイドルのゴールではありません。大人達は義務と責任という事にもう少し敏感であるべきだと思います。プロフェッショナルであれば尚更に。

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モーニング娘。という名の看板

2011-07-27 22:23:37 | ハロプロ(娘。)

 モーニング娘。
 ドリームモーニング娘。
 たった四文字違うだけでヲタの感情に変化をもたらす魔法のワード。

 フジテレビの音楽番組にドリームモーニング娘。が出演。番組の700回記念を祝う形で往年のヒット曲である「LOVEマシーン」と「ハッピーサマーウェディング」を歌いました。歌った時のアーティスト表記はドリームモーニング娘。でしたが、番組の予告などでは彼女達をモーニング娘。と表記。これには今のモーニング娘。を支持する者たちから非難の声が上がりました。当然です。現在モーニング娘。の看板を背負って活動しているのは、この番組にでた人達ではありません。
 更に事務所関係者までが番組の表記を肯定。かつてのヒット曲を歌うのだから、当時の名前でという事だそうです。

 私はどちらの言い分もわかります。今のモーニング娘。は一部OGによる不祥事で付いたマイナスイメージを払拭するために走ってきた。その頑張りを関係者が無視するような事をしてはいけません。
 でも、テレビ側の気持ちもわかる。これはヲタに向けて発信している訳ではなく、非ヲタの人達が昔を懐かしむための出演。その人達にとってはドリームが付いたらむしろ混乱を招く。

 日本人が一番好きな言葉は「夢」だそうです。ドリームモーニング娘。が夢のユニットなのかどうかは、功労者と言えるメンバーが何人かいない時点で不完全な夢のユニットである訳ですが、それでも一時代を築いたアイドルが見せる貫禄は、やはりドリームであるとも言えるのも確か。
 でも、今モーニング娘。を名乗っているのは他ならぬ現メンの9人。それ以外の人達によって構成されるのはモーニング娘。ではありません。
 しかし、私はそれで良いのか?とも考えていました。この問題はもう少し考察していきます。

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信じる心に咲く花を

2011-07-26 23:08:54 | ハロプロ(ソロ)

 昨日TBSの「カミスン」という音楽番組に真野恵里菜ちゃんが出演しました。この番組は初めて見ましたが、トークは控え目で歌をメインにした番組でした。ただ、限られた時間内に色んな人を出演させている関係で歌の尺はショートサイズでありましたが。

 白い肩がシースルーなドレスで歌った真野ちゃんは久しぶりの歌番組での歌披露とあって緊張気味でしたか、途中からはカメラ目線も増え、歌詞飛ばしもなく歌い切りました。
 細かい事を言えば、(緊張からか)声が出てなくて気持ちが伝わりにくい歌唱ではありましたが、これはテレビの難しさでもあるのでしょうね。特にこの番組の場合はギャラリーがいないので、誰に向けて表情を作るかが難しい。
 「テレビカメラの向こうには、テレビの前であなたを見守る大勢のファンがいる。その人達を思い浮かべて歌う」
という精神論めいた言葉が思い浮かぶのでした。

 でも、実際真野ちゃんはこの曲を歌う時、視線は遠くにある。特にサビの「信じる心に咲く花を~」のあたりは真野ちゃんの視線は近くにはなく、やや上目気味に、まるで空を見ているかのような、その空の先に見えるものは何?やっぱり「いつも支えてくれる」人、人達。

 番組終了後、ツイッターのホットワード一位に「真野」が躍り出たそうです。その理由は「衣装もメイクも可愛かった」からでもあり、「歌った曲が良かった」からでもあります。
 「My Days For You」がテレビで歌われた事に一安心しつつ、発売当初にもっと色んな番組に出て多くの人に聴いてもらいたかったとも思うのでした。この曲は、私(真野恵里菜)からいつも応援してくれるあなた(マノフレの皆さん)への感謝の歌でありますが、私からいつもそばにいてくれて支えてくれるあなたへというラブソングでもありますから、立派な普遍性を持っていると思うのです。
 という訳で、次回シングルでもテレビで歌う機会をお願いいたします。

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見えない列車を見てみたい

2011-07-24 10:48:51 | ハロプロ(スマ アン)

 スマイレージのリーダーであるあやちょこと和田彩花さんが読売新聞主催の国立新美術館で開催中のワシントンギャラリー展の広告に登場しました。

 と言っても、イメージガール的に写真で登場した訳ではなく、コピーで。

 「見えない列車を見てみたい スマイレージ和田彩花」

 ウチにある新聞を開いてびっくりしましたよ。こういう仕事をしたとは知らなかったので。
 これはモネの「鉄道」という作品についてあやちょが述べたものです。その作品にはタイトルとは裏腹に鉄道そのものは描かれていない。鉄格子の前で佇む人、その向こうには蒸気機関車のものと思われる煙が立ち込めています。その煙を見つめる人。その煙で見えない先にあるもの。

