箒川総括20140627-28
上流部
去年の大分川ニジマスWFFと同じ感覚、今年の大分川はさっぱりだからか、この流れを懐かしく感じた。
一見浅く平坦な瀬に見えるが、瀬の水深は膝上で押しの強い速くて太い流れ。
概見に惑わされ軽いシステムを使うと表層を押し流されマスのいるタナに届かない。
始めガン玉1号、次にB、更に3B、遂には3Bx3で使うことも(特に狭いが急深なポイント、ここから60が出た)。
ポイントは流れの速い深場、出来るだけ速く鈎を沈めると好釣果。
そういう意味で表層流をかわすアウトリガーがこの場では最適だと思う。
もちろん、前回もそうだったように、様々な目的で色んなシステムを使うことも楽しいと思う(次回はピュアWFF?)。
鈎はぶどう虫フライが8-9割で当った。
ドロッパーにカディスラーバ、ホワイトミラー、ロイヤルコーチマン、レッドスピナーをそれぞれ付けてみたが、
テイクはほぼ全てぶどう虫フライ。
#8に巻いた大型パターンを失い(1.5号(3X)を切られてロスト)、途中から#12のやや小型のパターンでもテイクが続く。
ほんの時折、ロイヤルコーチマン、レッドスピナーにテイクする程度。
ものは試しにリードにトラウトガム茶ドバミミズパターン、ドロッパーにカディスラーバを結ぶと、リードを避けるようにカディスラーバにテイク。
リード/ドロッパーの差ではなく、明らかにパターンに反応している。
もちろんドロッパーはアトラクター効果として重要とのこと、とするとリードがアタリ鈎ならドロッパーは有るだけで良い?
ラインシステムでも、3Bx1までならループを描け18mキャストは可能。
しかしショット3Bx2以上だとループは乱れキャストは辛くなる。
3Bx3ではラインのループは消失、ティペットも何度か結束するようになった。
この軽量システムで扱えるショット/鈎は3Bx1程度が限界だろう。
ラインシステムとして20lbモノコア(kencube)を比べたが、やはり重い。
ラインの空宙サスペンドで猛烈なドラッグがシステムに掛かる。
柔らかい分、ループが出来難い(もともとそういう設計)。
ショット3Bx2以上でキャストがキツくなることはモノフィラ30lbとほぼ変わりはない。
ただ、流れの中でWFFのようにサイドからダウンスイングさせる目的ではモノフィラ30lbが20lbモノコアより上。
あくまで一個人の感想としてご容赦頂ければ、この箒川上流部でのWFFではモノフィラ30lbがベストかもしれない。
もちろん3BX2個以上ではループは作り難くなるが、まあその分、表層流をかわし沈めることが出来る。
15m以内の近距離でバックスペースが充分あればOKか。
また、60オーバーを3匹掛けたが、ティペットがドロッパーありの3X、切れないようにやり取りして取込みまで10分以上かかった。
瀬を3つ以上も下り、膝上の瀬の中、滑り易いので有名な「茶色の岩」の上も走らされた。
平日だったので他の釣り客が少なかったから良かったものの、
もし込合っていたら取込みだけでポイントをかなり潰し、他の皆に大変な迷惑をかけるところだった。
60オーバーはそれだけ上げるのが大変だった(途中から大物がテイクするとウンザリした程)。
瀬を疾走されクリックリールがバッククラッシュ、糸噛みして最悪のラインロック!
瀬を走らされながらリールを分解しロック解除を強いられた。
太い瀬の中で大物を寄せるときのロッドへの負担も激しく、多分、低番手小継パックロッドなら折れただろう。
なのでこの箒川では、ティペットは2.0号(2X)以上、丈夫なロッドとリールを使うべきだ。
また、ランディングネットも大口径がいい(マクリーンフォールディングネット大でも流れの中では難しい)。
いずれにせよ、小物を狙えば数限りなく出るだろうし、大物でも(養殖上がりだが)結構な匹数が上がる。
この大物が釣れる単位時間当りの確率は、北海道ビックファイト松本(BFM)にほぼ近い。
しかも深い速瀬の中だ。
60オーバーと3匹対戦して、本当の意味「死ぬかと思った」。
つまり、大コケしてディープウェーダーに浸水、そのまま流されるリスクを強く感じた。
今回はたまたま大丈夫だったが、この釣行が続けばきっと私は悲惨なほど流されるだろう。
まさに「魚との格闘技」だった。
その夜、那須塩原温泉で入浴中に両足がつり、それは就寝後も続いた。
これを書いている今時点でも足に筋肉痛が残り、これは今までのどんな釣行でも感じられなかったことだ。
それほどハードなやり取りを強いられた、ティペット1.5号のために。
魚釣りにいって自分が魚のエサにならぬよう、今回の教訓を次の箒川釣行に活かそう。
それはニジマス釣りで大物がでるポイントでは、共通するかもしれない。
「やりとりを楽しむ」などと考えていると酷い目にあう。
ニジマスの大物はそれほど強烈だ。
下流部
ブレス前近辺の淵と緩いトロ場が延々と続くポイント。
クルージングするマスがハッキリ見える。
流れが緩いからか打ち込むインパクトで警戒、鈎を見向きもしない。
ならばSHで遠投し遠くからのスイングで目の前を通す、が、鈎に対してもセレクティブ。
唯一、グレーゴーストに反応して追ってくるマスが多かった程度、他はぶどう虫パターンも含めて無反応。
このブレス前は、どちらかというとドライ天国かもしれない。
またこのブレス前のシステムだが、アウトリガーは遠投が効かず全く無効。
SHも水面インパクトが大きすぎる。
この日、スペイキャスターがおられて、対岸までキレイなスペイキャストで釣っておられた。
7-10m程度のシステム?
