仕事で面白いモノを頂いた。
なななんと陸海空の自衛隊の就活用パンフレットだ。
かなりしっかりした作りでどれも読ませる冊子。フムフム・・・
どれも濃い内容で眩暈がする
領土侵犯するUNKNOWNな戦闘機と戦う仕事だと?!
しかし就職先としてはどうでしょう?
そうゆう志が元からある人は防衛大ルートとかから幹部候補生として何の疑いも無く
入隊するのだろうがただのイチ4年生がそれをチョイス出来るの?
確かに待遇面では凄いのだろうがそれを引いても余りあるキツさ。もちろん想像で話す
私の言葉に真実味はないがそれでも厳しそうなのは間違いない。
国防を基本理念に災害救助やその他国際支援等。そして使命感やなにより気持ちがついてこないと
絶対務まらないんじゃないだろうか?これは金や待遇の話じゃない。それはただの結果。
ここは隣の忍野村、山中湖村に北富士演習場があり時にはその大砲砲撃音が響く距離だ。
市内には多くの関係者も住んでいよう。直接的には一人しかしらないがその子もタフな男だった。
そして仕事で何回か駐屯地にお邪魔したが規律を直線定規で描いた様な環境だった。私には無理だ。
***
「永遠の0」百田尚樹著
空集合記号に意味を持たせたのか?
ススメられて手にした本。事前情報何もナシ。
少しストーリーを書く。
主人公は司法試験に挫折して無気力化している若者。その姉が仕事で戦争史実を纏める事をきっかけに意外な事実を知る。
今の祖父(母親の父)は実は祖母の再婚相手でその最初の夫は太平洋戦争で散ったゼロ戦パイロットだったという事。
自身のルーツであるまだ見ぬ祖父を同時代を生きた人達の証言を聞きながらその人物像を追ってゆく。
一本の細い線を大事に慎重に手繰り寄せる。逢う人逢う人の心に祖父が鮮やかに息づいている。戦後ウン十年経った今でもだ。
そして最後に、本当に最後にたどり着いたのはあまりにも悲しく信じられない出来事だった。
太平洋戦争
それも沖縄陥落後の敗戦濃厚なギリギリの情勢。大局を見れば日本という国が亡国する寸前だが一兵には判断する権限はない。
ただ命令を受け飛ぶだけだ。それは死にゆく為?いや生き残る為、愛する誰かを守る為にゼロ戦は今日も蒼穹の空を駆け抜ける。
「十死零生」
九死に一生得るという言葉は生き残る可能性がある事を示しているが十死、つまり100%死は免れない。
「必死」
現在では必ずしも死ぬという意味ではないがこの時代では死へ直行する事だ。
その意味を知ってしまったからにはもう軽々しく口に出来ない
そんな明日も訪れないかもしれない極限の中で「必ず生きて帰る」と心に誓った男がいる。
二度と繰り返してはいけない歴史
***
読み進めると涙が止まらない。夜中2時にベッドで泣いた。でも読んだ。
とてもこれがフィクションだと思えない。私にはハッキリと宮部久蔵という人物が見える。
絶対実在すると確信する程のリアリティだ。これを書きながら少し思い出すだけで涙が溢れる。
私は私達はこうゆう方々の屍の上に生かされているのかもしれない。過去や歴史とは悠久の時間の経過で
1秒たりとも戻らない。それでも少しでも時間を巻き戻してこの方々に普通の「生」を全うして欲しいと願う。
***
私は1970生まれで戦争のせの字も知らない世代だ。
父親は疎開を経験したみたいだが直接その話をした事はない。そしてもう亡くなったが一緒に暮らしていた祖父は
大正生まれだったからその禍々しい体験をしていたと思うがこれまた聞いたことがなかった。
1941年が太平洋戦争開戦なのでおそらく彼は20代後半だったかと。だが軍隊には入隊していないと思う。
だから身近に戦争体験者や戦没者も居ないしリアリティのない歴史の1ページとしての過去と捉えている。
だが本当にあの戦争はあった。確かに
戦争は人類の歴史そのものだ。その中には避けられない争いもあったと思うからそう軽々しく否定は出来ない。
必要悪とは言わないが時には最善の手段かもしれない。しかし衝突すれば当然の如く「死」は免れない。
一人の死は多くの悲しみを生ずる。ましてや沢山の死は計り知れない悲しみの種を心に植え付ける。それも無理やりに。
***
本当に良い本を読んだ。私一人じゃ絶対手にしなかった。
偶然でも必然でもどちらだって構わない。読んだという事実だけ。
私に心があるのなら何らかの変化が起きたと思う。
今は自覚できないほどの小ささだがやがて角度を変える様にその意味が解るだろう。
これが本というメディアの神髄じゃないかな?
そんな本に出会えた事は素直に嬉しい。
でも・・・ただただ悲しいです
オススメ度:☆☆☆☆☆☆
なななんと陸海空の自衛隊の就活用パンフレットだ。
かなりしっかりした作りでどれも読ませる冊子。フムフム・・・
どれも濃い内容で眩暈がする
領土侵犯するUNKNOWNな戦闘機と戦う仕事だと?!