(その作品の紹介ページ)
http://www.ntv.co.jp/washington/index.html

 アイドルという未来が複雑に絡み合い見えない世界に身を置き、その場所に生きる者と、主題が見えないモチーフで描かれた絵画が紡ぐ一瞬の閃きと奇跡。あやちょがつぶやいた一見シンプルな言葉の奥に深い想いと、清らかなセンスを見るのでした。

あやちょと美術展の話 和田彩花ブログ 「さよならレンブラント」
http://ameblo.jp/wadaayaka/entry-10919523138.html

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オープンスペースライブ

2011-07-23 17:58:43 | ライブ!2011

 今日、お台場フジテレビ前にて行われた℃-uteのミニライブに行ってきました。
 ℃-uteが歌う一時間前はアイドリング!!!が同じステージで歌っていました。アイドリング!!!は20人中5人のみの出演であるので、この日の集客=人気とは言い難い面はありますが比較すると、℃-uteはアイドリング!!!より観客が多かったです。そして、これはハロプロの応援文化の産物ですが、歓声やコールが℃-uteの方が大きかった。そして、観客の年齢も幅広く、女性ファンも結構いる。盛り上がったミニライブでした。
 メンバーカラーのフリフリドレスが可愛い℃-uteでした。
 そうです。盛り上がったのではありますが、それは果たして良いのかどうか?複雑な思いに駈られます。場所はフジテレビ前。イベント「お台場合衆国」に訪れた人達が大勢横切る。立ち止まって見ていく人もいる。つまり宣伝になる。これは知名度アップへのチャンスになる。そう思うんですが。実体はそんな簡単な話ではない。
 通行人である彼らはステージにはさほど興味はありません。一応ステージを見ますが、知らない歌手とわかると興味は観客へと移ります。ハロヲタはノリが激しいし、前述の通り声が大きい。その応援方法が気になる訳です。何しろ普段はお目にかかれる機会はない未知の世界。

 そこに歯がゆさがあります。ライブは良かった。℃-uteは歌もダンスも安定しているからステージを見て笑われる事はないのですが、我々ヲタが第三者の目を引いてしまっては、せっかくのオープンスペースライブの意義が薄れる。第三者、℃-uteをよく知らない人にインパクトを与えたいのに、ヲタがインパクトを与えてどうすると思う訳です。

 でも、そうは言っても楽しいものは仕方がない(苦笑)。節度を守っていれば、ノリ方はいつもの通りで良いと私は思うし、思いたい。それを笑いたければ笑え。
 奇しくもこの日、観客が揃って両手を広げて振り付けを真似するナンバー「大きな愛でもてなして」を歌ったから、おそらくヲタが一斉にメンバーに合わせて両手をパチンとやる動きは第三者には抱腹ものであった事でしょう。

 でも、これもハロプロ。そこには明らかにそれまでのステージとは違う熱い空気が充満していたのも事実。マナーは守り、でも熱く燃えながら観てこそハロプロなんだと、みんな思っているのだと再認識いたしました。

 と、一番後ろの方で℃-ute可愛いなあと思いながら楽しんでいた自分は、「体は熱く、頭は冷静に」というスタイルで観ながら感じたのでした。今日新たに℃-uteを好きになってくれた人がいますように。

セットリスト
Danceでバコーン!
暑中お見舞い申し上げます
大きな愛でもてなして(ショートサイズ)
世界一HAPPYな女の子
桃色スパークリング

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サブカルチャー

2011-07-20 19:37:48 | アイドル etc

 自分が大好きなものが今ひとつ市民権を得ていない。でも、公の場で語りたい。そんな時はどうすれば良いのか?どこかその大好きなものに対して引け目があるようならば、理論武装という手段を使う。自分の頭に多少なりとも自信を持っている人のスタンダードな手段だ。
 女性アイドルというジャンルも知名度に対して市民権を得ているとは言い難いから、大人な人であるほど言葉で装飾したがる。それは分析とはまた違うものです。武装のための理屈だから、どこか無理をしている感じが見えて、同じものを好きであるほど、こちらが恥ずかしくなってくるのです。
 そういえば、比較的市民権を得ていると言えそうなジャニーズや韓国歌手の愛好家の人達はあまり好きな対象を理論武装しない印象がある。