バックスペースは3m以内、ロールピックアップからDループ、僅かなアンカータッチのみで対岸へのきれいなスペイキャト。
ライン番手が軽い(#4?)のか、キャスト後の水面インパクトも非常に小さいようだ。
逆に3mSH#8の私は、上流部の快進撃と打って変わって大苦戦。
ブレス前は3時間粘ってゼロ釣果、その前後の瀬で数匹稼いだ程度。
ただ、この鏡のトロ場でグレーゴーストにマスが反応した。
チューブフライにバランスの悪いシングルフックだったので数投でパーマシェンベル#4やノーネーム#4に換えてみたが、これらは全く追わない。
白っぽくて7-10cm程度のパターンを好むのだろうか、が、これは次回の課題へ引き継ぎ。
ロングシャンクにグレーゴーストを巻き、それをてらとこなどの大物スポットで試してみよう。
もしマスのテイクがつくなら、五ヶ瀬の本流ヤマメにも勝機は見えるかもしれない。
まとめ:
1)ティペットは2.0号(2X)以上
2)リールはディスクドラグ
3)ロッドは折られない高番手
4)ネットは出来るだけ大口径
5)瀬はアウトリガー、大淵やトロ場はスペイ
6)ショットは3Bを中心に使い分け
7)水没対策を充分に確保
8)ティペット/リーダーの結束はノットシーラーを使用
9)日釣り券は「C&R券」を購入(雑魚券ではC&F不可!)
上流部
去年の大分川ニジマスWFFと同じ感覚、今年の大分川はさっぱりだからか、この流れを懐かしく感じた。
一見浅く平坦な瀬に見えるが、瀬の水深は膝上で押しの強い速くて太い流れ。
概見に惑わされ軽いシステムを使うと表層を押し流されマスのいるタナに届かない。
始めガン玉1号、次にB、更に3B、遂には3Bx3で使うことも(特に狭いが急深なポイント、ここから60が出た)。
ポイントは流れの速い深場、出来るだけ速く鈎を沈めると好釣果。
そういう意味で表層流をかわすアウトリガーがこの場では最適だと思う。
もちろん、前回もそうだったように、様々な目的で色んなシステムを使うことも楽しいと思う(次回はピュアWFF?)。
鈎はぶどう虫フライが8-9割で当った。
ドロッパーにカディスラーバ、ホワイトミラー、ロイヤルコーチマン、レッドスピナーをそれぞれ付けてみたが、
テイクはほぼ全てぶどう虫フライ。
#8に巻いた大型パターンを失い(1.5号(3X)を切られてロスト)、途中から#12のやや小型のパターンでもテイクが続く。
ほんの時折、ロイヤルコーチマン、レッドスピナーにテイクする程度。
ものは試しにリードにトラウトガム茶ドバミミズパターン、ドロッパーにカディスラーバを結ぶと、リードを避けるようにカディスラーバにテイク。
リード/ドロッパーの差ではなく、明らかにパターンに反応している。
もちろんドロッパーはアトラクター効果として重要とのこと、とするとリードがアタリ鈎ならドロッパーは有るだけで良い?