しかし就職先としてはどうでしょう?
そうゆう志が元からある人は防衛大ルートとかから幹部候補生として何の疑いも無く
入隊するのだろうがただのイチ4年生がそれをチョイス出来るの?
確かに待遇面では凄いのだろうがそれを引いても余りあるキツさ。もちろん想像で話す
私の言葉に真実味はないがそれでも厳しそうなのは間違いない。
国防を基本理念に災害救助やその他国際支援等。そして使命感やなにより気持ちがついてこないと
絶対務まらないんじゃないだろうか?これは金や待遇の話じゃない。それはただの結果。
ここは隣の忍野村、山中湖村に北富士演習場があり時にはその大砲砲撃音が響く距離だ。
市内には多くの関係者も住んでいよう。直接的には一人しかしらないがその子もタフな男だった。
そして仕事で何回か駐屯地にお邪魔したが規律を直線定規で描いた様な環境だった。私には無理だ。
***
「永遠の0」百田尚樹著
空集合記号に意味を持たせたのか?
ススメられて手にした本。事前情報何もナシ。
少しストーリーを書く。
主人公は司法試験に挫折して無気力化している若者。その姉が仕事で戦争史実を纏める事をきっかけに意外な事実を知る。
今の祖父(母親の父)は実は祖母の再婚相手でその最初の夫は太平洋戦争で散ったゼロ戦パイロットだったという事。
自身のルーツであるまだ見ぬ祖父を同時代を生きた人達の証言を聞きながらその人物像を追ってゆく。
一本の細い線を大事に慎重に手繰り寄せる。逢う人逢う人の心に祖父が鮮やかに息づいている。戦後ウン十年経った今でもだ。
そして最後に、本当に最後にたどり着いたのはあまりにも悲しく信じられない出来事だった。
太平洋戦争
それも沖縄陥落後の敗戦濃厚なギリギリの情勢。大局を見れば日本という国が亡国する寸前だが一兵には判断する権限はない。
ただ命令を受け飛ぶだけだ。それは死にゆく為?いや生き残る為、愛する誰かを守る為にゼロ戦は今日も蒼穹の空を駆け抜ける。
「十死零生」
九死に一生得るという言葉は生き残る可能性がある事を示しているが十死、つまり100%死は免れない。
「必死」
現在では必ずしも死ぬという意味ではないがこの時代では死へ直行する事だ。
その意味を知ってしまったからにはもう軽々しく口に出来ない
そんな明日も訪れないかもしれない極限の中で「必ず生きて帰る」と心に誓った男がいる。
二度と繰り返してはいけない歴史
***
読み進めると涙が止まらない。夜中2時にベッドで泣いた。でも読んだ。
とてもこれがフィクションだと思えない。私にはハッキリと宮部久蔵という人物が見える。
絶対実在すると確信する程のリアリティだ。これを書きながら少し思い出すだけで涙が溢れる。
私は私達はこうゆう方々の屍の上に生かされているのかもしれない。過去や歴史とは悠久の時間の経過で
1秒たりとも戻らない。それでも少しでも時間を巻き戻してこの方々に普通の「生」を全うして欲しいと願う。
***
私は1970生まれで戦争のせの字も知らない世代だ。
父親は疎開を経験したみたいだが直接その話をした事はない。そしてもう亡くなったが一緒に暮らしていた祖父は
大正生まれだったからその禍々しい体験をしていたと思うがこれまた聞いたことがなかった。
1941年が太平洋戦争開戦なのでおそらく彼は20代後半だったかと。だが軍隊には入隊していないと思う。
だから身近に戦争体験者や戦没者も居ないしリアリティのない歴史の1ページとしての過去と捉えている。
だが本当にあの戦争はあった。確かに
戦争は人類の歴史そのものだ。その中には避けられない争いもあったと思うからそう軽々しく否定は出来ない。
必要悪とは言わないが時には最善の手段かもしれない。しかし衝突すれば当然の如く「死」は免れない。
一人の死は多くの悲しみを生ずる。ましてや沢山の死は計り知れない悲しみの種を心に植え付ける。それも無理やりに。
***
本当に良い本を読んだ。私一人じゃ絶対手にしなかった。
偶然でも必然でもどちらだって構わない。読んだという事実だけ。
私に心があるのなら何らかの変化が起きたと思う。
今は自覚できないほどの小ささだがやがて角度を変える様にその意味が解るだろう。
これが本というメディアの神髄じゃないかな?
そんな本に出会えた事は素直に嬉しい。
でも・・・ただただ悲しいです
オススメ度:☆☆☆☆☆☆
実際に宮部久蔵のような人たちが多数存在したことや、あのような極限状態での深い悲しみを自分達がどのくらい想像できるでしょう?
平和な時代に生きる今、そういったイメージを反芻することが大切だと感じております。
(先日の課題はもう少々お待ちください・・)
(イワゾーに、聞いた(^u^))