 サブカルってどうですか?今やアイドルヲタの間では、それは揶揄として使われる言葉になってしまった。サブカル連中に目を付けられたら終わりとさえ言われる始末。
 要するにサブカルと言われるフィールドから女性アイドルへ送られる視線の何が不快なのだろうと考えると、その人達が上から目線で、他の同業者を落としてから対象を持ち上げるのが嫌なのだなと思う訳で。あるアイドルを持ち上げるのに「他のアイドルとは違う。他のアイドルには無いものを持っている」とか誇大表現を用いるのが鬱陶しいからでありましょう。
 これはハロプロヲタも気をつけないといけない表現でもあります。

ももいろクローバーZ「Z伝説~終わりなき革命~」(ドラマ無しFull)


 ももいろクローバーZのライブを今月上旬観てきました。彼女達は面白いし、曲は変化球でステージングはまっすぐというバランスの良さもある。だから、楽しい!可愛い!という感想をベースにしたもので良いんです。
 別に他のアイドルとは段違いとかいう形容詞なんていらないし、他のアイドルには出来ない楽曲クオリティとか持ち上げなくてもいい。彼女達はそんな凄い子達でもない。
 でも、そんな凄くはない事はわかっているから力一杯だし、楽しませるために頑張っている。それは決して特別な事ではありません。だって彼女達はアイドルという仕事を愛し、アイドルというジャンルが大好きなのだから。大好きなものを全力で楽しんでいるだけなのに、わかった振りをした大人がしたり顔で持ち上げてはイケマセン。

 ただ一つ、そんなももクロちゃんのライブを観て私がハロプロに言いたくなった事は、作り手もヲタと一緒に楽しんでくれよという事。作り手が楽しんでいなければ、演者(この場合はステージ上のアイドル)も楽しく出来ない事はリアルな のではないかと思ったのでした。

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なでしこガッタス

2011-07-19 21:23:16 | サッカー

 子サッカー日本代表(なでしこジャパン)がドイツで開催された女子W杯で優勝しました。サッカー日本代表が世界大会で頂点に立つのは初めてです。おめでとう!素晴らしい!
 正直言えば、グループリーグ第三戦のイングランド戦で負けて準々決勝の相手がドイツと決まった時は終わったと諦めかけました。世界ランキングは日本(世界4位)より強豪な上に開催地というホームの理。選手達には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、勝てる可能性は10パーセントあるかどうかと思っておりました。
 しかし、そういったいくつもの不利な条件やデータをものともせず、なでしこジャパンはドイツに勝った。粘り強く戦って勝った。その後の準決勝のスウェーデン戦も、決勝のアメリカ戦も粘り強く戦い勝ちを収めた。日本より体格の大きい選手を揃える各国に勝つためには真正面から組み合うだけではダメ、スピードや技術で相手を翻弄するスタイル。男女や年代を問わずカテゴリーを越えて日本スタイルが確立されつつあるのは確かな事だと思います。

 子サッカーにも言えるかもしれないけれど、女子サッカー日本代表は世界大会では不本意な結果を重ねてきた。その度に現実に返り、その現実が日頃のリーグ戦、つまりなでしこリーグの不人気に繋がり、選手の多くが働きながらサッカーを続けているというシビアな状況を生み出していました。
 スポーツの世界は勝たなければ注目はされない。売れなければメディア露出が増えないアイドル界もそうだけれど、やはり日頃ファンではない層に如何にアピールをしていくかというのが大切。
 これから暫くの間はなでしこリーグの観客数は増えるのでしょうか。それとも、代表とリーグ戦は別物だと割りきられてしまうのでしょうか。

 り返ってみれば、女子サッカー日本代表がなでしこジャパンと呼ばれ始めた頃、ガッタスがなでしこジャパンの選手達と仕事をしたりしていました。サッカー協会の依頼で、女子フットサルの普及を目的にスタートしたガッタス。今もなでしこジャパンと繋がりがあればと残念に思います。
 私の手元にある「Sals」というガッタスのムック本ではガッタスメンバーがなでしこジャパンの選手達と手紙のやりとりをするという企画を載せています。当時から活躍し、今回の大会にも出場している選手は何人もいますが、マスコミにガッタスのメンバーによるお祝いメッセージが大きく紹介される事もなく、このあたりに事務所の戦略の詰めの甘さも感じられて残念に思ったりしております。
 やはり「結果」を出していないものには厳しいのは芸能界も同じなようです。

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スマイレージを増やすなら

2011-07-14 23:31:52 | ハロプロ(スマ アン)

 「スマイレージの新メンバーオーディションにエッグのメンバーも来たようだ」
 「フクちゃんがモーニング娘。に加入したみたいなケースはあるんだろうか?」
 「一応エッグはデビューを目指して修行をしている存在だから、スマイレージに加入だってアリっちゃアリだ」
 「でも、正直カリン様を始め、今のエッグのカラーはスマイレージには合わない気もするんだよね」