ラインシステムでも、3Bx1までならループを描け18mキャストは可能。
しかしショット3Bx2以上だとループは乱れキャストは辛くなる。
3Bx3ではラインのループは消失、ティペットも何度か結束するようになった。
この軽量システムで扱えるショット/鈎は3Bx1程度が限界だろう。
ラインシステムとして20lbモノコア(kencube)を比べたが、やはり重い。
ラインの空宙サスペンドで猛烈なドラッグがシステムに掛かる。
柔らかい分、ループが出来難い(もともとそういう設計)。
ショット3Bx2以上でキャストがキツくなることはモノフィラ30lbとほぼ変わりはない。
ただ、流れの中でWFFのようにサイドからダウンスイングさせる目的ではモノフィラ30lbが20lbモノコアより上。
あくまで一個人の感想としてご容赦頂ければ、この箒川上流部でのWFFではモノフィラ30lbがベストかもしれない。
もちろん3BX2個以上ではループは作り難くなるが、まあその分、表層流をかわし沈めることが出来る。
15m以内の近距離でバックスペースが充分あればOKか。
また、60オーバーを3匹掛けたが、ティペットがドロッパーありの3X、切れないようにやり取りして取込みまで10分以上かかった。
瀬を3つ以上も下り、膝上の瀬の中、滑り易いので有名な「茶色の岩」の上も走らされた。
平日だったので他の釣り客が少なかったから良かったものの、
もし込合っていたら取込みだけでポイントをかなり潰し、他の皆に大変な迷惑をかけるところだった。
60オーバーはそれだけ上げるのが大変だった(途中から大物がテイクするとウンザリした程)。
瀬を疾走されクリックリールがバッククラッシュ、糸噛みして最悪のラインロック!
瀬を走らされながらリールを分解しロック解除を強いられた。
太い瀬の中で大物を寄せるときのロッドへの負担も激しく、多分、低番手小継パックロッドなら折れただろう。
なのでこの箒川では、ティペットは2.0号(2X)以上、丈夫なロッドとリールを使うべきだ。
また、ランディングネットも大口径がいい(マクリーンフォールディングネット大でも流れの中では難しい)。
いずれにせよ、小物を狙えば数限りなく出るだろうし、大物でも(養殖上がりだが)結構な匹数が上がる。
この大物が釣れる単位時間当りの確率は、北海道ビックファイト松本(BFM)にほぼ近い。
しかも深い速瀬の中だ。
60オーバーと3匹対戦して、本当の意味「死ぬかと思った」。
つまり、大コケしてディープウェーダーに浸水、そのまま流されるリスクを強く感じた。
今回はたまたま大丈夫だったが、この釣行が続けばきっと私は悲惨なほど流されるだろう。
まさに「魚との格闘技」だった。
その夜、那須塩原温泉で入浴中に両足がつり、それは就寝後も続いた。
これを書いている今時点でも足に筋肉痛が残り、これは今までのどんな釣行でも感じられなかったことだ。
それほどハードなやり取りを強いられた、ティペット1.5号のために。
魚釣りにいって自分が魚のエサにならぬよう、今回の教訓を次の箒川釣行に活かそう。
それはニジマス釣りで大物がでるポイントでは、共通するかもしれない。
「やりとりを楽しむ」などと考えていると酷い目にあう。
ニジマスの大物はそれほど強烈だ。
下流部
ブレス前近辺の淵と緩いトロ場が延々と続くポイント。
クルージングするマスがハッキリ見える。
流れが緩いからか打ち込むインパクトで警戒、鈎を見向きもしない。
ならばSHで遠投し遠くからのスイングで目の前を通す、が、鈎に対してもセレクティブ。
唯一、グレーゴーストに反応して追ってくるマスが多かった程度、他はぶどう虫パターンも含めて無反応。
このブレス前は、どちらかというとドライ天国かもしれない。
またこのブレス前のシステムだが、アウトリガーは遠投が効かず全く無効。
SHも水面インパクトが大きすぎる。
この日、スペイキャスターがおられて、対岸までキレイなスペイキャストで釣っておられた。
7-10m程度のシステム?
バックスペースは3m以内、ロールピックアップからDループ、僅かなアンカータッチのみで対岸へのきれいなスペイキャト。
ライン番手が軽い(#4?)のか、キャスト後の水面インパクトも非常に小さいようだ。
逆に3mSH#8の私は、上流部の快進撃と打って変わって大苦戦。
ブレス前は3時間粘ってゼロ釣果、その前後の瀬で数匹稼いだ程度。
ただ、この鏡のトロ場でグレーゴーストにマスが反応した。
チューブフライにバランスの悪いシングルフックだったので数投でパーマシェンベル#4やノーネーム#4に換えてみたが、これらは全く追わない。
白っぽくて7-10cm程度のパターンを好むのだろうか、が、これは次回の課題へ引き継ぎ。
ロングシャンクにグレーゴーストを巻き、それをてらとこなどの大物スポットで試してみよう。
もしマスのテイクがつくなら、五ヶ瀬の本流ヤマメにも勝機は見えるかもしれない。
まとめ:
1)ティペットは2.0号(2X)以上
2)リールはディスクドラグ
3)ロッドは折られない高番手
4)ネットは出来るだけ大口径
5)瀬はアウトリガー、大淵やトロ場はスペイ
6)ショットは3Bを中心に使い分け
7)水没対策を充分に確保
8)ティペット/リーダーの結束はノットシーラーを使用
9)日釣り券は「C&R券」を購入(雑魚券ではC&F不可!)