なかなか釣りに行けない

なかなか実釣出来ず、稀の釣行を夢見て、机上の空論を重ねる備忘録です。

鮎のドロッパー考(20210527)

2021年05月27日 22時15分06秒 | 机上釣

鮎のドロッパー考(20210527)

藤本氏を始祖とする成鮎バケ針の釣り。
その原法では幹糸に2−3本枝針の胴付き仕掛けに冬季1年目タラの木芯製削り出し玉ウキと川底を舐めるガン玉2-3号で石間の隅々を流す。
枝針ハリスは2cm程度、枝針間隔は7−10cmとやや狭い。
これをタラウキ側の道糸に付けた"ハリス止め"にセットする。
https://blog.goo.ne.jp/sc2sc/e/22f4cc54f2e1f24c28d44053f72e1153
この方法がバケ針交換では一番楽、何かあれば次の針セットに躊躇なくいける。

でもフライで考えるとキャストの遠心力は結構大きくハリス止め周りが不安。
なのでメインラインと3本枝針はループ2ループで継ぐとして問題が最下端のシンカー。
嚙み潰しだと数十投で外れ、川を鉛で汚染する。
なのでコートガン玉を使うかスイベルかの2択、これに糸を通した端をハリス止めにセットするのが理想的。
ハリス止めだからこまめにシンカー交換出来るし石噛みからの高切れも減る。

でも問題は糸の太さ。
メインラインは何でも良いとして、幹糸、ハリス、捨て糸だ。

ウェットのドロッパーではハリスの方が幹糸より太いのが一般的。
でもオイカワやフナなどで枝針のハリスは幹糸より細いのが当たり前だ。
藤本氏原法もそう、ハリスは0.4−0.6号、幹糸は0.6−0.8程度らしい。

去年までの経験で鮎はハリスを見ていない気がした。
0.25号だろうが0.6号だろうが釣果は変わらず、むしろ鮎の警戒度合いだけで決まるようだ。
例えば川辺に立った瞬間や赤い大ウキの振り込み/流しにパッと鮎が散る。
そうなると暫く釣れないが時間が経つとまた寄り始めテイクする。
その上、テイクしないからとハリスを0.15号に細くしてもテイク頻度は全く変わらなかったので、ハリスはあまり関係ないと思った。
もちろん不必要に太いのは論外だけれど。
そうするとフライタックルで釣る場合、ハリス0.6号、幹糸0.8号、捨て糸0.4号程度が無難だろうか。
胴付きだからキャストで絡み難く、フロロ・ナイロン何でも使える。
石噛みや良鮎を考えれば優先度は強靭さだ。

次、シンカーの選定。
スイベル6号がガン玉5号、スイベル5号=ガン玉3号相当、スイベル4号=ガン玉1号相当だから、スイベルは4−6号3種類あれば足りる。
https://blog.goo.ne.jp/sc2sc/e/5bb79614cb86d59b77af9dac1f90924d
昨夕のように水位が高いと鮎のタナに届き難く釣りにならないことがある。
昨日はノーシンカー、だから浅場でテイクが頻発した。
より良型を確実にテイクさせるため、根石周りに沈める必要がある。
この時メインラインを横引きすると跨いだ根石に鈎が入ってしまう。
だからメインラインの移動は必ず上下前後の1面方向、つまり縦の面釣りに限られる。
でもその面釣りに徹すれば、ある程度重いシンカーが使える。
(考えたくはないがガン玉5B=オモリ0.5号=1.87gなど)

鮎のウェットは兎に角川底の黒い根石周りを狙うから、スイベル4号程度がセイゼイだろうか。
でも五ヶ瀬川や大野川中流域はシンカー1.87g以上が要るだろうし、それは一ツ瀬川村所地区も同じ。
シンカー重量は多分河川規模で決まる、流石にこれは実釣でしかわからない。

具体的な釣り方は「流れがある場のドブ釣り」になる。
その流れがかなり速いのが純粋「ドブ釣り」と決定的に違う点。
根石周りを前後上下の1面だけで釣る。
メンディングステイでレーンをキープし続けないと"1面"を外れた鈎があっという間に根石を引く。
なので良く手入れしたDTフロートライン#2-4が操作性ではベスト。
シンク系のフロロ10号だと水面が使い難くメンディングステイのレーンキープは不十分になる。
その一方で、小河川ならフロロで十分、いやむしろ小河川こそフロロが良いと思う。

鮎ウェットの結論
大河川:DT#4F、幹糸0.8−1.0号、ハリス0.6−0.8号(3本枝鈎)、ステイト0.4号、オモリ0.5号(1.87g)以上
中河川:DT#2−3F、幹糸0.8号、ハリス0.6号、ステイト0.4号(3本枝鈎)、スイベル6−4号
小河川:フロロ10号、幹糸0.8号、ハリス0.6号、ステイト0.4号(3本枝鈎)、スイベル6−4号
釣り方は全て前後上下の縦一面で黒い根石周りを狙い、底波に入るのは基本的にシンカーだけにする。
レーンキープのメンディングにこそ釣れる瞬間がある(鮎はマス族のようにテイク後ターンしない)。
メンディングの理由は3つ、1)レーンキープ、2)ライゼリングリフト、3)空アワセ。
このうち特に3)空アワセの要素が鮎ウェットでは必須だと思う。
ウキ釣りなら遅くなるとか僅かに沈むとかの小さな変化でアワセないとまず釣れない。
ウキが完全に消し込むのは本当に稀、これはウェットでも全く同じだと思う。
つまり向うアワセが見込めないのだ。

鮎ウェットの未解決課題
1)ワイドゲイブが使えるか
2)重いシンカーは効果的か
3)頻回のメンディングが鮎を散らさないか(クリアリーダーを長く取り対応?)

追記)

管付き袖1号(タイガー針)で2本、黒と赤。
さらに昨日の袖0.5号赤2本と黒1本で胴付き3本ドロッパーを組んだ。
ハリスは1cm、間隔は8cm程度、かなり詰んだ印象、シンカーが上なら必ず絡むしかも酷く。
早ければ玖珠川水系で試せるか。

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