 確かに、モーニング娘。に続いてスマイレージまでローティーン路線で行かれるのはちょっと違うよなとも思ったり。でもプロデューサーは今やメンバーの平均年齢がハロプロで一番上なBerryz工房を「セクシー」で売っていきたいと言っている。これはモーニング娘。やスマイレージはあくまで可愛い系だよと言わんばかりな方針である。

 「私は言いたい。ローティーンはローティーンなメンバーだけで組ませたグループを作るべき。グループの一体感を出すためには世代感を大切にしなくては。ただし、あくまでその手のグループは派手にメディア展開してはいけない。Berryz工房が未だに小学生だけで結成されたという事実、つまりロリの呪縛から抜け出せない悲劇は繰り返してはいけない」

 ハロプロって、よくパフォーマンスが他より良いのが魅力と言われますが、あまり大きな声で囁かれない点として、他よりロリ需要に応えた人選なアイドル組織でもあるんです。エッグに小学生メンバーを抱えているのは先行投資な意味合いがあるにせよ、彼女達がイベントに参加している事、そんな彼女達を目当てにイベントに足を運んでいる人がいるのも事実なんです。
 だからスマイレージに更に年下の子が入ったとしても何ら不思議ではない。

 私はスマイレージは現在のメンバーに合わせてミドルティーンの子を加入させた方が良いと思います。見た目の凸凹感より、見た目の統一感を大事にしてほしい。

 そして、やはり今のエッグの子達はエッグの子達でグループを作ってほしい。今作ると東京女子流と色んな部分でバッティングしそうですが、あのような感じが良いかなとも思います。

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My Days for You

2011-07-12 21:44:11 | ハロプロ(ソロ)

 あなたにとって大切な人は誰ですか?心を支えてくれている人は誰ですか?

 以前、私は三週間ほど入院した事があります。手術後、一人で歩く事は禁じられて、トイレに行く時だけ看護婦さんが車椅子を用意してくれました。病気をした事で自分一人では生きてはいけない、人は支えられて、支えあって生きているんだなという事を実感したものでした。

 病気をするまでもなく、日頃の辛い事を乗り切る時に誰かが支えてくれた事で、辛い事を乗り越えられた経験を持つ人は多いかと思います。例えば、アイドルという職業も大変ハードな仕事な訳で。

 真野恵里菜ちゃんの新曲「My Days for You」がとても好きです。今までのマノシングルスの中でも一番好きです。真野ちゃんは楽曲に恵まれている人だからシングルは良曲揃いですが、今回のシングルは歌詞、曲、ビデオクリップと三点が一つの世界観に統一されているようなカラーを感じ、そのカラーに身を委ねると非常に優しい気持ちになれるのです。

 真野ちゃんはエッグからデビューしたわけですが、20人以上いるハロプロエッグからデビューしたという事は日頃のレッスン成果もさる事ながら、当然エッグの中でも人気がある、ファンが多いというプラス要素が大きかったと思います。アイドルは単刀直入に言えば人気商売ですから、人気の出そうな子を作り手が見いだしてデビューさせる訳です。その過程において「人気があるから」デビューへの道が開けたという事実が真野ちゃんにとって大きな支えであったのではないかと想像するのです。
 例えば、モーニング娘。にしても、Berryz工房や℃-uteにしても、オーディションにて選ばれて、その先にデビューが約束されていた。特にモーニング娘。の場合は合格=デビューです。だからファンの力の後押しという有り難さを実感出来ないとは言わないまでも、真野ちゃんに関して言えば「後押しがあってこそのデビュー」という流れから、ファンの応援に対する感覚が多少違うのではないかと察します。
 これは更に、ソロである事も大きい。ソロだから人気がストレートに自分の活動に影響してくる。このあたりの覚悟はグループに所属している人とは違うような気もします(グループでも上に立つ人はまた違った種類の覚悟を抱えているとは思いますが)。

 真野ちゃんにとってメジャーデビュー以降10枚目となるこのシングル。売上的にはここ最近は「次があるのか?」というギリギリの中で歩き続けている彼女の、今の率直な想いを歌っているのだと思いたい。そんなシングルです。歌詞に当てはめるのは、真野恵里菜からマノフレの皆さんへという、作り手から用意された聴き方だけでなく、聴く人が身近な人への感謝の気持ちを歌詞に乗せて聴いてみると更に良さが増してくると思います。
 「いつも見守ってくれてありがとう」なんて、普段はなかなか照れ臭くて言えないフレーズだからこそ、この曲に想いを乗せてみてはいかがでしょうか。
 あなたにとって大切な人は誰ですか? 心を支えてくれている人は誰ですか?

真野恵里菜 『My Days for You』 (Riverside Ver.)

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