なんかさぁ山の日ってのを作るらしいけど、作ってどうするのさ、大変だよ。
周囲を海に囲まれ、さらに山を背にして暮らす日本だけど、現在はすっかり日常とはかけ離れた存在になっているよ。
たとえばニュージーランドなんかみても、ヨットとかの海洋スポーツ、トレッキングなどの山岳スポーツが盛んに行なわれているけど、日本じゃどちらも”大衆化”してないもんね。
ニュースではやたら事故の事ばかり取り上げて、まるで出来ればしないほうがいいとでもいうような世論形成に力を貸している感じ。
育てりゃいいんだよレジャーとして、スポーツとして。
そういうことにはお金が無いからと予算をつけずに、一部の”競技”や”お遊び”という認識のまま放置して、そういう事をするのは特殊な人、という考えのままこれまで放置してきたくせにさ。
事故でも起きれば「遊びで迷惑かけた」なんて批難して、海も山も金儲けの方が大切な事という姿勢を国も自治体も国民もとってきたのにね。
「山ガール」なんて流行ると、「基本ができていないくせに」とか「山を甘く見ている」なんて否定前提で話しかしないじゃない。
じゃあ事故を防ぐ為に、ルートの整備とか、地図の完備とか、知識の教室とか、レンジャーの充実とか、そういう事にお金を出したのかね。
そんな時にはすぐに「予算が・・・」って、やる気がない。
自分たちがやらなければならない事を怠けていて、いざ事故が起きても個人の責任に転化しているじゃない。
海だって、誰のものでもないのに漁協だけのものになっているし、許認可のうまみのある免許制度などはがんじがらめにして、個人が気楽に海に出ようとする妨げばかり作って、海と親しむ活動などには積極的じゃないじゃない。
山の日、海の日って作るんなら、そこんとこしっかりやるべき事をやるんだろうな。
さあ山に行きました。
どこにも案内表示はありません、看板は朽ち果ててます、道が草ボーボーでわかりません。
そんな状態をなくすんだろうな。
山に、海に行くのは自由です、すべて自己責任でどうぞ、最低限の事もされていませんから個人の力でどうぞ。
そうはならないんでしょうね。
何から何まで整備しろ、完備しろ、安全を保て、なんて言っていないんだから。
雑草一本生えていないゴルフコースに整備しろとか、すべての交差点に横断歩道と信号をつけろと言ってるわけじゃないのと同じね。
最低限整備しなければならないものをやるべき立場の者がやらなければならないと言ってるだけね。
それをしないで、さあ山の日です、海の日です、親しんでくださいなんて言われても、危なくて近づけないよ。
それはそうと山の日の条文に「山の恩恵に感謝する」なんて入れるそうだけど、余計なお世話だよ。
なんでも感謝させる国だね。
42号線 船尾の街並み
和歌山県海南市船尾
撮影 2013年12月21日 土曜日 11時45分
膳所商店街 膳所1,2丁目
滋賀県大津市膳所1,2丁目
撮影 2013年11月30日 土曜日 15時25分